こんにちは!餅月です
今日は題名にもある通り
タナカさんの考察をしていきたいと思います。
後半記事はこちら
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黒執事の中には様々な謎深きキャラクターたちが存在しています。
人気キャラクター投票ランキングでも、
上位3名全員(セバスチャン、坊ちゃん、葬儀屋(アンダーテイカー)の本名が分かっていないことからも見て取ることが出来ます。
黒執事と名前の関係性はこちらの記事にまとめてあります
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他にも死神たちや女王、ジョン・ブラウン、使用人たちなどなど…
謎深いキャラクターをあげればそれこそ星の数ですが、その中で特に謎が深いキャラクターを一人上げろと言われたら、私はタナカさんを挙げたいと思います。
タナカさんは黒執事の黒幕か?
先に断っておきたいのですが、
タナカさんは
その謎の深さからよく黒幕説が囁かれています。
しかし私はこれに対しNOなのではないかと感じています。
順番に考察していきましょう。
- タナカさんは黒執事の黒幕か?
- 田中(タナカ)さんとは何者?
- タナカさんの謎
- タナカさんは人外なのか?黒幕説は?
- タナカさんは黒幕なのか?
- まとめ
田中(タナカ)さんとは何者?
タナカさんはファントムハイヴ家の使用人(家令)です。
ファントムハイヴ家との関係性は非常に長く、
先々代(クローディア・ファントムハイヴ)の時代からファントムハイヴ家に仕えていたことが明らかになっています。
普段は三頭身のちびキャラでほのぼのとお茶を啜っており、基本隠居のような立ち位置にいます。
執事の仕事をしている描写はなく、セバスチャンからは「タナカさんはゆっくりしていてください」とハナからその働きを期待されていないような扱いを受けています。
ちなみに、タナカさんがやる気のない三頭身になっているのは坊ちゃんが当主になってからのみです。
先代ヴィンセントがいる時代には、一度も三頭身での姿は描かれたことが無く、いつでもリアルタナカさんです。
これも意味深ですね
武術に長けたリアルタナカさん
使用人たちには
リアルタナカさんと呼ばれている姿。
その姿ではごく一般的な老紳士の姿をしています。
先ほど載せた表紙の田中さんの姿です。
主に現在はファントムハイヴ家の緊急事態の際にだけ、この姿になります。
リアルタナカさんは日本刀を駆使する達人です。
また日本独自の武術(バリツ)も習得しており、これらを駆使しファントムハイヴ家を守ります。
ちなみにバリツは、日本の武術としてシャーロックホームズに登場します。
黒執事の中で、タナカさんはシャーロックホームズの作者であるアーサー先生の前でこの武術を披露します。
アーサー先生がシャーロックホームズを書くうえで、
バリツを描くモデルとして実はタナカさんの存在があったという面白い絡ませ方ですね。
バリツについてはこちらをご覧ください
バリツ - Wikipedia
田中さんについては、
原作をよくよく見てみると違和感を感じる点を多々見つけることが出来ます。
しかしこれらの謎の解明につながるようなヒントは現在はまだ全く提示されていません。
現段階ではタナカさんについて考察しようにも根拠が無く、結果考察をしようにも憶測が多くなってしまう不十分なものとなってしまいます。
その為、今回はタナカさんについての謎をまとめた記事を書いていきたいと思います。
タナカさんの謎
まずはタナカさんの謎を箇条書きに挙げていきたいと思います。
タナカさんの謎
・本名が不明である
・何故日本人のタナカさんがイギリスで執事をしているのか
・タナカさんが英国に渡った時系列の謎(鎖国時代~幕末にかけてか)
・タナカさんは何故襲撃事件から生き残れたのか/どのようにしてファントムハイヴ家襲撃事件を免れたのかという謎
・襲撃事件中に発した「シエル様は…貴方様には酷すぎ」の真意
・犯人と顔を合わせ戦ったにも関わらず、坊ちゃんに「犯人を見ていない」と嘘を付くのはなぜか
・クローディアとの出会いの謎
・リアルタナカさんと三頭身田中さんの差
・タナカさんの言う「ファントムハイヴ伯爵に仕える」の真意とは?
