こんにちは!餅月です。
今日は悪魔と名前の関係性について考察していきたいと思います。
- 「悪魔」と「名前」の関係性
- 悪魔祓いには「悪魔の名前」が必須
- 名前を明かさないセバスチャン
- セバスチャンの本名
- 超強力なエクソシスト!「セバスチャン・ミカエリス」の存在
- 余談:実はセバスチャン以外にも黒執事の中に登場している悪魔の名前
- まとめ:悪魔の正体を知り、セバスチャンが悪魔祓いされるエンドはあるか?
黒執事の中では
キャラクターの名前が非常に重要な物として意図的に描かれている可能性があることについては今まで当ブログで何度か言及してきました。
名前の重要性についての詳しい過去考察記事は下記記事となりますのでよろしければ読んでみてください!
名前についてまとめ記事
www.under-taker.com
www.under-taker.com
www.under-taker.com
www.under-taker.com
www.under-taker.com
www.under-taker.com
さて、今回はこれらを踏まえ
さらに具体的な考察をしていきたいと思います。
悪魔と名前の関係性についてです。
そもそも、
何故黒執事の中ではここまで名前というものが重要な物として描かれているのでしょうか?
黒執事では、
重要な主要人物になればなるほど作品の中でその本名やフルネームが描かれにくい傾向があります。
何故そのようなことが起こっているのか。
突き詰めていくと、それは悪魔(セバスチャン)の本名が暴かれてしまった際に悪魔祓いが可能になる可能性があることと繋がっている可能性があるのではないかと感じました。
具体的に考察していきたいと思います。
「悪魔」と「名前」の関係性
実は、「悪魔」と「名前」が重要視されている作品は黒執事だけではありません。
「エクソシスト」などの悪魔祓いの映画の中でも、悪魔に対し「名を名乗れ!」というシーンが何度も印象的に描かれています。
エクソシストたちは
聖書を読み悪魔にとりつかれた人の中の悪魔を呼び出し、名前を聞き出してその悪魔を取り除きます。
これに対し悪魔はからかったりたぶらかしたりし、自分の名前を明かさないように神父と戦います。
では何故悪魔の名前一つでここまで攻防が繰り広げられるのでしょうか?
それは悪魔祓いをするにあたり、
憑り付いている悪魔の名前を知らないと悪魔を祓うことが出来ないからです。
逆に言えば、
憑り付いている悪魔の本名(正体)が分かれば悪魔祓いが可能となります。だからこそ悪魔も自分の名前を隠すことに全力を注ぎます。
悪魔祓いには「悪魔の名前」が必須
悪魔祓いに悪魔の名前が必要なことは、映画だけのフィクションの設定というわけではなくローマカトリック教会で実際に行われる悪魔祓いでも同じのようです。
何故悪魔祓いに悪魔の名前が必要かと言うと、その起源は諸説あるようですが一番大きな理由は新約聖書でイエス様が悪魔を追い出した時の方法に則っているからのようです。
また一説によると、
名前を知られることで、悪魔は存在を固定されてしまい、逃げ場を失うからともいわれています。
エクソシスムとは、ギリシャ語で「厳命によって追い出す」という意味で、カトリック教会が正式に認めている悪魔ばらいの儀式で、悪魔に取り憑かれた人から悪魔を追い出して正常な状態に戻すことを表しています。
このエクソシスムを行う職能を持つカトリック教会の聖職者のことを「エクソシスト」と呼び、悪魔がついているか、ついていないかを判定する役割も持っています。
引用源:
ことだまとエクソシスト 悪魔祓いには悪魔の「名前」が必要 「ザ・ライト エクソシストの真実」より | 水蓮オフィシャルブログ「言霊の法則」Powered by Ameba
また、悪魔は名前を知られることで存在を固定されてしまい、逃げ場を失うようですが、それと似たようなことが神様に対しても言えるようです。
神札は、神社のお名前やご祭神を書いたお札。
そして、お守りの中身も、
実は、小さなお札(御神璽)です。
お守りの中身のお札には、神社の名前や神様を表す文字が書かれています。名前を書くことで、お札やお守りに神様が宿って分身になり、名前の力を借りてエネルギーを固定させる。
名前=呪
「呪」とは・・・・形のないものを第三者が言葉(言霊)によって縛ることです。
もともとは、形のないエネルギーである神様を名前によって、そこに固定させるのです。
人間の名前にも、もちろん目に見えないチカラを固定させるパワーがあります。持ち物に、自分の名前を書くと自分のものになる。契約書にサインをすると、その契約が履行される。
形のなかったものが形を持ち出すのです。
普段スピリチュアルの世界はからっきしの私ですが、この世界ではどうやら神様や悪魔と名前は、とても重要な関係性があるようです。
