黒執事考察ブログ

葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたブログです。『黒執事』に隠された「嘘」と「伏線」に、貴方も騙されていませんか?※本誌内容に言及します※

【黒執事考察ブログ】ファントムハイヴ家の使用人ミッション総まとめ|スネークの死と青の復讐編の成果を解説

こんにちは!餅月です。
今日は、青の復讐編での使用人たちのミッション成果を総まとめしていきたいと思います。

2人1組で兄シエルの血液収集施設の発見・破壊の為に動く使用人たち。

今回は彼らがどの程度の成果を上げることができたのか、徹底的に解説していきたいと思います。

今回の記事は、下記記事からの抜粋となります。

www.under-taker.com

使用人たちのミッション達成度

第212話は、坊ちゃんセバスチャンが各所に派遣した使用人たちについて、どのように思っていたかを中心に描かれました。

ファントムハイヴ家使用人として優秀な彼らではありますが、抜けてる部分もあり、心配がゼロだったという訳ではなかったようです。

結果的に、セバスチャンと坊っちゃんの不安度は、使用人たちのミッション達成度にある程度比例していた事が分かりました。
順番にまとめていきます。

劉とバルドチーム(アテナ退役軍人療養所)

  • セバスチャン坊ちゃんの見解→心配なし
  • ミッション達成度→完遂

劉は純粋な気持ちで坊ちゃんに協力している訳ではなく、医療技術の横取りを目的にしていると分かった上で信用しているといった坊ちゃん。

実際、劉とバルドが担当したアテナ退役軍人療養所は、施設設備のみならず技術者・被検体丸ごと劉がいる中国へ持っていくという形で完全に潰すことに成功しました。

これにより国を跨いだ医療技術の流出があった事は今後の黒執事で非常に重要なポイントになる可能性があります。

とはいえ、1施設を破壊するという目的で考えればこのアテナ退役軍人療養所は兄シエルと葬儀屋側に最もダメージを与える形での施設奪取に成功したパターンであると言えます。

メモ:坊ちゃんの発言

第212話では、アテナ退役軍人療養所編を振り返るにあたり坊ちゃんがアテ退役軍人療養所と発言しているシーンがありました。

恐らくこれは伏線的な意味合いがあるものではなく、コミックス化される際アテナに変更されるものと思われます。

コミックスで差し替えられる可能性がある箇所:第212話「その執事、南行」より引用

メイリンと藍猫チーム(ヒースフィールド男爵邸)

  • セバスチャンと坊っちゃんの見解→心配
  • ミッション達成度→破壊成功(未回収の伏線、取りこぼし要素あり)

戦闘力を評価しつつもメイドとしてうまく紛れ込めるかを心配していたセバスチャンと坊っちゃん。

メイリンと藍猫チームは最終的に施設の破壊には成功しました。

しかし、劉たちのアテナ退役軍人療養所と比べると明確な差があります。
それは施設の設備を破壊したのみであり、根幹は断てなかったという点です。

確かに輸血提供者や機材を破壊できたことは大きく、坊ちゃんの命令内容は完遂した状態です。

ただしアテナ退役軍人療養所と異なり、ヒースフィールド男爵邸では輸血技術をもつ技術者を見つけることは出来ておらず、取り逃がした状態となっています。

技術者を取り逃がしている限り、葬儀屋側は資金さえあればヒースフィールド男爵邸の様な施設をまた作る事が可能な状況のまま、ミッションは終了しています。

実際、兄シエルと葬儀屋がヒースフィールド男爵邸が破壊されたことをポラリス様から聞いた際、彼らは焦る様子は一切見せませんでした。

メイドとして登場した明らかに何かを知っているジェーンの存在や、ヒースフィールド男爵邸がただの血液搾取施設ではなく将来の輸血提供者を増やすための人間製造工場であった可能性等、未回収の伏線が多々残っている重要な章であると言えます。

フィニアンとスネークチーム(F.O.L.児童養護院)

  • セバスチャンと坊っちゃんの見解→フィニの従順さとスネークの能力があれば危なっかしいが何とかなりそう
  • ミッション達成度→スネークが死亡したことにより施設の破壊失敗(情報と子供達4人の持ち帰りは成功)

F.O.L.児童養護院編は、潜入した3つの施設の中で唯一施設の破壊に失敗した場所です。

セバスチャンと坊っちゃんはスネークの能力とフィニの従順さを評価していました。

この2つが欠けることが無ければ互いに補い合い、施設を破壊することも出来たかもしれません。

ですが、F.O.L.児童養護院では亡くなったはずのサーカス団のドールとの再会という坊ちゃんが予期せぬことが起こり、結果としてスネークは死亡してしまいました。

倒れたスネークを前にしてフィニは苦しみましたが、セバスチャン達が評価していた坊ちゃんへの従順さからスネークを見捨てることを選び、かろうじて情報の一部持ち帰りには成功しました。

施設側のダメージとしては最も価値の高い4人の子供たちを奪われ、数人の下っ端職員が死亡したのみ軽傷といえます。(子供たちもまだ沢山施設に残っている為、また育てることが可能です。)

施設の設備高度な医療技術を持つ職員無事な為、F.O.L.児童養護院は、潜入した3つの施設の中で最も与えられたダメージが低い章だったと言えます。

まとめ

以上の事から、約4年にわたり行われてきた使用人潜入調査は、坊ちゃんとセバスチャンが危惧した心配度とある程度比例した結果となっている事が分かります。

第214話では、葬儀屋側には大豪商フェアチャイルド3世がという強力な支援者が存在することが判明し、残念なことにセバスチャンの口からも、「物理的破壊ではもはや意味がない」という現実が語られました。

物理的破壊は意味が無いというセバスチャン:黒執事第214話「その執事、上昇」より引用

これにより、これまで使用人たちが命懸けで挑んできた「施設破壊」という手段も、葬儀屋側にとっては痛くもかゆくもないことだったと明らかになってしまったのです。

しかし、これは決して失敗ではありません。

なぜなら、

  • メイリン・藍猫が壊したヒースフィールド男爵邸
  • バルド・劉が技術ごと奪ったアテナ退役軍人療養所
  • フィニとスネークが命を懸けて潜入したF.O.L.児童養護院

これらすべての施設には、それぞれにまだ語られていない重大な未回収の伏線が多数眠っているからです。

使用人たちが残した爪痕は、きっと物語の核心へと繋がっていくはずです。

今後の黒執事では、きっとまたこれらの施設にスポットが当たる日が来るのではないでしょうか。

使用人たちの奮闘の答え合わせがされるその時を、ドキドキしながら待ちたいと思います。

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それではまた次の記事でお会いしましょう!
餅月