黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!作品の「嘘」と「伏線」に貴方も騙されていませんか?葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログ

【祝!コミック最新刊発売】本日は黒執事28巻発売日/セバスチャン「過去を灼き尽くし、共に奈落へ」葬儀屋「これ以上ファントムハイヴを失うのは、もう我慢が出来なくなったんだよ」

【祝!黒執事コミックス最新27巻発売!】

こんにちは!餅月です。

いよいよ本日3月27日は「黒執事最新刊28巻」の販売日です!

今回の巻では、
遂に私の大好きなあの人が登場します!!

覚悟して読んでください…!

前巻である27巻の中にある大まかな注意すべき伏線は下記記事にまとめてあります。
www.under-taker.com



黒執事28巻重要な伏線まとめ

葬儀屋は真シエルを炎から救出する際、何者かに邪魔をされていた

Q:何故シエルの遺体を救ったかという問いに対し

葬儀屋「だって灰になってしまったら元に戻してあげられないだろう?君たちのお父さんみたいにね。いろいろと邪魔が入って苦労したよ。
黒執事第140話「その執事、主張」より

こちらも当ブログでの考察が的中する結果となりました!
該当する過去記事を引用します。

【葬儀屋は裏社会の「情報屋」】

葬儀屋は裏社会の情報屋です。
ケルヴィン男爵でさえ知り得ることが出来たこのサバトの情報を葬儀屋がつかんでいなかったとはあまり考えられません。

もし葬儀屋が本当にファントムハイヴ家襲撃事件からサバトでの悪魔との契約までの間これらのことを本当に知らなかった場合、何者かが葬儀屋を、わざとこれらの情報がつかめないような場所までわざと遠ざけていた、もしくは邪魔をしていた可能性があります。

引用源:【考察】サバトにいた謎のフードの男の正体はジョン・ブラウンの可能性 - 黒執事考察ブログ

さらっと葬儀屋は言っていますが、これは非常に重要です。

ファントムハイヴ家襲撃事件黒幕の影

葬儀屋はやはり何者かによって邪魔をされていました。

これは黒執事の世界の中には現段階で最強キャラの葬儀屋を出し抜けるもっと上の存在がいることが確定したことになります。

今現在では敵キャラポジにいる葬儀屋ですが、この時葬儀屋は双子を助けようとしていたことが明らかになりました。

つまり、この時葬儀屋を邪魔していた勢力こそが、ファントムハイヴ家襲撃事件の黒幕であると考えて恐らく間違いないでしょう。

葬儀屋を「苦労」させることが出来るもの

今回の葬儀屋のセリフの中で注目すべきキーワードは「邪魔」も勿論ですが、同時に「苦労」というワードも非常に重要だと考えています。

今のところ登場人物の中では葬儀屋がダントツに最強です。

しかし、そんな葬儀屋ですが、実は黒執事の中で今まで2回だけ「苦労させられた」ということについて語ったことがあります。
それが今回の真シエルの遺体回収。そしてもう一つは自身のデスサイズを死神派遣協会から持ち出すときです。



・・・遂に本誌でも見えてきましたね、死神派遣協会の影が
セバスチャンでさえ敵わない葬儀屋。そんな葬儀屋を苦労させることが出来るのは今のところ死神派遣協会だけです。

葬儀屋が邪魔されていたのがいつからなのかがまだ明確ではありませんが、もしファントムハイヴ家襲撃事件の日からサバトの日まで葬儀屋が死神派遣協会によって邪魔され続けていたとしたら、彼は最長で1か月間も足止めを食らっていたことになります。

葬儀屋が灰から戻したかったのはヴィンセント「だけ」

個人的に葬儀屋のセリフで気になった点があります。それがこちらです

葬儀屋「だって灰になってしまったら元に戻してあげられないだろう?君たちのお父さんみたいにね。」
黒執事第140話「その執事、主張」より

ここで注目すべきは「お父さん」というセリフです。

このお父さんは、当然ヴィンセント・ファントムハイヴのことです。
ここで葬儀屋は「君たちのお父さんお母さんみたいにね」とは言っていません。お父さん限定です。坊ちゃんたちのお母さんであるレイチェルについてはノーコメントです。

これは葬儀屋とファントムハイヴ家との関係性を紐解くうえで非常に重要な伏線である可能性が高いです。
具体的に説明していきます

葬儀屋の言う「失いたくないファントムハイヴ」とは?

葬儀屋は「これ以上ファントムハイヴを失うのは我慢できない」と言っています。これは具体的に誰のことを指しているのでしょうか?

結論から言えば、この「ファントムハイヴ」が表す意味の中に、お母さんであるレイチェルは含まれてない可能性が高いです。
そしてこの線引きが示す意味は想像以上に大きいものであると予想しています。


ここで葬儀屋が具体的に「これ以上失いたくないファントムハイヴの人間」として想っているのは

  • ヴィンセント
  • シエル
  • 坊ちゃん

この3人のみである可能性が高いです。

なぜここまで強く主張するかといいますと、この考察には葬儀屋の宝物である遺髪入れにある「クローディア・ファントムハイヴ」が関係してきます。

坊っちゃんの祖母クローディア・ファントムハイヴ

クローディア・ファントムハイヴは坊ちゃんたちの祖母であり、ヴィンセントの母親です。
葬儀屋は彼女の遺髪入れを「宝物」として大切に持っています。

先ほど挙げたヴィンセント、シエル、そして坊ちゃん。それとヴィンセントの妻である双子の母であるレイチェル。
彼らを区別するとすれば、このクローディア・ファントムハイヴと血が繋がっているかいないかをあげることが出来ます。

ヴィンセントはクローディアの息子であり、シエルと坊ちゃんはクローディアのであり、血が繋がっています。
一方ヴィンセントの妻レイチェルはクローディアと血が繋がっていません。

葬儀屋が「どうしても失われるのが我慢できないファントムハイヴ」としてこだわるのは、クローディアの血である可能性があります。
ではなぜ葬儀屋はクローディアの血にこだわるのでしょうか?

葬儀屋の正体は双子の祖父の可能性

これはこのブログを始めるきっかけとなった最初の考察でもあるのですが、単刀直入に言うと葬儀屋はヴィンセントの父で、双子の祖父。そしてクローディアのパートナーであった可能性があります。

その人の名前は「 Cedlic.K.Ros」。これは緑の魔女編でドイツの死神が持つ家系図から読み解くことが出来ます。

そしてこの「 Cedlic.K.Ros」は、葬儀屋の本名である可能性が高いです。

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「 Cedlic.K.Ros」が怪しい理由
  • 「 Cedlic.K.Ros」は生没年が不自然に不明
  • 他のご先祖様は見える位置に名前があるにも関わらずバーコード状に見えなくなっている
  • ルドガーの言う「そういう家系かもな」とは
「 Cedlic.K.Ros」は生没年が不明

「 Cedlic.K.Ros」は誕生日、没日は明らかになっていますが、誕生年、没年が綺麗にルドガーの台詞で隠されています。

ルドガーは、死神を認識した坊ちゃんに対し、この家系図をちらりと見て「そういう(死神が視える)家系かもな」と言います。
ルドガーが「そういう家系」と言った理由として、この「 Cedlic.K.Ros」の生没年が、明らかに周りの人間と時代がずれていた可能性があります。

つまり「 Cedlic.K.Ros」は死神であり、ファントムハイヴ家は死神の血が混ざった家系である可能性があるのです。

つまりもし葬儀屋=「 Cedlic.K.Ros」であった場合、「失われるのが我慢できない三人のファントムハイヴ」は、自分とクローディアとの間の忘れ形見である可能性があります。


他にも

  • 「 Cedlic.K.Ros」はクローディアの愛人であり、関係は秘密であったこと
  • クローディアは「 Cedlic.K.Ros」との子であるヴィンセントに爵位を継がせるため、身分がしっかりした家柄の人間と結婚し、その相手との子としてヴィンセントを生んだ可能性
  • 女王が葬儀屋とクローディアの関係性に気付き、番犬のテストも踏まえ、人外の血が混じったファントムハイヴを危険視し、襲撃事件を起こすきっかけになった可能性があること
  • ヴィンセントは自分の父親が葬儀屋であることを知らなかった可能性

これらを上げることが出来ます。

「 Cedlic.K.Ros」については本当にたくさんの考察が出来ます。すでに一度すべてまとめた記事ではありますが、近いうちに改めて記事をまとめなおしてみようと思います。


すこし話はそれますが、この葬儀屋=「 Cedlic.K.Ros」なのではないかと言う考察は、当ブログで私が初めて書いた記事です
当時「 Cedlic.K.Ros」でググってみても何もヒットしなかった為「これはとにかく書いておかねば!」と思い立ち上げたのがきっかけでした。
当時はまさかこんなにたくさんの方に読んでいただけるとは思っておらず、身が引き締まる思いです

