黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!作品の「嘘」と「伏線」に貴方も騙されていませんか?葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログ

【ネタバレ考察】『黒執事』第155話「その執事、欠場」/ヒースフィールド男爵がメイドたちを抱いて確かめているものは「魂のかたち」

こんにちは、餅月です!

『黒執事』最新話第155話「その執事、欠場」Gファンタジ―2019年9月号の考察をしていきたいと思います。


前回のネタバレあらすじ&考察記事はこちらです。
www.under-taker.com

全くどうでも良い話なのですが、
現在発売日の午前5時ちょうどです。

徹夜して頑張って書いたこの記事が、98%完成間近の状態でたった今操作をミスって全部消えました。

やっちまったーーーー
今までの5時間の努力はなんだったんだあああああ

流石に精神もげ飛びそうですが、今からもう一度全部書き直します!!

つらい!!!!!!

2回目はミスって消しちゃった記事よりも、よりうまくまとめられたものが書けると信じて頑張ります。

ああさっき一回30分ウトウト仮眠して休憩しなければよかった…
悔やまれますが時間もないのでこれからノンストップで集中して頑張ります。

3時間以内(朝8時)に更新できてたら誰か褒めてください!!

※追記:頑張って8時半頃に無事完成しました\(^o^)/やっふい

それでは!!
どうぞ!!!(吐血

あらすじ:黒執事第155話「その執事、欠場」Gファンタジー2019年9月号

※大まかな話の流れ
※伏線として重要な可能性がある点は線と太文字で強調してあります。
扉絵:一人蝋燭を持ち、寝間着姿で厳しい顔をし立ちつくすメイリン

照らし出せない…お屋敷の裏側ーーー

・ヒースフィールド男爵の情事を盗み見たメイリンを後ろから羽交い絞めしたのはメイドのジェーンだった

・メイリンはジェーンに連れられ厨房へ場所を変え詳しく事情を聴く

メイリンは「羽交い絞めにされた際、ジェーンの気配を全然感じなかった」と警戒する

・ジェーンは、ヒースフィールド男爵の情事が遊びとは少し違うもので、旦那様は奥様の代わりをずっと探していると主張する

・数年前、男爵は最愛の奥様と子供を馬車の事故で亡くしたこと

・それ以来奥様に似た女性を探しメイドを部屋に呼ぶようになったこと

・メイドの募集を続けているのはそういう理由だ、とジェーンは主張

・しかしここのメイドは神の色や人種も違うというメイリンの主張に対し、見た目だけではなく魂のかたちが似ている人を探しているのかも、というジェーン

・次の日の朝、男爵に呼ばれたメイドのアニーはそのまま辞めてどこかへ行ってしまった

・その晩、今度は藍猫が男爵に呼ばれる

・朝になっても藍猫は帰って来なかった

・ジェーンは男爵のお気に召したと、数日は離してもらえないかもと言うがメイリンは藍猫の身を案じる

深まるメイドの園ーーーー

第155話終了

今回新たに張られた伏線箇所

今回新たに張られた重要そうな伏線の箇条書きです。
具体的な考察は、根拠とともにこの後詳しく書きます!

・ヒースフィールド男爵の情事は魂のかたちを審査する場であるか?

・メイリンの捕まり方と、ファントムハイヴ家襲撃事件の坊ちゃんの捕まり方が似ている

・メイリンでさえジェーンの気配を感じ取れなかったことから、ジェーンはカルンスタインの元ナースである疑惑に加え、軍事経験者である可能性も浮上

・ジェーンの説明は、ヒースフィールド男爵を擁護するものでありあまり信憑性が無い可能性

・最愛の妻に似た女性を探しているが、最愛の娘に似た人間は探さないのか(当時の貴族の在り方として、子供にそこまで関心は無かったというだけの可能性もあり)

葬儀屋ヲタの叫び(感想)

今回はヒースフィールド男爵の背景が深堀され、今後の展開のヒントが張られた回でした。

ヒースフィールド男爵がメイドを呼び出して行っている情事は、やはりただの情事ではないようです。

ヒースフィールド男爵の情事と、葬儀屋(アンダーテイカー)の死者蘇生は今後どのように関わってくるのでしょうか?

