黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!作品の「嘘」と「伏線」に貴方も騙されていませんか?葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログ

【黒執事考察ブログ】ネタバレ第195話「その執事、謹聴」/スネークの口を塞いだ蛇のワーズワス。彼が本当に伝えたかった事とはーー?

こんにちは!餅月です。
『黒執事』最新話第195話「その執事、謹聴」Gファンタジ―2023年1月号の考察をしていきたいと思います。

前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちらです
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Gファン初見読みライブ配信

第195話の考察ライブ配信はこちらです。
毎月18日Gファンタジー発売日に、
YouTubeLiveにて初見読み&考察のリアルタイムライブ配信を行わせて頂いています!!
よろしければ高評価とチャンネル登録お願いします!(^^)!
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黒執事『不協和音』踊ってみた

12月14日の坊ちゃん誕生日(ファントムハイヴ家襲撃事件当日)に、
新しい踊ってみた動画を投稿しました!!

4年ぶりに、今度は大人数で『不協和音』に挑戦してみました。
黒執事の事が本気で大好きなメンバーで集まって本気で創作をするのはハチャメチャに楽しかったです!!

【予告編】
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【本編】
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予告編と本編では、それぞれ使っている映像が異なります。
是非両方とも見て下さい✨

それでは今月号に移っていきたいと思います。

あらすじ:黒執事第195話「その執事、謹聴」Gファンタジー2023年1月号

※考察に必要最低限の大まかな話の流れのみです。
詳しく知りたい方はぜひ本誌を買ってください!(^^)
※伏線として重要な可能性がある点は線と太文字で強調してあります。

扉絵:月に腰掛けるスネークに対しポーズを決めながら微笑みかけるドール
月夜を揺蕩う、星屑エアリアル

ドールが語る、ケルヴィン男爵邸での出来事。

・ドールはケルヴィン男爵邸で誰も助けられなかったことを語る(真実)
・一度はノアの方舟サーカスに戻ったものの、サーカス団を抜け、ロンドンやバースを転々としてこの児童養護施設にたどり着いたと話した。
・「スネークこそどこで何をしていたんだ」と質問するドールに回答しようとした瞬間、蛇のワーズワスがスネークの口をふさいだ。
・スネークは、「待てスネークよ。今スマイルたちはお尋ね者じゃ、ってワーズワスが言ってる気がする」と頭の中で考える。
・ドールを信じるべきか、慎重に行動するべきか自分の中で答えが出ないスネーク
・その時、施設の職員の女性たちが「ポメラニアンクラスのプログラムに変更が!」と叫び転がり込んでくる
・内容は、アフタヌーンティーのメニューがレモンドリズルケーキからレモンタルトになったというものだった。
・スネークとフィニを除いた全員が殺気立つ現場。
・たいして違わないだろうというスネークの言葉に現場が凍り付く。
・ドールは「ダチと言えど今のは聞き捨てならねえな。これがオレたちのすべてなんだよ」と真剣な表情で言った

第195話終了ーー

第195話重要箇所

今回の第195話で特に重要な箇所について箇条書きでまとめます。
過去の考察記事も踏まえ、
こちらの伏線箇所を中心に、順番に考察を進めていきたいと思います!

新たに原作内で触れられた重要伏線箇所

・ドールの過去回想の真偽
・何故スマイル(坊ちゃん)とブラック(セバスチャン)の事を隠したのか
・蛇のワーズワスがスネークの口をふさいだ理由
・スネークが初めて「〇〇って言ってる」ではなく「〇〇って言ってる気がする」といった理由
・アフタヌーンティーのメニューの微々たる変更が意味するものとは

考察的中箇所

今回は考察的中はありませんでした。

新たに回収された伏線

今回は伏線回収はありませんでした。

枢先生の巻末コメント

小田すずか先生による「ツイステ」THE COMICの第二章がスタート!!楽しみが増えました。

葬儀屋ヲタの叫び(感想)