葬儀屋「君にはわかりっこないよ」という真意は

葬儀屋は、今回セバスチャンに「何故そこまでしてシエル・ファントムハイヴ郷の復活に拘るのか」と聞かれた際、「君にはわかりっこないよ」と答えます。

もし私の考察があっていたとしたら、葬儀屋がファントムハイヴにこだわる理由は彼らが愛する人と自分との間に生まれた忘れ形見だからである可能性があります。その感情はとても人間的で、確かに悪魔にはわかりっこないものなのかもしれません。

真シエルの優しい言動

最後に真シエルについても少し言及して置こうかと思います。
今回の真シエルの台詞は、坊ちゃんを思いやる非常に優しいものばかりでした。
嘘をついたことを責めるつもりはない、むしろ三年間一人でよく頑張った。もう僕がいるから安心しろなどなど・・・。

しかし私の中ではまだ真シエルをとても不気味に感じています。理由としては坊ちゃんの怯え具合が違和感として残っているからです。
死別した家族、ましてや「シエルがなりたかったシエルになる」と言う覚悟で契約した坊ちゃん。そのシエルが生き返ったら、本来何もなければ嬉しいはずです。

しかしこの怯えよう・・・。
何度も言いますが、契約後の回想シーンではまだ「シエルが坊ちゃんの中で悪しき名となった理由」が明かされておらず、伏線として残っています。
恐らくこれが明かされるとき、真シエルの本当の人物像と、ファントムハイヴ家襲撃事件の黒幕に繋がっていくのだと思います。

今のところですと、
私は真シエルは坊ちゃんとずっと一緒にいたいがために何らかの形でファントムハイヴ家襲撃に加担しており(悪しき名となった理由)、それを斡旋させた人物こそ、女王と死神派遣協会であると考えています。

真シエルは坊ちゃんにとても優しいです。確かにその様子からは坊ちゃんへの愛情を感じます。

しかし坊ちゃんは怯えています。
真シエルは、回想の中で母親のレイチェルが坊ちゃんへ触れた際不快感を表しました。また現実世界では、坊ちゃんだと思った自分を気付かい額に手を当てようとしたソーマに対し「気安く触れるな」といい発砲しました。

これらは坊ちゃんへの異常な執着である可能性があります。以上のことから、私は真シエルから坊ちゃんへの愛情は歪んだものであると考察しています。

ビザールドールの進化の歴史

今回の真シエルの回想を見ると、真シエルがビザールドールとしてどんどん進化していることが分かります。

葬儀屋目線で見てみると今回のこの回想は不気味なものではなく、どんどん真シエルが生前の頃に戻っていく嬉しい期間だったのかもしれません。

切り裂きジャック編
・寝たきり
・謎の溶液に浸されている
・身体を動かすことが出来ない
・鼻と口にチューブが必要
・溶液に浮かんでいるのは死体を腐らせないためのか・・?

サーカス編
・溶液が必要なくなる
・体を起こせるようになる
・自力ではまだ動けない
・鼻にだけチューブが必要
・額に縫合の後がある

豪華客船編
・鼻のチューブが外れる
・自力で動けるようになる
>失った魂を求め、人を襲いはじめる
・額に縫合の跡がある
・葬儀屋の言うことを聞かない

寄宿学校編
・葬儀屋の言うことに従うようになる
・むやみに人を襲わなくなる
・表情がまだ無い
・額に縫合の跡がある

青の教団編
・生者とほぼ何も違いが無くなる
・額に縫合の跡が無い

こうして順を追ってみると、真シエルに咬まれて嬉しそうにしている葬儀屋の気持ちが分かる気がします。

今まで自力で動けなかった真シエルが動き出し、そして「生きよう」という本能から葬儀屋の魂を求め噛みついてきたとしたら・・・。

そりゃあこんなに嬉しそうな表情にもなりますよね(大泣き

大量のビザールドールは真シエル復活の為の副産物では無い

豪華客船編よりずっと前から葬儀屋は死者蘇生の実験をしていた事が今回明らかになりました。
今回の第141話の中で最も重要な伏線であると考えています。

具体的に説明していきます。

セバスチャン「つまり豪華客船や寄宿学校に持ち込まれた動く死体はすべてシエル様をよみがえらせる過程で生じた副産物ということですか。」

葬儀屋「まさか!あれが始まりなわけがないじゃないか。

セバスチャン「何ですって?」

葬儀屋「確かに肉人形が自立歩行できるまで進化したのは最近だけど、実験自体はもっとずっと前から始まっていたよ。伯爵は小生が連れ帰った夜から小生特製の棺に入れて大切に調整して来たのさ。長い時間をかけて少しずつね。」

葬儀屋の回答はズレている

セバスチャンからの質問に対し葬儀屋の答えがズレていることはお分かり頂けるでしょうか?


セバスチャンは葬儀屋に

セバス「今までの動く死体はシエル復活のための副産物か」
と質問しているにも関わらず、葬儀屋は

葬儀屋「実験自体はもっとずっと前からやっていた。」

と期間の回答をしています。
これは少しトンチンカンな答えであると言えます。

勿論これはわざとであり
葬儀屋はこの点において恐らく何かを隠し、はぐらかそうとしていると予想しています。

では葬儀屋は一体何をはぐらかそうとしているのでしょうか?

それを紐解くために、今明らかになっていることをまとめ考察していきます。

上記の葬儀屋の発言で明らかになった事

・豪華客船編よりずっと前から葬儀屋は死者蘇生の実験をしていた

・今までの動く死体が、真シエルを復活させる為だけの副産物だと明言していない

今回葬儀屋はこれらを明言しました。

台詞欄でも赤に色を変えて強調しましたが、葬儀屋はこの死者蘇生の実験がシエルの為だけであるとは言っていません。
むしろ「まさか!」と否定しています。

葬儀屋「実験自体はもっとずっと前から始まっていたよ。伯爵は小生が連れ帰った夜から小生特製の棺に入れて大切に調整して来たのさ。長い時間をかけて少しずつね。」


ここで重要なのは、

・実験の具体的なスタートが真シエルを連れ帰った夜からだったとはまだ明言されていないこと

・「伯爵の場合は」という話し方をしているということ

です。

「伯爵は」という言葉に違和感

私はこの「伯爵は」と言う言葉がとても違和感に感じました。

まるで「伯爵の場合は」と言っているようです。

今回日本語が難しく、葬儀屋の台詞解釈がとても厄介なのですが、

私は葬儀屋が「まさか!」と否定した内容は、「豪華客船編から実験を開始したわけではないよ」という隠れミノを使い、本当は「真シエルのためだけに実験を始めたわけではない」という真意が隠されているのではないかと感じました。

葬儀屋は誰のために死者蘇生の実験を始めたのか

また今回葬儀屋はいつから死者蘇生を始めたかも具体的に明言していません。

原作でも死神現役時代に葬儀屋が走馬灯劇場(シネマティックレコード)を編集した描写があります。

私は今回葬儀屋があやふやに隠したことは、
・葬儀屋の初めての死者蘇生の実験はクローディア・ファントムハイヴであったこと。
・そしてその実験に失敗し彼女の遺体をダメにしてしまったこと

なのではないかと考えています。

こうすれば、今回の葬儀屋の

・真シエルの為だけではないという言い方
・葬儀屋が本当はいつから死者蘇生の実験をしていたかについての謎

は全て違和感なくあてはめることが出来ます。


ちなみにもし本当にそうだった場合、葬儀屋は過去にクローディアの死者蘇生に失敗した可能性があります。

またその後彼女の人骨を自分のデスサイズにカスタマイズした可能性もあります。

根拠付きの考察をこちらの記事にあげていますのでよろしければ読んでみてください!
www.under-taker.com
www.under-taker.com



大体黒執事において
キャラクターがトンチンカンな回答で答えをはぐらかす時は何か真実を隠したいときです。

前回の契約のシーンで坊ちゃんが悪魔に「死んだ人間を生き返らせることが出来るのか」と問いかけた時も、セバスチャンは答えになっていないトンチンカンな答えを言い坊ちゃんをはぐらかしていました。

そのセバスチャンが今度は葬儀屋にはぐらかされる・・・

あの押し問答も、もしかすると今回の伏線だったのかもしれませんね。面白いです。

やはり葬儀屋はセバスチャンよりも上手のようです。

セバスチャンの「話術トリック考察」は個人的にとても興味深く面白かったので、引用させていただきますね。

未読の方は引用のラストまで飛んでください。

答えをはぐらかすセバスチャン
:2018年3月17日記事



「死んだ人間を生き返らせることは出来るのか」

悪魔と契約する坊ちゃんの回想シーン。

その中で坊ちゃんは悪魔に「死んだ人間を生き返らせることは出来るのか」と問いかけます。

これに対し悪魔は

悪魔「やはりお兄様を望まれるのですね。穏やかな日々をお約束しますよ」

とだけ答えます・・。

さて、今回の話の中で最も重要そうなのはこの問題です。

紐解くうえで大切なのは、セバスチャンは契約前であり嘘がつける為、まだセバスチャンの発言は何も信用できる根拠が無いということです。

坊ちゃんの「死人を生き返らせることが出来るのか」という坊ちゃんの問いに対するセバスチャンの回答を改めて確認してみましょう。

悪魔「穏やかで幸せな時間をお約束しますよ。」

まず大前提として、
この回答はそもそも死んだ人間を生き返らせられるかどうかの答えになっていません。

もしこの質問に解答するならば「イエス」か「ノー」の二択しか存在しないからです。

英語の文法的に考えてみればわかります。
坊ちゃんの質問は「Can you~?」です。必然的に答えは「yes,I can」か「No,I can`t.」の二択であることが明白です。

