黒執事考察ブログ

葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたブログです。『黒執事』に隠された「嘘」と「伏線」に、貴方も騙されていませんか?※本誌内容に言及します※

【考察】スフィア・ミュージックホールの歌に込められた真意とは。「祝歌」と「アイドル風ソング」で「キラキラ」を指す主語が意図的にすり替えられている可能性について。

こんにちは!餅月です。
今日は七夕ですね✨

「お星さまキラキラ~‥♪」の今日にちなんで、
本日はスフィア・ミュージックホールで歌われている「キラキラのお星さま」具体的に何を指すのかについて考察してきたいと思います!!

色気も何もない血液ドロドロの話です!

スフィア・ミュージックホールでは、祝歌(キャロル)と呼ばれるがいくつか存在し、その中で度々「キラキラ」というワードが登場します。

その「キラキラ」が示す意味を紐解いてみると、実はこの歌詞には民衆を洗脳する為の「主語のすり替えトリック」が堂々と行われていることに気付くことが出来るのです。

この歌が示す「キラキラ」の本当の主語は一体何なのでしょうか?
彼らがロンドンの市民をどのように洗脳しているのでしょうか

今回はこの二つのトリックについて考察をしていきたいと思います!

※今回の記事は2018年2月に掲載した下記記事より「歌の主語」についての考察のみを抜粋し、まとめなおしたものとなります。
【ネタバレ考察】黒執事第112話「その執事、独唱」 - 黒執事考察ブログ

讃美歌風の曲とアイドル調で異なる「キラキラ」という言葉が指す意味

スフィア・ミュージックホールでは主に2種類の歌が歌われています。
それが祝歌(キャロル)「Shining star」です。

ブラバットが作詞作曲をしているこれらの曲。
この2つの曲は共通して「きらめき(キラキラ)」のことを歌っています。

この「キラキラ」とは、具体的に一体何なのでしょうか?

一見同じ内容を示しているように感じますが、歌詞をよく見比べてみるとこの2曲の間では「キラキラ」の表す意味すり替えられていることに気づくことができます。

まずは讃美歌風の
一番初めに歌われた歌詞から見ていきましょう。

一曲目考察:祝歌(讃美歌風)


あまねく光
星の海
魂迷う星屑よ

解説:→「星屑」とはミュージックホールにいる人々のこと。さまよう魂という言葉には少し死神チックな言い回しも感じます。


終わりなき夜を照らすのは
青く輝く一等星

解説:→青く輝く一等星→星屑の我々一般人とは違う星のような区別された人がいる。それが救世主である。真シエル(シリウス様)のこと


我らの光捧げよう

解説:→星屑たちの弱い光(血液)を一等星に捧げよう(自己犠牲)
我々は星屑であり一等星では無い。今のこの暗い夜を照らすのはあくまで一等星の存在である。


永遠のきらめき
守るためにも
解説:→その結果一等星のきらめきは永遠に守られる。(星屑たちの今後については言及無し)

如何でしょうか。きらめき=血液の事だと捉えると、祝歌をこのように解釈することが可能になるのです。

この歌詞を聞いている人々は自分自身のことを「きらめき」だと思っていることでしょう。

しかしこの歌の中において人々は「きらめき」ではありません。

ただの「星屑」であり、血液を搾取される側です。

そしてこの歌の中で星屑とは、一等星のきらめきを永遠に守るために血を抜かれ捧げられるモノでしかありません。

見事なすり替えですね。

この祝歌で歌われている「きらめき」こそが、恐らく教団の真意です。

ではそれを踏まえて2曲目の「Shining star」では「きらめき」がどのような意味で歌われているかを見てみましょう。

二曲目考察:「Shining star」

こちらは今考察した祝歌の直後に歌われるアイドルチックな曲です。

この曲では
「歌っちゃおう!忘れちゃおう!」という真っ先に歌われる歌詞からも分かるように、教団の真意を人々に忘れさせ、目をそらさせようとする意味があります。

先ほどの歌詞ではあくまで「星屑」と歌われている民衆でしたが、
こちらの歌の歌詞に登場する「きらめき」は、間違いなく観衆一人一人のことを指していることが最も大きな違いです。

