こんにちは!餅月です。
今日は劉と青幇の真の目的について考察をしていきます。
現在、坊ちゃんに協力をしている劉ですが、彼が坊ちゃんに協力するのは、決して“善意”からではありません。
その背後には、葬儀屋(アンダーテイカー)の死者蘇生技術を狙う、青幇の国家的野望が見え隠れしているのです。
この記事は、3年前に公開した考察が的中した内容をもとに改めて解説したものです。
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今月号のGファンで、
— 餅月 (@mochimochimoon3) May 17, 2024
2年前にこちらの記事内↓で考察した「劉が坊ちゃんに加担する目的」について、考察が的中しました!!https://t.co/yuRwDtbHKk
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劉の真の目的は「死者蘇生技術の収奪」
青幇(ちんぱん)
中国の秘密結社。青幇(ちんぱん)または「清幇」略して「安清」「安慶」当初は「漕幇」と呼んでいた。元々は中国に広がる大運河の水運業ギルドだったが、時代が変わるに連れ一部が革命(辛亥革命)前の中国の暗黒面を代表する秘密結社になった。その一部は、上海を支配しアヘン、賭博、売春を主な資金源とした。その中でもアヘンを最大の資金源とし一時は中国全土の取引を支配した。後の文献もこれが主となってしまったため一様に暗黒面とされた。
しかし、もとは相互救済、民族主義、漢民族再興、打倒清朝(満人)が最大の不変の目的である。引用源:
青幇 - Wikipedia
黒執事の中で劉は、この「青幇」の幹部としてアヘン窟を運営し、表の貿易業と裏の組織活動を両立する存在として描かれています。
そんな劉は、何故坊ちゃん側についているのでしょうか?
第186話で劉はこのように言いました。
劉「彼は今伯爵ですらない。崖っぷちに追い詰められたただの子供だ。」
黒執事第186話「その執事、専行」より引用
この言葉は、何故劉が坊ちゃん側についているのかをなおさら疑問視させます。
冷酷で無慈悲な劉が何故、「ただの子供」に身を落とした坊ちゃんを切り捨てないのでしょうか。
単純に考えれば、坊ちゃんと行動を共にすることで青幇に何らかのメリットがあるからと考えることができます。
それこそが、死者蘇生技術の収奪です。
死者蘇生技術の脅威
青幇、そして劉の真の狙いは兄シエル側が持つ死者蘇生技術の確保に他なりません。
以前から当ブログで考察している通り、
葬儀屋(アンダーテイカ―)が研究している死者蘇生の実験はもはや「魂の定義」を根本から破壊する程の大きな問題となっています。
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死者蘇生の力により蘇ったビザールドールが葬儀屋が言う通り「最高の動物兵器」としてどこかの国の兵力になった場合。
それは諸外国にとっては間違いなく脅威となります。

そのため、青幇は“それを阻止したい”という点で坊ちゃんと利害が一致し、行動を共にしていると考えられます。
勿論壊すだけでなく、「あわよくば自分たちのものに」という気持ちの方が大きいと思われます。
事実劉がアテナ退役軍人療養所の施設と看護師、患者を丸ごと中国に持ち帰った事が、行動による裏付けと言えるでしょう。

今回の坊ちゃんと兄シエルの兄弟喧嘩は、ただのお家騒動と言うよりは、もっとずっと大きな、今後の人間の死の在り方にすら直結するようなとても大きなヤマとなっています。
そう考えると、わざわざ青幇幹部である劉が直接潜入調査に同行するのも非常に納得がいくのではないでしょうか。
またもし仮にこの説が正しかった場合、施設を壊そうとしていることから青幇は兄に支出をしていないということになります。
逆に言えば青幇にとって都合の悪い相手が、兄シエル側に資金的援助をしているという可能性もあるのかもしれませんね。
中国と「死者蘇生」
また中国は、古い昔から死者蘇生の研究に積極的だったことで有名です。(※キョンシーなど)
ja.wikipedia.org
黒執事の中で、死者を蘇生するカルンスタイン病院の話を最初に坊ちゃんに持ち出してきたのも劉からでした。
この事件の捜査は女王からの命令ではなく、劉の情報を元に坊ちゃんが独自で動いたものでした。
豪華客船編を焚きつけた時点から既に、劉は死者蘇生の研究の収奪に向けて動き始めていたのかもしれません。
第212話内では改めて、豪華客船編の際カルンスタイン病院の話を坊ちゃんに持ってきたのも劉だったという事もしっかり触れられました。

アテナ退役軍人療養所編では最終的に施設を丸ごと中国に持っていくことに成功している劉。
青幇幹部である劉がわざわざこの潜入調査に参加した対価として、これは十分な報酬であるようにも感じます。
これまで断片的に描かれてきた劉の動きは、212話にて完全に一本の線として繋がりました。
「劉=死者蘇生技術を狙う青幇の先鋒」という構図が、明確に浮かび上がった回と言えるでしょう。
すでに、死者蘇生技術の流出は世界規模で始まっていると言えるのではないでしょうか。
まとめ
今回は劉と青幇、そして中国に目線を向けて考察をしてみました。
今後、兄シエル側に国家的な後ろ盾がいるとすれば、本格的な国家間抗争に発展する可能性も十分考えられます。
黒執事の舞台がロンドンだけでなく“世界”に広がろうとしている今、劉の存在はますます見逃せません。
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それではまた次の記事でお会いしましょう!
餅月