それにもかかわらず「穏やかな時間を約束する。」という回答・・・。
英語のテストだったらペケかも

当然セバスチャンとしてはそれをわかってこの発言をしたはずです。この回答は、質問者をはぐらかす回答です。

これは結局、言葉の受け取り手側に、本当の真偽に関係なく勝手に「どちらなのか」を想像させてしまう意地の悪い回答となります

ここで悪魔の口車に伸されらていない、正解の答えがあるとすれば、
「それは答えになっていない、イエスかノーかで答えろ」ではないかと私は考えています。


しかし坊ちゃんは「嘘だ」と言ってしまいました。

セバスチャンの発した回答は、一見的を得ているように見えていながら実のところ支離滅裂です。
嘘か本当か、という話ですらないのです。

これがあらわすことは、

坊ちゃんは悪魔の支離滅裂な話の中から、「イエス」か「ノー」かという、回答の幻想を独自で生みだしてしまったということです。

これはとても危険な状態だと感じます。

何故坊ちゃんは「嘘だ」といったのか

悪魔「穏やかな時間をお約束しますよ」

この言葉の意味を考えると、様々な幻を見ることが出来ます。

  • (シエルを本当に復活させられるから、)穏やかな時間を約束しますよ。
  • (シエルを復活は出来ないけど、そう信じ込ませる事は出来るから)穏やかな時間を約束しますよ。
  • (坊っちゃんを殺し、死後の世界で)穏やかな時間を約束しますよ。

などなどなど・・・・パターンは未知数です。

これが、セバスチャンが坊ちゃんと私たちに見せようとしている幻想だと感じています。

セバスチャンが坊ちゃんの質問に「イエス」「ノー」で答えてない今、この中からどれが本当のことなのか決定できる術はありません。

すべてが根拠のない私たちの思い込みとなってしまいます。(前述した通り、そもそもこの中に「答え」なんてないと思いますが・・・。)

「嘘だ」といった坊ちゃんには、何か「真実」にみえる幻想が生まれていたはずです。それこそが坊ちゃんの場合

  • 渡り賃は2度と戻らないとおまえは言った。
  • つまり死んだ人間を生き返らせることや時間を戻すことは出来ない
  • 『死んだ人間が生きている』そう僕に思い込ませることが出来るだけ


だったのでしょう。
実際坊ちゃんが「嘘だ」と指摘したことは、紐解いてみるとすべて根拠が無いあやふやな理論であることが分かります

それに対してセバスチャンはこう答えます。

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黒執事第138話「その執事、推敲」より

・・・・・ゾッとするものがありませんか?

本当に・・・?本当に坊ちゃんは「気づいた」のでしょうか?

普段でしたらセバスチャンの言葉をすべて真実の証拠としてとらえることが出来ますが、今回は契約前のためセバスチャンはまだ嘘が付ける状態です。

坊ちゃんは、悪魔セバスチャンが巧みに織り交ぜた言葉の幻想に、ものの見事に捕まってしまったように私には見えてしまうのです。

セバスチャンが人を生き返らせることが出来るかどうかについて何か隠しているのは恐らく事実です。


その「隠蔽」が明らかになるのはおそらくもうちょっとだけ先の話なのだと思います。

そして、セバスチャンが契約の際についた「死者蘇生」についての可不可の真実が暴かれるその時にこそ、シエルが「悪しき名」となる時だと予想しています。

引用記事:【考察】黒執事第138話「その執事、推敲」Gファンタジー2018年4月号 - 黒執事考察ブログ


このように坊ちゃんをはぐらかしたセバスチャンが、
全く似たような方法で葬儀屋にはぐらかされていることは面白い伏線回収だなと感じました。

坊ちゃん「死者を蘇らせるなんて・・どうかしてる!」

このセリフは真シエルに関わる伏線である可能性があります。

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動揺する坊ちゃん:黒執事第141話「その執事、推量」より引用

第138話の、悪魔との契約シーンの中で、坊ちゃんはこのように問いかけています。

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悪魔に問いかける坊ちゃん:黒執事第138話「その執事、推敲」より引用

また同時に、「シエルを返して!」とも坊ちゃんは発言しています。

このことから、
坊ちゃんは現在と過去で死生観が大きく変化していることが分かります。

またこの二人の契約シーンが回想として描かれましたが、

その中でまだ唯一
「坊ちゃんの中で何故真シエルが悪しき名となったのか」が現在も明らかにされていません。

おそらくこの残った「真シエルの正体」と非常に大きな関係性のある伏線だと考えています。

こちら非常に面白い伏線になってますのでよろしければぜひ読んでみてください!↓
www.under-taker.com

オセロと葬儀屋の煽りあいに「嘘」は含まれていない

今回の黒執事ではオセロと葬儀屋が敵意むき出しで煽りあう面白いシーンが描かれました。

葬儀屋はオセロが戦闘能力が無いことを元から知っていたため、オセロの大口を面白がり、それに乗っかり芝居を打っていたようです。

こういうノリって、厨二時代の男子学生みたいですよね笑笑

しかしここで強調したいことがあります。

それは二人ともこの会話において嘘は言っていない可能性が高いということです。

そう考える根拠を具体的に説明していきます。

オセロは「咬ませ犬ではない」可能性が高い

今回オセロは「咬ませ犬」のような表現をされましたが、これは簡単なミスリードである可能性が高いです。

本来は葬儀屋と何か同等の力を持つ非常に強力なキャラクターである可能性があります。

何かを感じ取ったグレルとセバスチャン

オセロと葬儀屋の殺伐としたやり取りに、グレルとセバスチャンは確かに尋常ではない「何か」を感じていました。

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「何か」を感じ取ったグレルとセバスチャン:黒執事第142話「その執事、膺懲」より引用

もしこの二人が本当にただ演技で話していたとしたら、
この時グレル達が感じ取ったのは一体なんだったのか?と言うことになってしまいます。

オセロがデスサイズを「投げた」ことだけがコントだった可能性


オセロは自分の折檻方法がデスサイズを用いるものであるとは一言も言っていません。

今回オセロはあたかも「咬ませ犬だった」かのように描かれていますが、私はむしろ真逆に感じました。

今回の葬儀屋が爆笑したオチは読者への小さなミスリードであり、
実際にオセロの力が発揮されたとき、それは葬儀屋をも封じ込めることが出来るものである可能性が高いと強く感じています。

つまり、纏めるならば、この「煽りコント」の中でオセロがしたお茶目な行動は、実は葬儀屋に向かってデスサイズをぶん投げるという「行動」だけだった…と考える方が自然に感じます。

オセロが考えていたこと考察

・言っていることは全て本心

・遊び心と、自分の筋肉マシンの成果を試す為、「折檻」とダブルミーニングをかけ葬儀屋にデスサイズを投げつけてみた

・本当の「折檻」はまだはじめていない

葬儀屋が考えていたこと考察

・前半言っていることは全て本心

・オセロがデスサイズを取り出したタイミングで「折檻」の持つ意味に「おや?」と疑問を感じる

・オセロがあいさつ代わりに、「折檻」に本来の意味に加え「武力的折檻」のダブルミーニングを絡めてきたことに気付き、笑い転げる


先程、私は葬儀屋が「オセロの演技にのった」と言いましたが、
こうしてみてみるとやはり案外二人ともずっと本気だったのかもしれません笑

特に葬儀屋はオセロがデスサイズを取り出すまでは「折檻」のダブルミ―ニングに気付いていなかったはずですし、となるとずっとオセロの「真の折檻」の話としてずっと真剣に敵意を出していた可能性の方が高いかもしれませんね。

オセロと葬儀屋が会うたびにこのようなふざけあいをしていたとしたら話は別ですが、今与えられた情報のみを考えるとこのように考える方が自然かなと感じます。



オセロがデスサイズを葬儀屋に投げる瞬間の豹変した表情とそれまでのくだりの言い回し・・・。
あの表情はオセロの「素」である可能性が高いと感じています。

またそれは葬儀屋のオセロに対する態度もしかりです。

あんな攻撃的な表情の葬儀屋は初めて見ました…。

二人の本当の素顔があの表情だとしたらゾクゾクしますね…!

