こんにちは、餅月です!
今回も黒執事最新話第142話「その執事、膺懲」Gファンタジ―2018年8月号の考察をしていきたいと思います。
前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちらです。
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あああ今回の黒執事は・・・完全に予想外でした!!
まさかあの人+αが登場するとは・・・
今後どうなってしまうんでしょうか・・・?
まずはあらすじをご覧ください。
あらすじ:黒執事第142話「その執事、膺懲」Gファンタジー2018年8月号
扉絵:ギーク&レディ「互いにアウトof眼中」床にあぐらをかき楽しそうに機械を解体しているオセロとだるそうに機会に腰掛け足を組むグレル・サトクリフ
※膺懲・・・征伐して懲らしめることの意味
双子が睨み合う中、死神が介入する
オセロ「さてと、やっと本命チャンに会えたところで...早速始めよっか。折檻♡」
葬儀屋「君は...」
オセロ「ウィルチャンから聞いてはいたけど本当に元死神が死者蘇生をやらかしているとはね。実に興味深いよ。頭の中がどれだけブッ壊れてるのか、捕まえて覗いてみなきゃ。」
得体のしれない不気味な笑顔を浮かべるオセロ。
それに対し葬儀屋も皮肉気に口角を歪め答える。
葬儀屋「ヒッヒ...小生の頭が壊れてるって?…君にだけは言われたくないねえ!オセロ!」
葬儀屋「まさか科捜課の引きこもりが自らこんなところまで出てくるとはどういう風の吹き回しだい?」
オセロ「お前のおいたが過ぎるもんだから、おちおち研究に没頭出来やしない。だから悪い奴にきついお灸を据えに来ただけさ。」
スッと自身のデスサイズを取り出すオセロ
葬儀屋「へえ...そりゃ怖い」
見たこともない殺気だった視線でオセロのデスサイズを見下げる葬儀屋
見つめるグレル、セバスチャンらにビリっとした緊張が走る
オセロ「反省の色が見えないなあ、そういう奴には泣いてもやめてやらないぜ!!」
ズアっ!とデスサイズを葬儀屋に振りかぶるオセロ
オセロ「せいっ!」
サクッと音を立ててオセロのデスサイズは葬儀屋に届くこともなく、すぐ手前の階段に無様に刺さる
しばらくの沈黙
気を取り直し、キリっとした顔でオセロが言う
オセロ「‥‥やっぱりね。」
グレル&坊ちゃん&セバスチャン「.....???.......?」
思いきり噴き出す葬儀屋
葬儀屋「ぎゃーーーーッはッはッは!相変わらず芸術的な運動神経の無さだねエ!」
オセロ「最近動かず筋トレできるマシン作ったんだけどなあ~」
笑顔で頭をかくオセロ。葬儀屋は階段の上で笑い転げている
グレル「ちょっとオセロ!!アンタ『ひ弱キャラと思わせておいて実は鬼強い』とかないワケ!?」
オセロ「やだなあ、俺戦闘はからっきしって言ったじゃん。グレルチャン空気読んでカッコよくガーッと行ってよ~」
グレル「知らんがな!!」
床に転がり涎を垂らしビクッビクン(※実際に文字で書いてあります)と震えている葬儀屋
葬儀屋「ハア…ヒィ…笑いすぎて窒息死するかと思ったよお...でも。小生はまだ君のラボで解体されるわけにいかない。悪いけどお引き取り願うよ」
鎌の形をしたデスサイズを取り出す葬儀屋
オセロ「あああ~アレヤバいやつ!グレルチャン守って守って!やだー死にたくない!」
グレル「これだからギークくんは!ちょっとお!乙女を盾に使うんじゃないワヨ!…まあでも確かにお船では不完全燃焼だったし、リベンジマッチは燃えるワネ!」
デスサイズで葬儀屋に切りかかるグレル
葬儀屋がいつもの不敵な笑みで攻撃を受け止める
その途端
二人の視線がハッと同じ方向に揺れ、同時にシルバーのナイフを払いのける
グレル「アラ、セバスちゃんも混ざりたいの?イイ男二人と三人でプレイだなんて激しくてアタシ壊れちゃわないかしら」