「Shining star」
作詞作曲 ブラバット・スカイ

さあ歌っちゃおう(OH!)
忘れちゃおう(OH!)
曇り空に
Say good bye
満点星
超イッパイ
ここに来た ご褒美上げる
キラキラの魔法さ


キミはShining star
ちっぽけな光だって
キミはShining star

手を繋げばほら キミと ボクと 星座になろう!
ねえどうしたの?(NO!)
悲しいの?(NO!)
泣かないでよStay with me
悩み 聞くよ 今すぐに
頑張ったご褒美さ
キミに キラキラの秘宝さ

ボクらShining star
星座に結ばれて
ボクらShining star
夜空に溶け合って
キミと ボクと ソラと ホシと
銀河(スフィア)になろう

黒執事第112話「その執事、独唱」より。
「Shining star」

「君こそはキラキラ!」だと民衆に思わせるための曲なので、

下線部を引いた以外の歌詞は極論あまり深い意味はなさそうです。

強いて言えば、
ラストの「僕と、きみと、ソラと、星と」の部分でしょうか。
こちらにはもしかすると、

・ソラ=フランス語でシエル(真シエル)
・星=フランス語でアステル(坊ちゃん?)

の意味が含まれている可能性があります。

シリウス様真シエルであることは間違いないので、空=真シエルであることは間違いないのですが、坊っちゃんの本名についても、候補として「アステル(星)」が存在しています。

ここまでスフィア・ミュージックホールの「宇宙ゴリ押し感」を見ると、
シエル(空)とアステル(星)でスフィア(宇宙)になるという意味合いも込められているのかもしれません。

スフィア・ミュージックホールでは何度も何度も「星」が強調されています。
これが坊ちゃんの事を示す伏線だとしたら、その狂気的ともいえそうな信仰心にはゾッとさせられるように感じます。

まとめ

- 2曲は「きらめき」が示す主語がそれぞれ異なっている。

  • 1曲目での「きらめき」は青く輝く一等星(真シエル+坊ちゃん)のことであり、人々は一等星に「光(血液)」を捧げる「星屑」に過ぎない
  • 2曲目では人々は「きらめき」であるとして歌われている(曲の真意に気付かせないためか)


しかし、ブラバットさん作詞作曲までしていたんですね
しかもお名前がブラバット・スカイ。
これ本名なんでしょうかね?
いよいよ天体チックです。

ちなみにブラバット・スカイという人物は歴史的に実在します。
ブラバットさんについての考察は下記記事をご覧ください。
www.under-taker.com


ちなみに先ほども言及しましたが、

坊ちゃんの本当の名前考察についてはノエル(12月生まれだから)、アステル(ギリシャ語で星)辺りがファンの中では有力視されていますよね。

ここまで天体推しがきたのでやはりアステルが現在は最有力候補でしょうか・・?

空との対比としてフランス語での海「メル」も可能性としてはまだ消えていなさそうです。

※2025年2月追記
この記事を書いた翌年2019年に、坊ちゃんの本名は四文字である事を示唆する伏線が張られました!
いよいよアステルの可能性が高くなったように感じます。
詳しくは下記記事をご確認ください。

www.under-taker.com

( ..)φ: おまけの余談

むちゃんこ脱線しますが、実はコマドリ坊ちゃんをドルイットが形容した際に「森と海のコントラスト」と一度だけ発言されています。

たかが子爵されど小癪。

実は子爵の「美」のアンテナは一般登場人物とは確実に線引きされて描かれていることが明らかになっています。小癪ですが。

これにつきましても近いうちに記事を載せさせていただきます。
↓追記:まとめました!www
www.under-taker.com

また坊ちゃんの本名についての考察は下記記事にまとめさせていただきました。
よろしければ読んでみていただけますと嬉しいです(#^^#)
www.under-taker.com


さてさて今回はおどろおどろしい「キラキラお星さま」についての考察でした!

それでは皆様、良い七夕の一晩をお過ごしください✨

餅月