黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!作品の「嘘」と「伏線」に貴方も騙されていませんか?葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログ

【黒執事考察ブログ】ネタバレ第178 話「その執事、説教」/ローストチキンにリベンジするバルド。炎によって思い起こされたバルドの壮絶な過去とは…

こんにちは、餅月です!
『黒執事』最新話第178話「その執事、説教」Gファンタジ―2021年8月号の考察をしていきたいと思います。

ローストチキンのリベンジに挑戦することになったバルド。
料理の様子からは当時のイギリスの在り方も垣間見え、とても楽しいお話でした!

しかし料理中、炎を見て思い出されたバルドの過去は壮絶な物であり・・・・

前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちら
www.under-taker.com



あらすじ:黒執事第178話「その執事、説教」Gファンタジー2021年8月号

※考察に必要最低限の大まかな話の流れのみです。
詳しく知りたい方はぜひ本誌を買ってください!(^^)
※伏線として重要な可能性がある点は線と太文字で強調してあります。

扉絵:犬を抱き微笑むセバスチャン。背後にはターンスピット・ドックの回し車の絵

募集中。犬並みの上級使用人(シェフ)。
指導は根気よく・・・

・改めてローストチキンの焼き方をバルドに教えるセバスチャン
・なぜこんな面倒なことをと抗議するバルドに対し、セバスチャンはとある宮廷料理人の言葉を借り「料理を口にした相手の最高の笑顔を見る為」だからだと説明する。
・その言葉にバルドは「あなたって本当になんでもおいしそうにたべてくれるわよね」とほほ笑む女性の姿を思い出す。
・その光景を思い出してから、おとなしく肉を焼き始めるバルド。
・その火で暖をとるフィニアンの横顔にまたあの男の子の面影を見出す。
サムじいさんがミルクとチーズとお肉を持ってきてくれたというメイリンの発言からも、バルドは同じく「俺チーズ大好き!」という先程の男の子を思い出した。
・その男の子に対し「じゃあ明日は牛のお世話をしっかりするのよ?」という先程の女性。
・しかしその直後、平和な描写は一転し、家は炎へと包まれ男の子は頭から血を流し机に突っ伏して死んでしまった。
・セバスチャンに声を掛けられ、はっと我に返るバルド。
・バルドはまたチキンを焦がしてしまっており、リベンジは失敗に終わった。

リベンジならず…。
第178話終了

前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちら
www.under-taker.com

枢先生の巻末コメント

土地勘のない駅で降車し、マップアプリを頼りに帰宅する散歩にハマっています。

葬儀屋ヲタの叫び(感想)

今回の黒執事は、当時のイギリスのキッチン事情が分かる描写が多くて見ていてとても楽しかったです!
読んでいておなかが減りました…

考察とは直接関係なかったので細かい部分については割愛しましたが、とても美味しそうな描写が沢山あったので是非実際に漫画で読んでみてください!

中でも衝撃的だったのはやはりターンスピットドッグでしょうか。
セバスチャンが表紙で抱いている犬はダックスに見えましたが、これこそが正しくターンスピットだったようです。

胴長短足であることが特徴で、既に種としては絶滅してしまっています。

お肉を焼くために使われていた犬…
当時のイギリス人たちは、それ以外にも自動車の車輪の中で同じことを犬にさせられないか、なども考えていたようです‥!

ターンスピットドッグについては、togetterにはなってしまうのですがこちらがとても分かりやすかったです。
togetter.com
inucco.tokyo

ちなみに最後のターンスピットドッグはウィスキーと言う名前のワンちゃんだそうで、剥製になって残っています。

そして今回のGファンタジーで原画展のグッズについての詳細が発表されました!!

種類が多い!!!
イラストが良すぎる!!!
葬儀屋さんが多い!!!

えっ、この前も言いましたけど今回の原画展のグッズ、良すぎませんか‥??
散財ではありません、もはや破産です。
破産する未来が私には見えますが喜んで破産します。

後日改めて記事にしますね!

ちなみにグッズが発表され、まだ状況が呑み込めていなかった時の私のツイートを貼っておきます。

それでは考察に移っていきたいと思います!

考察

女性と子供

今回の第178話の中でもそうなのですが、バルドの過去編の中で最も重要な人物こそ、このバルドの回想に頻繁に出てくる女性と子供である可能性があります。

前回の考察でこの回想に出てくる子はバルドの子供であり、バルドは既婚者であった可能性があることについて言及しました。
理由は、バルドが「嫁と息子」を語るシーンが存在したからです。

今回、その二人とバルドの具体的な掛け合いが明らかになったことにより、彼らが家族であった可能性が非常に高くなりました!

しかも新しく出てきた女性の方ですが、頬に男の子にそっくりなそばかすがあります…!

男の子の外見をよく見てみると、バルドと女性それぞれと似たポイントを複数見つけることが出来ました。

バルド似の部分:髪質と眉毛
女性似の部分:そばかすと目の形(特に目は、形、垂れ方、そしてまつげが一本特徴的にあることがそっくりそのまま女性と一致していました‥!)