セバスチャン「貴方に用はありません。私も彼には逃げられてばかりなのでここでとらえておきたいだけです。それに貴方方に暴れられてはお屋敷に傷がつく!よってご退場願います!」
葬儀屋に蹴り掛かるセバスチャン
真シエル「フッ…まるで我が家のような物言いだ。だがここはお前の家じゃない。出て行くのはお前のほうだ!」
???「全員動くな!!」
バンと扉が開かれる
「警察(スコットランドヤード)だ!!!」
数十人の警察が盾を持ち、混沌とするファントムハイヴ邸に突撃する。
坊っちゃん「…アバーライン警部!…ミッドフォード侯爵!?」
銃を構えるアバーラインと、その後ろにはミッドフォード侯爵とエドワードの姿がある
警察(モブ)「全員武器を下ろせ!」
グレル「あァン!?」
オセロ「グレルチャンここはおとなしくして」
アバーライン「スフィア・ミュージックホール連続殺人事件の首謀者ブラバット・スカイ並びにその一味がファントムハイヴ邸に潜伏していると匿名で通報を受けた!ファントムハイヴ伯爵どういうことか説明‥‥」
ここで坊ちゃんが二人いることに気づき、交互に見つめ混乱するアバーライン
アバーライン「ファントムハイヴ伯爵が…ふたり!?」
エドワード「これは…」
ミッドフォード侯爵「まさか...」
真シエル「アレクシス叔父さま!僕です!シエルです。いろいろあったけどやっと戻ってこられました。そうしたら…弟が僕になりすましていたんだ!」
ざわっとする現場。
坊っちゃんに懐疑の目が向けられる
坊っちゃん「あ...」
震える坊ちゃん
エドワード「そんな…嘘だろう!?」
???「本当よ、シエルは嘘をついていないわ。」
???「ずっと嘘をついていたのはーーーー彼よ。」
奥から現れたエリザベスが、坊ちゃんのことを指差す。
「エリザベス・ミッドフォード。『シエル』の婚約者」
この言葉とともに、第142話は終了ーーーーー
次回の第143話のネタバレ&あらすじ考察はこちらです
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ボキャ貧葬儀屋ヲタの叫び(感想)
えええめちゃくちゃキャラクター登場しちゃいました!
これ収集大丈夫ですか/(^o^)\!?
・葬儀屋の歪みきった悪役風の口角の上がり方と見える犬歯がすごくヤバい
・見下げる葬儀屋の煽り顔が本当にめちゃくちゃ凄い
・葬儀屋のかっぴらかれた敵意むき出しの見下し目が本気で殺しにかかっている(いい意味で
・オセロのキャラ崩壊(演技or素)がとてもギャップがあってよかった…
ココの絵が本当に最高です…。半年待てないという方は是非本誌を買ってください!!
葬儀屋はオセロの煽りが演技だと分かっていて乗っかったのでしょうね。
殺伐とする二人を見つめてビリッと感じたセバスチャンとグレルは一体何を感じ取っていたのでしょうか?
※この二人が感じ取った「何か」ですが、勿論ちゃんと理由があります笑
次の考察で説明しますね
本当にオセロはいい仕事をします…これからもよろしくお願いします(土下座
現場からは以上です!
考察に移ります。
考察
葬儀屋はやはりオセロのことを知っていた
葬儀屋
「ヒッヒ...小生の頭が壊れてるって?…君にだけは言われたくないねえ!オセロ!
」
「相変わらず芸術的な運動神経の無さだねエ!」黒執事第142話「その執事、膺懲」より
二人の関係性まではまだ明らかになりませんでしたが、葬儀屋はやはりオセロのことを知っていました。
葬儀屋が既に知っていたこと
・オセロの名前
・科捜課の死神であること。
・運動神経が無いこと
葬儀屋とオセロの関係性は「死神派遣協会の同期」か
オセロの方も葬儀屋のことを「お前」と呼んでいることから、どうやら上司部下という関係ではなさそうです。
当ブログでは以前から葬儀屋とオセロは同期の死神の可能性があると考察してきました。
いよいよその可能性が出てきましたね…!
