黒執事考察ブログ

葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたブログです。『黒執事』に隠された「嘘」と「伏線」に、貴方も騙されていませんか?※本誌内容に言及します※

【ネタバレ考察】『黒執事』第165話「その執事、教導」/敵からヘッドハンティングを受けたメイリン。その答えは…/明らかにされたメイリンの本当の顔

こんにちは、餅月です!
『黒執事』最新話第165話「その執事、教導」Gファンタジ―2020年7月号の考察をしていきたいと思います。

いよいよメイリンの過去編が終了しました!

これがメイリンの過去…
どんどん表情が豊かになっていくメイリンの様子が見ていて本当に楽しかったです。
特にラスト一コマの今まで見たことのないメイリンの表情がその真骨頂のように感じました!

前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちらです。
www.under-taker.com


あらすじ:黒執事第165話「その執事、教導」Gファンタジー2020年7月号

※考察に必要最低限の大まかな話の流れのみです。
詳しく知りたい方はぜひ本誌を買ってください!(^^)
※伏線として重要な可能性がある点は線と太文字で強調してあります。

扉絵:屋敷の廊下にいるメイリン、フィニ、セバスチャンの三人
知識なし、経験なし、異能あり
殺し屋からメイドへ転職。

・ドジを重ねるメイリンを注意するセバスチャン
・言葉遣いを注意し、「使用人の手引書」を読んだか問いかけると、字が読めないと答えるメイリン
・フィニと一緒に読み書きを教えるとセバスチャンは答えた
・困ったメイリンは初めて「ですだ!」と間違った言葉遣いで答える
・ある日劉がファントムハイヴ家を訪ねた
・青幇の英国幹部が白から劉へ変わったことが明らかにされる
青幇の情報を手紙で坊ちゃんに流していたのは劉だった
・新しいメイドが雇えたという坊ちゃんに対し、劉は「彼女が噂の‥」とメイリンをちらりと見るが、それ以上は語らずにこやかにお茶のお代わりを頼んだ
・メイドになりきれず日々苦戦するメイリンだが、狙撃の腕をセバスチャンに褒められ頬を染める
こんなオレでも認めてくれる人がいる。だったら精一杯答えファントムハイヴ家のメイドになろうと改めて決める

回想終了

・3倍の給金を出すというジェーンに対し、ファントムハイヴ家の厳しさを愚痴のようにこぼす
・しかしその上で「女を騙して食い物にするようなクソッタレな主人に仕えるなんて、どれだけ金を積まれても、絶対オレはお断りだね!」と、メイリンは自分自身の本来の口調で言い相手に銃口を向けたまま挑発的に笑った。

損得を超えた忠誠
第165話終了

今回新たに回収された伏線箇所

今回新たに回収された重要そうな伏線の箇条書きです。
具体的な考察は、根拠とともにこの後詳しく書きます!

・メイリンが壊したものは全て給料から天引きされていた
・青幇の情報を坊ちゃんに流していたのは劉だった←考察的中〇!
メイリンは眼鏡を通してではなく、裸眼でセバスチャンに恋をした
本来の自分の言葉遣いで、ヒースフィールド側を否定したメイリン

枢やな先生巻末コメント

一歩も動かずに出前で美味しいものを食べる習慣がついてしまい、毎日のカロリーが非常にヤバいです。

ウー〇ーイーツ…!
枢先生も自粛しながらお仕事をなさっているようです。
コロナで大変な中ありがとうございます‥!

葬儀屋ヲタの叫び(感想)

詳しい感想は後半、回収された伏線などの言及に合わせて叫ばせて頂きたいと思います!

考察に関係のない点に関しての感想は、
過去編だからこそ、時間軸を感じさせるキャラクターたちの現在との相違点がすごくかわいいなあと感じました!

まず坊ちゃん!
現在より幼いためほっぺたがきもちモッチリしているように見えます。

次にセバスチャン!
笑顔でまだまだ犬歯が覗きます。隠しきれてない悪魔感!
現在軸ではなかなかめったに見えない表情ですね!

最後に龍!髪長かったんかワレ!!!
過去編劉の後ろ姿で髪が長かったことはすでに明らかになっていましたが、今回ようやくご尊顔を拝むことが出来ました。
あの三つ編みは辮髪かな?(後ほど考察します!)

今回は主に過去回想編内での伏線が回収された回のように感じます!
それでは考察に移りたいと思います(#^^#)

考察

破損品は給料から天引き

メイリンが壊した食器類の代金は給料から天引きされていたことが明らかになりました。

お皿一枚でメイリンの賃金一か月分くらいのこともザラのようです。

ほぼ毎回何らかの破損をしているメイリン…
ひょっとすると借金地獄になっているのかも!?しれません

手紙を送ったのは劉

黒執事第161話で張られた伏線が回収されました。

坊ちゃんの暗殺計画についての情報をの手紙で密告した人物がいました。
その人物の正体が劉であることが今回回収され、考察が的中〇しました!