となると黒執事の中で何故こうも本名が隠されるキャラクターが多いのかという理由についてもうなずける気がします。
悪魔は、悪魔祓いをされない為。
その他のキャラクターたちは、存在をその場に固定されないようにするため‥‥
葬儀屋(アンダーテイカー)と坊ちゃんの本名が分からないことは、この二人がどこかはかなげで消えてしまいそうな、もっというなれば幽霊なのではないかと感じるようなそんな演出要素も含んでいるのかもしれません。(坊ちゃんは双子であり、兄シエルの影に隠れがちだったことや、葬儀屋自身はもう幽霊とほぼ変わらないか)
名前を明かさないセバスチャン
セバスチャンも他の悪魔と同じで、意図的に自らの本名を隠しています。
現に原作の中でも坊ちゃんに本名を問われるシーンがありましたが、セバスチャンはそれとなくはぐらかしました。
そして悪魔はそのまま本名が分からないままセバスチャンとなり、そして自らファミリーネームをミカエリスと名乗りました。
このセバスチャン・ミカエリスという名前は、実はとても高名なエクソシストと同姓同名です。(これについては後ほど詳しく説明します。)
セバスチャンの本名
そんなわけで、悪魔としての名前が知られたら色々ヤバいかもしれないセバスチャンですが、実はセバスチャンの悪魔としての正体候補については確証はないものの既にもしかしたらこれかな?という目星はついてます。
www.under-taker.com
もしかすると、このセバスチャンの悪魔としての正体が描かれることが、今後の黒執事に大きく影響を及ぼす日も来るのかもしれません。(まだこれは妄想予想段階です。)
すこし、上記記事で考察した、セバスチャンの悪魔としての正体かもしれない「悪魔ベリアル」について記載しておきたいと思います。
悪魔ベリアルとは
ベリアルとはヘブライ語で「邪悪なもの」「無価値なもの」「無益なもの」という意味の言葉です。
ベリアルは序列68番目の大悪魔であり強大な王とされている。
80の軍団を率いているという説、50の軍団を率いているという説がある。
堕天使でありルシファーの次に造られた天子であると語り、もとはミカエルよりも階級の高い天使であったとも語る。
ベレト、アスモダイ、ガープなどと共に72人の悪魔を統率していた。優れた使い魔を与えてくれ、出世や友情を長続きさせてくれるなどの助力を尽くしてくれるいっぽう、噓付きであり、生贄を捧げるか、神の名において真実を語れと命令をしないと嘘ばかりを教えるとされる。
ただ、自分に服従する者に対しては必ず助けてくれるという一面も持ち合わしている。ミカエリウスによるデーモンの階級のデーモン階級では第3階級の力天使にとなっている。
ルシファーと同一視されていることもあり七つの大罪の「傲慢」を司る悪魔ともされる。
ソロモンに封印された72柱の1柱にも数えられるが、後に人間により封印が破られ、悪魔たちが地獄に帰る中においてベリアルだけが人間界に残り嘘の神託を与え続けたとされている。ここでも嘘吐きで真実を語らない悪魔とされている。
人間界の女性に欲情し堕ちた天使とされるため、性格は淫乱で悪事を美徳とする悪魔とされている。
死海付近に存在した町である「ソドムとゴモラ」に背徳をもたらし、姦(自重)、獣(自重)、同性愛を教え、町が崩壊するきっかけを作った悪魔であるとされる。ミルトンの「失楽園」にも登場するが”天から堕ちた天使たちの中で、彼ほど淫らで、不埒な者などいなかった”と述べられている。
引用サイト:悪魔ベリアルhttp://kowabana.jp/boards/30056
悪魔ベリアルの姿
ベリアルの姿は「火車、燃え上がる戦車に乗った堕落しきった、しかし美しい天子の姿で現れる」または「2つの首がある、双子である」ともされる。
明朗な声で話をし、気品が感じられる話し方をするとされている。しかし「この不愉快なるベリアルの書」の挿絵に出てくる悪魔ベリアルは決して美しい天使で描かれてはいない。どちらかと言えば獣に近い顔、姿で描かれている。
どうやらベリアルは口が達者で人を悪事に染める典型的な悪魔であったようだ。
引用サイト:悪魔ベリアルhttp://kowabana.jp/boards/30056
このように、悪魔ベリアルと黒執事のセバスチャンには多数の共通点があることが分かります。
特に「嘘をつくなと命令しない限り嘘ばかりつく」という一点は、セバスチャンの話術の真意を読み解くうえでも毎回非常に重要になってくるキャラクターの特性とばっちり一致しているように感じます。
超強力なエクソシスト!「セバスチャン・ミカエリス」の存在
悪魔「ベリアル」かもしれないセバスチャンですが、実は他にもセバスチャン・ミカエリスという名前の超強力なエクソシストが存在することをご存知でしょうか?