考察の理由としましては、二人には時間軸における共通点があることを上げることが出来ます。
時間軸の共通点
オセロ
「シャバに来たのは50年ぶりだ」
葬儀屋
「死神と呼ばれたのは半世紀ぶりだ」
画像つきの考察は下記記事にまとめてあるのでよろしければ見てみてください_(._.)_!
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オセロと葬儀屋の煽りあいに「嘘」は含まれていない
今回の黒執事ではオセロと葬儀屋が敵意むき出しで煽りあう面白いシーンが描かれました。
葬儀屋はオセロが戦闘能力が無いことを元から知っていたため、オセロの大口を面白がり、それに乗っかり芝居を打っていたようです。
こういうノリって、厨二時代の男子学生みたいですよね笑笑
しかしここで強調したいことがあります。
それは二人ともこの会話において嘘は言っていない可能性が高いということです。
そう考える根拠を具体的に説明していきます。
オセロは「咬ませ犬ではない」可能性が高い
今回オセロは「咬ませ犬」のような表現をされましたが、これは簡単なミスリードである可能性が高いです。
本来は葬儀屋と何か同等の力を持つ非常に強力なキャラクターである可能性があります。
何かを感じ取ったグレルとセバスチャン
オセロと葬儀屋の殺伐としたやり取りに、グレルとセバスチャンは確かに尋常ではない「何か」を感じていました。
もしこの二人が本当にただ演技で話していたとしたら、
この時グレル達が感じ取ったのは一体なんだったのか?と言うことになってしまいます。
オセロがデスサイズを「投げた」ことだけがコントだった可能性
オセロは自分の折檻方法がデスサイズを用いるものであるとは一言も言っていません。
今回オセロはあたかも「咬ませ犬だった」かのように描かれていますが、私はむしろ真逆に感じました。
今回の葬儀屋が爆笑したオチは読者への小さなミスリードであり、
実際にオセロの力が発揮されたとき、それは葬儀屋をも封じ込めることが出来るものである可能性が高いと強く感じています。
つまり、纏めるならば、この「煽りコント」の中でオセロがしたお茶目な行動は、実は葬儀屋に向かってデスサイズをぶん投げるという「行動」だけだった…と考える方が自然に感じます。
オセロが考えていたこと考察
・言っていることは全て本心
・遊び心と、自分の筋肉マシンの成果を試す為、「折檻」とダブルミーニングをかけ葬儀屋にデスサイズを投げつけてみた
・本当の「折檻」はまだはじめていない
葬儀屋が考えていたこと考察
・前半言っていることは全て本心
・オセロがデスサイズを取り出したタイミングで「折檻」の持つ意味に「おや?」と疑問を感じる
・オセロがあいさつ代わりに、「折檻」に本来の意味に加え「武力的折檻」のダブルミーニングを絡めてきたことに気付き、笑い転げる
先程、私は葬儀屋が「オセロの演技にのった」と言いましたが、
こうしてみてみるとやはり案外二人ともずっと本気だったのかもしれません笑
特に葬儀屋はオセロがデスサイズを取り出すまでは「折檻」のダブルミ―ニングに気付いていなかったはずですし、となるとずっとオセロの「真の折檻」の話としてずっと真剣に敵意を出していた可能性の方が高いかもしれませんね。
オセロと葬儀屋が会うたびにこのようなふざけあいをしていたとしたら話は別ですが、今与えられた情報のみを考えるとこのように考える方が自然かなと感じます。
オセロがデスサイズを葬儀屋に投げる瞬間の豹変した表情とそれまでのくだりの言い回し・・・。
あの表情はオセロの「素」である可能性が高いと感じています。
またそれは葬儀屋のオセロに対する態度もしかりです。
あんな攻撃的な表情の葬儀屋は初めて見ました…。
二人の本当の素顔があの表情だとしたらゾクゾクしますね…!
