こんにちは!餅月です。
今日は、兄シエルと葬儀屋の行動目的について考察を深めていきたいと思います。
死者蘇生という禁忌を犯している兄シエルと葬儀屋(アンダーテイカー)。
彼らは死神派遣協会に追われることを承知の上で、堂々とファントムハイヴ家への帰還を果たしました。
このタイミングで表舞台に姿を現したのは、一体なぜなのでしょうか?
彼らの行動を紐解いてみると、もはや兄シエルだけを蘇生するに留まらない世界をも揺るがす大きな目標が垣間見えてきます。
今回の記事は、第204話考察記事からの抜粋となります。
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兄シエルの狙いは“死者蘇生のビジネス化”?
結論から申し上げますと、兄シエルと葬儀屋(アンダーテイカー)は、将来的に“死者蘇生”技術を医療技術のような形でビジネス化しようとしている可能性があります。
黒執事の物語が進むにつれ、ビザールドールの技術は進化を遂げています。
もし完全な死者蘇生技術が完成すれば、人間は死を克服し、新たな社会秩序が生まれるかもしれません。
この技術を確立できれば、兄シエルは 確固たる地位と莫大な資金を手に入れる可能性があります。
兄シエルと葬儀屋には、これらを成し遂げるという強い自信があるのかもしれません。
兄シエルと葬儀屋が堂々と帰還した理由
死者蘇生の技術は、生命の本質に関わる禁断の領域です。
普通であれば、死者蘇生という禁忌を犯した彼らは身を隠すはずです。
事実、今まで兄シエルはその身を隠していました。
もし兄シエルと葬儀屋の目的が「兄シエルの蘇生のみ」だったなら、表舞台に立ち、死神派遣協会に追われるリスクを冒すよりも、ひっそりと身を潜めて生き延びる方が理にかなっているはずです。
しかし彼らはベールを脱ぎ捨て、表舞台へと戻ってきました。それは一体なぜでしょうか?
それは彼らの目的が死を克服できる世界の実現を目指しているからの可能性があります。
兄シエルと葬儀屋には、死を病気のように克服できるものとし、死者であることを後ろめたく思わなくてもよい社会を自分たちが作れるという強い自信があるのかもしれません。
蘇生技術の進化と“適性の一致”の壁
これまでのビザールドールは、輸血が絶たれると死者に戻る不完全な存在でした。しかし、葬儀屋はこの技術の完成を目指しており、その進化は目覚ましいものがあります。
完全な蘇生が実現すれば世界はどうなるでしょうか?
もし「適性の一致」が確立され、完全な蘇生が可能になれば、世界の秩序は根本から変わります。
この可能性と脅威については、死神オセロによって作中内でも言及される形で強調されています。

ここで言及されている通り、死者蘇生の技術が完成すると死神派遣協会の存在意義が揺らぐ(死の管理が不要になる)為、今後死神派遣協会側は全力で阻止にかかる可能性があります。
蘇生技術・ビジネスの大成 VS 死神派遣協会&坊ちゃんの阻止計画
葬儀屋が蘇生技術・ビジネスの大成を果たすか、
はたまた死神派遣協会と坊っちゃんの阻止が先か。
今後の黒執事はこの点においてさながらソ連とアメリカの宇宙開発競争みたいになるような気がします。
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坊ちゃん&死神派遣協会側 → 葬儀屋たちが技術を完成させる前に阻止
葬儀屋側 → 逃げ切り、蘇生技術を完成させ、ビジネスとして確立
この競争の勝者が、黒執事の世界の未来を握ることになると思われます。
兄シエルは“自らの死”をビジネスにする?
葬儀屋が完全な死者蘇生技術を完成できたと仮定しましょう。
葬儀屋たちにとって、それだけでは不完全な可能性があるのです。
なぜなら、たとえ技術が完成しても公に公表されなければ、葬儀屋たちが潰されることでその技術ごと闇に葬られてしまう可能性があるからです。
それを防ぐため、兄シエルはただ蘇生技術を完成させるだけでなく、それを堂々とビジネスとして確立するつもりなのではないかと当ブログは考察します。ビジネスとして死者蘇生技術を公に公表し、世界に広めてしまえば死神派遣協会でも対処できない形に出来るからです。
事実黒執事第151話にて兄シエルは、坊ちゃんが「これからの時代、子供や女性への需要が増える」と見越して菓子や玩具に力を入れたのに対し、「自分なら鉄道と通信に投資をしただろうな」 と鋭く指摘しています。

この発言からも、兄シエルの卓越したビジネスセンスが伺えます。
また、事実として輸血収集機関であったスフィア・ミュージックホールでは、貴族から多額の寄付を受けていたことが判明しています。

これは死者蘇生技術がすでにビジネスとして機能している証拠だと言えるでしょう。
さらに、死者蘇生としてはまだ不完全な存在であるビザールドールも生物兵器としての需要があるため、こちらはすでにビジネスとして動き始めていることがわかります。

ビザールドールの生物兵器ビジネスについては下記記事で詳しく言及しています。
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妄想考察:兄シエル自身が蘇生者である事を公表する可能性は?
これは考察というにはまだ根拠が浅いので妄想段階です。
もし兄シエルが本当に死者蘇生をビジネスにしようと考えているならば、いずれ 自らが元死者であることを公表する時が来るかもしれません。
そうすれば兄シエル自身が死者蘇生技術を世に広めるための広告塔になる事が出来るからです。
(プライドの高い兄シエルがそのような役を買うかは謎ですが…。)
仮に兄シエルが「この技術によって自分は死を克服した」と宣言すれば、世界中がその技術を求め、巨大な市場が生まれることになるでしょう。
それこそが“新しい世界秩序”。
この瞬間こそが、葬儀屋と兄シエルが目指す「完全な蘇生技術」が大成する時なのではないでしょうか。
まとめ:人類は死を克服するのか?
今回は葬儀屋と兄シエルの目的について考察を深めていきました。
黒執事の物語は、復讐劇の枠を超え「死の克服」という大きなテーマへと発展している可能性があります。
兄シエルの「蘇生ビジネス」は単なる禁忌の技術ではなく、世界の秩序をひっくり返し、死神派遣協会や悪魔さえも出し抜く可能性を秘めた計画なのかもしれません。
歴史を振り返れば、新しい技術や思想は往々にして迫害を受けてきました。
兄シエル達の蘇生技術が大成し、人類が「死」に打ち勝つのが先か、その前に死神派遣協会によってうち滅ぼされるのが先か。
こうして考えてみると、兄シエルと葬儀屋がやっている事は単なる悪と断じるにはあまりにも奥深いものがあるのかもしれません。
兄シエルと葬儀屋が原作内であまりにも堂々と帰還した理由。もしかしたら彼らは「将来、輸血と死者蘇生技術の融合により『死』を克服できる病」であると定義した上で兄の正体を明かし、自分達が持つ死者蘇生をビジネスとして大成することで生者と死者が共存出来る世界を作ろうとしてるのかもしれないな
— 餅月 (@mochimochimoon3) June 26, 2023
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それではまた次の記事でお会いしましょう。
餅月