・青の教団編の時、田中さんはどこで何をしていたのか?
本名が不明である
タナカさんは本名(フルネーム)が不明です。
これはタナカさんだけでなく、
ファントムハイヴ家の全員に共通していえることでもあります。
セバスチャン、坊ちゃん、メイリン、フィニアン、バルドロイ、スネーク
全員フルネームが明らかとなっていません。
フィニやスネークについては元々名前が存在しなかった可能性もありますね
使用人たちは基本
ファーストネームのみが明らかになっています。
それに対しタナカさんだけがファミリーネームなのも気になります。もしかすると何かしらの意味があるかもしれませんね(これは流石に考えすぎだとは思いますが…💦)
何故日本人のタナカさんがイギリスで執事をしているのか
これが実はとても大きな問題です。
黒執事には多国籍のキャラクターの登場が案外と多く、当時のイギリスの影響力の強さを物語るものとなっています。
しかし当時の19世紀に老紳士であるタナカさんが執事をしている事は、それを踏まえてみても明らかに違和感があることです。
当時の日本は
わかりやすく言えば鎖国中~幕末、明治にかけての時代です。
バリバリ侍がいる時代。
オランダとの外交はあったものの、
イギリスとの仲はまだ険悪で近い史実としては異国船打ち払い令などが出されていました。
その時代に何故タナカさんはイギリスにいたのか?
何故英語を話すことが出来るのか?
何故ファントムハイヴ家という名門伯爵家で執事長を務められるほどの英国の教養を身に付けられていたのか?
この点についてどうも歴史的史実と矛盾が生じます。
死神派遣協会の言葉を借りて言ってみれば
タナカさんは日本人としては遥かに「進みすぎている」ことになります。
…タナカさんの謎が徐々に深まってきましたね?
タナカさん人外説、黒幕説などもありますが、それは後ほど考察してみようと思います。
もう少し時系列を煮詰めて考えてみましょう。
タナカさんが英国に渡った時系列の謎(鎖国時代~幕末にかけてか)
タナカさんは本当に謎だらけのキャラクターで、
明らかにされていることがほとんどないといっても過言ではありません。
タナカさんで明らかになったのは
タナカさんが先々代であるクローディアの代からファントムハイヴ家に勤めているということくらいでしょうか。

クローディアが生まれたのが1830年
クローディアが亡くなったのが1866年です
【黒執事】時系列順ザックリ年表 - 黒執事考察ブログ
この間には、タナカさんは間違いなく既にイギリスにいたということになります。
ではこの時代日本はどのような状態だったのでしょうか?
分かりやすく言えば、
岩倉使節団がイギリスに行く前ということになります。
この名だたるメンバーより先にタナカさんはイギリスに行っており、
かつ一流伯爵家で執事長を任されるほどの教養をすでに身に着けていたことになります。
どれだけタナカさんが日本人としてイレギュラーな動きをしているかはこれだけでも納得できる方は多いのではないでしょうか( ;∀;)
この時期の日英関係についても引用しておきます。
19世紀の日英関係
クローディア誕生~死亡(1830-1860)まで中心に1825年 江戸幕府、異国船打払令発布。イギリス軍艦を警戒し、あらゆる外国船を砲撃・追い返そうとする内容。その一方で、この頃から清朝に輸入されたイギリスの物産が現地の商人によって日本に再輸出されたケースも確認されている。
1835年 イギリス人に救助された尾張国出身の船乗り音吉、日本人として初めてロンドンを訪問。その後、イギリスに帰化。
1840年 アヘン戦争。イギリスが清朝に勝利し、香港を獲得した事を知った徳川幕府は、異国船打払令を1842年に撤廃。
1854年10月14日(嘉永7年8月23日) 日英和親条約が調印。徳川幕府を代表している長崎奉行とジェームズ・スターリング提督(Admiral Sir James Stirling)により締結。イギリス側の通訳は音吉が務める。不平等条約。
1858年8月26日(安政5年7月18日) 日英修好通商条約が徳川幕府とエルギン伯爵ジェイムズ・ブルースの間で調印。 関税自主権の制限や治外法権承認(領事裁判権)など、日本に不利な不平等条約が継続・強化される。同年、長崎に日本初の公的な英語教育機関として長崎英語伝習所が設立。