ようやく同等の力を持つ敵に巡り合い、余裕がなくなったらああなるということでしょうか。
「オセロ」だけでなく、オセロに対し「死神派遣協会のお上」を重ねた結果の、あの表情なのかもしれません。
オセロは死神派遣協会の「お上」が派遣した死神
オセロは死神派遣協会のお上により直々に派遣されたイレギュラーな死神です。
調査目的は勿論「死者蘇生を施す主防犯」について。
死神派遣協会は豪華客船編にてグレルとロナルドから葬儀屋についての具体的な報告を受けていたことから、最終的に葬儀屋と対峙する可能性を見越してオセロを派遣したと考えることが自然です。
このことから、オセロはやはり武力以外の何かで、葬儀屋をも蹂躙できるほどの力を持っているのではないかと考察します。
デスサイズを抜いた葬儀屋
今回葬儀屋はオセロに対しいきなりデスサイズを抜きました。
豪華客船編ではグレル・セバスチャン・ロナルドの三人を相手していたにも関わらず、初め葬儀屋はデスサイズを抜こうとしませんでした。
これは葬儀屋の「勝てる」という余裕の表れであるとも考えられます。
今回の相手は運動音痴なオセロのはずです。
セバスチャンとグレルが近くにいることをプラスして考えてみても、やはりいきなりデスサイズは戦闘能力的に割がありません。
恐らく葬儀屋程の能力の持ち主でしたら、純粋に戦闘だけで片付く相手なら卒塔婆のみでも十分なはずです。
つまり葬儀屋は戦闘ではオセロに勝てますが、やはりオセロの「戦闘以外の科捜課の能力」を危うんでいる可能性が高いと考えることが出来ます。
「君に『だけ』は言われたくない」と語る葬儀屋
葬儀屋
「ヒッヒ...小生の頭が壊れてるって?>…君にだけは言われたくないねえ!オセロ!」
黒執事第142話「その執事、膺懲」より
上記の葬儀屋の台詞に、葬儀屋とオセロのやり取りが嘘ではないと考える理由があります。
「君には言われたくない」ではなく「君にだけは」と言うかなり強い限定が使われています。
「君には」と言う言い方でしたら、まだそこまで詳しくない相手に使ってもおかしくないと感じます。
しかし「君にだけは」と敢えて言う理由を考察してみると、葬儀屋にはそのようにオセロを判断できる具体的な過去のエピソードがあるからと考えることが自然だと感じます。
つまりこの言葉から考察して、
オセロは葬儀屋から見ても自分以上に頭が壊れていると感じるキャラクターである可能性が高いと言えます。
クレイジーなオセロ…彼の能力はまだ明らかになっていないため油断は禁物です。
葬儀屋が「名前」を呼んだ重要性
今回、葬儀屋が名前で「オセロ」と呼びました。
これは非常に重要です。
以前私は黒執事における「名前」の重要性について当ブログで考察しました。
黒執事は「名前」に非常にこだわりを持って描かれている作品です。
坊ちゃん、セバスチャン、葬儀屋。
この三人は悪魔6のメンバーで読者人気投票ランキングの上位1位~3位のキャラクターですが、この三人は全員まだ本名が明らかになっていません。
つまり黒執事はキャラ人気登用ランキング上位3名全ての本名が不明な作品となります。
中でも特に、葬儀屋と言うキャラクターは「名前」が非常に重要なものとして描かれています。
と言いますのも、葬儀屋は登場人物のことを誰も名前で呼んだことが無いのです。
基本葬儀屋は「伯爵」「執事君」など、いわゆる通称でしかキャラクターの名前を呼びません。
唯一の例外はディーデリヒです。
葬儀屋はただ一人、ディーデリヒだけを「ディーデリヒ君」と名前で呼んだことがあります。
ちなみに、これについての考察は割と単純です。
ディーデリヒ
「名前で呼ぶな!俺はお前の寮弟ではない!」
ディーデリヒはよくこのように発言しています。
葬儀屋はディーデリヒが名前で呼ばれることを特に嫌っていることを知っていたからこそ、敢えて嫌がらせと悪戯を込めて本名で呼んだのではないかと考えています。
詳しくはこちらの記事にまとめてあります!