久しぶりのセバスチャン&坊ちゃん!!!
セバスチャンの顔の良さが爆発してました

一枚だけでしたが、それでもインパクトは絶大でした。
ドールに手を下す直前のセバスチャンの表情。サーカス編ではその瞬間は描かれることはありませんでしたが、今回ドール目線でその時の様子が明らかになりました。
坊ちゃんの命令を受けてドールを殺害したその瞬間。セバスチャンは笑っていたんですね。
何て禍々しく、そして美しい…

坊ちゃんがスネークに吐いた嘘についても、いつバレてもおかしくないすれすれの綱渡り状態が続いています。
まだまだしばらくは緊張状態が続きそうですね。

そんなシリアスな話の中にも突然クスッと笑えるようなシーンを盛り込んでもらえるのが黒執事らしいですww
しかもただ笑えるだけでなく、それがまた更にシリアスな伏線に繋がってくる可能性があるのですから…末恐ろしいですね。

それでは順番に考察していきたいと思います!!

考察

ドールの過去回想の真偽

まず初めにドールの過去回想について考察をしていきたいと思います。
前回かなり意味深に終わったドールの過去回想導入。そしてその回想には嘘が含まれることが既に第194話で伏線として示唆されていました。
てっきりここから長く始まるのかと思いきや、なんと見開き2ページだけで終了してしまいました。
これは意外でした!
ですが、ドールは元々嘘をつくのが得意なキャラではありませんし、ボロが出ないためにもあまり詳しく語りすぎないというのは確かにそうしておいた方がベストなのかもしれません。

そのなかでもいくつか気になったポイントがありました。
ドールの台詞を元に、どこが真実でどこが嘘なのかを考察しながら、順番に考えていきたいと思います。

「手も足も出なかった。」

ドール「俺はあの夜、全てを失ったーー。オレがお父様のもとに到着した時、屋敷はすっかり炎に包まれていて…。無力な俺は誰も助けられなかった。(ここまで真)手も足も出なかった。(←スネークに対するミスリード)
黒執事第195話「その執事、謹聴」より引用

今回のドールの発言では、とっても面白いミスリードの描き方がされているなあと個人的に感じました。
それがこの「手も足も出なかった」というセリフです。

この台詞は普段黒執事が私達読者に対して良くおこなうミスリードの伏線の描き方を、読者に対してではなく登場人物であるスネークに向けて行っている台詞であると感じています。

まず、ドールの前半部分の台詞はサーカス編で描かれた事実と一致している為、真実であることは間違いありません。
しかし、次の「手も足も出なかった」というセリフについて。

この台詞を紐解く上で重要なのは、
・主語が無い事。
・挿絵がセバスチャンである

というこの二点です。

黒執事ではミスリードの伏線を張るために敢えて主語をぼかされることが良くあります。
今回のドールの台詞を素直に初めから読んでみると、この「手も足も出ないかった」というセリフは、「屋敷が炎に包まれていたから」にかかるように一見見えるかと思います。
これがスネークの捉え方のはずです。

しかし、実際はドールは炎ではなくセバスチャンと坊っちゃんをイメージしていることが挿絵からわかり、この「手も足も出なかった」の主語は実はセバスチャンに対して、を指していたことが理解できます。

普段は読者向けに張られる伏線がキャラクターに向けて張られること、そして読者である私たちは真実を知っている為その真の意味をすぐに理解できること。このような見え方に変わるのは非常に面白いなと感じました。

「一度はノアの方舟サーカスに戻った(偽)」

ド―ル「兄貴たちもお父様も一晩にして失って…(ここまで真)一度はノアの方舟サーカスに戻ったけど(偽の可能性大)兄貴たちがごっそりいなくなっちまっちゃあやっていけるわけがない。」
黒執事第195話「その執事、謹聴」より引用

まだ確定は出来ませんが、ドールの一度ノアの方舟サーカスに戻ったという発言は現段階では嘘である可能性が高いと感じています。
理由はもしこれが真実であり、かつドールがビザールドールであった場合、葬儀屋のビザールドールの進化の歴史とつじつまが合わないからです。

