こんにちは、餅月です!
今日は前回の寄宿学校編の伏線考察の続きとなります。
未読の方はこちらをどうぞ。
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今日考察をしていくのは、
先代ヴィンセント・ファントムハイヴが起こしたという「青の奇跡(弱小青寮によるクリケット大会優勝)」についてです。
ヴィンセント・ファントムハイヴにより巻き起こされた青の奇跡は、本当にスポーツマンシップにのっとった勝利だったのか?という疑問について考察をしていきたいと思います。
本誌でこの伏線は回収されない可能性もありますが、念のため記しておきたいと思います。
「青の奇跡」
名門寄宿学校であるウェストン校は全寮制です。
紅寮、緑寮、紫寮、青寮という全部で四つの寮があり、全校生徒は能力別にそれぞれの寮に分配されます。
その中で青寮は学問に秀でた生徒が集まる寮であり、勉学に優秀な代わりにスポーツ面はあまり得意ではありませんでした。
それゆえに毎年行われる伝統ある寮別対抗のクリケット大会では万年最下位をたたき出していました。
そんな中、1869年に青寮は一度だけクリケット大会で優勝を果たしました。
その優勝は後に「青の奇跡」と呼ばれる伝説となり、
その立役者こそがシエルの父である先代番犬ヴィンセント・ファントムハイヴだったのです。
今回はそんな「青の奇跡」について考察をしていきたいと思います。
先代はどのように「青の奇跡」を起こしたのか?
ヴィンセントはどのようにして青寮を優勝まで導いたのでしょうか?
これについては断片的な証言があります。
当時監督生の寮弟として実際に青の奇跡を目撃していたミッドフォード侯爵曰く、
「鮮やかなゲームメイクだった」
「(坊っちゃんに対して)君には天才ゲームメーカーの血が流れている」
と、ヴィンセントの手腕を絶賛しています。
この発言を聞くと一見ヴィンセントは正当な方法でゲームに勝ったと見て取れます。
しかしこれは表向きである可能性が高いです。
フランシスの意味深な表情
ヴィンセントの妹でありミッドフォード侯爵夫人であるフランシスが、ミッドフォード侯爵がヴィンセントの手腕を絶賛する横で非常に興味深い表情をしていることが分かります。
何か後ろめたい真実を知っており、それを隠しているような様子です。
フランシスは誰も気づかなったセバスチャンの教師としての潜入を誰よりも早く見抜くなど、真実を見抜く力にたけているような描写が多々あります。
ミッドフォード侯爵は息子のエドワード同様非常に純粋な一面がある人物であることからヴィンセントの勝利を疑っていないようです。しかしフランシスは実の兄であるヴィンセントの何か後ろめたい真実に気付いていたのかもしれません。
寄宿学校は男子校であるため、ヴィンセントとフランシスの接点は恐らく家族も校内に入ることが可能な前夜祭後夜祭程度しかなかったと考えられますが、それだけで何かフランシスが気付くものがあるとしたら、逆にすごい冊子能力だなとも感じます。
まとめ
今回の伏線は非常に細かい点であり、また本誌の流れには直接は関係しない小さなものである可能性があります。
しかしヴィンセント・ファントムハイヴは仮にも女王の番犬。
坊ちゃん同様、何かしらの「良くない頭の使い方」をし、青寮を優勝へ導いたことは恐らく間違いがなさそうです。
坊ちゃんは悪魔セバスチャンの力も使い、青寮を優勝へ導きました。
これは完全な妄想ですが、ヴィンセントが学生だった当時も、葬儀屋が校長として学園に潜入しヴィンセントに力を貸していたとしたら面白いですよね。
というのも、葬儀屋はヴィンセントの学友であるディーデリヒが「自分を寮弟としてファーストネームで呼ばれることを嫌っている」ことを知っていました。
もし葬儀屋がこの事実を知ったのが校長という立場を通じてだったとしたら、あながちあり得なくもない話なのかなと感じます(*'▽')
餅月