黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!作品の「嘘」と「伏線」に貴方も騙されていませんか?葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログ

【黒執事考察ブログ】ネタバレ第197話「その執事、烏合」/F.O.L児童養護院の優秀な4人の子供たち。彼らだけが『巣立ちの日』を喜ばないことは、坊ちゃん陣営にとっては吉兆の可能性

こんにちは!餅月です。
『黒執事』最新話第197話「その執事、烏合」Gファンタジ―2023年3月号の考察をしていきたいと思います。


F.O.L児童養護院に存在する4つのクラス。
そのクラスごとに最も優秀な生徒4人の存在が明らかになりました。
彼らは今後どのように黒執事に関わってくるのでしょうか。
今回も順番に考察を進めていきたいと思います。
前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちらです
www.under-taker.com

Gファン初見読みライブ配信

第196話の初見読みライブ配信はこちらです。
毎月18日Gファンタジー発売日に、
YouTubeLiveにて初見読み&考察のリアルタイムライブ配信を行わせて頂いています!!
よろしければ高評価とチャンネル登録お願いします!(^^)!

www.youtube.com

「読みたいけど超展開が怖い!」という親愛なる同士の皆様!
同じファン仲間同士で叫びながら同時読みしてみませんか。
黒執事、みんなで読めば怖くない!!(…多分!)

もし葬儀屋さん(※私の推し)が突然出た暁には、管理人が突然叫ぶ可能性がありますが、生暖かく見守って頂けると嬉しいです。

超余談:生執事について

これは超余談なのですが、ミュージカル黒執事でセバスチャン役をされた古川雄大さんが、ご自身のコンサートの中で本日生執事について触れられたそうです!
「またセバスチャンをやりたい!」とおっしゃられたとのことで、「古川さんがセバスチャンをやりたがっているという事を積極的にツイートしてほしい」とおっしゃられたそうです。
どうやらファンのツイートが仕事に繋がることが多々あるそうで…。
生執事の再演を望む皆様、良ければこの機会にぜひツイートして下さい!

数あるミュージカルの中から代表作として第一番に生執事を上げてくれたそうです。
またご自身のみならず、歴代セバスチャンのトリプルキャストでやりたいとも仰ってくださったそうで…😭

古川さんの作品愛に胸を打たれまくりました。ありがとうトート閣下…。
いつか帝劇で生執事を、そんなことをファンとしては期待してしまいます!
偉い方、是非!
お金なら落とします!!!!
むしろ落とさせて下さい!



あらすじ:黒執事第197話「その執事、烏合」Gファンタジー2023年3月号

※考察に必要最低限の大まかな話の流れのみです。
詳しく知りたい方はぜひ本誌を買ってください!
※伏線として重要な可能性がある点は線と太文字で強調してあります。

扉絵:F.O.L児童養護院の4つのクラスを代表する優秀な生徒4人
優秀な4人、最適な4匹
(※今回の扉絵は、普段ある漢字の「黒執事」「枢やな」表記がありませんでした。)

突如倒れたドール

・ドールと別行動になったスネークたち。
施設職員はドールが女の子であることを知っていて、「女の子にはいろいろあるのよ」と流した。
・職員に連れられて軽食作りのプログラム中であるコリークラスの見学に戻るスネークとフィニアン。
コリークラスに最高の適正で入ったというオリバーという子供が職員に作業を褒められていた。
・褒められたことに対しオリバーは目立ってごめんなさいすぐ用意しますごめんなさいと事あるごとに謝る。
・ここでフィニアンはこのクラスの子供たちが全員男の子であることに気付く。
・フィニは「裁縫や軽食作りって普通は女性使用人の仕事だってセバ…(スチャンさんが言っていたのに)」と回想する
・そんな時、マスティフクラスのアーティが、授業を嫌がるコリークラスの男の子ダニエルを引きずってやってきた。
・「女の真似事なんかしたくない、さっさと巣立ちの日を迎えて嫁さんにやってもらうんだ」というダニエルに対し、アーティは「この時代、男も裁縫や料理くらいできなきゃだめだ。財産も家柄も持たない私たちが面倒くさいことは女性にやってもらおうなんて世の中そんなに甘くない。それに当院ではそのように旧時代的な思想は禁止です。先進的かつ効率的であることこそがF.O.L児童養護院のモットー」と説く。
・そんなダニエルの様子を見て職員たちは本当にコリークラスの適性があったのかしら。毎日毎日『巣立ちの日』の話ばかりして。とあきれた様子。
・更にダニエルが「一日も早く巣立ちてーもん」というと、ダニエルの言葉を遮るようにコリークラスの最年長オリバーが「ダニエルには僕がちゃんと言って聞かせて…もっとちゃんと適性を高めますっ!ごめんなさい!」と涙ながらに抱きしめてかばう。
・そんなオリバーをアーティは睨み、オリバーは焦る。
・落ち着くとアーティはフィニとスネークに「自分はマスティフクラスの年長です」と挨拶する。その様子はセバスチャンにそっくりに見える。
・2人がドールの紹介だと聞くと、「ドールさんの…なるほど」と呟いた。
・そこに、「主任」と呼ばれたフィニとスネークをテストした女性職員がやってきてスーザンと呼ばれた職員に何やら真剣な顔で耳打ちする
・スーザンと呼ばれた女性職員は笑顔で、「ジニー(前回厩で泣いていた女の子)の『巣立ちの日』が明日に決まったわ!」と子供たちに伝えた。
多くの子供たちが歓喜に沸く中で、オリバーとアーティのみが青ざめて動揺する。
オリバーは鍋を焦がしてしまい、アーティが焦ってそれを指摘した。オリバーはハッとしてごめんなさいという。
・お祝いムードの中、アーティは「そんな、急すぎる」と呟き、その違和感にはフィニだけが気づいていた。

盛り上がる生徒たちと正反対の反応のアーティ…一体なぜ?

第197話終了ーー

第197話伏線回収箇所

無し

第197話:重要伏線箇所

今回の第197話で特に重要な箇所について箇条書きでまとめます。
過去の考察記事も踏まえ、
こちらの的中箇所を中心に、順番に考察を進めていきたいと思います!

  • 4人の年長組について
  • 年長組が共通して反応するワード「ドール」
  • オリバーとアーティの本心
  • 『巣立ちの日』に対する受け取り方の違いから見える子供たちの情報格差
  • アーティの「急すぎる」が意味するものとは
  • 『巣立ちの日』を迎えたジニーについてと、アーティが鍋の焦げを指摘した理由の繋がりについて
  • フィニアンとスネークの描き方から見えるフィニアンの新たな特異点
  • 疑問点:アーティは最年長なのか
  • 疑問点:何故コリークラスは全員男の子なのか
  • 疑問点:ジニーの巣立ちの日とドールの体調不良は関係があるのか

枢先生の巻末コメント

年明けから朝6時起き0時就寝を心がけているんですが、22時過ぎるともう眠くなってきます‥‥‥。

葬儀屋ヲタの叫び(感想)

今回はしょっぱなの扉絵から少々イレギュラーを感じた回でした。
普段黒執事の扉絵では漢字の「黒執事」「枢やな」の表示があるのですが、今回はローマ字とカタカナのルビ振りのみでした。
今までこういうデザインのことがあったかな‥?パッとは思いつかないです。
今回の扉絵は4等分したデザインだったので、デザイン上の都合なのかもしれませんがとても新鮮でした。

