黒執事考察ブログ

葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたブログです。『黒執事』に隠された「嘘」と「伏線」に、貴方も騙されていませんか?※本誌内容に言及します※

【アニメ黒執事 -緑の魔女編-】美しすぎるオープニング&エンディングに隠された『伏線』を徹底考察!

こんにちは!餅月です。
今日は満を持して始まったアニメ黒執事緑の魔女編のOP&EDを徹底考察していきます!

そのあまりの美しさにネットが歓喜の声で溢れた今回のOP&ED。
美しいのは勿論の事、その中に隠された様々な伏線に皆様気付きましたでしょうか。

今回の記事は、下記考察記事からの抜粋となります。
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オープニングCö shu Nie feat. HYDE「MAISIE」

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とにかくまず一度見て下さい。
凄かった。
正しく鬱くしさの暴力。

「新しい黒執事」を見た感覚になりました。

あまりにも美しくて、これだけで今日は満足すぎると、本気で思ったほどです。

寄宿学校編ではOPED共に黒執事全体の伏線が網羅された印象を受けましたが、今回のOP内の伏線は緑の魔女編内に限定され、ぎゅっと詰め込まれているように感じました。

その分濃密…!!!

PVは全体を通じて緑の瘴気に満ちた空気。
曲は暗く、切なく、激しいはずがどこか落ち着いてシックな様子。

「黒執事」のタイトルが出る瞬間なんて、まるで森の中に本当に迷い込んだかのよう。
あまりにも「緑の魔女」でした。

それでは順番に考察していきたいと思います。

ガラスのチェス

特に初見で印象に残ったのはガラスのチェスのCGグラフィックス…!!
坊ちゃんの涙から生まれたガラスのチェスたちは透明なため黒にも白にも見えます。
※ちなみに坊ちゃんの涙は、坊ちゃんが人狼の瘴気(マスタードガス)にあてられ涙を流すシーンを示唆する伏線となっています。

涙を流す坊ちゃん:黒執事19巻第89話「その執事、警鐘」より引用

さて、話を透明なガラスのチェスに戻しましょう。
緑の魔女編では兄シエル(白)坊ちゃん(黒)として描かれているので、敢えて透明にすることでどちらにも見える演出には衝撃を受けました。

坊ちゃんが映し出されるチェスがクイーンの駒なのも印象的でした。

黒執事においてチェス駒は最重要といっても過言ではない伏線です。
チェスについての考察は下記記事で詳しく言及しています。
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数式の様なテーベ文字

サリヴァンを取り巻くテーベ文字。
双子の象徴である星の照明と混ざり、まるでマトリックスの様に描かれているのが印象的でした。

まるで数式の様なテーベ文字。
緑の魔女編において、テーベ文字は最終的にサリンを始めとした毒ガスの化学式を示すものです。
サリヴァンをお伽話の様な雰囲気で包みつつ、頭脳派である事も示唆しているように感じました。

悪魔セバスチャン

アニメ『黒執事 -緑の魔女編-』ノンクレジットオープニング映像【Cö shu Nie feat. HYDE「MAISIE」】:アニプレックスチャンネルより引用

そしてサビ前!!悪魔セバスチャンの恐ろしくそして美しいこと…!!
こちらはPVのサムネにもなっていました。

このシーンは、セバスチャンが悪魔として坊ちゃんに襲い掛かるシーンを示唆しています。
直前の坊ちゃんのシーンとあいまって、こちらも緑の魔女編を象徴しているシーンになっています。

坊ちゃんの後ろに見えるタンク

サビで走る坊ちゃん。
よく見るとその背後には沢山のタンクがあります。
これはただ走っているのではなく、毒ガスの工場内を走っている事が分かります。

こちらは緑の魔女編の後半の展開を描いた伏線となっています。

戦闘中の使用人ズ

そして使用人ズ!!
彼らは今回緑の魔女編で大活躍します。

毒蛇を放つスネーク。
マーマレードのジャム缶で作った特製の爆弾を投げるバルド。
走るフィニ。
獲物に照準を合わせるメイリン。

走ってる途中、ほんの少しフィニが笑ったのが印象的でした。

そしてタナカさんんんんんん!!
タナカさんだけは戦闘シーンの描写がありませんでした!

