こんにちは、餅月です
さてさて・・・。今回も凄まじい内容でした。
まるで現場から枢先生とアシスタントの方々の悲鳴が聞こえてくるような・・・。そんな凄みのある回でした。
それでは今回も新た分かった事実と同時に新たに生じた疑問、可能性について纏めていきたいと思います。
回収された伏線
- 生贄として双子のうち真シエルが選ばれたことは単なる偶然だった。
真シエルが坊ちゃんを守ろうとしたわけではなく、真シエルが初めに選ばれたのは生贄を選ぶ仮面の男の気まぐれという無慈悲なものでした。
この時、今まで坊ちゃんを守ろうとしていた真シエルが、坊ちゃんの方を向いて涙を流しながら「助けて」と懇願しました。このシーンが個人的にはかなりキツかったです。
仮面の大人たちが全員笑顔で描かれていることもメンタル面にかなり来るものがありました。
- 悪魔が受け取った「渡し賃」は真シエルの魂だった
やはりセバスチャンが坊ちゃんと契約するにあたり受け取った対価は真シエルの魂でした。
- 双子は儀式の時以外は始めにつかまっていた場所に戻されていた。
ファントムハイヴ邸が襲撃され、双子は人さらいによって競売にかけられていました。そこから双子を買い取った貴族の男性に連れられて一度は良い服を着せられ美味しいものを与えられた二人でしたが、その後、真シエルが生贄にされるまでの一か月は元の人攫いのもとで生活をしていたようです。
- 双子がつかまっていた場所とサーカス編の関係性
双子が初めて捕まった時も、隣の檻には別の子供の姿がありました。また双子とともに檻に入れられていた子供が亡くなった際、男が「貴族共荒く扱いすぎなんだよ」とぼやいていたことから、儀式の生贄は双子だけではなかったようです。
双子を買いに来た貴族の男に対し販売業者の男は「お得意様」と言っているので、今回の黒ミサを執り行っていた貴族たちのほかにも顧客はいたと考えられます。しかし、どうやら貴族たちは儀式という名の遊びの時のみ子供たちを使用し、それ以外の世話はこの下請け会社に投げていたようです。なかなかなアフターサービスですよね。
・・・そういえば子供たち誘拐と聞いて真っ先に思い浮かぶのはサーカス編です。ケルヴィン男爵はこの黒ミサの存在も知っておりどうやらメンバーだったようです。そしてケルヴィン男爵は個人的にもサーカス団員太刀に子供たちを誘拐させていました。もしかすると、この背景にも今回シエルたちがつかまった下請け業者は関わっているのかもしれません。
- はじめて坊ちゃんが敵意を抱いたとき、悪魔は現れた。
双子は「何故、どうして、僕たちが。」と疑問や嫌悪感は感じていましたが自分たちを痛めつける大人に対して敵意は持っていませんでした。というよりも敵意を持つ余裕が無かったといった方が正しいのかもしれません。双子は大人たちに怯え、「いつか絶対に二人で屋敷に帰ろう」とそれだけを願っていました。
しかし真シエルが手にかけられたとき、坊ちゃんは初めて大人たちに殺意を抱きます。坊ちゃんが初めて攻撃的な気持ちを持ったときに、悪魔はその感情に応えたのです。
新たに生じた疑問
シエル・ファントムハイヴが「悪しき名」となった理由は?