扉絵に添えられた「最適な四匹」というワードが個人的に非常に気になりました。
勿論犬の犬種にちなんだクラス名にちなんだ意味合いもあると思うのですが、それ以外にも彼らを人ではなく家畜として見ていることのダブルミーニングのような気がしてなりません。(坊ちゃんが領民を人として捉えた発言をしたのに対し、兄シエルは領民を家畜として捉えて発言したこともありますしね…。)

物語は、コリークラスを中心にF.O.L児童養護院の深堀がされました。
僕っ子かと思ったオリバーが本当に男の子だったのは予想外過ぎてびっくりしました。(騙された瞬間の私の初見反応はYoutubeライブ配信のアーカイブにあります)
ミニスカートのメイド服にシスターのような被り物をしているので、流石に初見で男の子だとは全く想像が出来ませんでした。
何故コリークラスが男の子のクラスなのか今後に関わる伏線の一つになるかもしれませんね。

そしてF.O.L児童養護院編序盤で最初に登場したセバスチャンっぽい雰囲気の男の子の名前がアーティということも明らかになりました。
彼も前回登場したテオドア同様、非常に重要なキャラクターになる可能性を感じています。

あとライブ配信でいただいたコメントにもありましたが、
F.O.L児童養護院編は同じく孤児院の子供たちを描いた作品である「約束のネバーランド」を彷彿とさせる展開になるかもしれません。
特に今回のジニーの巣立ちについては、約ネバの第1話で似た話が描かれています。
別作品ではありますが気になる方は是非。個人的にもとても大好きなおすすめの作品です。

余談ですが私の約ネバ推しはレウウィス大公です。

・最強
・最凶
・狂人
・お上品
・間違った方向への敬意

↑こんな感じのキャラクターなのですが、まあつまり暴力快楽主義になった葬儀屋みたいな中身をしたキャラが好きな人は多分ヒットすると思います。
極上の笑いを求めるのではなく、極上の闘争を求めるようなキャラです。私は大好きです。

約ネバの展開を知っている者としてみると、今回の年長組の反応は、坊ちゃん側にとって今後彼らとの共闘を含めた有利な展開に繋がる可能性を感じました。
ただし今回の黒執事でのF.O.L児童養護院編で重要なのは約ネバとは異なりあくまで「血液」の為、この差異が今後黒執事の中でどのように物語展開に影響するのか、今からとても楽しみです。

それでは考察に移っていきたいと思います!

考察

4人の年長組について

今回の第197話では、前回明らかになったポメラニアンクラスの最年長テオドアの他に、新たに2人のクラスを代表する優秀な子供が明らかになりました。

扉絵に描かれた「優秀な4匹」:黒執事第197話「その執事、烏合」より引用
  • ポメラニアンクラス:テオドア
  • コーギークラス:???
  • マスティフクラス:アーティ
  • コリークラス:オリバー

彼らは今後非常に重要な役割を担うキャラクターとなる可能性があります。
まだコーギークラスの子のみ詳細が不明ですが、現段階でわかっていることをまとめていきたいと思います。

ポメラニアンクラス:テオドア

  • 通称:テオ
  • 「一番特別なクラス」と言われているポメラニアンクラスの最年長
  • F.O.L児童養護院の適正テストで高得点をたたき出した子供たちの中で最も優秀な生徒(事実上この施設の中で最重要の子供である可能性)
  • ラテン語、数学、ゲームなどを学んでおり、これらのスコアが最も高い子供であると考えられる
  • プログラムとして毎日甘いものを食べているが、運動は制限されている(他のクラスの子達は毎日食べれるわけではない)
  • 制服として兄シエルと同じ制服をしている
  • 「長男の務め」等、どことなく兄シエルと似た空気感を持つ少年
  • 責任感があり、いう事を聞かない子供をなだめるのが得意
  • フィニが上流階級英語を使っていることを瞬時に指摘するなど、フィニについて既に何か嗅ぎ付けているような節がある
  • ドールの友達というワードに反応する

コーギークラス:???

  • 運動に特化しているクラスの最適な子供
  • 運動、体操、乗馬が必須

※コメント欄より、コーギークラスの子供たちの服装がドールの現在の服装といくつも共通点があることを教えて頂きました!コーギークラスはドールを模倣する目的を持ったクラスである可能性があります。詳細は後日記事にします。

マスティフクラス:アーティ

  • 読み書きと上級使用人のスキルを学ぶクラスの年長

※他の子供が最年長と付く中でアーティのみ年長と書かれている為、最年長かは不明。
※自己紹介の自称だったため「最」を付けなかっただけの可能性もあり。

  • 制服として燕尾服を着ている
  • テオ同様、いう事を聞かない子供を諫めるシーンがある
  • ドールの紹介というワードに反応する
  • 『巣立ちの日』というワードを喜ばない例外の子供である

ちなみにアーティという名前を紐解くと、アーサー・コナン・ドイルまでたどり着くことが出来ました。
下記で紹介する内容は歴史的史実ではないため、恐らく関係はないとは思いますが興味深い内容だったので紹介しておきます。



コリークラス:オリバー

  • 家事使用人としてのスキルと格闘を学ぶクラスの最年長
  • コリークラスの最高の適性を持つ子供
  • コリークラスの制服は女性ものだが、なぜか今のところ男の子のみしか在籍していない
  • 『巣立ちの日』を迎えたいというダニエルをかばう様子を見せる
  • 職員に対して「ごめんなさい」が口癖
  • 『巣立ちの日』というワードを喜ばない例外の子供である

年長者の共通点

上記を踏まえて、各クラスの年長者にある共通点を考察していきたいと思います。
なお、現段階で詳細が不明なコーギークラスは除外し、ポメラニアン、マスティフ、コリーの3クラスで比較していきます。

『最適』かつ『優秀』である事

まず第一に挙げらる共通点は、
年長者は皆『優秀』であり、かつ施設にとって模範的な子供たちであるという点です。

この優秀とは、単純に学業の事を指しているのではなく、それぞれのクラスに特化して与えられた課題に対して優秀な成績を収めていることを『最適』かつ『優秀』であると判断されていることが分かります。

例えば、コリークラスの最年長オリバーは刺繍や料理は得意ですが、同じクラスの子供たちを統率するのは苦手です。
オリバー自身はこのことを気にしているようですが、その点については施設職員たちは全く問題視していないことが分かります。

それに対し、リーダーとなるべく教育を受けているであろうポメラニアンクラスのテオドアやマスティフクラスのアーティは、他のクラスの子供たちの世話までこなしています。
この得意なことが異なる点と、それぞれの得意分野を最大限に伸ばせている子供が、F.O.L児童養護院での『最適』かつ『優秀』な子供となっている可能性があります。

年長組が共通して反応するワード「ドール」

次に、ポメラニアンクラスのテオドアとマスティフクラスのアーティの共通点を見ていきたいと思います。
それは、どちらもフィニたちから発せられた「ドールの紹介」というワードに反応したという点です。
この共通点は非常に重要な伏線である可能性があります。