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余談:意図的に隠される葬儀屋の本名
黒執事の中にはキャラクター同士の会話を含めても意図的に名前が隠されているキャラが存在します。
今まででもっともそれが顕著だったのが我らが坊ちゃんです。
どうやら、本名がバレると何やら大きく本編に影響を及ぼすキャラクターはキャラ同士の会話の中にも名前が入らないよう意図的に描かれているようです。
そして今回葬儀屋の名前も隠される路線に入ってきました。
葬儀屋の名前を呼ばないオセロ
今回オセロが葬儀屋のことを「お前」と呼びました。
オセロは葬儀屋(アンダーテイカ―)と呼ばれる以前の葬儀屋を知っていた可能性が高いです。
勿論その時葬儀屋は本名で呼ばれていたでしょう。
つまりオセロは葬儀屋の本名を知っている可能性が非常に高いです。
特にオセロは登場人物を「○○チャン」と独特な呼び方をする為、いきなり葬儀屋を「お前」と呼びかけたのは少し違和感がありました。
ここまでして葬儀屋の本名を隠すことには何か意味があるはずです。
となると私の考察から考えると理由は一つ…。
ファントムハイヴ家の家系図の中に、既に葬儀屋の本名が記載されているからではないでしょうか?
葬儀屋の本名がばれると、ファントムハイヴ家との関係性もばれてしまう為、あえて葬儀屋の本名は隠されている可能性があります。
これは…!これは...!!
期待してしまってもいいのでしょうか!?
葬儀屋の本名についての具体的な考察はこちらの記事にまとめてあります!
特に葬儀屋の本名の可能性がある具体的な名前まで言及していますので、いつも以上にネタバレ注意でお願いします。
真シエルの発言の矛盾
今回の真シエルのある発言には矛盾が生じています。
それを紐解くために、一度前々回の第140話での真シエルの主張をおさらいしてみましょう。
真シエル
「お前が嘘をついていたことを叱るつもりはないよ。むしろお前を嘘つきだと責める奴がいたら僕が許さない。」
黒執事第140話「その執事、主張」より
それを踏まえ、今回の真シエルの発言がこちらです。
うーーーーん…
ううううーーーーん…
確かに「嘘つきだと責めては」いません…
ですが…これはもはや言葉のあやであり、ほぼ同じ意味と捉えられます。
真シエルが、本当に坊ちゃんが三年間独りで頑張ったことを褒めてあげたいのなら、
「僕の代わりをしてくれていたんだ」
など、言い方は山のようにあったはずです。
それをあえての
成りすましていたんだと言う発言…
成りすましとはいい意味では使わない否定的な言葉です。
またこのセリフは、ミッドフォード侯爵家と、ヤードの人間数十人が見守る中で発言されました。
結果坊ちゃんは疑惑の人間として皆から好機の目にさらされることになり震えてしまいます。
更にいうなればこの時の真シエルの台詞の口調です。
このセリフはミッドフォード侯爵に対して真シエルが言った言葉ですが、口調がかなり幼いです。
今までの真シエルの話し方は威厳がある伯爵そのもので、年齢的に違和感を感じるほど大人びていました。
それをいきなりここで敢えて多少の幼稚さを口調に混ぜることに、計り知れない悪意を感じました。
真シエルの目的は何か?
おそらく真シエルの一番の狂気は「坊ちゃんへの歪んだ愛情」にあると言えます。
これは、坊ちゃんが真シエルと再開して以来、喜ばずずっとおびえ続けている理由についての考察の中でも度々言及してきました。
簡単に纏めると下記の通りです。
真シエルの異常性について
・真シエルは母親でさえ、坊ちゃんに触れることに不快感を持っていた。
・真シエルは坊ちゃんと一緒にいたいが為にファントムハイヴ家襲撃事件に加担していた可能性がある。
・坊ちゃんの中で真シエルが「悪しき名前」になったのは、ファントムハイヴ家襲撃事件に真シエルが関わっていたことをセバスチャンから教えられたから
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真シエルが坊ちゃんに言った「二度とお前を一人にしない」「お前を責める奴は僕が許さない」
これらは全て真シエルの本心であると予想しています。
つまりここで真シエルが言葉の抜け道を使い、敢えて坊ちゃんを貶めた理由は
・群衆を味方につけ、確実に自分が伯爵に戻るため
・伯爵の権限で坊ちゃんを自分の傍にずっと置き、社会から孤立させるため
このような理由があるのではないでしょうか?