坊ちゃんと真シエルの間の仲は、真シエルが息絶えるまで変化はありませんでした。しかし豪華客船編で描かれた過去回想の通り、この後セバスチャンと坊ちゃんは契約し、屋敷を燃やします。その時坊ちゃんはこう言います。
シエル・ファントムハイヴという悪しき名に懸けて
坊ちゃんは真シエルが殺されるその瞬間までそれを何とかして止めようと叫んでいました。それにも関わらず、なぜこの短期間でシエルという名前は悪しき名となったのか。何故坊ちゃんは自らの名前を捨ててまで「シエル」を名乗ることにしたのか・・・。
そもそも今までさんざん自分たちを痛めつけていた人々をすべて消し去る魔法のような力に出会った坊ちゃん。そして目の前に今息絶えたように見えるが確証は持てない兄弟の体が横たわっていたとしたら、自然に出てくる悪魔への問いはこれだと感じています。
「お前は人を生き返らせることはできるの?」
ここから私は一つの仮説を立てました。
シエルの名を「悪しき名」と貶めるほどの事実を伝えたのはセバスチャンである可能性
坊ちゃんがどのタイミングで悪魔に「嘘をつかないこと」を命じたのかは今のところ分かりません。しかし、かなり始めの方であることは間違いないです。
ここからは憶測です。
坊ちゃん「シエルは生きているのか?もし死んでいたら、お前はシエルを生き返らせることは出来るのか?」
悪魔「生き返らせることはできますが、本当にいいのですか?」
坊ちゃん「どういう意味だ?」
坊ちゃんは悪魔から真シエルが隠していた、ファントムハイヴ襲撃事件と関りがあったという事実を聞かされる。
根拠
- 悪魔は走馬燈劇場を見ることができる。
- セバスチャンがもし本当に真シエルの魂を食べていたとしたら、真シエルが襲撃事件に何らかの関りを持っていた場合、その真実を走馬燈劇場を通じ知ることができる可能性がある。
真シエルが隠していた真実を知り衝撃を受ける坊ちゃん
坊ちゃん「嘘だ・・お前は嘘をついている!」
悪魔「信じるかどうかはあなた次第です。」
(or「ウソかもしれませんねエ・・?」などとニヤニヤしながらはぐらかしたか?←妄想)
自分自身を信用させるために、坊ちゃんは悪魔に命じる
坊ちゃん「命令だ、お前は嘘をつくな!」
悪魔「!」
※なお「嘘をつく悪魔」というキーワードは、セバスチャンの悪魔としての正体をひも解くうえで非常に重要な手掛かりになる可能性があります。後日詳しい考察を記載します。
嘘をつくなと命じた上で、改めて坊ちゃんは悪魔に問いかける。
坊ちゃん「シエルが事件にかかわっていたことは事実なのか。」
悪魔「事実です。」
ここで坊ちゃんはセバスチャンから真シエルが誰かにそそのかされ、「坊ちゃんと一緒にいたいという欲」のためにファントムハイヴ家襲撃事件に肩入れしたこと、また更には襲撃事件の真シエル以外の共犯についても知る。
坊ちゃんは
どこかにファントムハイヴ家を滅ぼそうとした人間がいる
と言っているが、セバスチャンから聞いた事実を元にすでに坊ちゃんの中では真犯人のめどが立っている可能性が高い。(当ブログは真犯人は女王だと推測。)
なお、めどが立っているにもかかわらずセバスチャンにその事実を伝えなかった理由は
復讐が直ぐに遂げられることで自分の魂を取られてしまうことを避ける理由があった可能性あり。
坊ちゃん「そうか。シエルは僕に嘘をついていたのか。」
坊ちゃん「命令だ、お前だけは、僕に嘘をつくな!!」
以上のように考察すれば、下記の疑問を回収することができます。
- なぜセバスチャンは坊ちゃんがシエルではないと分かったのか。
- なぜシエル・ファントムハイヴという名前が突然「悪しき名」となったのか。
「お前だけは」という言葉には、「真シエルにさえ嘘をつかれていた」という内容が隠されていたのかもしれませんね。
となると、坊ちゃんが真シエルの復活におびえていた理由は、家族をあやめた異常性への恐怖だったのでしょうか。
残る疑問として「なぜ坊ちゃんは敢えてシエルを名乗ったのか」という疑問がありますが、こちらも何となく考察できておりますので、また改めて記事にしたく思います。
今回はここまで!
餅月