以下、前回の記事の引用です。

「嫁と息子」というバルドの発言

また、アテナ退役軍人療養所の患者たちに自分の過去を話す中で、バルドがこのように発言しているシーンが存在します。

バルド「しょっちゅう頭が戦場にぶっ飛んじまうオレに嫁も息子も愛想を尽かして出て行ったよ。」
黒執事第173話「その執事、療養」より引用

この発言が、バルドの実際の過去に基づくものなのか、それともバルドが偽名として名乗っていたマシュー・バーグ氏としての設定なのかはまだどちらとも言えません。
この過去回想の中で描かれている男性は確かにバルド本人ですが、後ろ姿として描かれている女性と子供は少々身なりが良すぎるようにも見えます。

この回想が完全な作り話である可能性も否定はできませんが、今回このようにバルドから子供を想う伏線が張られたことから、このバルドの発言と過去回想がバルドが実際に体験した出来事であり、この子供がバルドの実の子供である可能性もまた十分考えられると感じています。

恐らく今回の過去回想編の中でこの子供のことは明らかにはされると思いますが、このことバルドの関係性、そして生死を含めて非常に気になるところです。
引用源:
【黒執事考察ブログ】ネタバレ第177話「その執事、指導」/衝突を繰り返すセバスチャンとバルド - 黒執事考察ブログ

前回まではこの二人の生死が定かではありませんでしたが、今回男の子に関しては殺されてしまっていたことが新たに明らかになりました。
また家にも火が放たれていることが分かります。
家が燃える中、床には女性らしき人物が倒れているような様子も見えます。

このことから、女性と子供は同じ日に何者かに殺害されたものと思われます。

これが一家のみを狙った殺人だったのか、それとも戦争に巻き込まれてしまったのかはまだ定かではありません。
2人の日々の様子を見る限りは不安がっている様子もなく平和そのものであった為、戦争にしても何か予期できない形の突発的な物だったのかもしれません。

この二人の死が、今後のバルドに大きな影響を及ぼしたのは恐らく間違いないのではないでしょうか。

バルドの前職

また、過去のバルドの服装も明らかになりました。
女性と子供と共に生活していた時のバルドは兵隊の格好をしていません。

この時バルドは動きやすい屋外着に麦わら帽子を被っています。
また手にはレーキ(整地や集草作業に使われる農具)を持っていることから、当時は農作業を主に仕事としていたらしいということが分かります。

また女性から「牛のお世話」というセリフがあり、チーズを手にしていたことから、牛を飼い乳製品を作ることを仕事としていたのかもしれません。

この時のバルドがすでに兵隊として仕事をしていたのか、それとも兵隊になる前なのかはまだ定かではありません。

戦争の時のみ兵隊として駆り出されていたという可能性も十分考えられます。

しかしもしそうだとしたら、そんなバルドがどのようにしてわざわざセバスチャンがスカウトに行くほどの兵士としての人材になったのかがとても興味深いです。

この過去の様子から見ればそんな敏腕の兵士になる未来はあまり想像が出来ないバルド。
妻子(仮)の死が、もしかするとバルドが兵隊になった後も、大きく作用していたのかもしれません。

サムじいさん

サムじいさんです。

え?と思われる方もいるかと思うのですが、このサムじいさん、実は原作の中で既に何度か登場しています。

近いところですと黒執事26巻第132話「その執事、嘉賞」にて。
ヴィンセントが領地を訪問した際、ヴィンセントに「孫娘が生まれるから名付け親を頼みたい」と言っている彼こそサムじいさんその人です。

ちなみにサムじいさんは羊飼いであると書かれているため、今回の第178話でファントムハイヴ邸に沢山持ってきたというミルクとチーズは恐らく羊のものでしょうね!(細かすぎるポイントですがwww)
ヴィンセントの代からファントムハイヴ伯爵を慕い、坊ちゃんの代になってもなお、ミルクとチーズを沢山お屋敷に持ってくるとは、どうやら義理固くちょっとおせっかいないいお爺さんのようです笑

またこの当時は坊ちゃんも屋敷に戻ってからすぐのタイミングだったはずですし、サムじいさんなりに坊ちゃんを気遣っての優しさだったのかもしれませんね。
liledefromage.com

あとたしか私の記憶違いでなければここ以外にもどこかでサムじいさんが一か所くらい登場していたはずなのですがどこだったかなー、、、ド忘れしてしまいました。
もしどなたかサムじいさんの所在を覚えている方がいらっしゃいましたら是非コメントで教えてください!

まとめ

いよいよバルドの過去編も中盤、と言ったところでしょうか。
恐らくバルドにとって非常に重要な人物である人々も出てきました。彼らの死がどのように今後のバルドに影響を与えていくのか、明かされる必要のある部分はまだ沢山ありそうです!

そしてまだまだセバスチャンや坊ちゃんに対し反抗的な様子のバルド。
今後どのようにして現在の様に忠誠を誓うバルドに変わっていくのでしょうか。

バルドの過去編はもしかすると今後の黒執事の本筋に直接関係するような伏線要素は少ないのかもしれません。
しかし、この過去編を通じで当時のイギリス様式の描写やホンワカするギャグシーンなど、一昔前の黒執事の雰囲気が束の間戻ってきているような気がしてなんだかとても嬉しいです!

なんといいますか…胃を痛くせずに漫画のページがめくれるって大事。

ヒリヒリする坊ちゃんの過去回想や双子の兄弟喧嘩なども勿論とっても楽しいのですが、たまにはこんな風に息抜きのような話を混ぜ込んでもらえると私個人としては本当にメンタルが救われますww
過去回想編はまるで心のオアシスです。

勿論最推しである葬儀屋さんにも会いたいのです、が…!
葬儀屋さんが出てくる=本筋が進む=ヤバい状況であるなので中々素直にやったああああ!という感じだけではないんですよねww「ヒッ、ヒィ、っ(息が浅くなる)」って感じですホント。いや、嬉しいんですけどね?

だから本筋に関係なく、胃が痛くなる必要もなく、新しい推しの新規絵がしこたま見れた原画展のグッズ発表は本当に嬉しかった…!

「っきゃああああああああああああ!」ってなりましたもの!!!!
今月と来月は、沢山ブログ記事が描けそうな予感です!

来月の黒執事も楽しみに待ちたいと思います!

餅月