まだ考察としては大きな確証は得られないものの、今後の道筋を示すヒントが与えられた回のように感じました。

特に、まだ現段階ではヒントとして与えられた内容は黒執事の今後に重要になりそうな内容と、メイリンを真実から誤魔化すためにジェーンが発したあまり意味をなさない適当な内容が混在しているように感じます。

どれが重要で、どれが重要では無いかを見分けるのがなかなか難しそうです。

そんな中で最も重要な伏線は、やはり「魂のかたち」というワードでしょう。

ヒースフィールド男爵の情事の真意がとても気になるところです。

それでは考察に移っていきたいと思います!

考察

捕まったメイリンの姿勢と、ファントムハイヴ家襲撃事件での坊ちゃんの描写が酷似

ヒースフィールド男爵メイドアニー情事を見てしまったメイリンは、突然後ろから羽交い絞めにされてしまいました。

この描写が、
坊ちゃんがファントムハイヴ家襲撃事件で犯人に捕まった時の状態と酷似しています。

これはジェーンがただのメイドではないということの伏線である可能性が非常に高いのではと感じています。

というのも、メイリンは生粋のスナイパーで凄腕の軍人経験があります。

そのメイリンの背後を取れるのは、それだけでただの人間ではないことが分かります。

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捕まったメイリン:黒執事第155話「その執事、欠場」より引用
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何者かにより視界と口を塞がれる坊っちゃん:黒執事27巻第134話「その執事、嘆傷」より引用

メイリンでも気配を感じ取れなかったジェーン

メイリンはジェーンにつかまった際、このように言っています。

メイリン
「この人、全然気配を感じなかった・・・・・」
黒執事第155話「その執事、欠場」より引用

メイリンに気配を感じさせないということはジェーンは相当の手練れであることが分かります。

メイリンをはじめとした強すぎるファントムハイヴ家使用人たちと同等レベルの実力か、もしくは人外レベルの力を持っているのかもしれません。

ここで何故敢えて人外レベルというワードが出てくるかと言いますと、それはこのジェーンの仕草が坊ちゃんを捕まえる時の犯人の姿勢ととてもよく似ていることを理由としてあげることが出来ます。

というのも、ファントムハイヴ家襲撃事件には人外が関わっていることがほぼ確実になっており、坊ちゃんを後ろから羽交い絞めにした人物は人外である可能性が非常に高くなっているからです。

ファントムハイヴ家襲撃事件に人外が関わっていることは確実

ファントムハイヴ家襲撃事件に人外が関わっていることはまず間違いありません。
理由は、こちらのコマを見ると分かります。

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黒執事第134話「その執事、嘆傷」より
この時、タナカと坊ちゃんの間の廊下には当然誰もいなく、また坊ちゃんの後ろにも誰もいません。
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黒執事第134話「その執事、嘆傷」より

しかし次の瞬間には突然坊ちゃんの後ろに謎の人物が現れ、坊ちゃんの目と口をふさいでしまいます。

このコマで坊ちゃんを後ろから目隠しした犯人は一体どこから現れたのでしょうか?

坊っちゃんを捕まえたこの犯人は、人外であると考えて恐らくほぼ間違いがありません。

つまりファントムハイヴ家襲撃事件には人外の力も大きく働いていたことになります。

引用源:
【考察】ファントムハイヴ家襲撃事件には「人外」が関わっていた可能性/実行犯は死神派遣協会か? - 黒執事考察ブログ

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このことを踏まえてみてみると、
今回のジェーンの姿勢が似ていることは非常に意味深です。

もしこの姿勢があえて似せられていた場合、これはジェーンが相当の実力を持ったキャラクターであることを暗喩した伏線である可能性があります。

ジェーンはカルンスタイン病院の元ナース兼軍人経験があるか?

ジェーンには様々な疑惑があります。

・メイリンを鋭い視線で監視していること
・メイリンの身体の古傷にも気づいていること
・メイリンが男物のブーツを履いていることに気づいていること
・メイリンに気づかれることなく後ろから羽交い絞めに出来ること

以上のことから、
ジェーンはカルンスタイン病院の元ナースである疑惑の他に、軍人経験がある可能性が出てきました。

ただメイリンを怪しんでいるだけでは単なる良く頭の切れるスパイのような可能性もありましたが、メイリンを物理的に封じ込められるということは何らかの特殊な訓練、もしくは力を持っている可能性があります。

ジェーンは人外なのか?