青の教団編で明らかにされた兄シエルのビザールドールの蘇生技術の向上は、そのまま葬儀屋(アンダーテイカー)の死者蘇生の技術の歴史を反映しています。
その歴史を紐解いてみると、サーカス編ではまだビザールドールからは管を外すことが出来ず、また自分で立つことも出来ないことが分かります。
その後サーカス編の後である豪華客船編でのクオリティは言わずもがなで、寄宿学校編でも兄シエルには自我が見えることはありませんでした。

葬儀屋が「最高傑作」と豪語する兄シエルの蘇生クオリティを持ってさえこの結果であったことから、仮にドールがビザールドールとして蘇生を受けた後だったとしても、すぐにサーカス団に戻ることは不可能であったことが分かります。

ただこのドールの発言は「いつ」であるかは明記していません。
緑の魔女編では兄シエルが葬儀屋と短く会話をしているシーンがあったことから、仮にこの時期にドールがサーカス団に戻っていた場合は、この台詞は嘘ではないことになります。

ビザールドールの進化の歴史については過去記事で詳しくまとめています。
www.under-taker.com

ロンドンやバースを転々とした

ド―ル「それからオレはロンドンやバースを転々(真?)として今はこのF.O.L児童養護院の雑用係(偽)だ。」
黒執事第195話「その執事、謹聴」より引用

まず上記の台詞の中で一番気になったのは
ロンドンやバースという具体的な地名についてです。

私はこの具体的な地名について、実際にドールはビザールドールになってから行った事がある可能性があるのではないかと感じています。
理由は、ロンドンとバースにはそれぞれ葬儀屋&兄シエルサイドの血液収集施設があることがすでに原作の中で明らかにされているからです。

ロンドンの血液収集施設
スフィアミュージックホール
※全種類の血液を収集。多数の不本意な失血死を招いた

バースの治療施設
・建設途中のミュージックホール
全種類の血液対応の治療施設。貴族院などの上層部で腎不全を患った生者が多額の献金の代わりに透析治療を受けていた。最終的には血液を採取され、故意に殺害された。

以上の事から、ロンドンとバースはそれぞれ兄シエル側の施設があるという点で共通していることが分かります。
また以前より当ブログで考察している通り、仮にドールがポラリス様であった場合、ポラリス様は血液を調達するために度々どこかに出張していることが既に葬儀屋の口から明らかにされています。

このことからも、ドールがポラリス様である場合ドールがロンドンとバースにそれぞれ出向くのはつじつまが合うことが分かります。

まだこれはあくまで仮ですが、
もしこの考察が正しかった場合、今回の第195話で描かれたドールの子の挿絵は、転々とロンドンやバースを彷徨うドールではなく、ロンドンやバースに血液の回収に向かうポラリス様としてのドールを描いているのかも、しれませんね。

ロンドンやバースに行ったと発言するドールの過去回想:黒執事第195話「その執事、謹聴」より引用

余談:血液の使用方法と寄付

また改めて記事にまとめようと思うのですが、
バースの治療施設についてで新たに考察を整理しておきたい重要なポイントがあります。

それはバースの施設が、今まで出てきた兄シエル側の中で明らかに異例の血液施設であるという点です。

バース以外の施設は、全て生きた人間から血液を抜く施設でした。
それに対し、バースの施設は生きた人間に輸血をする施設であることが分かります。

これは、下記二点を表す伏線である可能性があります。

・血液の使用目的は死者蘇生のみではない
・輸血治療によって多額の現金を得る

血液の使用目的

血液型の定義に誰よりも早く気づいた葬儀屋サイド。
研究の為の血液サンプル集めは終了している筈なのにまだ血液を集め続けていることに対し、サリヴァンの「大量の血液はどこに消えている?」という発言が未回収の伏線としてまだ残っている状態です。

その答えが、死者蘇生生者の治療である可能性があります。
更に具体的に言えば、

・生物兵器としての死者蘇生の為
・愛するものを復活させるためのよりハイクオリティな死者蘇生の為
・血液を入れ替えないと生きていけない患者の為

この三つを示唆している可能性があります。

愛するものを復活させるためという目的が、恐らく葬儀屋さんの本来の第一目標であったと思われます。
しかし黒執事の中では研究の為には国家レベルの資金が必要であるという現実問題が度々言及されています。