以下、過去に考察した内容を引用させて頂きます。

坊ちゃんは自分の暗殺計画を知っていた

これが今回の話の中で最も大きな伏線なのではないかと感じている点です。
坊ちゃんは、自分の暗殺計画を事前に知っていたことが明らかになりました。

これは、黒執事の物語の本筋にまで左右するほどの伏線ではありませんが、今回のメイリン過去回想編の中で回収される伏線のうちの一つである可能性が高いと感じています。

チンパンには内通者がいる/坊ちゃんの手紙の主は?

坊ちゃんが自身の暗殺計画をかなり詳細まで知っていたことから、メイリンは直ぐに中国マフィアチンパン内での内通者の可能性を考えました。

この組織を裏切っている内通者は一体誰なのでしょうか?
この内通者と坊ちゃんとのやり取りと思わしきシーンが既に一瞬だけ本誌の中で描かれています。

黒執事第159話では、坊ちゃんが何者からか手紙を受け取っていました。
これがまだ未回収の伏線として現在も残されています。
誰からの手紙だ?と聞く坊ちゃんに対し、セバスチャンは心待ちにされていた想い人からとなんともロマンチックな言い回しで答えています。

私は、恐らくこの手紙こそが内通者からの内部告発を記したものであり、坊ちゃんの暗殺計画を伝えたものだったのではないかと感じています。

内通者の正体は劉か

さらに掘り進めて行きます。
では内通者とは具体的に一体誰なのでしょうか。

その答えとして、私は劉なのではないかと感じています。

先程、内通者はマフィアを裏切っていると言いましたが、実は内通者だからと言って必ずしもチンパンを裏切っているわけではないと私は感じています。

この内通者がチンパンの為に今もなお動いており、イギリスでのチンパンの立場を保つために、坊ちゃんの暗殺を決めた白を見捨て裏切ったと考えれば一番しっくりくるのではないかと感じました。

白は劉が幹部としてイギリスに派遣されることを良く思っていませんでした。
そしてそれは劉も一緒である可能性が高いです。

白は、自分だけこの不況を乗り切れると証明するために邪魔な女王の番犬である坊ちゃんを殺そうとし、
そして劉は、イギリスでのし上がるために白のその動向を何らかの方法で掴み、その情報を事前に坊ちゃんにリークすることで白を排除し、また番犬に取り入りイギリスで商売をし続けようとした可能性があります。

これはまだ根拠がありませんが、もしかすると劉がイギリスに派遣された時点で、白が排除されることはすでに決まっていたという可能性すらあるかもしれません。
白は劉がイギリスに派遣されると言われたとき、「英国は俺一人で十分だ」と言っていますが、「幹部が一人で十分だ」という意見としては、もしかすると中国マフィア本部も白と同意見だったのかもしれません…切ない‥

劉は白に「手段を選ばずにのし上がってきた若造」と表現されています。それが近いうちに白に向かっていかんなく発揮されそうな予感がします

引用源:
【ネタバレ考察】『黒執事』第161話「その執事、執拗」/坊ちゃんは自分の暗殺計画を知っていた! 中国マフィアの内通者はあの人物か!? - 黒執事考察ブログ

こちら大的中でした!わーい\(^o^)/

白の行方&メイリンについては深く語られず

ファントムハイヴ邸を訪れた劉ですが、その理由と詳しい交渉の場が本誌で描かれることはありませんでした。

チラリと出てきた、重要そうなワードは以下の通りです。

・伯爵と文通友達になれた(情報を売ったことの暗喩)
・青幇で配置換えが行われた(白から劉に交代した事)
・上記は劉にとってメリットがあったこと
・坊ちゃんもメイドを雇えてメリットがあったこと

上記が、劉がファントムハイヴ家を訪れた理由と思われます。

表向きは青幇の幹部入れ替えの挨拶、でしょうか?

