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黒執事第137話「その執事、折衝」あらすじ
扉絵:坊ちゃんに背後からまとわりつくセバスチャンの液状のような手。背景はべた塗
「汚泥に拠って立つ」
秘密結社の儀式が召喚した謎の存在
「私を呼ぶのは誰か?大いなる犠牲を捧げ快楽と富、厄災と悲劇を望む、神に唾吐く、愚か者は?」
男「ほッ本当に現れた!」
女「助けて!」
男「これは夢だ!夢に決まってる!!」女「神よお許しください・・・。」
男「ついにやったぞ!」
男「私に永遠の命と富を与えたまえ!」
男「いや私だ!」
男「おお、背徳の王よ、私をえら・・・」
「チガウ。」
大きな手が男を宙に放る。
「これも、これも違う」
次々と放られ、床にたたきつけられる大人たち。
サバトは阿鼻叫喚の地獄と化す。
竜のような大きな目が、檻の中の坊ちゃんを見つける
「嗚呼、コレだ。ーーーおやこれはこれは随分と小さなご主人様だ。」
昆虫のハエような目に変わり、その眼におびえた坊ちゃんの顔がいくつも映し出される。
坊ちゃん「えっ・・!?」
「貴方でしょう?私のことを呼んだのは。」
液状の闇から、悪魔の靴と足が現れる。
坊ちゃん「しっ・・知らない・・っ!お前なんか呼んでない!」
「いいえ貴方です。神を否定しこの世を呪い哀れな犠牲と引き換えに願いを叶える権利を得た人間よ。」
坊ちゃん「僕は何も・・っ!?(ハッとする)ぎ、犠牲って・・まさか・・・。」
「そう」
ニタアと歪む口元
「貴方が悪魔を召喚するために支払った代償は兄の魂!肉親を生贄にするとは随分と思い切ったことを。この私を呼び寄せられたのも納得がいくというもの。」
悪魔は台の上に寝かせられていた真シエルの頭をつかみ持ち上げる
悪魔に磔のような形で持ち上げられる真シエル。悪魔の体は霧のようで、複数の目やタコの足などが出ており時折その姿を変える。
悪魔「歓喜するがいい!「犠牲」「願い」そして「契約」によって私は貴方の下僕となる。愚かな願いが果たされ、その魂を引き取るまで。」
坊ちゃん「う、嘘だ・・・。ぼ、僕がシエルを生贄にしたなんて・・・。」
悪魔「残念ですが事実です。渡り賃が支払われなければ私は現世にはいない。」(狼の姿)
坊ちゃん「ぼ、僕が・・シエルを・・・?う、嘘だ・・・嘘だああああああああああ!」
悪魔「はははははははははははははは!」
坊ちゃん「僕はそんなの望んでいない!シエルを返して!」
悪魔「随分と大きな声で喚ばれたものだからどんな人間かと思えばまだ頭に卵の殻を付けた雛鳥だとはね」(真シエルの体を壇上へ戻す)
坊ちゃん「そ、んな・・・。」
悪魔「貴方は私を召喚してしまった。その事実は永遠に変わらず払われた犠牲は二度と戻らない。」(鴉、タコ、山羊へと姿を変える)
悪魔「消えろ、と望むならそれも叶えましょう。あなたは大きな犠牲を払った。」(蝙蝠になり檻にぶら下がる)
悪魔「悪魔と契約して願いを叶えるも叶えないも貴方の自由。渡り賃はしかと頂きましたから。」
坊ちゃん「ぼ、僕・・・・僕は・・・・。」
坊ちゃん『どうしよう』
坊ちゃん『僕のせいだ。あの時僕が選ばれていればシエルは生き残れた。僕は優しくて強くて伯爵になれるシエルじゃない。僕だけが帰っても誰も喜ばない。オマケの僕だけが戻ってきたらきっとがっかりする。お父様はもういない。じいやは。お母さま。エリザベスはきっと悲しむ。フランシス叔母様もアン叔母様だって。なんでシエルが死んで役立たずのお前だけが生き残ったんだって。セバスチャンだって僕の言うことを聞かなかった。どうしよう、どうしたらいい、どうすれば、シエル!シエル!!シエル!!!』
回想
真シエル「大丈夫だよ、お前は僕が守ってあげる。」
混乱する坊ちゃんの手をそっと握るシエル。次の瞬間シエルはそこにはいなく、台の上で血を流すシエルと自分をとりまく悪魔の現実に引き戻される。
ああ、そうか
もう きみはいない
僕が君の魂を犠牲に悪魔を喚んでしまったから
悪魔「さあ 選んで」(微笑みを浮かべ自分に唇の前で人差し指を立てる)
僕たちは同じ顔をしているけど何もかもが違う。
君は強くて 優しくて でもすごく寂しがり屋で
僕は弱くて 臆病で 君のオマケで
ーーーそれでも
もう二度と時間が戻らないのなら
「誰にも負けない 力があれば・・・!(真シエルが回想で叫ぶ)」
もう君が戻ってこないなら
僕が
君と同じ顔をした 僕が
君の魂と引き換えに 君が願った君になる
坊ちゃん「欲しい・・・力が欲しい・・・僕らをこんな目にあわせた奴らに復讐する力が!!」
檻から悪魔にむかって手を伸ばす
坊ちゃん「悪魔!!お前と契約する!!」
交渉妥結
第137話終
考察に続きます
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餅月