その為、この目標を達成するために、金銭的な面を解決するためにいわば商売として行っているものが死者の生物兵器としての利用と輸血による治療である可能性があります。

バースの施設で殺害されたお偉い人物の中で、
「キラキラ(血液)を分けてもらえると聞いたから多額の寄付をしたんだ!」という発言もありました。
献金している貴族たちは必ずしもスフィア・ミュージックホールにのめりこんでいたわけではなく、あくまで治療を受けるために莫大な寄付をしていたことが分かります。

そしてF.O.L児童養護院もまた、暁学会の元会員から多額の寄付を受けていたことが施設調査の白羽の矢が立った理由でした。
もしバースでの貴族の発言が伏線である場合、F.O.L児童養護院への寄付も、カリキュラムへの賛同否賛同関係なしに、いわば治療を受けるための料金もしくは生物兵器を購入するための料金として貴族が支払ったものである可能性もあるのではないでしょうか。

治療と寿命。そして国力。
どちらもお金で買えるのであれば喉から手が出るほど欲しいものであり、またそれらを失った場合人も国も危機的状況になることから買う以外に選択肢が無いという必然の買い物になることが分かります。
ここを抑えて資金調達をし、商売をしているとしたら…。末恐ろしいですね。
葬儀屋達の資金は、一国の伯爵レベルのものではなく、文字通り国家を築けるほどの資金調達さえ可能なのではないでしょうか。

葬儀屋の資金調達については下記記事に詳しくまとめています。
www.under-taker.com
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疑問点:ドールは何故スマイル(坊ちゃん)とブラック(セバスチャン)の真実を隠したのか

こちらは前回の考察から引き続きの疑問点です。
ドールはセバスチャンと坊っちゃんがサーカス団員を殺害したという真実を知りつつも、それを語ることはありませんでした。
この理由についてはまだ引き続き未回収の伏線です。

これはあくまで私の個人的な予想ですが、
先程も言及した通りドールは嘘をつくのがどちらかと言えば向いていない、苦手なキャラクターです。
その為この案を自分から考えたとはなんだか考えにくく、誰かからの指示を受け、その請負でいわばマニュアル通りに嘘をついている可能性もあるのではないかと感じています。

まだその理由は明らかではありませんが、
現段階で考えられるとすれば、真実を語ることによりドールが一度死んだという事実を隠すためなのかもしれませんね。

疑問点:ドールはどこまで知っていたのか

またドールがどこまでスネークの現在の状態を知ってるのかも非常に気になります。
ドールは嘘をつくのがあまり得意ではないため、嘘を言っている時と言っていない時で比較的顔分かりやすく表情が変化します。

是非本誌で直接見て頂きたいのですが、
過去回想を語る際のドールの表情は暗いのに対し、スネークの現状を聞くときのドールは非常に生き生きと自然体であることが分かります。

もし仮にドールがスネーク現状を知っている場合、これはかなり意地悪なカマかけになりますが、そのような悪意を持って質問しているようにはとても見えない印象を持つ様子です。
これはまだ根拠が浅い予想なのですが、今回の第195話の様子を素直に踏まえると、ドールは本当にスネークが今までどこで何をしていたかを知らない可能性があると感じました。

しかしだからこそ不安です。
もし仮にドールが知ったうえで敢えて坊ちゃんの事実を隠している場合、その嘘がばらされることはだいぶ先になるように感じます。
しかしドールがその事実を知らずただいわば「マニュアル通り」に嘘をついていただけだった場合、もし実はスネークは騙されてかたきである坊ちゃんの元で何も知らずに主従していたという事実を知ってしまった場合、つい感情に任せて真実を話してしまう…なんてことも起こり得るのかもしれません。
ドールだったらあり得そうな「甘さ」で怖いです。

まだどちらかは分かりませんが、私は何となく後者(本当に何も知らない)の可能性の方が強いのではないかなと現段階では感じています。

蛇のワーズワスがスネークの口をふさいだ理由

さて、今回の第195話で直接的かつ重要な伏線ではないかと思われるポイントについて考察を進めていきたいと思います。

ドールから「今までどうしていたんだ」という質問を受け、素直に答えようとしてスネークに対してワーズワスがその口を塞ぎました。
このシーンで私が気になったのは、
このシーンでは今まで黒執事の中では一度も描かれたことがない超イレギュラーな状況が発生しているという点です。