ではジェーンが人外なのでしょうか?

この疑問については、まだヒントが少ないため現段階では考察が出来ません。
ですが可能性はゼロではないかと思います。

これは根拠がないあくまで私が作品を読んだうえで感じ取ったイメージですが、どちらかと言うとジェーンは人外というよりはメイリンと同等レベルの力を持った元軍人なのではないかな?と感じました。(それでも平均から考えてみれば十分チートキャラだと思います)

黒執事で登場する「軍人」

黒執事の中で女性の軍人と言いますと、
緑の魔女編で出てきたドイツ兵を思い出す人も多いのではないでしょうか

その他にも、現在の黒執事では
劉とバルドが調査に行っているウィルトシャーの退役軍人施設で軍人というワードが出てきています。

3・ウィルトシャーの退役軍人療養所


潜入者:劉・バルド
暁学会:暁学会に所属していた医師が多数勤務

「奇跡の癒し手」と呼ばれる看護婦がいる
再起不能とされた兵士たちを数多く社会復帰に導いている

ですが、このウィルトシャーとジェーンが関係あるのかはまだ分かりません。
この退役軍人施設にいるという看護師が軍人経験があるとも限りません。(ナイチンゲールもクリミア戦争で兵士たちを救いましたが、本人が軍人という訳ではありませんでした。)

ですが軍人というワードでこれらは一応紐づけできるため、万が一関係があったことを考え、念のため注意を払って読んでいった方がいいかなと感じています。

ヒースフィールド男爵の情事は、魂のかたちを審査する場か?

今回の話の中で
ヒースフィールド男爵がメイドを抱く理由として亡くなった妻の代わりを探していることが明らかになりました。

中でもジェーンが発した
「魂のかたち」というワードは今回の第155話の中で新たに引かれた最も重要な伏線である可能性があると私は考えています。

先ほども軽く言及した通り、ジェーンの主張は時折二転三転する為すべてを信じられるというわけでもありません。(※後で具体的に説明します。)

ですが、この魂のかたちというワードには信憑性があると私が感じる理由があります。
それは前回の第154話の中で、情事中のヒースフィールド男爵が似たようなことを発言しているからです。

ヒースフィールド男爵
「もっと裸のままの君の魂が見たい」

黒執事第154話「その執事、遠方」より引用

ジェーン
「旦那様はずっと探してらっしゃるの。奥様の代わりをね。(中略)見た目だけじゃない。声や性格。身体の相性。......それから魂のかたちーーーとかね。」

黒執事第155話「その執事、欠場」より引用

ここで二人から別々の場所で「魂」というワードが出ているため、この情事がただの情事ではなく、「メイドの魂を見る場であるという意味を持つ」ことは恐らく間違いが無いのではと感じています。

そしてこの魂のかたちを見ることこそがメイドが失踪している今回の事件の根本と密接につながっており、最終的にそれは葬儀屋(アンダーテイカー)と真シエルの死者蘇生の実験にも大きくつながってくるものである可能性が非常に高いと感じています。

ちなみに、前回の第154話のネタバレ考察内で既に
ヒースフィールド男爵の情事がただの情事ではない可能性と、「魂」を審査する場なのではないかとは実は言及していました。

当時は「魂」発言に深い意味があるのか、はたまた男爵のちょっと不思議な口説き文句にすぎないのかが前回は確信には至らなかった為メモ程度のつぶやきとして記すのみでした。

ですが、案外この考察が的中◎している可能性が出てきました!