1858年 英国女王が、木造スクーナー型蒸気船エンビロル号を幕府に贈呈、砲艦「蟠竜丸」と改称。
1859年7月6日(安政6年6月7日)初代駐日総領事ラザフォード・オールコックにより江戸高輪の東禅寺に英国総領事館が開設される[1]。
1859年 ジャーディン・マセソン商会の代理人としてスコットランド人のトーマス・ブレーク・グラバーが長崎へ来日、以後幕末・明治の日本の政財界と深く関わる。
1862年 ロンドン覚書が調印され、兵庫、新潟、江戸、大坂の開港・開市を5年延期し、1868年1月1日とすることが認められた。
1862年 イギリス書記官アーネスト・サトウの来日、そのすぐ後に生麦事件が発生。薩摩藩士によりイギリス人が殺害。その後も日本国内でのイギリス人襲撃が相次ぐ。
1863年 長州五傑(井上聞多、伊藤俊輔などの長州藩士5名)が藩命としてイギリスへ留学。薩英戦争。前年の生麦事件の報復としてイギリス海軍が鹿児島を砲撃。以後、薩摩とイギリスの関係は良化。
1864年 下関戦争。攘夷を唱える長州藩が関門海峡で外国船を砲撃し、報復でイギリス海軍がフランスなどと共に下関の砲台を占拠。帰国した井上と伊藤は開戦を止められず、事態収拾に奔走。
1868年 明治維新。イギリス公使ハリー・パークスは戊辰戦争で中立を保ち、幕府支援に傾くフランスを牽制して、実質的に明治新政府を支援。
この中で可能性があるのは
日本人として最初にロンドンを訪問したという音吉さんでしょうか…?
しかし彼の歴史も調べましたがタナカという単語は出てきませんでした。(息子さんは「山本」と名乗っているようです)
仮にこれ以降にタナカさんがイギリスにわたったとして、
あのお年で一から英語を学び、執事長の座まで上り詰めることはやはり無理があるように感じます。
普通の経緯でないことは恐らく間違いが無いでしょう。
何か人外的な要因がある可能性もあるのではと感じています。
タナカさんはどのようにしてファントムハイヴ家襲撃事件を免れたのかという謎
タナカさんの大きな謎です。
これが理由で田中さん人外説、黒幕説なんて言うのもフォロワー様から伺うことがあります。
ファントムハイヴ家襲撃事件では使用人たちはことごとく虐殺されましたが、その中で唯一生き残ったのがタナカさんです。
ファントムハイブ邸は襲撃後、炎が放たれ、
中に遺体が残っていた使用人やファントムハイヴ夫妻の体は骨の髄まで焼けてしまいました。
事件当時、タナカさんは背中から犯人に刺されています。
しかし他の使用人が全員殺されたにも関わらず、タナカさんは重傷を負いつつも炎が放たれたはずの屋敷から生還しているのです。
疑問点
・何故タナカさんだけ炎の屋敷から生還できたのか
・タナカさんほどの手練れを犯人が逃すとは考えにくい
ファントムハイヴ家襲撃事件には人外、死神派遣協会が関わっていた可能性が高いことを当ブログではすでに考察してあります。
人外がその力をもってしてファントムハイヴ家を滅ぼそうとしたのなら、猶更、タナカさんの生還は理由が分からなくなります。
タナカさん、果たして一体何者なのでしょうか。
ファントムハイヴ家襲撃事件と人外の関係性についての考察は下記記事にまとめてあります。
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襲撃事件中に発した「シエル様は…貴方様には酷すぎ」の真意
より具体的な考察に踏み込んでみましょう。
このセリフも非常に謎が深いです。
疑問点
・何故坊ちゃんを坊ちゃんだと即座に判断できたのか
・敵と交戦中のタナカさん
この時タナカさんは坊っちゃんに対し、シエル様は…貴方様にはと言い直します。
一見、これは近寄ってきた双子が真シエルか坊ちゃんか分からず言い直しただけのようにも見えますが、私はもう少し深い意味合いを感じずにはいられません。
坊ちゃんからはタナカが交戦している相手が見えていませんでした。
そしてタナカは
「こちらに来るな、この現実は貴方には残酷すぎる」
と言います。
坊ちゃんはタナカと会うまでに屋敷の中で凄惨な死体の山を見ていました。
タナカもその現状はわかるはずです。