しかし劉が指示した訳ではないとはいえ、青幇は一度女王の番犬の暗殺を試みました。

ここで坊ちゃんとうまく改めて交渉をしなくては青幇のイギリスでの商売は絶望的になってしまいます。

表向きはただの挨拶ですが、実際は青幇がメイリンを坊ちゃんに渡すことで目をつぶってもらおうという暗黙の交渉の場だったのではないでしょうか。

私は今までの記事で、この交渉シーンが深く描かれれるのではないかと考えていました。
しかしなんと劉と坊ちゃんの会話の中でメイリンについて具体的に触れられることはほとんどありませんでした。

ですが、私個人的としてはこの姿勢はむしろ逆に非常にマフィアらしく感じ「なるほどーー!」と納得しまくりました。

というのも、
言われてみれば一度暗殺を企てた青幇側からメイリンを明け渡すことを交渉のダシにするのは少々野暮かなあと感じたからです。

特段口に出さずとも、青幇はメイリンが元青幇であることを分かっていながらその命を見逃し、そして坊ちゃんも堂々とメイリンを受け取る代わりに青幇の暗殺計画を必要以上に責めることはしないーーー…
なんだかこう…!
かっくいいじゃあないですか!!(語彙力)

ちまちまと交渉するのではなく、無言で取引をする姿勢からはひりひりするような静かな緊張感を感じました!

また劉も、メイリンを非人道的に扱っていたことを謝るわけでもなく過去についてなにも言及しないまま、平然と笑顔でお茶のお代わりを頼む様子があり、幹部にふさわしい器とふてぶてしさを感じました。流石切れ者です…

今でこそ見逃されたメイリンですが、下手をすれば劉に命を狙われていたでしょう。

龍にチラリと見られただけでメイリンはぞくりとしました。

どうやらファントムハイヴ家のメイドになるという選択は、ここを見ただけでも大正解だったようです。

劉の髪型は辮髪(べんぱつ)か?

さて時々私が叫んでいるロン毛劉。

今回そのご尊顔が明らかになりました!

今回出てきたキャラクターの中で、一番変化がないのが劉かもしれません。

ぱっと見、髪型以外はあまり大きな変化が無いように感じます。

セバスチャンでさえ表情や笑顔にかなり変化が見えますが、劉がこれだけ変わっていないということは、逆に言えば劉は過去の時点で既に、現在と同じくらいの実力を完成させていた人物なのかもしれません。

もうすでに大きな力を持ち、大成させていたからこそ変化があまり見えなかったのかもしれません。
もし本当にそうだとしたら、いよいよ劉の実力は計り知れませんね…!

さてそんな劉の唯一の大きな変化。
それこそが髪型です。

現在はショートヘアの劉ですが、当時は長い髪を三つ編みにしていたようです。

これは中国の辮髪(べんぱつ)に似ているようにも見えます。
またもしかすると陰陽頭の名残を意識したのかもしれません。

ただ辮髪とは、三つ編み以外の髪(前髪など)を剃ってしまったものであるので、必ずしも一緒という訳ではないと思います。

辮髪とは

辮髪とは清朝(1644~1912)における男性の髪型のことです。

頭の上に少し髪の毛を残してあとは全部剃り上げ、残した髪の毛を三つ編みにします。

この髪型は時代によって変化し、たとえば清朝初期では、残す髪の毛はほんのわずかでこれを三つ編みにしました。のちに頭頂部の髪を残す部分がやや広がります。清末になると頭の後ろ半分は髪の毛を残し、前半分だけ剃ります。

こうした髪型に口のまわりのどじょうひげは中国人のイメージとなって、今の日本でもマンガなどの「中国人キャラクター」になっています。少し古いですが『キン肉マン』に出てくる「ラーメンマン」の髪型が辮髪として有名ですね。

辮髪の変化はなぜ?

前述したように、清朝の辮髪は時代とともに髪型が少しずつ変わっています。

最初は髪をほとんど剃ってしまい、頭頂部よりやや後ろにちょこんと髪を残し、そのわずかな髪で三つ編みにするというものでした。漢人たちはこの髪型を嫌悪し「金銭鼠尾」(コインの下に鼠のしっぽ)と馬鹿にしました。

それでも為政者に楯突けば文字通り首が飛びます。そこでしぶしぶ従ううちに百年、二百年が経ち、まるで昔からそうであったように、このスタイルになじんでいきます。清王朝の方も異民族としての自分たちの文化より漢民族の伝統文化になじんでいき、こうして漢民族の美意識に少しずつ近づき、それとともに髪の毛を剃る部分が減っていきました。清朝末期になると剃るのは頭の前の部分だけ、後ろは髪の毛を残し、貧弱な鼠のしっぽから太い三つ編みになっていきます。この髪型を「陰陽頭」と呼びました。

引用源:
辮髪(べんぱつ) 【中国文化】

やっと笑顔を見せたメイリン/裸眼でセバスチャンに恋をした

今回メイリンがセバスチャンを意識したシーンが描かれました!