ちょっとうれしかったので
その部分を引用させて頂きます(*'ω'*)

裸のままの君の魂が見たいという発言

考えすぎかもしれませんが、
情事中のヒースフィールド男爵の発言にはほんのちょっとだけ引っかかる言い回しがありました。

ヒースフィールド男爵「もっと裸のままの君の魂が見たい」
黒執事第154話「その執事、遠方」より引用

黒執事の中で「魂」というワードが出るとどうしても反応してしまいます。

これがただの口説き文句なのか何かもっと深い意味があるのかは、まだ即答が出来ません。

ですがヒースフィールド男爵本人が暁学会と関係がない可能性が高い状態では、ただの口説き文句ととらえたほうがいいのかもしれません。

ただ、ヒースフィールド男爵が黒である可能性も当然まだ十分考えられ、その場合この発言は何か意味があるものになる可能性があるため念のためピックアップしておきたいと思います。(その場合、この行為は情事ではなく文字通り魂を審査する何か、である可能性もあるかもしれませんね。)

引用源:
【ネタバレ考察】『黒執事』第154話「その執事、遠方」/女中たちと夜な夜な情事に溺れるヒースフィールド男爵/重要なのは男爵ではなく、元暁学会所属のナース達(メイド)か? - 黒執事考察ブログ

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以上のことから、
この魂のかたちというワードは、ヒースフィールド男爵邸で起こっているメイド失踪事件の真実に近づくための重要な手掛かりである可能性が高いのではと感じています。

葬儀屋「他人の魂なんて自分のもの出来るワケないんだけどね」

ジェーン曰く、
ヒースフィールド男爵は妻と似た魂のかたちを探しているとのことでした。

これは恐らく最終的には葬儀屋の死者蘇生の実験につながってくるキーワードである可能性があります。

単純に考えれば、妻を復活させるために、妻により似た魂を探しているのではないでしょうか。

しかしこれには大きな疑問が残ります。
それは仮にヒースフィールド男爵が妻によく似た魂のかたちを見つけることが出来たとして、それを基に妻を完全救済(死者蘇生)することが出来るのか?という疑問にぶつかるからです。

私は答えはNOなのではないかと感じています。

そう考える理由は、
死者蘇生の技術を持つ葬儀屋自身が過去にこのように言及しているからです。

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「他人の魂なんて自分のモノにできるワケない」と語る葬儀屋:黒執事13巻60話「その執事、動揺」より引用

このセリフは非常に意味深です。
恐らく、他人の魂を自分のものにして死者蘇生を完成出来るのならとっくに葬儀屋はやっているのでしょう。

この葬儀屋の発言が意味していることは、
どんなに故人に似た魂を見つけたとしても、結局自分のものにすることなど出来ないこと。そして相変わらずそれは亡くなった方の完全な死者蘇生ではなく、傀儡であることを指しているのではないかと感じています。

となると、この「魂のかたち」のセリフの重要性は、あくまでヒースフィールド男爵の動機として、カルンスタイン病院が提示しただけのものであるという意味でのみ有効なのかもしれません。
真の死者蘇生の意味では、多少関係はあるもののあまり関係がない可能性さえあります。

情事の中で何か特殊な方法で魂の形を男爵が本当に審査している可能性もなくはないですが、私はそれよりもカルンスタイン病院と葬儀屋にとって重要なのは男爵とメイドに関係を持たせ、血液供給のための人間を作るという部分に目的があるのではないか?と現在はどうしても感じてしまいます。
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やはり魂のかたちを探し求めているヒースフィールド男爵は、カルンスタイン病院と葬儀屋、真シエルたちにうまく利用されてしまっている側なのかもしれません。

ジェーンの発言への疑惑/あまり信憑性が無い可能性

今回ジェーンによってヒースフィールド男爵の過去が明らかにされました。

ですが、ジェーンの発言には信用できるものと信用できないものが存在するように感じます。

というのも、先ほど言及した通り、ジェーンの発言はヒースフィールド男爵側に都合がよく、メイリンたち側に都合が悪いようにのらりくらりと二転三転していることが多々あるからです。

具体的に言うと以下の通りです。

・ジェーンが発言したヒースフィールド男爵に起こった過去の出来事は事実
・ヒースフィールド男爵がメイドを雇用し続ける理由は

そのように考える理由を順番に説明していきたいと思います。

メイリンを疑っているジェーン

大前提としてジェーンはメイリンをただのメイドではないと疑っています。

なので、メイリンがスパイである可能性も踏まえたうえで話している可能性が現在非常に高くなっています。

そのような中で、
自分以外のほとんどのメイドたちが知らない男爵に関する重要なことを教えるとも思えません。

今回の第155話の扉絵に添えられた文も
「照らし出せない、お屋敷の裏側」でした。

このことから、ジェーンは本当に重要なことである、ヒースフィールド男爵が関わっているであろうメイドたちの失踪事件に関わるヒントはほとんど落としていない(むしろミスリードばかり)である可能性が非常に高いと感じています。