「ドール」というワードに反応するテオドア:黒執事196話「その執事、連想」より引用
「ドール」というワードに反応するアーティ:黒執事第197話「その執事、烏合」より引用

絵の雰囲気も非常に似て描かれている為、これは意図的な演出であると考えられます。

ちなみに余談ではありますが、兄シエルが過去に「やっぱり僕はファントムハイヴ伯爵になるしかないんだね…」と意味深に呟いた際の雰囲気と、今回の上記2シーンはどことなく似ているように感じました。

兄シエルにとって伯爵とは「なるしかない」ものであり「なりたい」ものではない可能性:黒執事26巻第133話「その執事、没了」より引用

特に、兄シエルの模倣品として教育をされているであろうテオドアの雰囲気が似ているように感じます。
今回の「ドール」というワードに本当に大きな意味合いがあった場合、この兄シエルの発言もまた、やはり不吉な意味合いを含む伏線であるのかもしれません。
※兄シエルについての考察は下記記事にまとめてあります。
www.under-taker.com

ではこれを踏まえ、年長組の彼らがドールについて反応することが何を意味する可能性があるのかについて考察していきたいと思います。

ドールはF.O.L児童養護院の秘密と直結する重要人物

結論から申し上げますと、
ドールは本人そのものがF.O.L児童養護院の秘密を体現している重要な人物である可能性があるからです。

まず第一に、当ブログでは以前からF.O.L児童養護施設の正体は兄シエル専用に特化したシリウス型の子供たちを育てる血液収集機関である可能性について言及してきました。
そして前回の第196話ラストでドールが生者ではなくビザールドールであることがほぼほぼ明らかとなり、考察が的中しました。
つまりドール本人こそが、F.O.L児童養護院の秘密、そして目的を体現している重要な人物であることが分かります。
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ドールの正体は「ポラリス様」である可能性

また、ドールはただのビザールドールではなく血液収集の中核を担う「お星さま方」と呼ばれる内の1人ポラリス様である可能性もあります。
※詳細は下記記事にまとめてあります。
www.under-taker.com

ドールと施設職員の上下関係/ドールに敬語を使う主任職員の存在

第194話で施設職員とドールの上下関係について考察しましたが、今回の第197話で新たに進展がありました。
先にこの考察について、一部過去記事から引用します。

ドールに対し敬語で話し、特別対応をする女性職員

次に、ドールと女性職員の関係性についてです。
今回施設の女性職員とドールが会話をするシーンがありましたが、この中にもドール=ポラリス様の伏線となっていそうな部分を見つけることが出来ました。

それが敬語特別対応です。

例外的滞在を許した女性職員

前回の第193話では、適性が無いと分かったスネークと施設職員の女性との間にこんな会話がありました。

スネーク
「だったらここで働かせて下さい!」

女性職員
「それは無理です。血液検査で適性が認められなければ、何人たりとも院に滞在できません。
黒執事第193話「その執事、試行」より引用

この台詞から、施設では適性テストの結果がいかに良かったとしても、血液検査でF.O.L児童養護院が求める適性(恐らくシリウス型血液であること)が認められなかった場合、例え雑用係であったとしても院に滞在出来ないことが分かります。
女性職員の対応は頑なで、この施設における血液検査がいかに重要であるかがよく分かります。

あわや潜入失敗の危機に瀕した際、ドールからの口添えで二人は雑用としてF.O.L児童養護院への滞在が許されることになりました。

その時のドールと女性職員の会話を見たいと思います。

女性職員
「待ってください。その子達には適性がないのですよ。我が院に滞在することは許されません。

ドール
「そんなケチくせー事言うなよ。こいつオレの昔からのダチなんだ。候補生としては適性がなかったかもしれないけど、雑用として置いてくれないか?頼むよ!定員オーバーっていうならオレの部屋を半分貸すから!」

女性職員
‥‥‥あなたがそういうなら

ドール
「やった!ありがとうな!」

黒執事第194話「その執事、入校」より引用

先程挙げた通り、雑用としてのF.O.L児童養護院への滞在は本来許されるものではありません。
しかしそれがドールの口添えにより可能となりました。

またここで重要なポイントは、女性職員がドールに対してずっと敬語で対応をしているという点です。
フィニアンとスネークに対しても、女性職員が敬語で対応をした部分はありましたが、名前を聞くときに「あなた、名前は?」とフランクに、敬語でなく会話をしている場面が多々ありました。

しかも、2人が滞在を許可された最終的な理由はドールがそういうならという理由でした。

このことから、ドールは施設の女性職員よりも上の立場である可能性があります。
そしてその力は強く、ドールが強く望めば施設のルールさえも多少であれば曲げてしまうことが可能であることが分かります。

これらも全て、ドール=ポラリス様であることの伏線である可能性があります。

施設の子供たちはドールに対してポラリス様に対するような態度を見せていませんでしたが、女性職員のこれらの対応にはどこかしら敬いの雰囲気を感じます。
大人であり管理者であるはずの女性職員がドールに対して敬語を使った事、そして施設のルールを曲げたことを踏まえてみると、この女性職員はドールのポラリス様としての正体を知っているのかもしれません。

引用源:【黒執事考察ブログ】ネタバレ第194話「その執事、入校」ドールが吐いた「嘘」。/ポメラニアンはヴィクトリア女王が愛した犬種/F.O.L児童養護院の目的は兄シエルを取り囲む周りの環境、および使用人たちも丸ごと1からシリウス型の子供たちに限定した形で再現することにある可能性について - 黒執事考察ブログ

今回の第197話で、ドールと話していたこの職員女性がF.O.L児童養護院の主任だったことが新たに明らかになりました。
施設の主任である大人の職員が、子供でありかつ雑用係であるドールに対してこのような対応をするのは明らかに違和感があることが分かります。

このことから、ドールは雑用係と銘打っておきながら実際はF.O.L児童養護院主任職員よりも立場が上である可能性がより一層濃くなってきました。


さて、ここまで踏まえた上で「ドール」というワードに反応した年長者たちの考察に戻りたいと思います。
今回最も需要なポイントは、
ドールは表向きはあくまで雑用係として子供たちと接しており、職員との上下関係を子供たちに対して公にしていないにも関わらず、年長組がその名前に反応を示したという点です。

ドールは表向き(子供たち向き)には、施設に使役される側の人間として描かれています。
となると当然、『施設の特別な子供たち>ドール』が成り立ち、特にドールを重要視する理由がそもそも普通は生まれません。

それにも関わらず、F.O.L児童養護院で育てられている側の子供である裏情報を知らないはずのアーティとテオが「ドール」というワードに敏感に反応できることこそが、そもそもの大きな違和感であることが分かります。

ドールが重要なキャラとなっているのは、先ほども言及した通りこの施設の存在理由を体現している人物であるからです。
これが何をあらわすのかといいますとすなわち、ドールというワードに反応で来たテオドアとアーティはこの施設の正体を知っているキャラクターであることを示す伏線である可能性があります。