ようやく同等の力を持つ敵に巡り合い、余裕がなくなったらああなるということでしょうか。

「オセロ」だけでなく、オセロに対し「死神派遣協会のお上」を重ねた結果の、あの表情なのかもしれません。

オセロは死神派遣協会の「お上」が派遣した死神

オセロは死神派遣協会のお上により直々に派遣されたイレギュラーな死神です。

調査目的は勿論「死者蘇生を施す主防犯」について。

死神派遣協会は豪華客船編にてグレルとロナルドから葬儀屋についての具体的な報告を受けていたことから、最終的に葬儀屋と対峙する可能性を見越してオセロを派遣したと考えることが自然です。

このことから、オセロはやはり武力以外の何かで、葬儀屋をも蹂躙できるほどの力を持っているのではないかと考察します。

デスサイズを抜いた葬儀屋

今回葬儀屋はオセロに対しいきなりデスサイズを抜きました。

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いきなりデスサイズを抜く葬儀屋(アンダーテイカー):黒執事第142話「その執事、膺懲」より引用

豪華客船編ではグレル・セバスチャン・ロナルドの三人を相手していたにも関わらず、初め葬儀屋はデスサイズを抜こうとしませんでした。

これは葬儀屋の「勝てる」という余裕の表れであるとも考えられます。


今回の相手は運動音痴なオセロのはずです。

セバスチャンとグレルが近くにいることをプラスして考えてみても、やはりいきなりデスサイズは戦闘能力的に割がありません。

恐らく葬儀屋程の能力の持ち主でしたら、純粋に戦闘だけで片付く相手なら卒塔婆のみでも十分なはずです。

つまり葬儀屋は戦闘ではオセロに勝てますが、やはりオセロの「戦闘以外の科捜課の能力」を危うんでいる可能性が高いと考えることが出来ます。

「君に『だけ』は言われたくない」と語る葬儀屋

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オセロと葬儀屋:黒執事第142話「その執事、膺懲」より引用

葬儀屋
「ヒッヒ...小生の頭が壊れてるって?>…君にだけは言われたくないねえ!オセロ!
黒執事第142話「その執事、膺懲」より


上記の葬儀屋の台詞に、葬儀屋とオセロのやり取りが嘘ではないと考える理由があります。

「君には言われたくない」ではなく「君にだけは」と言うかなり強い限定が使われています。

「君には」と言う言い方でしたら、まだそこまで詳しくない相手に使ってもおかしくないと感じます。

しかし「君にだけは」と敢えて言う理由を考察してみると、葬儀屋にはそのようにオセロを判断できる具体的な過去のエピソードがあるからと考えることが自然だと感じます。

つまりこの言葉から考察して、
オセロは葬儀屋から見ても自分以上に頭が壊れていると感じるキャラクターである可能性が高いと言えます。

クレイジーなオセロ…彼の能力はまだ明らかになっていないため油断は禁物です。

葬儀屋が「名前」を呼んだ重要性

今回、葬儀屋が名前で「オセロ」と呼びました。
これは非常に重要です。

以前私は黒執事における「名前」の重要性について当ブログで考察しました。


黒執事は「名前」に非常にこだわりを持って描かれている作品です。

坊ちゃん、セバスチャン、葬儀屋。
この三人は悪魔6のメンバーで読者人気投票ランキングの上位1位~3位のキャラクターですが、この三人は全員まだ本名が明らかになっていません。

つまり黒執事はキャラ人気登用ランキング上位3名全ての本名が不明な作品となります。

中でも特に、葬儀屋と言うキャラクターは「名前」が非常に重要なものとして描かれています。

と言いますのも、葬儀屋は登場人物のことを誰も名前で呼んだことが無いのです。

基本葬儀屋は「伯爵」「執事君」など、いわゆる通称でしかキャラクターの名前を呼びません。

唯一の例外はディーデリヒです。

葬儀屋はただ一人、ディーデリヒだけを「ディーデリヒ君」名前で呼んだことがあります。

ちなみに、これについての考察は割と単純です。

ディーデリヒ
「名前で呼ぶな!俺はお前の寮弟ではない!」

ディーデリヒはよくこのように発言しています。

葬儀屋はディーデリヒが名前で呼ばれることを特に嫌っていることを知っていたからこそ、敢えて嫌がらせと悪戯を込めて本名で呼んだのではないかと考えています。

詳しくはこちらの記事にまとめてあります!
www.under-taker.com

余談:意図的に隠される葬儀屋の本名

黒執事の中にはキャラクター同士の会話を含めても意図的に名前が隠されているキャラが存在します。

今まででもっともそれが顕著だったのが我らが坊ちゃんです。

どうやら、本名がバレると何やら大きく本編に影響を及ぼすキャラクターはキャラ同士の会話の中にも名前が入らないよう意図的に描かれているようです。


そして今回葬儀屋の名前も隠される路線に入ってきました。

葬儀屋の名前を呼ばないオセロ

今回オセロが葬儀屋のことを「お前」と呼びました。

オセロは葬儀屋(アンダーテイカ―)と呼ばれる以前の葬儀屋を知っていた可能性が高いです。

勿論その時葬儀屋は本名で呼ばれていたでしょう。

つまりオセロは葬儀屋の本名を知っている可能性が非常に高いです。

特にオセロは登場人物を「○○チャン」と独特な呼び方をする為、いきなり葬儀屋を「お前」と呼びかけたのは少し違和感がありました。
ここまでして葬儀屋の本名を隠すことには何か意味があるはずです。


となると私の考察から考えると理由は一つ…。

ファントムハイヴ家の家系図の中に、既に葬儀屋の本名が記載されているからではないでしょうか?

葬儀屋の本名がばれると、ファントムハイヴ家との関係性もばれてしまう為、あえて葬儀屋の本名は隠されている可能性があります。


これは…!これは...!!
期待してしまってもいいのでしょうか!?

葬儀屋の本名についての具体的な考察はこちらの記事にまとめてあります!
特に葬儀屋の本名の可能性がある具体的な名前まで言及していますので、いつも以上にネタバレ注意でお願いします。

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真シエルの発言の矛盾

今回の真シエルのある発言には矛盾が生じています。

それを紐解くために、一度前々回の第140話での真シエルの主張をおさらいしてみましょう。


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坊ちゃんを叱るつもりはないという真シエル:黒執事第140話「その執事、主張」より引用

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坊ちゃんを擁護する真シエル:黒執事第140話「その執事、主張」より引用

真シエル
「お前が嘘をついていたことを叱るつもりはないよ。むしろお前を嘘つきだと責める奴がいたら僕が許さない。」
黒執事第140話「その執事、主張」より

それを踏まえ、今回の真シエルの発言がこちらです。

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坊ちゃんを責める言い方をする真シエル:黒執事第142話「その執事、膺懲」より引用


うーーーーん…
ううううーーーーん…

確かに「嘘つきだと責めては」いません…

ですが…これはもはや言葉のあやであり、ほぼ同じ意味と捉えられます。

真シエルが、本当に坊ちゃんが三年間独りで頑張ったことを褒めてあげたいのなら、

「僕の代わりをしてくれていたんだ」

など、言い方は山のようにあったはずです。

それをあえての
成りすましていたんだと言う発言…

成りすましとはいい意味では使わない否定的な言葉です。

またこのセリフは、ミッドフォード侯爵家と、ヤードの人間数十人が見守る中で発言されました。

結果坊ちゃんは疑惑の人間として皆から好機の目にさらされることになり震えてしまいます。

更にいうなればこの時の真シエルの台詞の口調です。

このセリフはミッドフォード侯爵に対して真シエルが言った言葉ですが、口調がかなり幼いです。

今までの真シエルの話し方は威厳がある伯爵そのもので、年齢的に違和感を感じるほど大人びていました。

それをいきなりここで敢えて多少の幼稚さを口調に混ぜることに、計り知れない悪意を感じました。

真シエルの目的は何か?

おそらく真シエルの一番の狂気は「坊ちゃんへの歪んだ愛情」にあると言えます。

これは、坊ちゃんが真シエルと再開して以来、喜ばずずっとおびえ続けている理由についての考察の中でも度々言及してきました。

簡単に纏めると下記の通りです。

真シエルの異常性について

・真シエルは母親でさえ、坊ちゃんに触れることに不快感を持っていた。

・真シエルは坊ちゃんと一緒にいたいが為にファントムハイヴ家襲撃事件に加担していた可能性がある。

・坊ちゃんの中で真シエルが「悪しき名前」になったのは、ファントムハイヴ家襲撃事件に真シエルが関わっていたことをセバスチャンから教えられたから

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真シエルが坊ちゃんに言った「二度とお前を一人にしない」「お前を責める奴は僕が許さない」
これらは全て真シエルの本心であると予想しています。

つまりここで真シエルが言葉の抜け道を使い、敢えて坊ちゃんを貶めた理由は

・群衆を味方につけ、確実に自分が伯爵に戻るため
・伯爵の権限で坊ちゃんを自分の傍にずっと置き、社会から孤立させるため

このような理由があるのではないでしょうか?