他の使用人ズはサーカス編の時点で戦闘シーンが描かれていましたが、タナカさんが戦うのは今回が初です。

一体どのような緊迫感と共に描かれるのでしょうか…!!
楽しみでなりません!

涙を流すサリヴァン

坊ちゃんに向かって手を伸ばすサリヴァン。
ほんの一瞬ですが、よく見るとサリヴァンは泣いている事が分かります。

序盤で杖に手を伸ばすサリヴァンは使命感に満ちた顔をしていますが、後半では涙を流している事が分かります。
サリヴァンが坊ちゃんの手を取ったことにより知ることになる真実を暗示しているように感じました。

サリヴァンのベッドルーム

一瞬だけ映る星の照明と鹿の骨が印象的なCG描写も素晴らしかったです。
ここは、実はサリヴァンのベッドルームの描写となります。
CGである事から生じる異質さがうまく曲とマッチしていてキリッと引き締まった印象を受けました。

サリヴァンのベッドルーム:アニメ黒執事 -緑の魔女編-第3話「その執事、出向」より引用
サリヴァンのベッドルーム:アニメ『黒執事 -緑の魔女編-』ノンクレジットオープニング映像【Cö shu Nie feat. HYDE「MAISIE」】より引用

しかし何度も言いますが世界観が美しい…。
退廃的で、触ったら壊れてしまいそうな、そんな印象を受けるCG描写でした。

真実へ繋がるエレベーター

最後に描かれた緑の館内のエレベーター。
よくよく見てみるとこのシーンではエレベーターが到着し、その後下降を始めている事が分かります。

どんどん下がっていくインジケーター。
その直後に描かれるシーンはタンクと工場。

物語の真実に繋がっている事がインジケーターによって暗喩された演出に思わずゾクゾクしました。

緑の魔女編の伏線が惜しみなく散りばめられた瘴気に満ちたOP、本当に素晴らしかったです!


エンディング龍宮城「WALTZ」

さて次にEDの考察に移っていきたいと思います。


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いやもう、言葉に上手くできないくらい感動しました。
切なくて、美しくて、温かくて、それでいて不穏で…。
最高でした。

順番に感想を述べていきたいと思います。

本を開くサリヴァン

緑の魔女と人狼が描かれた書物。
サリヴァンがこの本を開き、緑の館が飛び出してくるシーンからエンディングは始まります。
よく見ると周りにはトランプや護符が。

緑の魔女と人狼の伝説を書した本だとしたら、これはサリヴァンに自分が緑の魔女だと思い込ませるための道具の一つだった可能性があります。
傍にトランプがある事から、サリヴァンがカードゲームをして遊んでいた事も分かります。

原作の中で坊ちゃんがサリヴァンとカードゲームをしていたと思われるシーンがある事から、このシーンはこの時の事を描いているのかもしれません。
もしかするとこの時、サリヴァンが緑の魔女についての本を坊ちゃんに見せてあげてたのかもしれませんね。

本を開くサリヴァン:アニメ黒執事-緑の魔女編-第一話「その執事、探訪」より引用
トランプをしてた坊ちゃんとサリヴァン:黒執事19巻第89話「その執事、警鐘」より引用

ワルツを踊るセバスチャンと坊っちゃん

ワルツを踊るセバスチャンと坊っちゃん。
檻の中の様にも見えますが、これは恐らく緑の館内の真実へ繋がるエレベーターの中だと思われます。

セバスチャンに身をゆだねながらも左腕をだらんと垂らす坊ちゃんの様子が何とも退廃的で美しいです。

ちなみにですが、過去に社交ダンス界のスター大西兄妹さんとコラボし、葬儀屋と兄シエルでワルツを踊る踊ってみた動画をファンアートとして製作しています。

日本チャンピオンによる素晴らしいヴェニーズワルツが楽しめますので、良ければ是非この機会に合わせて見て下さい!