疑問点:何故「ドール」というワードに反応出来たのか

次に、こちらは疑問点です。
本来搾取される側であるはずの年長組達が、何故ドールの秘密について知れたのでしょうか?まだ伏線が張られていないため考察が出来ません。

これは根拠がない予想ですが、
今回のようにドールが目に見えてビザールドール化するシーンを運よく目撃したのかもしれません。

また過去にサーカス編ではドールは人を信じすぎる描写が描かれました。
坊ちゃんに心を許し過ぎた結果、サーカス団員の一軍はスネークを残して皆殺しになるという結論に至りました。

現在軸のドールがこの過去のドールのままだった場合は、良心の呵責から子供たちについうっかり自分の正体を話してしまうようなこともあったかもしれません。
ただ、今回のF.O.L児童養護院のドールは過去と異なり、ドールはスネークを騙し、おぞましいほどの殺意を隠し通すことに成功しています。
また施設の運営についても非常に積極的であることから、施設に不利益になるようなヘマをするようにも見えないように感じます。

あくまで私個人の予想ではありますが、
仮に年長組がドールの真実を本当に知っていたとしても、それはドールが意図的に漏らしたものではなく何らかのきっかけで偶然知ってしまったものである可能性の方が現段階では高いのではないかなと現段階では感じています。

年長組はF.O.L児童養護院に抗おうとしている可能性

さて次にオリバーとアーティの本心について考察をしていきたいと思います。
上記で考察した通り、彼らはF.O.L児童養護施設の血液収集所としての真実と、ドールの正体について知っていると仮定した上で考察していきます。

これらの真実を知った上で、彼らは一体何を思っているのでしょうか。
結論から申し上げますと、アーティ、とオリバーは施設の真実を知った上で、自分体が血液を搾取されて生きる未来に対して抗おうとしているキャラクターである可能性があります。
※テオドアをまだ入れない理由は後ほど言及します。

もし仮にそうである場合、これは兄シエルの血液収集施設を破壊するという目的を持つ坊ちゃんと利害関係が一致することになります。
そうなった場合、彼らは坊ちゃん側(フィニアン)にとって施設を内部から破壊できるような強力な味方になるかもしれません。
詳しく言及していきます。

『巣立ちの日』に対する受け取り方の違いから見える子供たちの情報格差

では次に、何故オリバーとアーティがF.O.L児童養護院に抗おうとしているキャラクターだと思うかについて考察をしていきます。
そう考える理由にはジニーの『巣立ちの日』が決定した事に対する反応が伏線である可能性があるからです。

ちなみにオリバーとアーティのみに限定し、テオドアを入れない理由は、ジニーの『巣立ちの日』を聞いた際その場にテオはおらず彼の反応がまだ描かれていないからです。
テオもオリバー達と同じ考えを持つキャラである可能性は十分高いのですが、現段階ではこのジニーの『巣立ちの日』の反応として伏線を与えられた二人に限定して考察を進めていきたいと思います。

さて、ジニーの『巣立ちの日』を考察する前に、そもそも『巣立ちの日』とは何かを先に言及しておきたいと思います。
『巣立ちの日』の事を、施設職員は「里子に出る」と言いました。
つまり、表向きは孤児院を出て新しい家族の元で生活を始めること指していると思われます。
しかしこれはあくまで表向きの説明であり、真実はそうではない可能性があります。

私達読者は、兄シエルと葬儀屋が血液収集施設を増設しており血液を求めていることを知っています。
また更に、このF.O.L児童養護施設でも血液検査がなされている事や、特別クラスの子供たちが明らかにファントムハイヴ家の双子と全く同じ服装をしていることからも、この施設が兄シエルと葬儀屋と繋がっていることは明白であることが分かります。

結論から申し上げますと、『巣立ちの日』の本当の意味は、
F.O.L児童養護院を去り、血液を搾取される側に回ることを指している可能性があると当ブログでは考察しています。

今回ジニーが『巣立ちの日』を迎えることを知った際、F.O.L児童養護施設で育てられている子供たちのほとんどはめでたい事だと喜びました。
また施設の職員達も『巣立ちの日』をめでたい事として積極的に盛り上げようとしていることから、職員達は子供たちに『巣立ちの日』を心待ちにするものであると認識してほしいと思って行動していることが分かります。

今回初登場したコリークラスの不真面目な男の子ダニエルが『巣立ちの日』を積極的に心待ちにしていることも、この刷り込みも成果であると考えられます。
つまり、『巣立ちの日』をめでたい事として喜び憧れる子供は、F.O.L児童養護院が制御出来ている子供を表している可能性があります。

『巣立ちの日』を伝える職員の表情の変化

また、『巣立ちの日』を伝える際の職員たちの表情にも注目したいと思います。
ポイントは、職員同士に伝え合ったときと子供たちに伝える時で表情がまるで違うという点です。

ジニーの『巣立ちの日』が決まったことを伝える主任:黒執事第197話「その執事、烏合」より引用

このシーンからわかる通り、『巣立ちの日』を迎えたという事実を聞いても、職員たちは喜びません。
むしろ真剣で、厳しい表情にも見えます。
私は、この表情が表している事こそ『巣立ちの日』の真実(施設を離れ、血液の搾取に充てられる)事を指しているのではないかと感じています。

兄シエル達の息がかかっている施設である以上、このF.O.L児童養護院は慈善事業ではありません。
これだけのコストをかけ、敢えて孤児たちに教育を施すことは最終的に施設側が何らかの利益を得る為であると考えられます。

それが子供たちからの血液搾取であった場合、それはいわばF.O.L児童養護院の成果物の収穫の時であり、また今回の場合ここで血液が収集できるか否かは兄シエルをはじめとした人々の人命にも関わってきます。
このような事実を隠しているからこその真剣な表情が垣間見えたのではないでしょうか。

子供たちに向けた表情

次に、『巣立ちの日』を子供たちに伝えるシーンの表情を見ていきたいと思います。
先程のシーンの直後なのですが、職員たちは打って変わって急に笑顔になります。
また、それを受けた子供たちも一斉にお祝いモードに切り替わります。

このシーンこそが、F.O.L児童養護院が子供たちに真実を隠し、偽りの価値観を植え付けていることを象徴するシーンではないかと感じています。

ジニーの『巣立ちの日』が決まったことを伝える主任:黒執事第197話「その執事、烏合」より引用

またこの事実を受けた際、オリバーとアーティに笑顔は全くありません。
むしろその表情はどちらかと言えば職員同士が耳打ちし合っていた時の真剣な様子と酷似しています。
先ほど言及した通り、彼らは『巣立ちの日』を喜ばない子供であることから彼らは他の子供たちと異なり、施設職員と同じ見方で『巣立ちの日』を理解しているからである可能性があります。

疑問点:施設職員は、オリバーとアーティの差に気付いているのか?

次に疑問点について言考察です。
『巣立ちの日』というワードを前に、明らかに他の子供たちと異なる反応を見せているオリバーとアーティ。
では施設職員たちは彼らのこの変化に気が付いているのでしょうか?