恐らく、真シエルは自分が坊ちゃんを愛し傍にいれれば後はどうでもいいのです。

「周りに何と思われようと、僕が傍にいてずっと守ってあげるから問題ないだろう?」

…そう素で思ってしまう恐ろしい人間である可能性があります。

今回の発言で、真シエルへの疑惑が更に高まりました。
彼は恐ろしい奴です…

オセロ「死にたくない!」

今回、オセロがさらりと興味深いことを言っています。

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死にたくないと主張するオセロ:黒執事第142話「その執事、膺懲」より引用

このセリフには疑問が残ります。

オセロは死神であり、「自殺した元人間」のはずです。
死神たち全員は「許されるまで人々の死を見届け続ける」というを背負って死神をやっているはずなのですが、それなのに「死にたくない」とはこれいかに…?

ドイツの死神ザーシャのように「死神が天職です!なれてよかった!」という死神も確かに存在します。

しかし今の所オセロからそのような言及はありません。

前々から、自殺した人間であるはずなのに余りにも生き生きと働く個性豊かな死神たちに疑問を感じてはいました。

自殺するほど死に焦がれていたはずの彼らをここまでさせるものはいったい何なのか・・・。

これはまだ根拠が薄いのですが、
その可能性の中に「死神派遣協会による洗脳」を予想しています。

死神たちは死神派遣協会によって何らかの洗脳状態にある可能性があります。

そして洗脳が解けてしまった死神が、時々葬儀屋のように離脱していくのではないでしょうか?

離脱も何も具体案が分かってい無いのであやふやな点が多い予想ではありますが、説の一つとして書き記しておきます。

これらの死神の死生観についても、近いうちに改めて問題提起として記事にしますね。

スコットランドヤードに通報したのは誰か?

アバーライン
スフィア・ミュージックホール連続殺人事件の首謀者ブラバット・スカイ並びにその一味がファントムハイヴ邸に潜伏していると匿名で通報を受けた!ファントムハイヴ伯爵どういうことか説明‥‥」

黒執事第142話「その執事、膺懲」より

スコットランドヤードに匿名で通報した人物は誰でしょうか?

スフィア・ミュージックホール側である葬儀屋達が侵入したのは坊ちゃんが留守にしているほんの少しの間であり、家主の坊ちゃんでさえ知りえなかった情報でした。又、通報内容もかなり具体的です。

つまりこの通報は、坊ちゃんサイドミュージックホールサイド内部告発である可能性が高いと感じています。

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ヤードの突入に驚く面々:黒執事第142話「その執事、膺懲」より引用
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ヤードの突入に驚く面々と…:黒執事第142話「その執事、膺懲」より引用

この中で気になるのは、やはり一人だけ驚いていない葬儀屋(アンダーテイカー)です。

恐らくこの通報はミュージックホール側による内部告発の可能性があります。

ミュージックホールが警察を呼んだ理由

勿論タダでそんなことをするはずがありません。

今はまだ真意はわかりませんが、もし仮にこの通報がミュージックホールによるものだった場合、いくつか目的がある可能性があります。

・坊ちゃんの秘密を強制的に公の人間に晒し社会的に潰し、ミュージックホール側へ逃げ込ませようとしている
・死神派遣協会が嗅ぎ付けてくることを予想し、その対策として「生きた人間への干渉がNG」の死神達を足止めするための盾として葬儀屋が呼んだ

後者は回りくどいので、可能性は薄いかなと感じています。

やはり一番の可能性があるとしたら坊ちゃんを引き込むためでしょうか…。

オセロのラボは何かを解体している

葬儀屋
「小生はまだ君のラボで解体されるわけにはいかない」
黒執事第142話「その執事、膺懲」より

葬儀屋の言葉通りとれば、オセロの研究室では何かの「解体」が行われているようです。
そういえばオセロは透析のための機械も「解体」して持ち帰っていました。

あれも伏線だった可能性がありますね。

しかし葬儀屋から「解体」と言う言葉を聞くと、葬儀屋の全身の傷にどうしても焦点がいってしまいます。

ある意味葬儀屋は一度解体されたことがある訳ですから…

台詞からオセロに解体されたと感じさせるような描写は有りませんでしたが、死神派遣協会と葬儀屋の過去に「解体」された傷の関係性としての暗喩である可能性は十分にあるのではと感じています。

また、「解体されるわけにはいかない」ではなく、「まだ」と付けていることからも、葬儀屋は逆に言えばいつの日にか、自分が役目を果たした時は解体されてもいい、死んでもかまわない。けれどやり残したことがあるからまだ死ぬことは出来ない。そう思っているのかもしれません。

エリザベスはまだ嘘を付いている可能性

今回エリザベスは遂に
真シエルと坊ちゃんに対する気持ちを全て吐露したかのように見えました。

しかし、
エリザベスはまだ全てをエドワードに話したわけではない可能性があります。

今回のエリザベスの発言の中で気になった点はこのセリフです。

エリザベス
「あたし自分がこんなにひどい女の子だなんて知りたくなかった!」
黒執事28巻第144話「その執事、御用」より引用

エリザベス
「シエルたちが良くないことをしてるのは何となくわかってた。でも、でもまたシエルが死んじゃったら、あたし…。」
黒執事28巻第144話「その執事、御用」より引用

これは、エリザベスにとって現在進行形のブーメランになっている可能性があります。

それこそが先ほど言ったエリザベスがまだエドワードに打ち明けていない嘘と関わるのではと考えています。

具体的に説明していきます

エリザベスの嘘

エリザベスは現在進行形でまだ嘘を付いている可能性があります。

それは、真シエルこそがシリウス様であり、坊ちゃんは無実であると知っているのに敢えて黙っているという点です。


スフィア・ミュージックホールが坊ちゃんに濡れ衣を着せた直後で、葬儀屋や真シエルは追い詰められた坊っちゃんを笑顔で見つめている描写があるのですが、エリザベスは坊っちゃんの方を観ようとせずその表情は思いつめるように暗いものとなっています。

真シエルにうまく言いくるめられ、真実を知らない可能性も無くはありませんが

私はエリザベスは、
坊ちゃんが今回の連続殺人事件の件について無実だと分かっていながら、何らかの真シエルの口上に乗り、最終的に罪を着せることに賛同したのではないかと考えています。

その罪の意識から
エリザベスは坊ちゃんの顔を見ることが出来ないのではと感じました。

何処か怒っているような様子なのは、坊ちゃんに嘘を付かれていたという怒りの気持ちとのはざまにいるからという可能性もあります。

エリザベスは真シエルと葬儀屋が良くないことをしていることに気づいていると言いました。
また自分の思考の醜さを恥じる描写もありました。

これらは過去のことだけでなく、現在進行形で未だにエリザベスを苦しめている可能性があります。

タナカはクローディアの代からファントムハイブ家に仕えていた

今回貼られた中で最も大きな伏線であると感じています!

謎多き人物タナカ。
そんなタナカの重要な一面が今回さらりと明らかになりました。

今までタナカは先代ヴィンセントの代から仕えていたことはあきらかとなっていましたが、今回、何とタナカは先々代よりファントムハイヴ家に仕えていたことが明らかになりました!

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先々代から仕えていたと発言するタナカ:黒執事第145話「その執事、護送」より引用

この先々代よりという言葉は非常に重要なものだと私は感じています。

私はもう少し前の時代から
タナカはファントムハイヴ家に仕えていた可能性もあるかなと感じていました。

しかしまさかの敢えてのクローディアの代からのスタート…!

これは猶更意味深な展開になってきました。

葬儀屋との関係性も、
おそらくタナカは何等か知っているはずです。

今隣に肩を並べる葬儀屋を、
いったいタナカはどのような気持ちで見ているのでしょうか?

また、葬儀屋が指す「ファントムハイヴ」
そしてタナカが指す「ファントムハイヴ家」

これがさす具体的なものは、結論として非常に似たものである可能性があります。
そしてその根幹にかかわっている人物こそが
「クローディア」である可能性は非常に高いです。

一体クローディアの時代に
ファントムハイヴ家では何があったのでしょうか?

タナカと出会い葬儀屋と出会い…
波乱万丈であったことは間違いありません。

これだけ強力なキャラクターたちを死して尚ファントムハイヴに縛り付けるその魅力は、一体どんな面にあったのでしょうか?

クローディアのキャラクター性も一層気になりますね。

当ブログでは、
今後黒執事は、葬儀屋と先々代番犬であるクローディア・ファントムハイヴに少しずつ焦点があっていくのではないかと予想しています。

なんだか双子説が回収された次は、この葬儀屋とクローディアの関係性について、ほんの少しずつですが物語の矛先が向いて言っているような気がしてなりません。




坊ちゃんは正統な後継者であるにもかかわらず何故兄に成り代わらなくてはいけなかったのか?

これは、
タナカクローディア問題よりも早く本誌の中では明らかにされる可能性が高いのではと感じています。

しかもこの問題に気付いたのがなんとアバーライン…!