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下がっていくインジケーター

エレベーターのインジケーターが徐々に下がっている事が分かります。
これは徐々に地下に、つまり真実へ近づいている事を表していると思われます。

インジケーターが下がり、次にエレベーターの中で踊るのはサリヴァンとヴォルフラム。
よくみるとサリヴァンは足の先まで踊っていてとてもかわいいです。
しかし美しい…。
優しい夕焼けの様な光に柔らかく照らされている二人は本当に儚く綺麗です。

次にエレベーターの中にいるのはヒルデ、グレーテ、アンネ。
歌詞の「秘密」が「普通」に変わり果ててもというところが全ての登場人物に当てはまるような気がしてグッときてしまいました。

そして最下層へたどり着くインジケーター。
双子を象徴する青の緞帳と星飾りが下り、それがボロボロの様子へ変わります。
これはのちに坊ちゃんが対峙することになる兄との葛藤シーンを示唆する伏線となっています。

ボロボロの緞帳:アニメ黒執事-緑の魔女編-第一話「その執事、探訪」より引用

幻と踊る坊ちゃん

サビの美しさといったら…ッ“!!
もう、私なんかではうまく言葉にできません。
坊ちゃんが今まで関わってきた人たちとかわるがわる踊り、そして消えていきます。

これは、坊ちゃんが夢の中で自身の葛藤に打ち勝ち、現実へ戻ってくるシーンを意識した演出かと思われます。

過去に打ち勝つ坊ちゃん:黒執事20巻第95話「その執事、失望」より引用

セバスチャンと出会ったシーンの服を着た坊ちゃんがまず踊るのは、坊ちゃんの父であるヴィンセントの蒼い影と、母であるレイチェルの赤い影と遊んでもらうように踊る坊ちゃん。
契約してない時期なので、右目が髪で隠され一度も映らないのが憎い演出です。

次に会わられるのはマダムレッドの影。こちらもバラの花びらのように踊り、そして散っていきます。
ここから坊ちゃんの右目は契約印の紫色になっています。

次はジョーカーを始めサーカス団員。
ジョーカーに誘われ踊る坊ちゃんですが、悪魔召喚儀式の再現で過去と対峙することになる坊ちゃんは最後思わずうずくまってしまいます。

しかし立ち上がり、駆け出し、
青いバラの花びらの中でセバスチャンの手を取り共に踊ります。

そして伯爵となり、使用人ズとのダンス!!
バルドに子ども扱いされ、肩車をしてもらっている坊ちゃんが微笑ましいです。

最後に坊ちゃんが手に取るのは1つの星…。
これは青の教団編で登場する一等星のシリウスを示唆していると思われます。

坊ちゃんとサリヴァン

最後の一枚絵は坊ちゃんとサリヴァン。
坊ちゃんはよく見ると治療を受ける際の服を着ている事が分かります。

坊ちゃんとサリヴァン:アニメ黒執事-緑の魔女編-第一話「その執事、探訪」より引用

この絵は、黒執事20巻第94話「その執事、激昂」の扉絵を意識したものと思われます。

坊ちゃんとサリヴァン:黒執事20巻第94話「その執事、激昂」より引用

ちなみにこの後に映る天秤ばかりの描写。
並行が保てているように見えて、よくよく見てみるとはかりがゆらゆらと揺れている事が分かります。
こ、細かいッ…!

まとめ

如何でしたでしょうか。
ただ美しいだけでなく、オープニングとエンディングには沢山の伏線が散りばめられていました。

先程も言及しましたが、あまりの美しさにアニメ放送時はこのOPとEDだけでもう満足してしまうほどでした。
これだけ美しく昇華した映像を見せて貰えたことが感無量です。

きっと本編も、負けず劣らず素晴らしい黒執事となっている筈です。
これからのアニメ展開を、ますます楽しみにしたいと思います!

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それではまた次の記事でお会いしましょう!

餅月