結論から申し上げますと、現段階ではまだ判断が出きません。

全く怪しまれていない可能性もありますし、逆に既に怪しまれていた場合、施設職員たちは今回のジニーの『巣立ちの日』が決まったという事実を突然伝えることで、今まさに彼らの反応を伺っている可能性も否定はできません。
これらが実際のところどうなのかは、今後の黒執事の展開で明らかになってくるかと思います。

施設職員たちの現状把握はまだ分かりませんが、2人に関しては今回の反応からわかることが新たに3つ存在します。

オリバーとアーティの反応から新たに分かる事3つ

・二人は自分たちが動揺している事を職員達に隠そうとしている
・二人は『巣立ちの日』の情報について、他の子達と差別ないタイミングで告知されている
・二人は『巣立ちの日』に対して、施設職員が求める形と異なった形の感情を持っている

オリバーとアーティは自分たちが動揺していることを施設職員達に隠そうとしました。
それは突然の報告に動揺してしまい鍋を焦がしてしまった事をリカバリーしようとする姿勢からも見て取れます。もし隠す必要が無い場合は焦って取り繕う必要はないように感じます。

また次に、2人が動揺したことから2人はジニーが『巣立ちの日』を迎えることについて他の子同様事前に知らされていなかったこと(他の子と差別されていない事)も分かります。
つまりこのことからわかることは、2人は仮に『巣立ちの日』についての真実を施設職員達と同等の知識を持っていたとしても、それゆえの特別扱いを受けていないことになります。(=施設職員にその事実を知られていないという可能性も十分考えられます。)

更に最も重要だと思う点は、『巣立ちの日』に対する感覚が、施設職員が求める形ではないという点です。
先程も言及した通り、他の子供たちが喜んだのに対し、2人だけは全く喜びませんでした。
職員たちは先導して子供たちが『巣立ちの日』を喜ばしいものとして受け取るように教育していることが分かりますが、2人はそれに乗っかっていません。
私はこれこそが、施設側がオリバーとアーティを制御しきれていないことを表す象徴であり、またオリバーとアーティの目的が施設側と異なり、将来的に裏切る可能性を示している伏線である可能性があると感じています。

ジニーは何故『巣立ちの日』を迎えたのか

さて、ここまでは年長組を中心に『巣立ちの日』について考察をしてきました。

次にジニ―の『巣立ちの日』について、詳しく言及していきたいと思います。

前回の第196話で馬に乗ることを嫌がっていたジニー。
そんなジニーが急遽『巣立ちの日』を迎えることが決まりました。
これは一体何を表しているのでしょうか?

具体的には下記内容を表している可能性があります。

・必ずしも年長から『巣立ち』がある訳ではない事
・適正の良し悪しに関係なく、施設のプログラムに反抗すると即座に『巣立ち』させられる
・アーティが鍋の焦げを指摘した理由の繋がりについて
・ジニーとダミアンの共通点
・ダミアンをかばったオリバーとそれを見つめるアーティの本心
・疑問点:ドールの血液不足とジニーの『巣立ち』は関係あるか

順番に考察していきたいと思います。

必ずしも年長から『巣立ち』がある訳ではない

まず最も重要なポイントは、
『巣立ちの日』は年功序列ではないという点です。
これは原作の中でフィニアンの口からも説明され強調がなされました。

前回の第196話で、テオドアにより先月ポメラニアンクラスの最年長ロニ―が『巣立ちの日』を迎えたことが明らかにされていました。
このことから最年長から巣立ちをむかえるのではと原作の中でフィニも思っていましたが、今回の件で必ずしもそうではないことが明らかになりました。

これが意味する内容は、『巣立ち』を迎えるには、最年長という年齢の他にも何か別の基準が存在するという点です。
この『巣立ち』の年齢以外の別の基準をジニーが満たしてしまった事により、彼女は年齢を待たずに『巣立ちの日』を迎えた可能性があります。

ではジニ―は何をしてしまったのでしょうか?
それは施設のプログラムに対する反抗です。
ジニーは必須科目である乗馬のプログラムを拒否し続けた結果、これ以上適性を伸ばすが見込めないと判断されて『巣立ちの日』を迎えさせられてしまった子供である可能性があります。
これは、どんなに適性がある子供でも年齢を待たず常に『巣立ち』をさせられることがあるという、真実を知る子供たちにとっては非常に恐ろしい意味合いを持つ可能性があります。

適性の良し悪しに関係なく、施設のプログラムに反抗すると即座に『巣立ち』させられる(年長組は事前に把握していた可能性)

まず第一に、ジニーは出来が悪い子供ではありませんでした。
ジニーは本来、コーギークラスの適性がとても高い子供であったことが既に原作の中で明らかにされています。

しかしジニーは一度落馬をしてから馬に乗ることを怖がるようになってしまいました。
「今日落馬した」と言われていないことから、しばらくの間ジニーは必須科目である乗馬を拒否していた可能性が非常に高いです。

第196話ではそんなジニーの元にテオが現れ指導したことによりジニーは授業への復帰に成功しました。
仮に本当にプログラムへの拒否が『巣立ちの日』を本当に早める理由であった場合、テオはさりげなくジニーが巣立つことが無いようにサポートしていた形になりますね。もしこのような意図があった場合、テオもまたオリバーやアーティと同じく真実を知り、子供たちをなるべく巣立たせないように陰で動いているキャラクターである可能性があります。

しかし、ジニーは『巣立つ』ことが決定してしまいました。
これはテオのサポートが「間に合わなかった」ことを意味しているのかもしれません。

私はこの対応を非常に厳しいものであると感じました。
ジニーは回復の兆しが見えていました。それにも関わらず『巣立つ』ことになったこの扱いはかなり厳しいものであるように思います。

この適性を持っていたとしても施設に反抗した場合、年齢を待たずに『巣立ちの日』を迎えさせられる可能性について年長組は事前に把握していた可能性があります。
これについては下記内容が伏線となっている可能性があります。

・年長組はプログラムに非協力的な子供をさりげなくサポートしている
・『巣立ちの日』が決まったジニーと、『巣立ちの日』に憧れる不真面目なダニエルの共通点
・ダニエルを庇うオリバーと、オリバーを睨むアーティの描写
・何度も謝る優等生のオリバー

非協力的な子供をサポートする年長組

F.O.L児童養護院編が始まってから、
年長組がプログラムに非協力的な子供をなだめるシーンが何度も描かれました。

・テオ:ジニーの乗馬への恐怖心を無くす、偏食家の子供を完食させる、授業を抜け出した子を見つける
・アーティ:授業を抜け出したダニエルを連れ戻す
・オリバー:『巣立ちの日』に憧れるダニエルをかばう

これは施設に従うこと=『巣立ちの日』を少しでも遅らせられるという事を年長組が知っていたことを意味する伏線である可能性があります。
上記の年長組のサポートの中で最も分かりやすいものと思われるジニーとダニエルを例にして考察していきたいと思います。

ジニーとダミアンの共通点

まず初めに、今回『巣立ちの日』が決まったジニーと『巣立ちの日』に憧れる不真面目なダニエルには施設プログラムに対する反抗という点で共通点がありました。

重要なのは、どちらに対しても年長組がそれぞれプログラムに戻るように積極的にサポートをしているという点です。
またそのサポート方法にもさりげなく、子供たちの個性が出ていることが非常に面白いです。

ダニエルを庇うオリバーと、オリバーを睨むアーティの描写

マスティフクラスのアーティは、サポートしつつも線引きをしています。
いかに対象の子供が「まずい」ことを言ったとしても、自分が怪しいと思われるほどの過干渉はせず、ある意味冷酷とも取れる冷静さを併せ持っていると思われます。

それに対し、コリークラスのオリバーはこの線引きが苦手のようです。
例え自分が疑われるかもしれないという一線を越えつつも、「まずい」対応をする子供を見捨てることが出来ないお人好しな子供であることが分かります。

上記を踏まえると、ダニエルを制したシーンの見方がまた一味変わったものになるかと思います。

職員
「ダニエルは本当にコリークラスの適性があったのかしら。毎日毎日『巣立ちの日』の話ばっかりして

ダニエル
「だって俺一日もはやく『巣立ち』てーもん

オリバー
「あっ、あの!!ダニエルには僕がちゃんと言って聞かせて‥‥もっとちゃんと適性を高めますっ‥‥!ごめんなさい!