お主どうした…!今回なかなかに鋭いではないか!!!

流石伊達に長いこと警察をやってはいませんね。

アニメや生執事の印象も重なり、
当初は少し抜けた印象が強いアバーラインでしたが、今回のアバーラインは非常に重要な点に鋭く気付いてくれています。
頼む、このまま坊ちゃんの汚名を晴らしてくれ…(;O;)!

さて、
それではアバーラインが感じたこの疑問について考察していきたいと思います。

この問題は、

・真シエルの二面性
・坊ちゃんの真意
・ファントムハイヴ家襲撃事件の黒幕の真実

上記の三つすべてに影響を及ぼす
いわば根幹の謎である可能性が高く、非常に重要なポイントとなる可能性があります。

以前より当ブログで言及していますが、
坊ちゃんの中で真シエルの価値観は契約直後と現在で大きく変化しています。
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上記の記事は
ぜひ読んて頂けますと嬉しいです!

記事引用:2018年2月25日記事より

第137話(青の教団編)で語られた坊ちゃんの主張はミスリードの可能性が高い

青の教団編の回想にて、
サバトでセバスチャンと坊ちゃんが出逢った際「坊ちゃんがどのような理由で悪魔と契約し、シエルを名乗ることを決めたか」が説明されました。

しかし、こちらの主張はミスリードである可能性が高いです。
まずは第137話の坊ちゃんの主張を見ていきましょう。

ーーーーーーー

ああ、そうか
もう きみはいない
僕が君の魂を犠牲に悪魔を喚んでしまったから

悪魔「さあ 選んで」(微笑みを浮かべ自分に唇の前で人差し指を立てる)

僕たちは同じ顔をしているけど何もかもが違う。
君は強くて 優しくて でもすごく寂しがり屋で
僕は弱くて 臆病で 君のオマケで

ーーーそれでも
もう二度と時間が戻らないのなら
「誰にも負けない 力があれば・・・!(真シエルが回想で叫ぶ)」

もう君が戻ってこないなら

僕が

君と同じ顔をした 僕が
君の魂と引き換えに 君が願った君になる

坊ちゃん「欲しい・・・力が欲しい・・・僕らをこんな目にあわせた奴らに復讐する力が!!」

檻から悪魔にむかって手を伸ばす
坊ちゃん「悪魔!!お前と契約する!!」

ーーーーー


注目していただきたい点は太字下線部分です。

しかし私は上記の坊ちゃんの主張に疑問を感じます。

結論から言えば、

私は坊ちゃんが契約時このように考えてしまったことは悪魔(セバスチャン)にそそのかされたことが原因であり、現在の坊ちゃんの主張に至るまでには、シエルに対する坊ちゃんの価値観が、悪魔を通じもう一段階変化すると考えています。
契約時にセバスチャンが坊ちゃんをそそのかした可能性についてはこちらをご覧ください。

近日公開
【特例】第137話だけは、セバスチャンの発言を信じてはいけない理由↓
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私が第137話での坊ちゃんの主張を疑う理由は緑の魔女編にあります。

緑の魔女編の中でも、
坊ちゃんが「悪魔と何故契約したのか」が問われるシーンがあるのですが、その時の坊ちゃんの主張は、今回語られた内容と完全な真逆なのです。

具体的に見ていきましょう。


ーーーーー

真シエル
「誰も復讐なんて望んでいない。なのにお前は何故復讐を使用としているの?僕を犠牲に手に入れた力で」
真シエル
「お前があんな選択をしたせいで、たくさんの人が犠牲になったんだよ」
真シエル
「僕に許されたかった?」
坊ちゃん
「違う・・・。」
マダムレッド
「弱い自分と決別したかった?」
坊ちゃん
「違う!」
ジョーカー
「何もかも自分のものにしたかった?」
坊ちゃん
「違う!」

ヴィンセント&レイチェル
「わかっているわ。私たちの無念を晴らすためでしょう?」
 
違う!!!!!


セバスチャン
「では、あなたは何故、大きな犠牲を払い、その魂を賭けてまで、悪魔と契約したのですか?」
 
坊ちゃん
「そうだ・・・僕が悪魔と契約したのは、僕が誰にも負けない力を欲したのは
 
 坊ちゃん
「僕は誰かの為に命をかけられるほど高潔ではない。
僕はどうしようもなく利己的で、独善的な人間だ。
だから 僕は僕自身への汚辱を晴らす為お前の手を取った。
 
誰のためでもない。
僕のために!!!!!!

 

ーーーーー

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黒執事第20巻第95話「その執事、失望」より
坊ちゃんはここで、「誰にも負けない力を欲したのはーーー」と、真シエルのセリフを思い起こしています。
それにもかかわらず彼の名前を理由として挙げず、あえて自分自身のため、と強く主張したことには何か強い意味があると考えられます。
 

プチまとめ

緑の魔女編における坊ちゃんの主張
  • 自分は誰かのために命を懸けるほど高潔ではない
  • 僕自身への汚辱を晴らすために悪魔の手をとった
  • 両親の無念を晴らすためではない
  • 誰のためでもない。僕自身のため
第137話での坊ちゃんの主張
  • 同じ顔をした僕が、君の願った君になる。
  • シエルは誰にも負けない力を望んでいた。だから望む


契約理由の主語が、「シエル」から「僕自身へ」と完全に逆転しています。
第137話では坊ちゃんは「シエルのため」と自己犠牲の精神をもって悪魔との契約に挑みました。
しかし緑の魔女編ではシエルの価値観は消え、完全に「僕のため」が主語になっているのです

おそらく、
上記の坊ちゃんの中での主張の逆転は、真シエルの何らかの二面性がもとで起こった可能性が高いです。

私は、真シエルは

・坊ちゃんに歪んだ異常な愛情を抱いている
・おっちゃんといたいがためにファントムハイヴ家主激事件の片棒を担いだ
・その事実を知ったことで、坊ちゃんの中で真シエルは「悪しき名となった」のではないか

と予想しています。

また真シエルにファントムハイヴ家襲撃事件を持ちかけた人物こそが黒執事における黒幕である可能性があります。

ファントムハイヴ家襲撃事件には
人外が関わっていることが確定しています。

このことから、
私は真シエルをそそのかした相手は女王と死神派遣協会のタッグだったのではないかと感じています。

これらについては
此処で語ると考察が膨大になってしまう為、記事を貼り付けさせて頂きます。

よろしければぜひ読んでみてください!
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葬儀屋とブラバットは髪型がお揃い

葬儀屋とブラバットは
互いに対象の位置に片方だけ三つ編みをしています。

これは、私には何となくなのですがブラバットから葬儀屋に対するリスペクトを含めた模倣であるような気がしています。

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伯爵(坊ちゃん)と当主(真シエル)

黒執事の中で、

真シエルは自分のことを当主
坊ちゃんは自分のことを伯爵

と主張しています。

これからの双子によるファントムハイヴ家をめぐる戦いは、

当主 VS 伯爵

という形になりそうです。
軍配が上がるのは果たしてどちらでしょうか...

特に深い根拠はありませんが、坊ちゃんに一票入れさせていただきます

劉が助けた動機は「厚意」ではない

今回新たに張られた伏線として重要そうなのはこの点ではと感じています。

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厚意ではなく貸しだと伝える劉:黒執事第147話「その執事、唐様」より引用

これを受けセバスチャンも意味深な間をおいています。

いつか劉に何か事件の解決等を頼まれ、海外に行く機会があったりするのでしょうか?
もしかすると、フランスなどの伏線はこの時に回収されるのかもしれませんね。

アニメ版では坊ちゃんたちを裏切り死亡する劉ですが、原作での今後の活躍も楽しみです。

アグニの精神集中(サマーディ)

アグニの精神集中(サマーディ)と同じ力が、今回ソーマにも目覚めました。

精神集中(サマーディ)とは

アグニの場合:
両目から血の涙が流れる
右手の包帯を引きちぎり力を開放する

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アグニの精神集中(サマーディ):黒執事4巻第18話「その執事、尾行」より引用

サマーディを見た者の反応

劉「凄かったねさっきの彼。人間の範疇を超えているよ。」

セバスチャン
「宗教的なものですね。一種のトランス状態のことでしょう。人間と言う生物は強烈な信仰という盲信によって強大な力を生み出すことのできる稀な生物です。かつてのヴァイキングは軍神の名のもと狂戦士(バーサーカー)となり十字軍の聖騎士(パラディン)は神の名のもと侵略という名の戦いを繰り返した。彼(アグニ)もまたその一人。ソーマ様という神への絶対的な信仰によって人間には持ちえないほどの力を生みだしている。私たちには持ちえない、誰かを信じ、愛することで生まれる信仰という力。

黒執事4巻第18話「その執事、尾行」より引用


アグニが精神集中状態になったのは、
自らの神であるソーマを殴れと命令されたときだけでした。

ちなみにそれ以外ですと、
ソーマが英国に探しに来ていた侍女ミーナの本性にソーマが気付いてしまった時も血の涙を流していましたね。

ですがそれは精神集中とはちょっと違うかな?と感じています(;^ω^)
むしろ精神集中をぱろったアグニ特有の大げさすぎる一面の誇張表現かな…?