となると、タナカが言いたかったことは、
タナカが対戦している相手を見ることが坊ちゃんにとって残酷すぎる
ということを表していたとしたら一番しっくりくるかなと感じました。
また、この時坊ちゃんは
真シエルと別行動をしており、真シエルがどこにいるかは不明です。
真シエルも実はかなり怪しいキャラクターで、
現在当ブログではファントムハイヴ家襲撃事件にも関わり、黒幕に利用されたキャラクターなのではないかと考察しています。
真シエルが自らの家族を襲撃する可能性についての考察は
下記記事をご覧ください。
真シエルはかなりクレイジーで危険なキャラクターである可能性があります。
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以上の疑惑から、タナカさんが戦っていた相手(襲撃事件の犯人)は真シエルであり、
ファントムハイヴ家を滅ぼす要因の一つとなったのが真シエルである可能性は十分に考えられると思います。
タナカの発言の真意考察
シエル様は…と言いかけたのは、
「シエル様がファントムハイヴ家襲撃事件にかかわっており、今私と戦っています。しかしその事実は貴方様(坊ちゃん)には酷すぎます、だからこちらに来てその事実を見てはいけません」
こう考えると一番しっくりくるかなと感じました。
だとしたらタナカさんとても切ないです…(;O;)
実際戦っている際、
タナカさんは自ら進んで責めているというよりは敵の攻撃を受けているだけのようにも見えます。
あれだけ剣の手練れであるタナカさんが自ら攻撃もしないうちに敵に剣を弾き飛ばされるのはやはり違和感が残ります。
また真シエルは、フランシスによって度々剣の稽古を受けている様子が描かれていました。
これがその伏線だとしたら、とても恐ろしいですよね。
真シエルが敵対し、
自らに対し剣を振るってきたタナカさんは攻撃することが出来ず受け流すだけしかできなかったのかもしれません。
目の前の敵が真シエルだと分かっていたとすれば、反対側から駆け寄ってきた双子が坊ちゃんであると気づくこともすぐにできますよね。
また、タナカさんが刺された際
その位置が少し低いこともこのように考える理由として挙げることが出来ます。
犯人と顔を合わせ戦ったにも関わらず、坊ちゃんに「犯人を見ていない」と嘘を付くのはなぜか
タナカさんは敵と交戦したことから、
犯人を見ていないというセリフは明らかに嘘であると断言できます。

これはタナカさんが坊ちゃんを想い、
真シエルが犯人の中に混ざっていたという事実を隠そうとした可能性があります。
タナカが坊ちゃんがシエルではないと気づいたのは病院で坊ちゃんと再会した時のタイミングか
まだ確証は持てませんが、
タナカが坊ちゃんが真シエルではないと気づいたのはこの病院でのタイミングだった可能性が高いです。
この時すでにタナカさんは坊っちゃんをシエル様と呼んでいません。
タナカさんは、
襲撃事件でヴィンセントを守れなかった事を坊ちゃんに謝った際、「じいやのせいじゃない」と言われた後意味深な間をおいています。
・ここで真シエルではなく坊ちゃんと確信したか
・もっと深い、まだ明かされていない理由がある(真シエル関連か?)
このどちらかだとはおもいますが、この間も、真実に続く重要な伏線である可能性が高いです。
タナカさんはより深く、このファントムハイヴ家襲撃事件の真相にたどりついているのかもしれません
クローディアとの出会いの謎/葬儀屋(アンダーテイカー)との共通点
タナカさんは
先々代であるクローディア・ファントムハイヴからファントムハイヴ家に仕えていることが明らかになりました。

クローディアからファントムハイヴに深くかかわっている人物。
それが葬儀屋(アンダーテイカー)です
葬儀屋とクローディアについてはこちらの記事をご覧ください。
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クローディアの代からファントムハイヴ家に密接にかかわり始めた人物として、
タナカさんと葬儀屋を共通点として結びつけることが出来ます。
こんな古株な二人をファントムハイヴ家に結び付けた
クローディア・ファントムハイヴ…
彼女はいったいどんな女性だったのでしょうか?
