こんにちは!餅月です。
今日は真シエル、坊ちゃん、エリザベス三人の関係性について考察していきたいと思います!
三角関係の3人
現在、真シエル、坊ちゃん、エリザベスの三人は、
坊ちゃんが自分がシエルだと偽っていたことにより複雑な心境を強いられる関係性となってしまっています。
そしてこの三人のそれぞれの思惑を紐解いていくと、この三人は決して混じりあうことのない悲しい三角関係になっているのではないか?と感じる節が多々ありました。
具体的に説明していきたいと思います。
まずは初めに
三角関係を図式化したものをご覧ください
エリザベス(リジー)の心情
真シエルに対し:大切な婚約者
坊ちゃんに対し:真シエルと比べ大切にできない自分自身を恥じる
坊ちゃんがシエルでは無かったという事実で最も深く傷ついてしまったキャラクターがエリザベスです。
エリザベスは、
現在坊ちゃんと真シエルの間で板挟みになっています。
エリザべスの気持ちは現在真シエルに向いており、坊ちゃんへは不信感があります。
しかし、不信感といっても恐らく嫌いにはなり切れてはいないのではないかな?と感じています。
坊ちゃんがシエル出なかったという事実を受け長男か次男かで想像以上に区別してしまう自分の存在に気づき、ショックを受けているキャラクター。それが現在のエリザベスなのではないかと私は感じています。
真シエル側につくエリザべス
エリザベスは現在真シエル側についています。
「私だってどうしたらいいかわからない!」と言っていたエリザべスの言葉通り、現在真シエル側に付きつつも、まだ迷いがあるからこそあの暗い表情を浮かべているのではないでしょうか。
では、そんな暗い表情をしながらも何故エリザベスは真シエル側に付いているのでしょうか?
もちろん、自分の本当の婚約者であり、正統な後継者だからという理由も捨てきれてはいないと思いますが、それ以外にもエリザベスが真シエル側につくのは結果的には「双子の今後を思って」の行動である可能性があるのではないかと私は考えています。
結論から申し上げますと、
エリザベスは真シエルに、
自分についてくれば、結果的に双子が一緒に幸せに暮らせる形を作ろうと思っているからついてきてほしい。と言われている可能性があるのではないかと感じました。
そして真シエルが提案した策以外に双子が今後同時に生存できる未来はなく、真シエルの作戦に乗らない限り真シエルか坊ちゃんどちらかを見捨てなくてはいけなくなること。そして真シエルの作戦は時によっては坊っちゃんに濡れ衣を着せるような間違ったやり方を経由する事を知っていたのではないでしょうか。
坊ちゃんが濡れ衣を着せられることを黙認したエリザベス
エリザベスの嘘
エリザベスは
真シエルこそがシリウス様であり、坊ちゃんは無実であると知っているのに敢えて黙っているのに、それを警察の前で公言しませんでした。真シエルにうまく言いくるめられ、真実を知らない可能性も無くはありませんが
私はエリザベスは、
坊ちゃんが今回の連続殺人事件の件について無実だと分かっていながら、何らかの真シエルの口上に乗り、最終的に罪を着せることに賛同したのではないかと考えています。その罪の意識から
エリザベスは坊ちゃんの顔を見ることが出来ないのではと感じました。何処か怒っているような様子なのは、坊ちゃんに嘘を付かれていたという怒りの気持ちとのはざまにいるからという可能性もあります。
エリザベスは真シエルと葬儀屋が良くないことをしていることに気づいていると言いました。
また自分の思考の醜さを恥じる描写もありました。これらは過去のことだけでなく、現在進行形で未だにエリザベスを苦しめている可能性があります。
引用源:
【ネタバレ考察】『黒執事』28巻第144話「その執事、御用」/坊っちゃんの秘密を知ったエリザベスは… - 黒執事考察ブログ
エリザべスは真シエルに利用されているか
これらを黙認していることは、
エリザベスは真シエルに都合よく利用されているのではないかと感じました。
というのも、
後ほど説明しますが、この三角関係の中で坊ちゃんの気持ちはエリザベスに向いているからです。
エリザべスにとって、真シエルは坊っちゃんよりも大切な存在ですが、それでも双子を長男か次男かで差別してしまう自分自身を嫌っていることも事実です。