オリバーを睨むアーティ

オリバー
「あっ、いえ、その…。」

黒執事第197話「その執事、烏合」より引用

オリバーは初登場シーンで「目立ってごめんなさい」と言っていました。
それは『巣立ちの日』を迎えない為になるべく職員に目を付けられたくないからである可能性があります。

しかし、実はこの目立つべきではないシーンは、本当は正しく上記のダニエルのシーンでこそ、真実を知ると思われるオリバーは目立つべきではなかった可能性があります。
そのことを責める意味での、アーティのにらみのシーンがあったのではないでしょうか。
これらのシーンは、この『巣立ちの日』の選定基準を二人が知っていることを表している伏線である可能性があります。

しかしあれだけ目立つことを恐れていてもダニエルを見捨てきることが出来ないオリバーはとてもやさしい子なのかもしれませんね。

何度も謝る優等生のオリバー

次に、今回の第197話で描かれたオリバーが何度も職員に対して謝る姿勢について考察をしていきたいと思います。
この描写は、オリバーが『巣立ちの日』を迎えるための基準を知っていたことを示す伏線である可能性である可能性があります。

オリバーは最高の適性でコリークラスに入った子供です。
またコリークラスの中で最年長であることから、年齢の最大限まで『巣立ちの日』を免れている子供であると考えられます。
「適性」的に全く問題ないことから、『巣立ちの日』をすぐに迎える可能性は極めて低い子供であり、またそのことを本人も理解していると思われます。

しかしそんな優秀であるはずのオリバーは常に自信が無さげで常に謝り続けています。
これはいかに今「優秀」で「適性がある」と判断されていたとしても、何かミスをして施設側に「適性が無い」と判断された場合、ジニーの様に即『巣立ちの日』を迎えてしまう可能性がありそれを恐れているからである可能性があります。

小さい事ではありますが、オリバーがジニーの『巣立ちの日』が決まったことに動揺して鍋を焦がしてしまった際、それをアーティが指摘するシーンがありました。
一見アーティが指摘しただけのシーンに見えます。
しかしアーティがオリバーの鍋の焦がしを指摘した本当の理由は、例えいかに適性があったとしても、プログラムでミスをしてしまった場合それが『巣立ちの日』に繋がる可能性が否定できないからである可能性があるからと考えられます。

そう考えてみると、鍋の焦げを指摘した時のアーティの真剣な様子と、それを受けてのオリバーの「ごめんなさい」という発言と呼吸が荒くなる極度に緊張した様子の説明が更につくように感じます。
確かに、オリバーがショックを受けたことにはジニーが『巣立つ』ことへのショックももちろんあったかとおもいます。
しかしそれだけなく彼は自分が『巣立ちの日』を迎えることを恐れるあまり極度にミスをしないよう怯えている一面がある為、この鍋の焦げが自分の『巣立ち』に繋がるのではと極端におびえてしまった可能性があります。

先ほど言及した通り、このように考えた場合テオがジニーに授業復帰を促した理由に納得がいく形となります。

ジニーの『巣立ちの日』は本来起こるはずがないタイミングで急に起きた可能性

今までは『巣立ちの日』に対して年長組が知っていたと思われることについてを中心に考察してきました。
しかし、今回のジニーの巣立ちについては、年長組でも予想できなかったイレギュラーがあったと思われます。だからこそ年長組は動揺したのではないでしょうか。

では何がイレギュラーだったのでしょうか。
それは『巣立ちの日』が起こるタイミングにあると思われます・

そう考える理由はジニーの報告を受けた際のアーティのこの発言です。

アーティ「そんな‥‥急すぎる」
黒執事第197話「その執事、烏合」より引用

このことから、今回のジニーの『巣立ちの日』は、本来起こるはずがないと思われていたタイミングで起こったと考えられます。
恐らく何らかの、ある程度の規則性があったからゆえの発言のようにも見えますが、現在はまだ詳細が分かりません。

先月ポメラニアンクラスのロニーが巣立ったとあるので、約1か月間は間が空いていたと思われますが、果たしてどのようなことを意味しているのでしょうか。
またアーティの発言も「早い」ではなく「急」なので、もしかするとジニーの反抗があったにしても適性があったはずのジニーが簡単に『巣立ち』をむかえさせられてしまった事が予想外の出来事であった可能性もあります。

このジニーの『巣立ちの日』において年長組が予想できなかったイレギュラーな出来事は、今後年長組を始めフィニアン達が捜査をする上で少々弊害となるかもしれません。

最後に簡単に年長組が把握していると思われる重要事項についてまとめておきます。

・たとえ適性があったとしても、施設のプログラムに反抗すれば『巣立ち』させられる(二人とも事前に把握していた可能性)
・たとえ施設に従っていたとしても、適性が無いと判断されれば年齢を待たずに『巣立ち』させられる(二人とも事前に把握していた可能性)
・『巣立ちの日』には時期の規則性があったが、ジニーの『巣立ちの日』は本来起こるはずがないタイミングで急に起きた(二人が事前に把握できなかった可能性)

疑問点:ドールの血液不足とジニーの『巣立ち』は関係あるか

こちらは疑問点です。
今回「急」に巣立つことになったジニーですが、この「急」な対応はドールの体調不良と関係はあるのでしょうか?

本来であれば巣立つタイミングではなかったはずのジニーが急遽巣立つことになった理由を単純に考えれば、反抗したからの他に急遽血液供給が必要となったからと考えることが自然です。

この施設は恐らく兄シエル用の血液に特化した特別施設の為、もしかすると兄シエルが急遽輸血を必要としたのかもしれません。

しかし、急に体調を崩して血液の輸血を必要とした人物が近くにいました。それがドールです。

結論から言えば、まだ確証はありません。どちらの可能性も五分五分に存在すると感じています。
詳細を考察していきます。

ドールの血液はポラリス型?シリウス型?