只者ではない二人をここまで惹きつけるとは、相当な人物であった可能性があります。
リアルタナカさんと三頭身タナカさんの差
こちらは今回の記事の初めに言及したため簡単にまとめるだけにしておきます。
・ヴィンセントの代の時、タナカさんは三頭身タナカさんになったことが無い
・三頭身田中さんになる描写があるのは坊ちゃんが当主になってからのみ
・真シエルが来てからは再び三頭身タナカさんになる描写が消えている
セバスチャンの存在
何故タナカさんは坊ちゃんの時だけ三頭身タナカさんになるのでしょうか。
これにはセバスチャンの存在が関わっている可能性があります。
坊ちゃんの執事はタナカさんではなくセバスチャンです。
現にタナカさんは執事長の証であるバッチと時計をセバスチャンに渡しています。
このことから、
タナカさんはわきまえて隠居のような姿勢をとっている可能性があります。
何故タナカさんは真シエル側につくのか?
何故現在のタナカさんが真シエル側につくのかが大きな謎となります。
真シエルが本邸に帰還した今、
真シエルの側に葬儀屋はいますが執事はいませんでした。
タナカさんは守るべきファントムハイヴ家の兄シエルの方が執事を必要としていると判断し、は隠居の三頭身モードをやめ、真シエルの執事としてリアルタナカさんの姿になった可能性があります。
ちなみに、タナカさんはいままでこの真シエルにお茶をサーブする描写以前に、
坊ちゃんに対してお茶をサーブしたことが一度もありません(;O;)
これもまた切ない…
真シエルは明らかに黒いと感じる部分があまりにも多いですが、
それを解せずタナカさんが真シエル側につくのは非常に疑問です。
この理由は、今後ヒントが与えられるかもしれませんね。
タナカさんの言う「ファントムハイヴ家に仕える」の真意とは?
タナカさんがファントムハイヴ家に仕える上で何を大切にしているのかも重要なポイントです。
その根幹にいるのは‥‥やはりクローディアなのでしょうか?
タナカさんが「何」に仕えているのかはまだ非常にあいまいです。
これがあらわすものが何なのかにより、
タナカさんの立ち位置は大きく変化する可能性があります。
現在、坊ちゃんはヤンガーサン(次男)としての残酷な立場に直面しています。
リジ―は
「彼がシエルじゃなかったと気づいていたら、私あんなに生還を喜べたかしら?なんでシエルじゃなくて貴方が生き残っていたのって」
と、自らの残酷さに打ちひしがれています。
当時の身分社会の中で、
次男は爵位も領地ももらえず、結婚も不利であったことが黒執事の中では非常にリアルに描かれています。
何で生き残ったのがシエルじゃなくて僕なんだ
これは以前より、坊ちゃん自らが自問自答し苦しみ続けていた問題です。
それが今回真シエルが復活し、
その坊っちゃんの不安は取り越し苦労ではなく周りのそのままの反応だったということが非常に残酷に表されています。
しかし、タナカさんは病院で坊ちゃんと再会した際、
「坊ちゃん…!坊ちゃん!」
と叫び、涙を流して喜んでいます。
あれは嘘ではないと私は強く思いたいです。
またもしこのタナカさんの発言が本心からだった場合、
先程少々言及しましたが、同じクローディア世代組のタナカさんと葬儀屋は、双子を長男次男で区別しないという点でも共通といえるのかもしれません。
葬儀屋も、坊ちゃんに対し長男次男で区別せず、
「まあいいや、小生にとってはどっちもファントムハイヴだ」
と言っています。
これが坊ちゃんにとってどれだけ救いの言葉か....(;O;)
伝わりますか?
ファン贔屓目でしょうか‥‥
タナカさんは真シエルの執事となってから一度も笑ったことが無い
謎深きタナカさん。真シエルの執事になってから、タナカさんには大きな変化が起こっているのを皆様ご存知でしょうか。
それは、タナカさんが
真シエルの執事となってから一度も笑ったことが無いということです・・・!
