生執事「Tango on the Campania」副題考察 - 何故「Tango(タンゴ)」なのか?
こんにちは、餅月です。
本日はいよいよ生執事の初日ですね!(゚∀゚)
私は第一回目の本日昼の部に参戦します。
さて、今回は表題にもありますように「タンゴ」と言う副題について考察していきたいと思います。
そもそもなぜ、豪華客船編のミュージカルには「タンゴ」と言う副題がついたのでしょうか??
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【ご注意】
今回ここで考察する上で使用する説は競技ダンス界隈の一部の俗説に基づいています。
アルゼンチンタンゴダンス協会などでの正式な起源の起源の解説は異なったものとなっていますのでそちらをご了承ください。
もし、生執事の関係スタッフの方がこの説を知っていて、かつ以下のような意図を持たせていたとしたら、面白い考察になるのではないかと考えております。
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ダンスとしての「タンゴ」における解釈
私は以前社交ダンスを踊っていたことがあり、その種目の1つとして「タンゴ」も踊っていました。
この時教えて頂いた、
社交ダンスを踊る上での「タンゴ」の表現解釈は以下のものでした。【タンゴについての詳しい説明は文末の注釈1】
タンゴでは女性は死体なんだよ。
男性は死んでしまった自分の愛する女性の墓を掘り起こしてその死体を抱える。
そして死体を揺さぶり、まるで生きているかのように見せて踊る。
それがタンゴ。
だから「タンゴ」では男性は怒ったような顔をし、女性は男性の顔から目を背けるんだ。
現実逃避。自分勝手。
決して合間見えない悲しみと理不尽な怒りに満ちた踊りなんだよ。
…ちょっとまてよこの構図。
豪華客船編にぴったりだと思いませんか?
私は今回、生執事についた「タンゴ」というワードを聞き真っ先に教わったこの説のことを思い出しました。
この「タンゴ」というワードに込められた意味。「タンゴ」を踊っている人物は黒執事キャラクターの暗喩である可能性があります。
単刀直入に言えば
死体を掘り起こし振り回し、身勝手に悲しい一人ダンスを披露するのは「死神の葬儀屋」
心がないまま揺さぶられる死体の女性は「ビザールドール(肉人形)」の事ではないでしょうか?
もし本当に生執事の副題にこのような意図があったとしたら、とても美しく悲しい構図だと私は感じました。
葬儀屋の悲しみと狂気…とでもいうべきでしょうか…?
身勝手で、一方通行のすれ違い。
ひたすらに次第に呼びかけても「今はまだ」相手から理性ある返答はありません。
死体を抱えながら泣き笑っているような、そんな死神の構図が浮かびました。
葬儀屋の本心はきっと常に笑いを摂取していないと泣き出してしまうほど悲しみにあふれている、私にはそう見えてなりません…(根拠無し)
冒頭にこの説は俗説であることを述べました。
競技ダンスを踊っていた際は割と一般的な説として浸透しているようにみえていました。しかし今回、この記事を書くにあたりソースを調べようとしたところ
アルゼンチンタンゴ協会などの正式な起源としてはこの説を見つけることができませんでした。タンゴの起源は諸説あり、今も議論がなされているようです。
最も一般的な節としては、「男性同士の激しい踊り」があげられるようです。
戦死した兵を抱え踊った、という説もありましたが、こちらも俗説のようです。
競技ダンスでは「表現の自由」として、もしかしたらタンゴを「死体との踊り」として捉えているのかもしれませんね。
今回ソースがあいまいなので、記事を更新しようか迷ったのですが、あまりにも葬儀屋とビザールドールの関係性にこの俗説が酷似していたため書かずにはいられませんでした。
このような楽しみ方もあると頭の片隅に入れていただければ、もしかしたら生執事の舞台がより楽しめるものとなるかもしれません…!
明日は余力があれば生執事のレポートを上げますね。
それでは皆様良い年末をお過ごし下さい!
餅月
【注釈1】
社交ダンスにおいて、タンゴとはいわゆる「スタンダード」と呼ばれる種目のうちの一種です。
スタンダードダンスの種類
・ワルツ
・タンゴ
・スローフォックストロット
・クィックステップ
・ベニーズワルツ