黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!作品の「嘘」と「伏線」に貴方も騙されていませんか?葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログ

【考察】スフィア・ミュージックホールがホプキンス・テーラーに衣装を依頼していたのはホプキンステーラーが番犬お抱えの仕立て屋だからか

こんにちは!餅月です。
今日はホプキンス・テーラーについて考察をしていきたいと思います!

スフィア・ミュージックホールがホプキンス・テーラーに衣装を依頼していた理由には、ファントムハイヴ家に関わる由来があった可能性があります



ホプキンス・テーラー

まずはホプキンス・テーラーについて説明していきたいと思います。

ホプキンス・テーラーは黒執事の中でたびたび登場する衣装の仕立て屋です。

現在は女店主ニナが采配を振るっており、
彼女の趣味からか15歳以上の男性の依頼はあまり好まず、女性や少年少女の服の服を製作することを中心としています。

その為坊ちゃんやエリザベスの服を仕立ることにはやる気がありますが、セバスチャンの服を注文されると彼女は露骨に嫌がる姿勢を見せます。

二ナの服への拘りは強く、
その勢いは坊っちゃんを圧倒し、時に服のセンスを巡りセバスチャンとも対立する様子が描かれています。

そんなホプキンス・テーラーがスフィア・ミュージックホールの衣装制作に携わっていることが明らかになりました。

スフィア・ミュージックホールは明らかに15歳以上の人間が多く、また男性も多数います。

本来依頼しにくい案件であるはずのスフィア・ミュージックホールですが、それにも関わらず敢えてホプキンステーラーに依頼をしたのは何故でしょうか?

これには、ファントムハイヴ家に関わる大きな理由が含まれている可能性があります。

女王の番犬お抱えの仕立て屋

ホプキンステーラーにはもう一つ重要な役割があります。

それが代々女王の番犬のお抱えの仕立て屋を務めているという点です。

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ホプキンス・テーラーは代々番犬のお抱え仕立て屋だった:黒執事24巻き第116話「その執事、着用」より引用

ちなみに画像の赤丸は、
葬儀屋(アンダーテイカー)の遺髪入れに名前を連ねるクローディア・ファントムハイヴと思わしき女性の後ろ姿です。

つまり歴代の女王の番犬たちは皆、ホプキンス・テーラーの服を着ていたことになります。

この事実こそが、
スフィア・ミュージックホールがホプキンス・テーラーに服を依頼した理由である可能性があります。

具体的に説明していきたいと思います。

「どうしても」とホプキンス・テーラーに依頼したスフィア

ニナは当所、自身の服制作の拘りを理由にスフィア・ミュージックホールからの依頼を断っていたようです。
しかしそれを「どうしても」とスフィアが粘ったことが明らかになっています。

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「どうしても」と依頼したスフィア:黒執事24巻き第116話「その執事、着用」より引用

ここまでしたのには、ホプキンス・テーラーに頼む大きな理由があった可能性があります。

それこそが、ホプキンス・テーラーに隠された女王の番犬のお抱えという影のブランド力だったのではないでしょうか。

スフィア・ミュージックホールはシリウス様(兄シエル)の蘇生を目的とした血液収集施設であったことが明らかとなりました。
その為スフィア・ミュージックホールはホプキンス・テーラーが番犬の仕立て屋だからこそ、シリウス様(兄シエル)の召し物にふさわしいという理由から拘って依頼をした可能性があります。

ホプキンス・テーラーへの依頼は謎かけ兼ヒントだった?

現在、黒執事の中では坊ちゃんと兄シエル(スフィアサイド)は形上お家争いを繰り広げています。

形上、といった点には理由が存在します。
兄シエルたちにとって家督の相続はどうでもいい問題である可能性が浮上しています。
よろしければ詳しくまとめた下記記事をご覧下さい!
www.under-taker.com
www.under-taker.com
www.under-taker.com

形上の可能性があるといっても、スフィア・ミュージックホールは現在間違いなく坊ちゃんと争う姿勢を見せています。

そしてその姿勢は時に悪趣味なゲーム性があり、非常に挑戦的です。

アグニを殺した際に残した「おなかの中のキャンディ盗ったのだあれ?」というメッセージからもそれらを感じ取ることが出来ますね。

スフィア・ミュージックホールがホプキンス・テーラーに服を依頼した理由もまた、兄シエル&葬儀屋から坊ちゃんに対する一種の謎かけ兼ヒントであった可能性があります。

実際、坊ちゃん達はスフィア・ミュージックホールに兄シエルが関わっていると知る前にホプキンス・テーラーがスフィアから依頼を受けていることを知ることが出来ていました。