ですがその中でいくつか例外があります。

それが先ほど説明した
魂のかたちというワードと、ヒースフィールド男爵邸でこのような出来事が起こったのは数年前からだという2点についてです。

ヒースフィールド男爵の過去は事実か

ヒースフィールド男爵に過去に起こった事実とは、

・妻と娘が数年前に事故で亡くなったこと
・それ以降メイドを部屋に呼ぶようになったこと

上記を指しています。

カルンスタイン病院とヒースフィールド男爵の接点はこの妻子の事故死が原因か

ヒースフィールド男爵自身には、暁学会の会員だった過去やカルンスタイン病院との関係性はありませんでした。
ですが、家族と死別したという理由から、死者蘇生を行っているカルンスタイン病院とヒースフィールド男爵が繋がった可能性があります。

豪華客船編の暁学会で蘇生されたマギーの家族とも共通した理由ですね。

ジェーンがメイリンに過去の事実を話したのは、メイリンを納得させるためか

ジェーンは、スパイではないかと感じているメイリンに何故わざわざこのようなことを話したのでしょうか?

それは、ヒースフィールド男爵をメイリンが疑っているメイリンを納得させ、メイド失踪の疑惑を晴らすための理由として話した可能性があります。

そう感じさせるジェーンのセリフがあります。

ジェーン
ずっとメイドを募集し続けてるのはそういう理由(奥様の代わりを見つけるため」

重要なのは、
今までメイリンはジェーンに向かってメイドを何故沢山雇い続けているのかという疑問を一度も投げかけたことが無いということです。

それにもかかわらず、まるでこの事実をメイリンが怪しんで調査していることを知っているかのように、聞かれてもいないのに言及するジェーンは非常に不可解で怪しいです。

実際メイドたちは好待遇のメイド募集を見てきただけであり、普通はメイドを異常な数雇い続けていることも、メイドがどこかへ失踪していることも知り得ないからです。

なので私は、この過去の出来事がそもそもあったのかということもまだ疑ってしまうことと、仮に事実であったとしても、それを敢えてこのタイミングで話したジェーンの姿勢からは、メイリンの疑いを晴らすための理由付けとして説明したようにしか見えないなと現在は感じてしまいます。

数年前から動いていた

ジェーンの話が事実であった場合、
数年前からヒースフィールド男爵とカルンスタイン側は接点があった可能性があります。

メイドたちが行方不明になり始めたのが具体的にいつからはわかりませんが、恐らくこの数年前あたりから、「魂のかたち」を探す行動は始まっていた可能性が高いのではないでしょうか。

そうだった場合、いかに葬儀屋と真シエル側が着々と用意を進めてきたかがよく分かります。

ジェーンの発言の矛盾点

最後に小さな部分なのですが、ジェーンの発言の信憑性性に疑問を抱く理由として、メイドの証言とジェーンの発言の小さな矛盾点を挙げておきたいと思います。

藍猫が帰ってこないことと、メイドの証言の矛盾

朝になっても藍猫が帰ってこないことを心配したメイリンに対し、ジェーンはこのように告げます。

ジェーン
「ああ…旦那様のお気に召したのね。数日間は離してもらえないかもしれないわ。
黒執事第155話「その執事、欠場」より引用

私が気になったのはこの数日間は離してもらえないかもしれないわという一言です。

以前も気に入った同じメイドが何度も男爵の夜の相手をしたことはあるようですが、その時の様子を話した別のメイドと意見が食い違っていることが分かります。

それがこちらです。

メイド
「あたし知ってんだから。旦那様が毎晩寝室にメイドをお呼びになること…。(中略)前に同室の子が何度も夜に抜け出してて。
黒執事第154話「その執事、遠方」より引用