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血の涙を流すアグニ:黒執事5巻第22話「その執事、優勝」より引用

ソーマの精神集中(サマーディ)

ソーマもアグニと同じく
今回アグニの骨壺を守るために精神集中の覚醒を遂げました

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ソーマ王子の精神集中(サマーディ):黒執事第148話「その執事、顰笑」より引用

ソーマの精神集中(サマーディ)
・両目から血の涙を流す
・右手にはアグニと同じ包帯

この包帯については後で言及します。

ソーマ王子が!?と意外かもしれませんが、過去の黒執事を振り返ってみると伏線らしきものがいくつか散りばめられていました。

万能なソーマ王子

ソーマ王子はそのキャラクターに埋もれがちですが、実はあらゆる面でとても有能であることがたびたび描かれていました。

勉学

坊ちゃんに頼まれて寄宿学校編で学校に入学したソーマでしたが、すぐにやめてしまいました。
というのも、

あそこでの勉強は子供のころにやったものばかりで簡単すぎる!という理由からでした。

セバスチャンはそれを受け
「腐っても王族の英才教育ですか…」と苦笑いします。

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ソーマの秀才ぶりを語るアグニ:黒執事18巻第85話「その執事、滑走」より引用

ダンス・運動

またダンスの才能もセバスチャンの折り紙付きでした。

インド人は国民性としてもダンスととても距離が近いようなので、その影響もあると思います。

これらの才能は、坊ちゃんに
「あいつ精神年齢の低さに目をつぶれば実はかなり万能なんじゃないか?」と言わせるほどでした。

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ダンスの才能を褒められるソーマ王子:黒執事24巻第119話「その執事、示教」より引用

元々このように、
器用で何事も出来るソーマ王子だったからこそ精神集中の域にたどり着けたのかもしれません。

これらのエピソードは、ソーマが後に精神集中を遂げることを見越しての伏線の一部だったのだなと感じました。

精神集中(サマーディ)は人間にしかできない技

セバスチャン曰く、
この精神集中(サマーディ)は信仰という信じ、愛し盲信によって強大な力を生み出すことのできる人間にしか出来ない技です。

アグニにとってソーマが神であったように、
ソーマにとっても、アグニはそんな力を呼び覚ましてしまうほど大きな存在だったのかもしれません…。

ソーマは第148話のラストて施しをすることに絶望します。
「そんな救いはいらない」と言い鬼神への道を突き進むような形で第148話は締めくくられていました。

しかしそれでも、
施しの救いなんて意味を持たないと言いながら最後は大人の浮浪者たちから奪われたネックレスをきちんとこどもに返してあげています。

ここに非常になり切れない坊ちゃんとソーマの非常に似通った点を勝手に感じました(;O;)

現在のソーマは危険な状態ですが、
根っこではまだ変わっていない部分もあっていて欲しい、そんな願望がファンとしては残ってしまいます。

疑問点:アグニの精神集中はいつ目覚めたのか?

ソーマが精神集中に目覚めたきっかけはアグニの骨壺が壊されそうになったことでした。

ではアグニが精神集中に目覚めたのはいつなんでしょうか?

これが今後原作で描かれたらとても面白いですね!

カレー編でのソーマの物言いからして、アグニの精神集中状態をソーマは以前見たことがあるようでした。

アグニはもともと猛獣のように強く、
手が付けられなかったことから死刑が決まり、そこを「剣の稽古相手に」とソーマに助けられました。

信仰を知らなかったアグニが、
ソーマと出会う前に精神集中(サマーディ)に目覚めるとはあまり考えられない気がします。

元々強かったアグニだからこそ、何らかの事件を通じソーマに対し精神集中に目覚め、生前のような強さを得たのかもしれません。

ソーマの右手の傷

青の教団編の中で何者か(恐らく真シエル)に襲われ右手に銃弾を受けたソーマ

このくだりが伏線でした

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右手に弾丸を受けるソーマ:黒執事26巻第127話「その執事、讃称」より引用

この結果、
ソーマは右手に包帯を巻くことになりました

これはアグニと全く同じものとなります。

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アグニの右手の包帯:黒執事第26巻表紙より引用

アグニは非常時にこの包帯を解き真の力を発揮しました。

今後ソーマにとってはどのような扱いになるのでしょうか?

アグニは包帯の下には右手に特に傷はありませんでした。しかしソーマには右手には真シエルに撃たれた跡があります。

この痕は、一歩間違えると坊ちゃんにとっての背中の焼き印の様な存在になりかねないかが心配です。

アグニの最後の願いに対しソーマの答え

こちらが、今回の第148話を読んだうえで個人的に最も鳥肌が立ったシーンでした。

アグニは死の間際、
ソーマを守りながらソーマに対する思いを心の中で語りかけました。

それに対する悲しいソーマの答えが、今回の話の中で伏線回収という形で描かれています。

アグニとソーマの掛け合い

アグニ
「あの日貴方が私を救ってくれたのはきっと気まぐれだったのでしょう。でもあの日からずっと、貴方は私の太陽でした。(中略)自身が空に輝いているだけで、たくさんの人間が救われていることを知らない。」


ソーマ
「気まぐれに手を差し伸べてもなんの救いにもならない。つかの間浮上する喜びの後に訪れるのは再び地に落ちる痛みだけ。ならいっそ」


アグニ
「(中略)だからどうか、貴方の輝きが陰ることがありませんように。貴方の前に溶けない氷は無い。」


ソーマ
「そんな救いはいらない」


黒執事26巻第127話「その執事、讃称」
黒執事第148話「その執事、顰笑」よりそれぞれ引用

…辛すぎます

完全にアグニの想いと真逆になってしまっています。

パンを欲した少年の下り

アグニの言った、
貴方自身が空に輝いているだけで、たくさんの人間が救われていることを知らない。というセリフですが、こちらを非常に印象深くしているのが、今回の第148話で登場したパンを求めた少年なのではないかと感じました。

少年は原作の中でこのようにソーマに話しかけます。

少年
「なあ、毎週水曜日はパン配ってくれる日だったのに、なんで昨日は配ってくれなかったんだよ。俺貰いに行ったのに。」
黒執事第148話「その執事、顰笑」より引用

私が気になったのは「昨日は」というセリフです。
カレー編は1889年1月頃の出来事です。
現在は1889年の11月。

アグニとソーマはカレー編以来10か月ほど、毎週欠かさずカレーパンを配り続けていたことが分かります。

つまり、少年は間違いなくアグニが言ったソーマ自身が空に輝いているだけで、たくさんの人間が救われているうちの一人だったのです。

しかしソーマはアグニが死んだことにより習慣だったパンを配ることをやめてしまいました。

少年は憤慨し、
「頼っていたのに、弟が死んでしまう」と泣きじゃくります。

その少年がネックレスを受けお礼を言った姿にソーマはアグニを救った時に感謝されたときのことを重ねますが、それは正しく同じ状況の二人であったと考えられます。

その救いを憎しみと悲しみから否定してしまったソーマ‥。

まるでアグニの気持ちまで否定してしまっているかのように見えてしまいます。

ソーマ王子は聡明なので、
無意識のうちにその事実に気づいているかもしれません。

そしてそれらを受け、一番苦しみ傷ついているのはソーマ自身なのではと思ってやみません‥。

ソーマ「あいつ(坊ちゃん)は俺と似ている」

以前より当ブログではこのセリフが、
のちに坊ちゃんと同じく復讐の道に染まってしまうソーマを暗喩しているのではないかと考察してきました。

【予想】『黒執事』今後の展開予想 - 黒執事考察ブログ


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坊ちゃんが自分に似ているというソーマ:黒執事25巻第125話「その執事、帰投」より引用

今回の件を踏まえ、
ソーマと坊ちゃんの共通点はさらに多くなりました。

ソーマと坊ちゃんの共通点

・次男以下であり期待されていない
・大切な人を殺される
・元々はとても純粋だった
・体に、トラウマを思い出す傷を持っている
・有能な執事を連れている(つれていた)
復讐に走る可能性が高い

もし本当にソーマと坊ちゃんが似ていることが共通点だった場合、ソーマは坊ちゃんの二の舞をする可能性があります。

またもしかするとそのさいに別のベクトルにそれて話が進んでいくのかもしれません。

人間としての強さか、
死神、悪魔という信仰される対象を相手に、信仰で戦って勝ち目があるのかはまだ分からないところです。

はじめ私はソーマが新たな悪魔と契約するのではとも思いましたが、ソーマ自身にこのような力が芽生えた今、すぐには必要ないかな‥?と感じています。

何よりカーリー女神の信者が悪魔の下内ついてしまうと、立場の逆転が起こってしまいます。(カーリー女神は悪魔の生首を取る恐ろしい神であるため)

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カーリー女神:黒執事4巻第16話「その執事、異邦」より引用

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カーリー女神:黒執事4巻第16話「その執事、異邦」より引用

葬儀屋とオセロは同期の死神

オセロが葬儀屋を見逃した理由。
それは、グレルだけでは葬儀屋(アンダーテイカ―)に勝てないことを事前に知っていたからでした。

そしてその理由を問いかけられ、
オセロは葬儀屋と顔なじみであり、元同期の死神であったことを明かします。

こちらが、私が当ブログで考察していたものが的中した形となりました

↓↓

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やはり、

オセロ「人間界に来るのは50年ぶりだ」
葬儀屋「死神と呼ばれたのは半世紀ぶり(50年)だ」

このセリフは伏線でした!