これは大きな伏線である可能性があります…!
坊ちゃんの元にいたとき、
三頭身田中さんはいつも「ほっほっほ」と笑っていました。
というか、真顔のシーンがほとんどありません。
また、ヴィンセントの時代も
品のいい穏やかな執事で、その顔には笑顔があります。
しかし今回真シエル側についてから、
タナカさんの表情には一度も笑顔がありません…!
終始真顔です。
これがあらわしているものはいったい何なのでしょうか?
ァァ・・・すみません
ここは長くなりそうなので、また改めて近いうちに記事にしますね。
※追記※記事にまとめました!
簡単に私の考えを箇条書きで纏めておきます
タナカさん考察
・タナカさんは長男や後継者という物差しではなく、クローディアやファントムハイヴ家の血を大事に感じている
・上記の点で葬儀屋と共通の認識である可能性がある
・タナカさんの中で坊ちゃんと真シエルは平等な存在である
・ファントムハイヴ家の執事として、現在の坊ちゃんと真シエルの立場を天秤にかける
・坊ちゃんには執事(セバスチャン)と追いかけてくれる使用人たちがいる
・真シエルの側に葬儀屋はいるが葬儀屋は執事ではない
・執事を持たないファントムハイヴである真シエルのため、自らが残り執事となる
・豪華客船編で葬儀屋がセバスチャンに坊ちゃんを託したように、今回タナカさんもセバスチャンに坊ちゃんを託した可能性がある
・真シエルの真実や正体、何をしたか、今真シエルがしていることはあまり容認できるものではないことからタナカさんは終始真顔である
・タナカさんは長男次男関係なく、今執事を欲しているファントムハイヴに仕えている可能性がある
うおおおおお
これ可能性あるのでは…!?
自分で考えておいてではありますが、なんだかすごく納得が出来るような気がします
タナカさんは人外なのか?黒幕説は?
タナカさんは人外なのか
タナカさんが人外である可能性はゼロではないと思います。
理由としては、
やはり人外である死神が関わった可能性の高いファントムハイヴ家襲撃事件から生還したことをあげることが出来ます。
また不自然に日本人としてイギリスに存在することも理由として挙げることが出来ます。
タナカさんは死神なのか?
これは可能性が低いのではと感じています。
死神は基本黄緑の燐光ですが、
タナカさんの目は栗色です
タナカさんがもし死神派遣協会の離脱組だったり死神派遣協会のお上だったとしたらそれも非常に面白いと思いますが、現在の根拠としてはまだ浅いかなと感じています。
また、死神派遣協会に負われている身の葬儀屋と側にいながらも何もアクションを起こしていないことから、
死神派遣協会側の人間である可能性は低いのではと感じています。
タナカさんは悪魔なのか?
これは何とも言えません。
枢先生は以前、
「ヴィンセントが悪魔と契約していたら――という自分では思いもつかないようなシチュエーションの同人誌を海外の方から頂きとても面白かった」とツイッターで言及なさっていました
このことから、
ヴィンセントが悪魔(タナカさん?)と契約していたという可能性は低いのではないかと私は考えています。
タナカさんは結局何なのか?
結論としては、現在黒執事に出てきている人外(悪魔・死神)の中に、タナカさんと断定できそうなものはまだ存在しません。
アニメ黒執事では天使も登場しました。
また今回葬儀屋とタナカさんを比較してみた際、
・双子を差別しない
・日本
という共通点があるように感じました。
葬儀屋(アンダーテイカー)は仏教や卒塔婆など、その宗教的背景には日本とのかかわりも多く見受けられます。
タナカさんは言うまでもなく日本人の名前ですし、ここにも何か理由があるのかもしれません。
日本には八百万の神がいると言いますし、
今後黒執事の中で新たな人外が登場し、その中にタナカさんが含まれる可能性もゼロではないかなと感じています。
勿論悪魔や死神である可能性も否定できませんし、可能性は低いとは思いますがただの超人である可能性もあります。
私は現段階では、
タナカさんは人外の何かである可能性はゼロではないという意見でとどめておこうと思います。
青の教団編の時、タナカさんはどこで何をしていたのか?