まずドールの血液型についてですが、現段階では不明です。
ドールはポラリス様の可能性があるので、シンプルに考えれば血液型はポラリスであり、おそらくシリウス型で統一されているF.O.L児童養護院の子達とは血液型が合わないことになります。

少々ややこしいのですが、葬儀屋に直接「ポラリス」と呼ばれた人物である方のポラリス様(恐らくジョーカー)は、ポラリス型であることが確定しています。

私はジョーカーはケルヴィン男爵への忠誠の他にドールの延命のためにも兄シエルと葬儀屋に使役している可能性を感じています。
その場合、ドールがポラリス型であろうとシリウス型であろうと、どちらにせよ蘇生技術をもつ葬儀屋に頼らざるを得ないという意味では十分それだけでジョーカーの弱みを握れるため、わざわざドールがシリウス型でなくても、十分まかり通るかなとは感じます。

ひとつ気になる点があるとすれば、施設職員の「血液型が適合しない人間は何人たりともこの施設にはいられない」という点です。

F.O.L児童養護院は職員も全員シリウス型なのか

職員「血液検査で適性が認められなければ、何人たりとも院に滞在できません。」
黒執事第193話「その執事、試行」より引用

この台詞を素直に読めば、血液検査に適合が無ければ、働くことすらできないということになります。
もしこの発言が本当に職員にも当てはまる場合、ここで雑用として働いているドールもまたシリウス型である可能性が濃くなります。

もしこの場合はポラリス様の血液型はジョーカー=ポラリス型、ドール=シリウス型となるのかもしれませんね。
シリウス型であり、かつポラリス様という重要人物であるドールであるからこそ、シリウス型の血液に困らないF.O.L児童養護院に派遣されていると考えればこちらも大変納得がいきます。

F.O.L児童養護院の施設職員の血液型がシリウス型なのかは、第193話の考察で言及しているので良ければ合わせて読んでみてください。
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ドールの血液不足を予想できなかったのか?

次なる疑問点としては、仮にジニーが急遽ドールの血液要因としてあてがわれた場合、ドールの血液不足を葬儀屋側が予想できなかったのかという点です。

ドールはビザールドールであることから、定期的な輸血を必要としていることは葬儀屋側も承知のはずです。
それにも関わらず、急遽特別な子供をあてがう必要になったということは、葬儀屋側も今回のドールの血液不足を予想できなかったということになります。

例えばですが、同じくビザールドールである兄シエルが屋敷内で倒れた際、葬儀屋はそれを予想で来ており「時間切れだよ」と言っていました。
葬儀屋側も、特別な子供たちはなるべく大切に扱いたいと思っている筈なので、急遽『巣立ち』ということはめったにないのではないでしょうか。

つまり本来であれば、ドールが「時間切れ」を迎える時期を見計らい、事前に計画して輸血の為の血液を準備をしているのではないかと思われます。

しかし、今回ドールの件で葬儀屋側が予想できないイレギュラーがありました。
それはドールとスネークの再開です。

スネークとの再会を果たした事により、ドールは喜び、また過去を思い出し陰で激昂するなど感情の起伏が激しくなりました。
ジョーカーと思われるポラリス様も、葬儀屋達を前に大暴れした際に顔が青くなりました。
もし仮に感情の起伏や動きがビザールドールの活動時間に比例する場合に限り、今回のドールの血液不足が予想できなかった形となります。

しかし、ジョーカー(※仮)が暴れた際も、あくまで「活動時間がそんなに長いわけではない」と言っているだけであり感情の起伏に左右されるとは言われていないので、これは現段階では根拠としては薄いように感じます。
またF.O.L児童養護院の職員達もドールが倒れたことに対して焦っていません。
そしてなにより今回の第197話でフィニたちは「ドールが戻ってくるまでコリークラスを見学していて」と言われています。つまりドールはすぐに復帰が可能である可能性が高いです。
となるジニーの『巣立ち』は明日の為、時系列が合わなくなります。
ただし、ドールが急遽使用した分は現在の備蓄で賄えるものの、補充要因としてジニーが駆り出されたとすればつじつまは合うことになります。

コーギークラスはドールを模倣したクラス?

また、コメント欄にてゔぁにたすさんよりコーギークラスの制服にはドールの制服と全く同じ要素があることを教えて頂きました。
確かにズボンやインナー、靴下などが全く同じです…!気づかなかった…!
乗馬や「体操なんでもござれ」という姿勢もサーカス団であるドールと酷似しますね。

ドールが倒れたタイミングで急遽ドールを模したと思われるコーギークラスの子供ジニーの『巣立ちの日』が決まったのは、もしかすると本当に繋がりがあるのかもしれません。
コーギークラスとドールについての考察はまた改めて記事にしたいと思います。
ゔぁにたすさん貴重なご助言をありがとうございました!

疑問点:子供たちへのプログラムとして悪魔召喚儀式の再現はあるのか

こちらは『巣立ちの日』についての疑問点です。
現在F.O.L児童養護院の子供たち(特にポメラニアンクラス)は、兄シエルを模倣するかのように教育をなされています。

服装や環境、食べ物まで忠実に再現されている中で、双子の人格を形成する上で非常に大きな出来事が、まだ全く描かれていません。
それがファントムハイヴ家襲撃事件後のあの悪夢のような1か月です。

あの一か月は双子を形成する上で間違いなく非常に大きな1か月であったと思われます。
ここまで忠実に兄シエル達に似るように教育されている中で、果たしてこの1か月をなかったことにするでしょうか?

ここまで似せてきているからこそ、あの悪夢のような1カ月も再現するようなことがあるのではないかと不安に感じました。
何故そのように感じたかと言いますと、オリバーやアーティが『巣立ちの日』を恐れているような様子を見せたからです。

先程もお伝えした通り、『巣立ちの日』を迎えても、恐らく子供たちは殺されることはありません。
勿論血液を搾取されるのは気持ちの良いものではないでしょうが、それでも衣食住を保証され、使用人として身を置きつつもある程度の生活を保障されるのは、アーティが言う「財産も家柄もない」泥雲雀であった彼らにとっては悪い条件ではないような気がするのです。

それでもなぜこのようなおびえた様子を見せるのか。
また全く確証はありませんが、もしかするとここにいる子供たちは最後の仕上げとして、『巣立ちの日』の後、血液を搾取される前に悪夢のような1カ月を体験しているのかも、しれません。

F.O.L児童養護院の「進みすぎた」思考

次に、F.O.L児童養護院の思想について考察していきたいと思います。

黒執事の中では、死神派遣協会や死神派遣協会の息がかかっている物を見極める上でそれが時代にそぐわない進みすぎた技術であることを上げることが出来ます。
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今回のF.O.L児童養護院は葬儀屋を始めとしたその他離脱組の死神の息がかかっている施設である可能性が高く、故に「進みすぎた」思想を持った施設である可能性があります。

今回の第197話で、F.O.L児童養護院の「進みすぎた」思想と思われるモットーが明らかにされたのでそちらを言及していきたいと思います。

アーティから明かされたF.O.L児童養護院のモットー

アーティ
「財産も家柄も持たない私たちが面倒くさいことは女性にやってもらおうだなんて世の中そんな甘くない!それに当院ではそのように旧時代的な思想は禁止です。先進的かつ効率的であることこそがF.O.L児童養護院のモットー。
黒執事第197話「その執事、烏合」より引用

家事や裁縫ごとなどを女性に頼らないという考えは、非常に現代的です。
アーティも先進的かつ効率的と言っていますが、この考えは正しく死神派遣協会を代表する「進みすぎた」思考であることが分かります。

死神派遣協会も、下っ端の死神達は皆服装が統一されているなど、無駄を省き個性を殺し、効率を重視している点が垣間見えることから、効率的という意味でもF.O.L児童養護院の制服やプログラムの作り方に共通点があるように思えます。
これは恐らく死神派遣協会出身の葬儀屋と離脱組がこの施設を作ったからこそ踏襲されたものではないでしょうか。