そんな複雑な気持ちの中で、「双子を選ばなくていい未来を僕が作る」と真シエルに囁かれていたとしたら、どうしてもその策に乗らざるを得なかったのかもしれません。
真シエルの心情
坊ちゃんに対し:大切な弟。たった一人の家族
エリザべスに対し:婚約者
真シエルにとって
確かにエリザベスは婚約者です。
ですがおそらくそれ以上でもそれ以下でもありません。
今までも何度も当ブログで言及してきていますが
恐らく、真シエルにとって坊ちゃんは特別すぎるのです。
真シエルの坊ちゃんへの執着については
詳しくは下記記事をご覧ください。
www.under-taker.com
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以上のことを踏まえると、
真シエルからの執着は坊っちゃんへ強く向いており、ベクトルの向きとしてはエリザベスの想いは一方通行に近いことが分かります。
坊ちゃんの心情
エリザべスに対し:何に替えても守りたい大切な人
真シエルに対し:劣等感。ストレスを感じる存在
坊ちゃんの心境を見ると、
坊ちゃんの気持ちは真シエルよりもエリザベスに向いていることが分かります。
これは豪華客船編の中で、
「何に替えても守って見せる!」と言った坊ちゃんの姿勢によく表れています。
しかし肝心のエリザベスは、
坊ちゃんがシエルでないと分かったとたんに真シエル側についてしまいました。
(複雑な理由がありそうではありますが‥‥)
真シエルが登場した途端に喘息が再発
坊ちゃんは、
サバトに売られていた時期に喘息を起こしていなかったにも関わらず、真シエルが登場した途端に喘息が再発しました。
これはまた後日詳しく記事にしようと思いますが、
坊ちゃんは襲撃前のファントムハイヴ家と、真シエルが戻ってきてからしか喘息を発症していません。
上記に共通するのは近くに真シエルがいるということです。
坊ちゃんは無意識かもしれませんが、
それだけ真シエルの存在は、坊ちゃんに無意識のストレスを与えてしまうものだと思われます。
(サバトにいる時、真シエルが側にいながら喘息が出ていませんでした。ここはまだ考察の余地があると思いますので後日また言及させてください。今のところは、襲撃事件前までは長男か次男かで比べられることへのストレスが原因、襲撃事件後はそれに加え真シエルの存在自体が脅威になったのではないかと考えています。)
つまり、真シエルから坊ちゃんへの想いは完全に一方通行であることが分かります。
まとめ
このように、
現在の3人の想いを考えてみると、全員が完全にすれ違っていることが分かります。
この三人のすれ違いもまた、今後の黒執事の展開に大きく影響を及ぼしてくる可能性が高いです。
特に真シエルは、坊ちゃんを手に入れるためにエリザベスの好意を利用しているのかとさえ疑ってしまいます。
ですが、最終的にはこの三人はそれぞれを想い合っていることもまた事実なのではないでしょうか。
お互いがそれぞれのことを考えすぎるあまり(&真シエルの異常性が上手く操作されてしまったこともあり)、現在のような悲しい三角関係になってしまっているのではないかなと感じています。
ではどうしてここまでこじれてしまったのその原因を考えてみると、
やはり最後は真シエルの歪んだ坊ちゃんへの接触方法にあったのではないか、、、とどうしても考えてしまいます。
元はといえば真シエルも坊ちゃんも仲良しだったのです。
そして真シエルも坊ちゃんのことを本気で守ろうとしていました。そしてそれは今も変わらないものだと思います。
ですが恐らく
根本的にやり方を間違えている・・・・・
坊ちゃんと一緒にいたいが為に、
仮に本当に真シエルがファントムハイヴ家襲撃事件にかかわっているようなことがあったとしたら、さすがに擁護しきれません。そりゃあ坊ちゃんもその異常性を恐れるでしょう・・・
これは完全に私の根拠のない予想ですが、
真シエルはもしかしたら、最後は坊っちゃんを守って死んでしまうのではないかと感じています。
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真シエルのやり方は間違っていたけれど、坊ちゃんを守りたいという一心の、その「愛」は本物だったという姿勢がもし今後少しでも垣間見れたらとても切ないなあと感じています。
餅月