青の教団編でタナカさんは真シエルが出てくるまで全く姿を見せませんでした。
疑惑としては、
スフィア・ミュージックホールのお星さまの中で、
ポラリス様がシリウス様(真シエル)の執事を名乗る声があることをあげられます。
しかしポラリス様は部屋がとても凄惨な状態であることなどからタナカであるといえる決定打はなく、むしろ疑問に感じる点が多いなと私は感じています。
※追記:2020年6月
こちら、やはりポラリス様はタナカさんでは無い可能性がかなり高くなりました!
詳しくは下記記事が現在の最新記事となります!
www.under-taker.com
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ポラリス様(☆☆☆☆)A型
ポラリス(☆☆☆☆)の部屋
黒執事24巻第117話「その執事、丁々」より ポラリス様のセリフ
「このままでは蒼き星が堕ちてしまう。そんなことがあれば私は執事として死んでも死にきれません。」
黒執事25巻第122話「その執事、待望」より注目するべき部屋のポイント
黒執事24巻第117話「その執事、丁々」より 部屋とその他の謎
・床と机に刺さった複数本のナイフ
・「執事」というセリフ
・荒れた部屋と似合わない丁寧な口調床と机に刺さった複数本のナイフ
ポラリス様の部屋にはたくさんのナイフがあり、部屋の壁や床、物はすべてナイフで刻まれており精神的にかなり不安定なことが示唆されています。
荒れた部屋と似合わない丁寧な口調
ポラリス様の部屋は異常なほど荒れています。それにも関わらずその口調はとても上品で丁寧な物腰です。ここがこのキャラクターの大変大きな矛盾点であると言えます。
「執事」というセリフ
ポラリス様だけが唯一、お星さまの中で「青き星」について確実に言及したお星さまであると言えます。それ以外のお星さまは、「青き星」について言及している可能性は高いですが、主語が無いためまだ確定は出来ない状態となっています。
このことからポラリス様は確実に真シエルとファントムハイヴ家に大きな執着を持っていると言えます。またポラリス様はシリウス様の執事を名乗りました。真シエルの執事とすれば、素直に受け取ればタナカとなります。
そして田中は実は真シエルが現れるまで、青の教団編において一度も登場していません。
登場していなかった理由がスフィア・ミュージックホールで治療を受けていたからと考えればこの点はつじつまが合います。
緑の魔女編においても、タナカの老いを強調している場面がありました。しかしこちらはまだあくまでまだ可能性の一つであると私は感じています。
理由としましてはやはり部屋の荒れ具合をあげることが出来ます。
田中があそこまで暴力的にものに当たる姿勢は、どうもキャラクター像から大きく離れている気がします。
ではここで言う真シエルの執事を名乗るものは、田中以外だとしたら何者なのでしょうか・・?アグニを襲ったナイフ使いとポラリス様は同一人物か?
ナイフ、と聞いて思い起こすことはやはりアグニを襲ったナイフ使いの存在です。彼?は真シエルをサポートしアグニを殺しました。
この行動は「執事」としてとらえても納得がいくものとなります。ナイフ使い=ポラリス様かは、正直五分五分であると感じています。理由をまとめます。ナイフ使いとポラリス様が同一人物であると感じる理由
・ナイフを使っている。
・壁だけでなく家具にも傷を入れるなど手口が酷似している
・「執事」というポラリス様のセリフと真シエルをサポートしたナイフ使いの行動が繋がっている。ナイフ使いとポラリス様が別人であると感じる理由
・ナイフ使いがアグニを刺すのに使ったナイフはすべてが同じ色、形のもので統一されている
・一方ポラリス様の部屋のナイフは種類がばらばらであり、アグニ殺害に使われた同じナイフが一本も見当たらない。
※ショッキングなシーンのため画像は差し控えさせていただきます。アグニの最後はぜひ単行本で見届けてあげてください(;_:)
・仮にポラリス様がタナカであった場合、知り合いのアグニを刺すことを本当にするのか疑問が残る黒執事26巻第128話「その執事、見証」より
引用源:
【総まとめ】お星さまの正体について/お星さまを指す人数は、4人では無く全部で6人の可能性 - 黒執事考察ブログ
しかし、タナカさんは緑の魔女編で「年にはかなわない」等の発言もしています。
もしかするとタナカさんがスフィアで真シエルの執事として延命治療を受けていたという可能性もあるのではないかとかんじています。
※実は田中さんは死んでおり、葬儀屋によって蘇生された可能性も考えましたが、葬儀屋の死者蘇生の技術はつい最近完成したものであり、過去は豪華客船編で出てきたような肉人形しか作れなかったことからその可能性は低いなと感じています。
タナカさんは黒幕なのか?