文字通り同姓同名です。
悪魔であるセバスチャンが、
自身の敵であるはずエクソシストと同じファミリーネームを自らに付けるとは、相当な皮肉がきいています。
以前ブログでコメントを頂きましたが、子供たちを悪魔から遠ざけるためにヴィンセントはもしかしたら番犬にエクソシストと同じセバスチャンという名を与えたのかもしれません。
しかしそれがよりによって悪魔の名前になってしまい、また悪魔がエクソシストの名前をそっくりそのまま頂戴するとは本当に皮肉です。
中世において有名なエクソシストのセバスチャン・ミカエリスは、悪魔の三階級説を提案。
その後、16世紀に書かれたヨーハン・ヴァイヤーの『悪魔の偽王国』などにおいて、地上の王国の階級を真似るような悪魔の階級が提案された。引用源:
悪魔の階級 - Wikiwand
フランス、ヨーロッパの歴史上の人物。生没年不詳。17世紀に活躍した悪魔祓い師だという。 フランスのエクソシストだと思われるが 個人的な詳細は不明であるという。
1612年の「驚嘆すべき憑依の物語」の中で、 彼が修道女に憑依した悪魔から聞いたという悪魔の階級が記されている。
階級表ではベルゼブルやルシファー、レヴィアタンが熾天使なっていて対応する守護聖人も書かれている。
セバスチャンという名はよく見られるが、聖人セバスティアヌスに由来する名前であるようだ。
引用源:
セバスチャン・ミカエリス Sebastian Michaelis (悪魔祓い師エクソシスト、宗教家) フランス、ヨーロッパの神話・民話 幻想世界神話辞典
セバスチャンはあくまでありながら、高名なエクソシストの名を借りているとも言えます。
このエクソシストの名前が物理的に何か物語を左右するかはまだ分かりませんが、この両端を持ち合わせるセバスチャンは正しく最強の悪魔の様にも感じます。
余談:実はセバスチャン以外にも黒執事の中に登場している悪魔の名前
アガレス先生
実は黒執事の中には、
他にも登場キャラクターの中に悪魔の名前を持っている人物が存在します。
それが寄宿学校編でビザールドールの副校長として登場したアガレス先生です。
アガレス
クロコダイルに乗り手にオオタカをとまらせた老人の姿で現れるとされる。かつては力天使の階級に属していたとされる。
逃亡者を戻ってこさせる能力や、地震を起こす能力をもつとされる。また、あらゆる言語を教えることができる。現世的なものおよび超自然的なもの両方の尊厳を破壊する力も持つ。引用源:
アガレス - Wikipedia
元々は、ナイル川の農耕神であり時の神であった。七星の土星を司る神でもあった。
世界のあらゆる言語を教授すると言われている。
様々な動物に跨る金髪の老人として人間の前に現れる。立された力と強さ、希望の実現、労働の完成、闘争の成功を支配するため「変化の公爵」としても有名。留まるものを走らせ、逃亡するものを呼び戻すことができ、あらゆる権威を失望させる能力があり、巨大な地震を発生させることもある。
望めば召喚者に知識を教えることもある。未来を見通す力にたけるが言動には嘘、偽りが多い。不道徳な知識を教えるのを好む。
アガレス先生の名前があえてこの悪魔の名前になったのは、恐らく悪魔アガレスに「あらゆる言語を教えることができる」という逸話があったからではないでしょうか。
悪魔たちにはセバスチャンも言っている通り、それぞれの能力に得意不得意があるようです。そのような中で「あらゆる言語を教えることができる」悪魔アガレスは、教師であり賄賂を受け取ることを良しとしていたアガレス先生にうってつけのピッタリな名前だと感じます。
しかしこの一文からアガレスを教師の名前に落とし込んでしまうとは本当に面白いです…!