メイリンは今まで誰かに一人の人間として向きあってもらえたことがありませんでした。

しかしそれに対しセバスチャンは
メイリンを人道的に扱い、そしてメイリンの射撃の腕前を褒めました。

メイリンは自分を認めてもらえたことが嬉しく、だからこそその期待に応えたいと思ったようです。

ここで初めて、ようやくメイリンに笑顔が見えました。
ようやく‥ようやく笑ってくれました( ;∀;)人

泥棒をしていた幼少期時代は多少の微笑みはありましたが、青幇に加入してから以降、ここまではっきりした笑顔は見せてくれていませんでした。

どんどんメイリンの表情が豊かになっていることが分かります。
またもう一つ言及しておきたい点が、メイリンはセバスチャンを遠視で見て恋に落ちたという点です。

これ、すごくロマンチックですよね…!

私は元々ブログでメイリンは眼鏡をかけてから、眼鏡越しにセバスチャンを間近で見て恋をするのではないかなと思い考察していました。

しかし実際は、
メイリンは自分の長所である遠視を使い、悪魔の仕業(眼鏡)に頼ることなく自分の力でセバスチャンを見て、恋に落ちたということになります。

なんだかこっちの方が眼鏡越しよりも私は「なるほど!」と納得してしまいました!よりステキに感じます( *´艸`)

後この時のセバスチャン、笑顔の口元から牙が見えており悪魔感がこぼれています笑
しまってしまって笑

ヘッドハンティングを蹴ったメイリン

メイリンの表情がどんどん豊かになっている点について言及しました。
その最たる例が、今回の第165話のラストシーンの挑発的な笑顔に表れているように感じます。

一言で言えば、
こんな表情のメイリン今まで見たことがありません…!!

普段は割とクールで、睨むような真剣な顔で銃を向けることが多いメイリン。

しかし今回のメイリンはワルい笑顔で犬歯を見せて笑いながら銃口を向けています。

今までの表情とは明らかに様子が違います。

私は今までのメイリンはまだ狙撃をする際あの真剣な表情でしか出来なかったのではないかな?と感じました。

しかし今回、メイリンは挑戦的に笑うことが出来ました。

メイリンは現在進行形で今もなお成長し、自分を取り戻しつつあるのではないか。
そう感じさせられるとても印象的な一コマでした。

またこの時の台詞…!

この時、メイリンの一人称が本来の一人称である「オレ」になっているんです!!!

つまりこのセリフは、メイドとしてのメイリンのものではなく本来のメイリンの心からの台詞であることが分かります!

痺れますねーーー!
本来のメイリンは、こんな挑発的な表情を向けるスナイパーのようです!

何て男勝り‥!
メイリンは第三形態まであったんですね!?

第一形態:ドジっ子メイド
第二形態:真顔で獲物を狙うスナイパー
第三形態:挑発的に笑いながら狙うスナイパー

てっきり私は第二形態までかと思っていました!
それだけでも十分ギャップなのに…!

更に上があるだなんて凄すぎます!

ドジっ子メイドでも真面目で真剣な様子のスナイパーでもなく、こんな殺気立った挑発が出来るなんて…!!

メイリンがどんどん生き生きしてきているといいましたが、文字通りのようです!

まとめ/メイリンが「思い出していく」道のり

青幇のころのメイリンは文字通り「無」でした。
青幇に所属していた時は、「恐怖」すら忘れてしまっていたようです。

しかしファントムハイヴ家の襲撃に失敗し、メイリンは殺されるかもという状況からようやく「恐怖」を思い出しました。

次においしい食事で「涙」を思い出し、
ベッドで「安心」を思い出しました。

ニナからは「優しさ」を感じ、
メイドになりスカートを履くことで自分が「女性」であることを思い出しました。

そして真剣にスナイパーとしての仕事をしていたメイリン。

しかしそれでも、銃を握るメイリンの表情からはその厳しさが消えることは今まで一切ありませんでした。

それが今回、好戦的な一面が明らかになりました!

しかもそのセリフは男言葉の本来のメイリンのものです。

メイリンは遂に
自分自身のことを取り戻したのかもしれません。

敵側であるジェーンから勧誘されたメイリン。

敵側にスパイとして入り込んで事件を解決に導くのではと思っていましたが、メイリンはこの申し出を真っ向から否定しました。

カッコいいですね!
これだけきっぱりと断るということは、もしかすると坊ちゃんを裏切るということはメイリンにとってこれだけしないと心に決めた部分だったのかもしれません。

メイリンは回りくどい回り道をすることなく、真正面からこの事件を叩き潰すつもりのようです。

来月号ではいよいよジェーンVSメイリンが始まるのでしょうか?

周りには眠っている女性たち。そして証拠となる機械がわんさかある状態のなかで二人はにらみ合っています。

来月号がどうなるのか!?
当然考察は不可能です!!!!すべては枢先生次第!!

来月号でのメイリンのさらなる活躍を楽しみに待ちたいと思います(#^^#)!
餅月