それは、普段「●●って言ってる。」と、必ず断定の形で発言していたスネークが、初めて「●●って言ってる気がする…。」と、非断定的な言い方をしているという点です。

初めて蛇の発言に対して不確定な形で述べたスネーク:黒執事第195話「その執事、謹聴」より引用

スネークは作中で発言するときは必ずこの言い回しをします。
何度もこのようなことがあったにも関わらず、この言い回しが崩れたことは一度もありませんでした。

それがこのタイミングで「気がする」と不確定な意味合いを付けられたことには、必ず何らの意味合いがあると私は確信しています。

スネークが初めて「気がする」といった理由

では次に、スネークが何故蛇の言葉を断定しなかったのかについて考察をしていきたいと思います。

キャラクターとしての理由ではなく考察的な答えになってしまうのですが、結論から申し上げますと、今回スネークは蛇の主張の代弁ではなく人間としてのスネーク本人の根拠がない予想を含んでしまったため、スネークが初めて蛇の真意の汲み取りに失敗してしまっていることを示唆する伏線として描かれている可能性があります。

ここはかなり確信に近いのですが、
今まで一度も崩れることが無かったキャラクターの言い回しを敢えて崩すことには何らかの意味が含まれていると強く感じています。

ここでスネークが物語の中で初めて蛇の本意を汲み取れなかったことが、物語に大きく影響を及ぼす為、あえてこの言い回しがされたのではないでしょうか。

では次に、何故敢えてこの蛇(ワーズワス)の言及のみこのような形となったのでしょうか。
それは、ワーズワスが他の蛇たちと異なる意味合いを持つ蛇であるからの可能性があります。
具体的に説明していきたいと思います。

ワーズワスと他の蛇たちの違い

今回、ワーズワスと他の蛇たちには明確な違いが存在します。
それはワーズワスは唯一、児童養護院でドールと直接接した蛇であるという点です。

そんなワーズワスが、真実をドールに話そうとするスネークを問答無用で制止する事。
そしてなにより、よりにもよってこのタイミングで黒執事の物語がはじまって以来初めてスネークが蛇の通訳にワーズワス限定で失敗したという点がもう意味深に見えて仕方がありません。

これは、ドールに接触したワーズワスがスネークを止めた本当の理由が、ドールの正体に関わるような超重要な物であったことを表しているのではないでしょうか。

また当ブログではドール=ビザールドールの可能性についての伏線として、
以前からブログでスネークの蛇たちがドールのにおいに気付けなかったこと、そして背後から掴まれるまで気配に気づけなかったことを言及してきました。

これらを全て、どの蛇よりも間近で経験した蛇であるワーズワスがスネークの口を塞ぎ「信用するな」というのは本当に本当に意味深です。

私はこのワーズワスが本当にスネークの口を塞いだ理由にこそ、ドールの正体に関わる非常に重要な伏線が含まれている可能性があると強く感じています。

これは全く根拠のない妄想ですが、
においや気配の違和感の他にもしドールが自分を掴んだ手が氷のように冷たかったからだったとしたら‥‥ゾッとしますよね。(根拠がない妄想ですが)

近いうちしばらくは、ワーズワスの言及は特に注意深く見守る必要がありそうです。

アフタヌーンティーのメニュー変更が意味するものとは

さて第195話部分の最後の考察箇所となります。
今回お話のラストで、兄シエル用に特に特化した血液提供者としての子供たちを教育しているポメラニアンクラスで急遽のメニュー変更がありました。
しかもそのメニュー変更はアフタヌーンティーのメニューがレモンドリズルケーキからレモンタルトになったという微々たるものでした。
しかしその変更に対する施設職員たちの慌てようと気迫は相当のものであり、この小さな変更点がいかに大きい出来事かが伺えます。

これらが意味することは一体何なのでしょうか?