恐らく、真シエルは自分が坊ちゃんを愛し傍にいれれば後はどうでもいいのです。
「周りに何と思われようと、僕が傍にいてずっと守ってあげるから問題ないだろう?」
…そう素で思ってしまう恐ろしい人間である可能性があります。
今回の発言で、真シエルへの疑惑が更に高まりました。
彼は恐ろしい奴です…
オセロ「死にたくない!」
今回、オセロがさらりと興味深いことを言っています。
このセリフには疑問が残ります。
オセロは死神であり、「自殺した元人間」のはずです。
死神たち全員は「許されるまで人々の死を見届け続ける」という枷を背負って死神をやっているはずなのですが、それなのに「死にたくない」とはこれいかに…?
ドイツの死神ザーシャのように「死神が天職です!なれてよかった!」という死神も確かに存在します。
しかし今の所オセロからそのような言及はありません。
前々から、自殺した人間であるはずなのに余りにも生き生きと働く個性豊かな死神たちに疑問を感じてはいました。
自殺するほど死に焦がれていたはずの彼らをここまでさせるものはいったい何なのか・・・。
これはまだ根拠が薄いのですが、
その可能性の中に「死神派遣協会による洗脳」を予想しています。
死神たちは死神派遣協会によって何らかの洗脳状態にある可能性があります。
そして洗脳が解けてしまった死神が、時々葬儀屋のように離脱していくのではないでしょうか?
離脱も何も具体案が分かってい無いのであやふやな点が多い予想ではありますが、説の一つとして書き記しておきます。
これらの死神の死生観についても、近いうちに改めて問題提起として記事にしますね。
回収された伏線
真シエルの側にいたエリザベス
今回ようやくエリザベスが登場しました。
やはりエリザベスは真シエルの傍にいました。
エリザベスが言う「きらきら」は、真シエルのことだったのですね。
問答無用で真シエルのそばに行ってしまったことは本当に胸が痛くなります。
坊ちゃんを差し、「ずっと嘘をついていたのは、彼よ」という表情はとても悲しげです。
エリザベスのこの物言いからしてみても、真シエルがエリザベスに対し果たしてどのような説明をしたのか怪しいところです。
坊ちゃんを孤立させるために、エリザベスに対しても何か上手い具合に卑怯な言い方をした可能性があります。
少なくともエリザベスのこの言い様から、坊ちゃんを擁護するような説明はしていなさそうです。
しかーしここで注目して頂きたい点がこちら…!
リジー、まだかかとの低い靴を履いているんです…(;_:)ぶわッ
新たに張られた注意すべき伏線
スコットランドヤードに通報したのは誰か?
アバーライン
「スフィア・ミュージックホール連続殺人事件の首謀者ブラバット・スカイ並びにその一味がファントムハイヴ邸に潜伏していると匿名で通報を受けた!ファントムハイヴ伯爵どういうことか説明‥‥」黒執事第142話「その執事、膺懲」より
スコットランドヤードに匿名で通報した人物は誰でしょうか?
