黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!枢先生の「嘘という名の伏線」に騙されないように頑張ってる人が管理人。葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログです

【考察】タナカ「シエル様は…貴方様には酷すぎ…!」のセリフの真意を考察/このセリフは、ファントムハイヴ家襲撃事件に真シエルが関わっていることを示す重要な伏線である可能性

こんにちは!餅月です
今日はタナカさんがファントムハイヴ家襲撃事件中に発したセリフの真意について考察してきたいと思います


今回考察するのはタナカさんのこのセリフです

タナカ
「来てはいけません!お逃げ下さい!シエル様は‥‥貴方様には酷すぎ…っ!」

敵と交戦中のタナカさんに近寄ろうと駆け寄ってきた坊ちゃんに向けて、タナカさんはこのように言いました。

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坊っちゃんに助けを求められるも後ろから何者かに刺されるタナカさん:黒執事4巻第19話「その執事、異能」より引用
これはファントムハイヴ家襲撃事件の真っ最中に発せられたセリフです。

このセリフは非常に謎が深く、
黒執事の中でも最も謎深きセリフ三本指に入るものです(注※当社比w)

またこのセリフを紐解くと、最終的には
真シエルがファントムハイヴ家襲撃事件に関わっていたかもしれないという疑惑が浮上する非常に重要な伏線となっている可能性があります。

順番に説明していきたいと思います。

疑問点:何故タナカさんは走ってきた双子が坊ちゃんであると分かったのか?

双子は見た目では見分けがつきません。

それなのに、
何故タナカさんはこのファントムイヴ家襲撃事件という緊急事態の中で走ってきた子供が双子のうちの坊ちゃんであるとすぐに判断出たのでしょうか?

これが、このセリフを疑惑のものにしている大きな理由です。
この時タナカさんは敵と交戦中でした。

結論から申し上げますと、
私はこの時タナカさんが戦っていた相手こそ真シエルだったからではないかと考えています。

そう考える具体的な根拠を説明していきたいと思います。

「シエル様」を「貴方様」に言い返すと解釈すると、「意味が無いセリフ」になってしまう点

このタナカさんのセリフは、
最も分かりやすい形のミスリードなのではないかと私は感じています。

タナカ
「来てはいけません!お逃げ下さい!シエル様は‥‥貴方様には酷すぎ…っ!」

当時、私たち読者は坊っちゃんをシエルだと思っており、本物の真シエルが存在することを知りませんでした。

なので、このセリフは必然的にタナカさんがシエル様という呼び方を貴方様に単に言い替えたんだなと解釈するのが普通だったのではないでしょうか。

私も始めそう思っていました。

ですが、これを単にシエル様貴方様に言い換えたと考えると、このセリフは意味が無いものになってしまうことが分かります。

具体的に説明していきます。

「貴方」は、「人称代名詞」

貴方は、人称代名詞です。
代名詞とは名前を使わずにそれを表す言葉で、名前で個人を指すより広い意味を持ちます。

つまり誰か特定の人物を指すときは
固有名詞よりも人称代名詞の方が弱いことが分かります。

「シエル様」は、「固有名詞」

シエル様は、固有名詞です。
固有名詞とは、ある固有の人物を特定して指す呼び方です。

つまり誰か特定の人物を指すときは
人称代名詞よりも固有名詞の方が強いことが分かります。

固有名詞より、人称代名詞の方が示す範囲が広い

上記を踏まえたうえで考えていきます。
今回の考察の中で一番重要なのは、私はこの固有名詞と代名詞の指す範囲の広さ、個人特定力の強さなのではないかと考えています。

先ほども言及した通り、力関係としては

人称代名詞<固有名詞

となります。
タナカさんのセリフに置き換えてみると、力関係はこのようになります。

人称代名詞(貴方様)<固有名詞(シエル様)

おわかりいただけますでしょうか?
この力関係は、タナカさんの言い換えと完全に逆なのです。

分かりやすく言えば、
もしこれが本当に「シエル様」=「貴方様」だった場合、
タナカさんは個人を特定する「シエル様」というワードを言った後に、なぜかわざわざ名前よりも広範囲を指すはずの「貴方様」という人称代名詞に言い換えたことになります。
これは非常に違和感が残ります。

言う順番が下記の様に逆の場合は、まだまあ可能性があります。

タナカ
「来てはいけません!お逃げ下さい!貴方様は‥‥シエル様には酷すぎ…っ!」

この場合助詞の文法問題はさておき(※後で説明します)、固有名詞と人称代名詞という観点からのみ見れば、貴方様という人称代名詞から、更に狭い範囲を指すシエル様という固有名詞に言い換えたととらえられるため、このタナカさんのセリフは初めて意味があるセリフとなることが分かります。

ですが実際のタナカさんは作品の中で、「シエル様」を、敢えて「貴方様」と言い換えているためこの文法的考えが成り立ちません。

しかもこのセリフを発した時、タナカさんはひどく緊迫した状態に置かれていました。
そんな文字通り危機迫る中で、坊ちゃんに伝える時間は非常に限られています。

そんな貴重な時間の中で、ただ「シエル様」をわざわざ「貴方様」に言い換えるのはどうも腑に落ちないなと私は感じます。

以上のことから、
このタナカさんのセリフは「シエル様」を「貴方様」と言い換えたわけではなく、「貴方様(坊ちゃん)」と「シエル様」は別の人物を指しての発言であったと考えることが出来ます。