メニュー変更が意味するもの

こちらの考察は、まだ伏線の根拠が浅いためあくまで予想です。
私が今回の件で気になったのは、児童養護施設のカリキュラムは緻密で徹底されていたものにも関わらず、急遽変わることもあるという点です。

しかもドールが「またかよ!?」と言った事から、たまにこの想定外の出来事は起こるようです。
では一体何を元に、何を根拠として代わっているのでしょうか?

結論から申し上げますと、現段階では私はポメラニアンクラスの子供たちの食事は兄シエルのその日の食事と同じものを徹底して与えられている可能性があるのではないかと感じました。

兄シエルと完全に同じ子供の育成を目指す場合、本来であれば兄シエルが過去にいつどこで何を食べたかまで合わせることが出来ればより兄シエル本人に近づくことは可能かと思います。
しかしそれは現実的ではなく、またポメラニアンクラスの子供たちは年齢もまちまちの為、あまり意味が無いように感じます。
また過去のメニューに則っていた場合このような急遽の変更もなさそうですよね。

となると、現段階で一番しっくりくるのは、兄シエルがその日の気分で急遽食べる者のメニュー変更を希望したからが一番ピッタリくるように感じます。

ここで疑問となるのはビザールドールは生者と同じく食事を必要とするのかという点です。
ここはまだ明確には明らかにされていません。
作中でビザールドールが食事をするシーンは描かれたことがまだ一度もなく、また葬儀屋は比喩なのか事実なのかは不明なのですが兄シエルの輸血用の血液を「君のご飯」と発言しました。

ただ、ファントムハイヴ邸で田中さんは帰宅した兄シエルに対して紅茶をサーブし、またビザールドール説が浮上しているドールとジェーンもそれぞれ飲み物を口にしているシーンが描かれています。
勿論、彼らにとって最も大事なものが血液>食べ物であることはほぼ間違いないとは思います。
しかしこれはあくまで予想なのですが、完全な死者蘇生を目指している葬儀屋さんが食という喜びを奪った形での蘇生で満足し良しとするかは正直疑問です。(個人的にはここは拘っていて欲しい)

生きている頃と全く同じように生き生きと、大好きなものを美味しく食べれるような状態を葬儀屋さんは兄シエルに対しては目指しているんじゃないかなあと根拠はないのですが感じていしまいます。

この考察についてはビザールドールが食事をするのか否かが大きく関わってきそうです。
もし仮に食事を必要としない場合は、この微々たる変更が他にどのような理由で行われているのかが非常に興味深いですね。

まとめ

さて、今回も物語がいくつか進みました。
個人的にはワーズワスがスネークに何を伝えたかったのかが一番気になります。

アフタヌーンティーの変更についても興味深いです。
もし仮にこれが兄シエルのきまぐれが原因だった場合、兄シエルもヒトが悪いですねw
イチゴケーキからチョコケーキくらいの変更ならまあ分からないのでもないのですが、これだけポメラニアンクラスがてんやわんやすると分かっていながらも仮にレモンケーキからレモンタルトに変更していたとしたら相当です。ある意味王者の器…。

兄シエルを模倣したクラスであるということは制服からも理解できていましたが、まさかそこまで一緒にしていたとしたならば、徹底ぶりが凄いです。
またそれと同時にちょっと気になったのは施設職員たちの気迫です。
普通はスネークのような「そのくらいいいじゃん」という感覚になると思うのですが、児童養護施設の職員たちは全員が本気で真剣な様子でした。

一見するとなぜそこまでこだわるのか理解しがたい内容に対しても、ここまで仲間意識を高められるのは凄い事なのではないかと感じます。
一体、施設職員の女性たちはどんな理由とモチベーションでこの仕事にとりかかっているのか。どこまで兄シエルの事を知っているのかが気になりました。

まだまだしばらくは児童養護院編が続きそうです。
現段階で一番緊張を強いられている立場なのは間違いなくフィニでしょう。
普段はおバカキャラとして描かれているフィニが、今までで一番断トツに頭を使っているように感じます。

この局面を果たしてどう切り抜けようとするのか。
今後とも固唾を飲んで見守りたいと思います。

餅月