悪魔フェニックス
暁学会の合言葉だったフェニックスですが、実はフェニックスという名前の悪魔も存在しています。
これには深い意味が無い単なる偶然である可能背もありますが、念のため記載しております。
※フェニックスの掛け声とポーズは葬儀屋が考えたため、その葬儀屋が悪魔的意味合いをかける可能性は少ないかな?と感じました。
悪魔としてのフェニックス
ヨーハン・ヴァイヤーの著した『悪魔の偽王国』や、作者不明のグリモワール『レメゲトン』の第1部「ゴエティア」には、鳥のフェニックスのような姿で現れるというフェニックスという名の悪魔が記載されている。「ゴエティア」ではソロモン王が使役したといわれる72悪魔の一角を担う序列37番の大いなる侯爵とされる。アレイスター・クロウリーの出版した『ゴエティア』では「Phenex(フェネクス)」 の綴りになっている[11]。不死鳥のフェニックスと区別して悪魔のフェニックスを「フェネクス」と呼ぶ場合もある。
詩作に優れており、話す言葉も自然に詩になるが、人間の姿を取った時は、耳を塞ぎたくなるほど聞き苦しい声で喋るという。
引用源:
フェニックス - Wikipedia
ブラバット・スカイ
また、悪魔ではないのですがスピリチュアルととても接点がある名前としてあげられる登場人物がブラバット・スカイです。
ブラバット・スカイは、実在した女性であるブラヴァツキーからヒントを得ているキャラクターである可能性があります。
このブラヴァツキーは秘密結社とも非常に接点が深く、謎深きスピリチュアルに満ちた女性です。
まとめ:悪魔の正体を知り、セバスチャンが悪魔祓いされるエンドはあるか?
今回はセバスチャンの名前を考察してみました。
悪魔祓いをするには悪魔の名前が必須であること。この事実が今後黒執事の作品の中でキーとなるかはまだ分かりません。
ですがこれはあくまで個人的な意見なのですが、
登場人物の多数が死に、坊ちゃんの魂もセバスチャンに支払われ、悪魔が独り勝ちするエンドはどちらかと言うとどうなのかなあと感じます。「やはり人間は醜い」というメッセージ性だけで物語を終わらせることは、比較的簡単かな?と感じてしまうからです。
そんな醜さだけでなく、そんななかでもどこかで悪魔に一矢報いるアニメ黒執事Ⅱの人間の泥臭さや、それかバッドエンドにしても最高にエモいラストを期待してしまいます//(黒執事Ⅱのエンドは結構賛否が分かれているようですが私はあの絶望的な美しさと最後に坊ちゃんが悪魔に抗ったラストすごく好きでした//)
セバスチャンはあくまで主役なので、その主役が悪魔祓いされておしまいというのもあれですし、本当にどうなるのでしょうか?ドキドキです。
仮にセバスチャンが本当にベリアルであり、黒執事のギャグ要素も残すとするならばベリアルはもともと天使なので、セバスチャンが悪魔から改心し、天使に戻って味方になるとかもギャグマンガとしては成り立つか‥??wwと思いました笑パァァァと光を浴びて天使になったセバスチャンを見てドン引きしてる坊ちゃんの絵が容易で想像できます。
ただ、今までの黒執事の中ですと、主従関係を持ちながらもセバスチャンと坊ちゃんが互いに嫌いあっているような点は一切妥協やなれ合いはありませんし、シビアなシーンもどこまでも厳しく描かれています。
ギャグマンガであるからこそ、根っこのセバスチャンの悪魔としての邪悪な一面を一切ブレさせないことを枢先生はもしかしたら意識して描かれているのではないかなと感じました。
どんなにギャグシーンがあろうとも、最後にちらりとその生ぬるさに一切ぶれることのないセバスチャンの悪魔としての邪悪な本質を見失わず置き続けているからこそ、黒執事はギャグ漫画ながらもゾッとするダークさを含んだ作品になっていないのかなとも感じます。
セバスチャンが改心してしまうとここがぶれてしまうので、今の形だとセバスチャン天使エンドはないかなあ―――?と感じてしまいます笑
となると悪魔祓いエンド?それともセバスチャン独り勝ちバットエンド?それとももっと違う、人間の底力で悪魔を打ち負かすニューエンド?
ソーマが開眼した「悪魔が持ち得ない人間の信仰の力」がもしかしたら悪魔、死神、に加え第三勢力として「人間」を押し上げるキーになるのかもしれません。
これを踏まえて確実に言えることは一つ
これだけ未回収の伏線がたくさん!!まだまだ黒執事は終わらないぞ!(やったあああああぁぁぁぁ!!
まだまだ黒執事の先は長そうです!ファンとしては嬉しい限り\(^o^)/
枢先生は最近ディズニーハロウィンとのお仕事もあったようで、本誌のページ数の少なさからお身体を無理なさっていないか心配です。
早く続きが読みたいのはやまやまですが、
かといって黒執事が終わってしまうのもさみしい!というわがままなファン心理なので、お身体を第一にゆっくりゆっくりと進めて頂けたら嬉しいなと感じます(*´ω`)
餅月