タナカさん黒幕説はよくささやかれていますが、
今回、タナカさんが真シエルに仕えてから笑顔が全くなくなっていることに気づいたため、私はタナカさん黒幕説についてはNOではないかと考察します。
むしろ、黒幕は
当ブログから以前より言及している通り、真シエルの背後、女王、そして死神派遣協会(&お上)辺りが濃厚なのではないかと考えています。
タナカさんが真シエルの帰還を喜び、笑顔で執事をしているのならその可能性はあるかなと感じていたと思いますが、
私にはどちらかというと、
タナカさんは究極の選択の中、自分の胸に持つファントムハイヴを守るという執念に則り、苦渋の決断をし真シエルの側にいるという方がしっくりくるような気がしました。
タナカさんに笑顔が無いのは、
その真シエルの背後にいた(真シエルを襲撃事件へとそそのかした相手こそ黒幕)であることを知っているからこそ、笑顔で仕えることがどうしても難しいのではないでしょうか。
だとすると、
それを分かったうえでタナカを使う真シエルの恐ろしさはやはり只者ではないような気がします。
まとめ
・タナカさんは人外である可能性がある
・タナカさんが黒幕である可能性は低い
・タナカさんの中で双子は長男次男関係なく平等である
上記が現段階での考察です。
タナカさんから笑顔が消えていることに気づいたのは個人的にとても興奮しました
少しでも伝わりましたら幸いです(;O;)
この記事を書くまで、ぶっちゃけ私はタナカさんが黒幕もしくは真シエル側なのではないかと考えていました。
しかしもしかすると、
タナカさんは葬儀屋同様、二人を身分にとらわれず平等に扱い大切にしており、坊ちゃんを思いながらも自らの身を挺してファントムハイヴ家を守ろうとしているのかもしれません。
タナカさんの「笑顔を無くしつつも仕える」という行動は、納得できるものに感じました。
葬儀屋が真シエルのことをどう思っているのか非常に疑問です。
仮に真シエルが襲撃事件にかかわっていたとしたら、そのせいで自分の息子(ヴィンセント)が命を落としたかもしれないのですから…
その感情が葬儀屋の中でどうなっているのかが気になります(考察があっていたら、の話ですが)
葬儀屋の発言を見ると、
「君は嬉しくないのかい?死んだお兄ちゃんにまた会えて」
というものがあります。
真シエルを葬儀屋が復活させた理由は、この一言に尽きるのかなあ…なんて考えています。
となると非常にピュアですよね
ファントムハイヴの血(クローディア)を大事にするということが大きすぎて、たとえ真シエルが道を間違えようとも、それでも救わずにはいられなかったという博愛的な理由があったのかもしれません。
今回タナカさんを考察してみて、
自分でも想像以上に葬儀屋との共通項を見つけることが出来ました。
葬儀屋とヴィンセントの生前の関わりも興味がりましたが、ヴィンセントが存命時の、クローディアを通じた葬儀屋とタナカさんの過去のかかわりについてもいつか本編で触れられる日は来るのでしょうか‥‥
なんだかとっても見たくなってきました。
個人的にはタナカさん黒幕説が薄らいでなんだかほっとしました。
タナカさんは双子の喧嘩に惑わされることなく、
ちゃんと坊ちゃんのことも想ってくれている。
坊ちゃんと敵対したわけではなく、
真シエルの元で、自分のできるベストの方法でファントムハイヴ家を守ろうとしてくれている。
……そう信じたいです。
餅月