スフィア・ミュージックホール側である葬儀屋達が侵入したのは坊ちゃんが留守にしているほんの少しの間であり、家主の坊ちゃんでさえ知りえなかった情報でした。又、通報内容もかなり具体的です。
つまりこの通報は、坊ちゃんサイドかミュージックホールサイドの内部告発である可能性が高いと感じています。
この中で気になるのは、やはり一人だけ驚いていない葬儀屋(アンダーテイカー)です。
恐らくこの通報はミュージックホール側による内部告発の可能性があります。
ミュージックホールが警察を呼んだ理由
勿論タダでそんなことをするはずがありません。
今はまだ真意はわかりませんが、もし仮にこの通報がミュージックホールによるものだった場合、いくつか目的がある可能性があります。
・坊ちゃんの秘密を強制的に公の人間に晒し社会的に潰し、ミュージックホール側へ逃げ込ませようとしている
・死神派遣協会が嗅ぎ付けてくることを予想し、その対策として「生きた人間への干渉がNG」の死神達を足止めするための盾として葬儀屋が呼んだ
後者は回りくどいので、可能性は薄いかなと感じています。
やはり一番の可能性があるとしたら坊ちゃんを引き込むためでしょうか…。
警察の介入でこの会がおとなしくお開きになるとは思えません。
なにより警察とアバーライン警部の命が心配です。
何故グレルはファントムハイヴ邸にやってきたのか
グレルがファントムハイヴ邸にやって来た理由は二つ可能性が考えられます
・葬儀屋を追ってたどり着いた
・魂の回収をしに来た
私は後者の予感がしています。
以前グレルは
「またすぐに会うことになるんだから」
と意味深な発言をしていました。
その台詞はあたかもアグニの魂回収によって伏線回収されたように描かれていましたが、私は以前からあれで果たして『会った』と言えるのか?と疑問に思っていました。
そして今回グレルはセバスチャン、坊ちゃんたちと改めて「会い」ました。
オセロはグレルの行く先に同行しているだけだと言っています。
このことから、グレルはオセロの調査に関係なく、魂回収のためファントムハイヴ邸を訪れた可能性があります。
グレルが「またすぐに会うことになるんだから」
と言った本当の理由は、
死神のリストで近いうちにファントムハイヴ邸での魂の回収という項目を見て事前に知っていたからの可能性があります。
グレルは恐らく坊ちゃんに馴染みの人物の名前なんてマダムとセバス以外覚えていません。
グレルが「会う」と言ったのは、リストの死亡場所を基に言った可能性があります。
…と考えると、誰が死ぬかはまだわかりません。
しかし主要キャラクターに加え死神に盾で対抗しようとするモブ警察とアバーラインの突然の介入…
やばい気しかしません。
逃げて!
超逃げて!!!
オセロのラボは何かを解体している
葬儀屋
「小生はまだ君のラボで解体されるわけにはいかない」
黒執事第142話「その執事、膺懲」より
葬儀屋の言葉通りとれば、オセロの研究室では何かの「解体」が行われているようです。
そういえばオセロは透析のための機械も「解体」して持ち帰っていました。
あれも伏線だった可能性がありますね。
しかし葬儀屋から「解体」と言う言葉を聞くと、葬儀屋の全身の傷にどうしても焦点がいってしまいます。
ある意味葬儀屋は一度解体されたことがある訳ですから…
台詞からオセロに解体されたと感じさせるような描写は有りませんでしたが、死神派遣協会と葬儀屋の過去に「解体」された傷の関係性としての暗喩である可能性は十分にあるのではと感じています。
また、「解体されるわけにはいかない」ではなく、「まだ」と付けていることからも、葬儀屋は逆に言えばいつの日にか、自分が役目を果たした時は解体されてもいい、死んでもかまわない。けれどやり残したことがあるからまだ死ぬことは出来ない。そう思っているのかもしれません。
未回収の重要な伏線
青の教団編では回収され無さそうですが、
いくつか重要な伏線が残ってますので箇条書きとしてまとめておきます。
・クローディアと葬儀屋の関係性
・葬儀屋とファントムハイヴ家との本当の関係性
・真シエルが「悪しき名」となった理由
予想考察答え合わせ
今回の黒執事は予想考察とは大幅にずれたものでした。
キャラクターが想像以上に新たに乱入してきましたね。
まさかアバーラインが突撃してくるとは…
話も重要な根幹部分にまだまだ全く触れなかったのでちょっと先走りすぎました(;'∀')
私が予想考察した点はまだ否定や間違いとしては確定しておらず、回収前の伏線としてまだ変わらず残っている状態です。
ですがここまでキャラクターが増えてしまうと回収まではもう少し時間がかかりそうですね
伏線回収としての予想考察はここに出ている限りのものが精いっぱいなので、次回の予想考察はお休みする予定です・・!