同じ部屋のメイドがお気に入りになったという彼女の証言では、メイドは夜に呼ばれるだけで昼間は部屋に戻ってきていたことが分かります。

つまりお気に入りになったからといって仕事が免除されたわけではなかったようです。

ですが今回の藍猫は朝になっても戻ってこず、ジェーンの発言からすると数日間返してもらえさえしない可能性があるとのことでした。

これは矛盾点、もしくは今までのお気にいりのメイドと異なる対応であることが分かります。

たった一晩呼ばれて辞めたアニーと、一晩呼ばれて帰ってこない藍猫。

一見この二人の行動は同じに見えますが、藍猫が今後辞めた扱いになるのかが気になります。

もし辞めたのではなくお気に入りとして囲われたとしたら、その違いは何を意味するのでしょうか?

恐らく「魂のかたち」の点が影響しているのでしょうが、まだ詳しいことはわかりません。

この違いは
今後の展開に影響を及ぼす可能性があると感じました。

※今書いていて思ったのですが、この「魂のかたち」とは妊娠してるか否かを確かめることなのかもしれませんね

疑問点:妻に似たものを探すなら娘は?

こちらは小さな疑問点です。
ヒースフィールド男爵は妻と娘を失ったようですが、妻に似た「魂のかたち」は探し求めているものの、娘に似た「魂のかたち」を探すことは今のところしていないようです。

これが何か理由があるのかが気になりました。

ただ当時の貴族は現代と違い、子供とはだいぶ距離があったようです。

なので妻にだけ執着が生き、子供にはそこまで興味を示さなかったということも、歴史背景的に考えれば、不自然なことでもないのかもしれないと感じました。

まとめ

ひーーーーーーー何とか形に出来ましたーーーー!

現在8時10分。
ギリギリ3時間以内に書き終えることが出来ました(;O;)

流石に今回はめげかけた(単なるミスで)

今回の考察内容が、比較的伏線が少ない回で助かりました

第155話では、順調にヒースフィールド邸の話が進んでいっているイメージを抱きました。

これが最終的にどうやって葬儀屋と真シエルにつながってくるかがとても興味深いです。

あと何よりも疑惑はやはりメイドジェーンですね。

彼女がもしカルンスタイン病院の元ナースだった場合、彼女もやっていたのでしょうか‥‥フェニックスを.....

最近それが気になって仕方がありません笑

しかしヒースフィールド男爵が咬ませ犬なのか、どこまで自分がしていることの裏事情を把握しているのかがまだ根拠が少ないので、この点が今後明かされていくことがワクワクしています。

男爵が家族を失っていたという過去から、分かりやすく暁学会に結びつく接点が見つかった気もしますが、「魂のかたち」を探している割にはどうも男爵が選ぶメイドは特に美人ばっかりのような気が・・( ^ω^)・・・

やっぱり魂のかたちだけを必死に探してるよりは、なんだかちょっと素直に遊んじゃってるような感じにも見えるし、そうはいってもやっぱり咬ませ犬ポジなんじゃないのかな?なんてまだ怪しんでしまう自分がいます( ^ω^)漂うドルイット臭…

痕気になるのはジェーンとヒースフィールド男爵に肉体関係があるのかについてです。

あれだけの美人…アニー(やめたメイド)を選んだ完成からするとジェーンはヒースフィールド男爵の趣味にヒットする美人なんじゃないかなあと感じます。

基本お気に入りになると、しばらくすると皆辞めていってしまうようなので、もし肉体関係がジェーンと男爵にあったとしたら、その点においてもジェーンはイレギュラーな存在であることが分かります。

‥まあ、あれだけの美人がずっと手を付けられていなかったとしたら、それもそれでイレギュラーですね。結局ジェーンはどちらに転んでもイレギュラー…!

何はともあれ現在の藍猫が気になります。

藍猫はお色気担当。
メイリンは淑女担当。

改めてみてみると、この二人はセクシャルな魅力の描き方としても最も分かりやすく対照的な二人であることが分かります。

藍猫だけでなくメイリンにお誘いがきたらどうなってしまうのか。

・・・・願わくばどうか無事で。今後の展開を引き続き楽しみに待ちたいと思います!


餅月