もしここで、何故敢えてスフィアがホプキンス・テーラーへの依頼に拘ったのか深く考えれば、もしかすると坊ちゃん達はもう少し早く兄シエルたちの存在に気づくことが出来たのかもしれません。(実際、ニナに聞けばお星さまのヌードサイズは分かったようですし、坊ちゃんと全く同じスリーサイズ&坊ちゃんとそっくりな服を依頼されている事がこの時分かっていれば、このスフィアからの謎かけは十分解けた可能性があります。)


またスフィアがホプキンス・テーラーに拘った理由はそれだけではない可能性があります。
ホプキンス・テーラーに仕立てられた服を兄シエルが着るということは、それは坊っちゃんと同じ仕立て屋の服に袖を通すことになり、より双子に共通項を持たせることにもつながります。

現在、女王の番犬ファントムハイヴ伯爵としてホプキンス・テーラーの服に袖を通す坊ちゃんですが、スフィア・ミュージックホール側はそれに対し兄シエルも同等であるという挑戦的意味合いを込めて敢えてホプキンス・テーラーのに服を依頼した可能性があります。

これは現在家督争い真っただ中の坊ちゃんから見てみれば、兄シエルが「僕こそが女王の番犬ファントムハイヴ伯爵として、ホプキンス・テーラーの服に袖を通すに相応しい」と言っているようにも見えるかもしれません。

現在のスフィア・ミュージックホールはかなり挑戦的なので勿論この意味合いも少なからずあるとは思います。
しかし先ほども言った通り、スフィア・ミュージックホールにとって家督争いはどうでもいい形上の問題である可能性があります。

なので私は、上記のような意味よりは「坊ちゃんと同じ『女王の番犬』である家族として、同じ仕立て屋の服に袖を通したかったから」という理由が本来の目的なのではないかな?と感じています。

このように考えると、やはりスフィア・ミュージックホールの行動からは坊っちゃんへの敵意を感じないことが分かります。
しかしどう考えてもこのタイミングでホプキンス・テーラーの服に拘ることは普通坊ちゃんを煽っているように見えますし、なかなか誤解されやすいですよね。

スフィア・ミュージックホールが坊ちゃんの敵ではない可能性については下記記事をご覧ください!
www.under-taker.com

まとめ

原作でニナが再登場したので、今回は改めてホプキンス・テーラーについて考察をしてみました!

ホプキンス・テーラーの足取りを紐解くだけで、また一つスフィア・ミュージックホールの兄シエル&葬儀屋の思想が紐解けたような気がします。

しかしこうしてスフィアの行動を追ってみると、やはりスフィアは坊ちゃんの敵であるというミスリードが非常に多く張られているような気がしました。

もしスフィアがホプキンス・テーラーに服を依頼した理由が「兄シエルこそ正当な女王の番犬だから」という理由だとしたら、それは間違いなく坊ちゃんへの挑発となります。しかし、もしそうではなく「坊ちゃんと同じ女王の番犬の家族として、同じ歴史ある仕立て屋が作った服を着るべきだから」だとしたら、そこからは挑発よりはむしろ家族愛を感じます。

しかしこのスフィアのやり方は確実にゲーム性を秘めている為、どちらが正しく、またどちらが間違っているという話ではないと思います。どちらの意味もこもっている。けれど、どちらかというと前者はゲーム性のみの理由であり、本当に重要な理由は後者。こんなところなのではないかなあと今は考察しています。

色々考察してみたものの、やはりスフィア・ミュージックホールは坊っちゃんの敵ではないような気がします(やり方は確実に間違っていますけどね)

服だけでもそこまでこだわるか、という点は少々不気味にも感じますが、それでもどこか微笑ましささえ感じるような…

ニナがスリーサイズや服の納品数を教えてくれれば、お星さまの正体についても更に具体的に目星がつきそうです。

これからのホプキンス・テーラーの在り方、そして過去の番犬たちとのホプキンス・テーラーの関わりをこれからも楽しみにしたいと思います!

餅月