まだこの伏線回収の域までは話は進まない可能性が高いです。
今回予想した、近いうちに回収される可能性のある伏線
・オセロ、葬儀屋と顔なじみであることを明らかにする(動機の可能性もあり)
・(葬儀屋の傷と死神派遣協会との関係性の匂わせもあるかもしれません。死神派遣協会からの離脱が何を意味するかについても言及があるかもしれませんね。あったらラッキーです。)←ほんのり匂わせあり!弱的中
【考察】葬儀屋(アンダーテイカー)の傷は死神派遣協会によってつけられたものか?/死神派遣協会と葬儀屋の力の上下関係の伏線である可能性 - 黒執事考察ブログ
・血液とレコードの関係性。血液を使いどのように死者蘇生したかをオセロが調査結果を元に説明
・血液と走馬燈劇場との関係性
・血液を新たに使うことでどのような変化がビザールドールに起きたか
・葬儀屋がそれを肯定(もしくは追記)
・何らかの方法でオセロが死神派遣協会の力を使い、葬儀屋の逃亡を阻止(第142話の初めか、終わりのどちらかと予想)
・死神派遣協会が、葬儀屋に勝てるほどの力を持っていることが初めて読者に暗喩される
残された疑問点
・真シエルは葬儀屋とファントムハイヴ家の関係性をどこまで知っているのか
・死神の持つ魂の原理
・真シエルの魂を葬儀屋はどうやって手に入れたのか
・血液と死者蘇生の関係性
・オセロの「折檻」の具体的内容
真シエルの魂を葬儀屋はどうやって手に入れたのか
これが最大の疑問点であると言えます。
豪華客船編で葬儀屋は「他人の魂を自分のものにできるわけないんだけどねえ」と発言しています。
ましてや真シエルの魂は悪魔であるセバスチャンによって「渡り賃」として奪われてしまっていたはずなのに、どのようにしてここまで復活させたのでしょうか?
今の真シエルには他人の魂が入っているとも思えません。
このあたりに今回葬儀屋が新たに行ってた「輸血実験」が関わってくるのかもしれませんね。
血液と死者蘇生の関係性について
これはオセロが積極的に調査をしていたため、もしかすると来月号でオセロと葬儀屋の口から明らかとされるかもしれません。
現在はまだ疑問点として残っている未回収の伏線となります。
まとめ
うはあ…疲れた…
12時ちょうどに黒執事を読みながら徹夜でこの記事を書きはじめ、現在朝の8時半…
ちょっくら盛って約9時間。ぶっ通しで書き続けて何とかここまでまとめました…今IQ.1です。
頭ではぱっと思い浮かぶのですが文に起こし纏める事のなんと難しいことか…。更にわかりやすく、そして早く書けるようにこれからもがんばっていきたいと思います。
素人考察ではありますがここまで読んで下さった神様がいらっしゃいましたら本当にありがとうございます。
一つの記事にまとめるにしては考察の量があまりにも膨大になっている事は実感しているので、重要な点は個別記事として今後細かく纏めなおしていきますね。
…ちょっと話は考察に戻りますが、
どんなアクション系でも、先に本気出したキャラの方が負けやすい...って法則ありますよね?
豪華客船編の時もそうでした。
葬儀屋は後出しで、実際勝ちました。
しかし今回は葬儀屋、早々にデスサイズを出しちゃいました…
まだオセロの本当の力さえ明らかになっていないのに…
これはまずいですよ
葬儀屋、死神派遣協会に負けるフラグビンビンな予感がします。嫌だああああ
そしてモブ警察さんとアバーライン警部の死亡フラグもビンビン…
お願い逃げて
超逃げて
この混沌とした状態の中で来月はどのように物語が動いていくのか。
予想できない手に汗握る展開をドキドキしながら見守りたいと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
餅月