タナカさんのセリフ/重要なのは「助詞」のほう

また更にダメ押しで言いますと、
もし仮に、実はタナカさんのセリフにそこまで深く意味がなく、本当に単なる言いかえであったと考えると、この固有名詞と人称代名詞の他に加え助詞にも問題が出てしまうことが分かります。

※細かくて分かりにくいので色を付けました。色が違う部分が考察するうえで特に重要な部分なので注意して読んでみてください

タナカ
「シエル様‥‥貴方様には酷すぎ…っ!」

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坊っちゃんに助けを求められるも後ろから何者かに刺されるタナカ:黒執事4巻第19話「その執事、異能」より引用
↑ここです。

言い換えるだけならば

タナカ
「シエル様には‥‥貴方様には酷すぎ…っ!」

となるはずです。

それなのに、何故タナカさんは敢えて

タナカ
「シエル様‥‥貴方様には酷すぎ…っ!」

と言ったのでしょうか?
やはり、ただ言い換えただけ、と考えるとこのようにいくつかの疑問点が残ってしまうことが分かります。

タナカさんのセリフの真意は?

ではタナカさんのセリフがただの言いかえではなかった場合、真意は何なのでしょうか?

結論から申し上げますと、タナカさんがあの時坊ちゃんに伝えたかった真意はこのような内容だったのではないかなと感じています。

実際のセリフに、タナカさんが伝えたかったけれど伝えられなかったであろう気持ちを()で埋め込んでみました。

タナカさん
「こちらに来てはいけません!(自分が今交戦中の相手を坊っちゃんに見せたくないから)(だから坊っちゃんは)お逃げください!シエル様は…(今、敵として私と戦っています。襲撃事件を手引したのはシエル様でした。そしてその事実は)貴方様には酷すぎ‥!」

上記のように考える理由を説明していきます。

坊ちゃん&読者からはタナカさんがこの時交戦している相手が見えていませんでした。

そしてタナカさんは
「こちらに来るな、この現実は貴方には残酷すぎる」

と言います。

坊ちゃんはタナカさんと会うまでに屋敷の中で凄惨な死体の山を見ていました。
タナカさんもその現状はわかるはずです。

となると、タナカさんが言いたかったことは、
タナカが対戦している相手を見ることが、坊ちゃんにとって残酷すぎる

ということを表していたとしたら一番しっくりくるかなと感じました。

また、この時坊ちゃんは
真シエルと別行動をしており真シエルがどこにいるかは不明です。

真シエルも実はかなり怪しいキャラクターで、
現在当ブログではファントムハイヴ家襲撃事件にも関わり、黒幕に利用されたキャラクターなのではないかと考察しています。

真シエルが自らの家族を襲撃する可能性についての考察は
下記記事をご覧ください。

真シエルはかなりクレイジーで危険なキャラクターである可能性があります。

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このことから、
タナカが戦っていた相手(襲撃事件の犯人)は真シエルであり、
ファントムハイヴ家を滅ぼす要因の一つとなったのが真シエルである可能性は十分に考えられると思います。

タナカを刺したのは真シエルか?

もし上記が本当に当たっていた場合、タナカさんを背後から刺した相手は必然的に真シエルとなります。

だとしたらタナカさんとても切ないです…(;O;)

実際戦っている際、
タナカさんは自ら進んで責めているというよりは敵の攻撃を受けているだけのようにも見えます。

あれだけ剣の手練れであるタナカさんが自ら攻撃もしないうちに敵に剣を弾き飛ばされるのはやはり違和感が残ります。

そして真シエルは、
フランシスによって度々剣の稽古を受けている様子が描かれていました。

これが伏線である可能性があります。

真シエルが敵対し、
自らに対し剣を振るってきたタナカは攻撃することが出来ず受け流すだけしかできなかったのかもしれません。

目の前の敵が真シエルだと分かっていたとすれば、反対側から駆け寄ってきた双子が坊ちゃんであると気づくこともすぐにできますよね

また、タナカさんが刺された際
その位置が少し低いこともこのように考える理由として挙げることが出来ます。

タナカさんの嘘

犯人と顔を合わせ戦ったにも関わらず、坊ちゃんに「犯人を見ていない」と嘘を付くのはなぜか

タナカさんは敵と交戦したことから、
犯人を見ていないというセリフは明らかに嘘であると断言できます。

f:id:mochimochimoon:20190808153429p:plain
犯人は知らないと答えるタナカ:黒執事13巻第62話「その執事、成長」より引用
これはタナカさんが坊ちゃんを想い、
真シエルが犯人の中に混ざっていたという事実を隠そうとした可能性があります。

まとめ

以上のことから、私はやはりこのセリフはミスリードなのではないかと強く感じました。

また、もしそれがあたっていた場合、真シエルがファントムハイヴ家襲撃事件に加担していたことが確定となります。

現在、真シエルの執事をしているタナカさんに笑顔が全く見られないことも、これらが影響している可能性は十分にあると感じています。
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タナカさんは誰よりもより深く、
このファントムハイヴ家襲撃事件の真相にたどりついてしまっているのかもしれません

餅月