ディスられるセバスチャン

そして、アーティのこの台詞は、さりげなくセバスチャンディスりとなっています。
今回、フィニの口から「セバスチャンさんが裁縫や軽食作りは普通女性使用人の仕事」と言っていたことが描かれました。
アーティはこれを「旧時代的な思考」とばっさり切り捨てていることになります。

旧時代的な思想として描かれるセバスチャン:黒執事第197話「その執事、烏合」より引用

F.O.L児童養護院の考えは確かに現代的ですが、それをセバスチャンと対比にしてディスるとは何とも皮肉です。

また、セバスチャンが「古臭い」とディスられるのは実は初めてではありません。

セバスチャンはよく、ファントムハイヴ家お抱えのデザイナーホプキンス・テーラーのニナに古臭いとディスられています。
またその回数は一回ではありません。
緑の魔女編でセバスチャンが作ったサリヴァンの衣装をみて、ニナがとディスるシーンもありました。

セバスチャンをディスるニナ:黒執事第107話「その執事、強要」より引用

このように、長く生きる悪魔であるセバスチャンは、黒執事の中でしばし古臭い考えを持つキャラクターとして意図的に描かれることがあります。
今回も、アーティの口を借りて先進的な死神派遣協会の息がかかったF.O.L児童養護院の対比として描かれている可能性があります。

フィニアンとスネークの描き方から見えるフィニアンの新たな特異点

次にフィニアンについて考察をしていきたいと思います。
今回のF.O.L児童養護院全体を踏まえて感じるのは、フィニアンの描き方として普通の人よりも更に鋭く深く周りを観察しているという一面が描かれていることです。
前回の考察でもお伝えした通り、フィニアンは青の教団編で兄シエルが本邸に帰還した際も使用人の中で唯一違和感に気付いていました。

また、F.O.L児童養護院で明らかに兄シエルと同じ服装や雰囲気をした子供たちを前にしても、「兄シエルだ!」ということ無く、「誰かに似ている」と言っています。
これは、見た目や雰囲気で目の前の人や物事を判断しておらず、その人の本質そのものをより正確に見抜けていると私は感じます。

青の教団編から始まり、特にF.O.L児童養護院編に突入してから、フィニアンが普通の人よりもその人の本質を正確に見抜くことに長けているという事が深堀されているように感じます。
また、これだけ必死に限りなく兄シエルに近い人間を作ろうとしている葬儀屋側にとっては、「なんか似ている」で済まされるとは何とも痛快な皮肉です。

今回、『巣立ちの日』の報告を受けて表情を変えたアーティとオリバーですが、実は描かれた中ではその違和感に気付いたのはフィニアンだけでした。
事実、それを強調するかのように対比として隣にいるスネークは全く気付かず、素直に『巣立ちの日』を喜ぶ周りに合わせて笑顔を浮かべていることが分かります。

対比して描かれるフィニアンとスネーク:黒執事第197話「その執事、烏合」より引用

先程、アーティ達が『巣立ちの日』の真実を知っていることに職員たちは気づいているのか否かについて言及しました。
私達読者からしてみると明らかに動揺しているように見えますが、もしかするとこれはフィニアン目線で見ているだけなのかもしれません。

フィニアン以外が気づいていないところを見ると、もしかすると彼らのこの反応は描かれ方以上に微々たる反応であり、誰にも気づかれないほどのものなのかもしれませんね。

フィニアンのこの能力は見た目がそっくりな双子を前にする意味では非常に重要なものであると感じます。
また、葬儀屋達がF.O.L児童養護院などで作ろうとしている物や、究極の死者蘇生として必要なものとして目に見えない内面的なものが重要になってくるような伏線が度々張られています。
まだ未回収の伏線ではありますが、「魂の形が似た人間」などがそれにあたると考えられます。

普通の人間には瓜二つに見えても、葬儀屋からしてみれば「他人の魂なんて自分のものには出来ない」のです。
また魂は一人一つであることから、それが失われてしまえばもう同じ人は本来であれば作れないのでしょう。

葬儀屋はこの壁を乗り越えようとしているのだと思いますが、
そんな「違和感」を感じれるキャラクターがもしフィニアンだとしたら。
この能力はもしかすると今後黒執事に大きく関わってくるのかもしれません。

疑問点:何故コリークラスは全員男の子なのか

最後に大きな疑問点です。
F.O.L児童養護院編における重要なポイントの一つとして、コリークラスの子供たちは女装した男の子であることが明らかにされました。
これが何故なのかはまだ分からず、新しい伏線となります。
F.O.L児童養護院が男の子だけの施設なのかと言えばそうではなく、コーギークラスのジニーはきちんと女の子だったため謎が深まります。

まだ明らかではありませんが、この施設が兄シエル及び双子に直結するものだとして思い当たる点があるとすれば、坊ちゃんの女装です。
実は双子には、坊ちゃんを通じて女装というニュアンスが含まれているのです。

坊ちゃんは切り裂きジャック編で駒鳥衣装、そして緑の魔女編でサリヴァンの衣装を着て二度女装をしました。
仮にこの施設でポメラニアンクラスにもそこはかとなく坊ちゃんたち双子要素を入れる必要があった場合、この坊ちゃんの女装というポイントをコリークラスの制服でおぎなっているのかも、しれません。

正しコリークラスの服装はあくまでメイド服のような格好であり駒鳥衣装ともサリヴァンの服装とも全く異なるものなので、また別の理由が含まれている可能性もあります。
またテオが偏食をなおしてあげたというコリークラスのミリーは、名前も見た目も女の子のように見えます。
フィニアンによってコリークラスのここにいる子がみんな男の子だという強調がなされたので、男の子が女装するという事に何か大きな意味合いがあることは間違いないのですが、ミリーなどの存在も含めるとコリークラスが100パーセント男の子だけのクラスなのかという点もまだ確定は出来ない状態です。この点については今後の黒執事の展開を注意深く見守っていきたいとおもいます。

まとめ

更新が遅くなってしまってごめんなさい💦
気付けば36000字もいってしまいました。たった1回のお話でこれだけの深さを紡ぎだす黒執事はやっぱりすごいですね。

今回は新しい伏線が盛り沢山に張られた回でした!
フィニアンの新たな特性や、F.O.L児童養護院の子供たちが寝返ってくれそうな可能性も見えてきて、個人的には坊ちゃんたちにとってプラスになるような嬉しい伏線が沢山張られたかなと思います。

年長組の反応を通じて、『巣立ちの日』がいよいよきな臭くなってきました。
個人的にはここで1カ月のあの地獄まで再現してくれるなよという気持ちでいっぱいです。我が推し、やりかねん
来月も子供たちを通じてまた新たに進展がありそうな予感です。

セバスチャンによく似た(それでも考え方は先進的な)アーティは今後フィニアン達とどのようにかかわってくるのでしょうか。
あー、兄シエル側の要素として葬儀屋っぽいショタも出てきてくれないかな。

コメント欄、全て拝見させて頂いています。
頂きました内容につきましては引用限を明記の元ブログで紹介させて頂くこともございますので、よろしければ是非お気軽にコメントをお願いします(^^)
餅月