いまこの過去記事を貼ってびっくりしたのですが、
私が葬儀屋とオセロが同期の死神ではないかと考察したのは2年前なんですね…!?

2017年3月19日の記事より引用


葬儀屋とオセロの関係性

まだ出番が少なく、
「折檻しよう」セリフのインパクトがあまりにもでかいオセロくん。
 
彼は恐らく葬儀屋と同期的な何かであると私は考えています。


時間軸の共通点

オセロ「シャバに来たのは50年ぶりだ」
葬儀屋「死神と呼ばれたのは半世紀ぶりだ」

 

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50年振りという時系列で共通するオセロと葬儀屋:黒執事23巻第114話「その執事、暴行」13巻第60話「その執事、動揺」より引用

おそらくこの時間軸の共通点にはなんらかの意味があると考えています。
 
今後の活躍が期待できますね。
死神派遣協会の「お上」についてもなにか知ってそうです。と、いうよりも、ひょっとしたらオセロはまだ姿が見えない「お上」の代理人といっても過言はないかもしれませんね。グレルやロナルド、ウィルよりは区別された存在の死神であることは間違いないようです。
 
死神派遣協会側には、
離脱組である葬儀屋が死者蘇生をしようとしていることは豪華客船編でグレルたちによって既に報告済みです。
となると、青の教団編でオセロがちらっとつぶやいていた
「あいつはもうちょっと…うーん」
と言うセリフですが、
この「あいつ」は葬儀屋のことなのかもしれませんね。

引用源:【考察】葬儀屋(アンダーテイカー)とオセロの関係性/同期の死神である可能性が高い - 黒執事考察ブログ

2019年1月27日記事より引用

ウィルと葬儀屋は師弟関係の死神である可能性について

少し脱線しますが、
現在のウィルと葬儀屋の状況は、
オセロと葬儀屋の状況と似ている気がします。

以前当ブログで、
オセロと葬儀屋が死神としての同期である可能性と、オセロと葬儀屋が顔を合わせたときに何かが起こる可能性について考察しました。

そして最近オセロと葬儀屋は原作内で初めて顔を合わせましたが、
やはり二人は互いに顔見知りであり、普通の関係性で無いことが明らかになりました。(まだ具体的な関係性は明らかになっていません。)

具体的にオセロと葬儀屋が顔を合わせたときに起こった出来事としては、
葬儀屋(アンダーテイカー)が、オセロを名前で呼びました。

葬儀屋は黒執事の中でキャラクターを名前で呼んだことが無く、
葬儀屋が誰かを名前で呼ぶことは非常に特異的なことであり、同時に重要なポイントであることは間違いありません。

黒執事を読むうえでの名前の重要性
葬儀屋は意図的に登場キャラクターの名前を呼ばないでいる事実
オセロと葬儀屋は死神派遣協会時代の同期の死神である可能性

これらにつきましては下記記事に詳しく考察をまとめてあります。

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さてそれを踏まえてウィルに話を戻します。

※続きは後で言及します

引用源:
【考察】「淡々と、坦々と」というセリフが共通する葬儀屋(アンダーテイカー)とウィリアム・T・スピアーズ/伏線である可能性/二人は元師弟関係の死神である可能性がある/葬儀屋とウィルがあった時何かが起こる - 黒執事考察ブログ

また他にも、
オセロと葬儀屋の関係性についての考察は
下記ネタバレ記事に詳しく記載してあります。

個人的にとても面白い記事だと思っています!

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「模範的な死神」というワードは、生執事の死神派遣協会の主題歌に存在する

葬儀屋は死神時代、
模範的な死神であることが明らかになりました。

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現役時代の葬儀屋の姿:黒執事第149話「その執事、鳩合」より引用

模~範的な♪死神DEATH...♪
※生執事「千の魂と堕ちた死神」より

▂▅▇█▓▒░(‘ω’)░▒▓█▇▅▂うわあああああ
これって葬儀屋のことだったの…!?

ここまで一言一句違わないと、
葬儀屋厨である私には
あの歌詞が、葬儀屋を差した暗喩に余裕で見えてしまいます

まあアニメでは
死神派遣協会には葬儀屋の銅像がありますし↓

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死神派遣協会にある葬儀屋の銅像とウィル:アニメ黒執事より引用

青の教団編では
「みんなこそがキラキラ☆」と思わせておいて、
実は「お前たちは本物のキラキラ(お星さま方)のための養分であるクズ星に過ぎない」という意味合いを隠した聖歌を歌っていたりしますし↓
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あながち、
「模範的な死神」は、ミュージカルで踊っていた死神たちを指すように見せかけながら、
実の所その「模範的な死神」のモデルとして歌われている死神は葬儀屋(アンダーテイカー)その人なのでは…

だとしたら相当な皮肉です

もしかするとこれは
とぼそ先生がミュージカルの歌詞を受け、意図的に原作に組み込み、このような意味合いを持たせたのかもしれませんね

葬儀屋は真面目な死神だった

こちらも的中となりました!

葬儀屋が生前、もしくは死神現役時代に
今のような変人では無く至ってまともで真面目な人物であったという可能性については以前より当ブログで考察してきました。

それには主に、
ウィルとの関係性と、ミッドフォード家(特にエドワード)との関係性から考察してきたものとなります。

ウィルと葬儀屋の関係性については
後半で詳しく言及しますので、ここではエドワードと葬儀屋の共通点について考察していきたいと思います。

フランシス・ミッドフォードは葬儀屋の子供なのか

これは非常に難しい問題です。

葬儀屋の子供ではないと思う理由
  • 寄宿学校編の際、葬儀屋は坊ちゃんに夢中でエドワードには無関心だった
  • 豪華客船編でも、葬儀屋がミッドフォード家を顧みる様子が全くなかった
  • cedric K rosが愛人であった場合、二回も子供を作るか・・?という素朴な疑問
葬儀屋の子供だと思う理由
  • フランシスの髪の色が葬儀屋に似たプラチナのストレート
  • フランシスの「人とは思えぬ強さ」は葬儀屋の強力さを彷彿とさせる
  • エリザベスの目が緑
  • エリザベスはグレルを認識した
  • エドワードは努力の天才である


当ブログははじめ、フランシスの名前がこの家系図(クローディアと葬儀屋の間)に含まれていないことから、
フランシスは正式な夫の連れ子もしくは正式な夫とクローディアの間の子ではないかと予想していました。

しかし、枢先生によってフランシスとヴィンセントは血のつながった兄弟であることがTwitterで明らかにされました。
この死神の家系図は複数パターンあるらしく、結婚で家を出たりすると名前が除名されることがあるそうです。

しかし私はまだこれに関しても少し疑問を感じています。
ヴィンセントとフランシスの間に血縁関係が無くとも、片親(クローディア)さえ共通していれば二人を戸籍上「腹ちがいの兄妹」として誤魔化すことも可能であるからです。


フランシスとリジーの人とは思えぬほどの強さは、葬儀屋を彷彿とさせます。
リジーの瞳の色も気になりますが、死神の黄緑の燐光は、死後遺体を焼く際に燐が付着したものなので、遺伝するかは正直疑問が残ります。

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人とは思えない強さのフランシス:黒執事3巻第14話「その執事、狩猟」より引用
枢先生により、「黒執事のキャラクターは女の子が父親似で、男の子が母親似という設定がある」と明らかにされています。

これにのっとるとcedric K rosに似ているキャラは、娘のフランシスと、孫のエドワードとなります。

葬儀屋とエドワードは努力の天才

フランシス叔母さまはともかく、エドワードって似てるの?という意見があるかもしれません。

しかし実はエドワードは「努力の天才」として描かれています。

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エドワードは努力の天才:黒執事16巻第77話「その執事、演奏」より引用

葬儀屋も実は努力の天才です。
現役時代の「淡々と、坦々と。」というセリフからはストイックな真面目さを感じますし、何より死者蘇生の研究や豪華客船の乗客と同数の遺体を蘇生させるなど、その姿勢と実績は努力の天才としか言いようがありません。

このように、葬儀屋とミッドフォード家に血縁関係があるのかは今はまだ判断が難しい状況です。

cedric K rosが本当の夫であり、クローディアが未亡人として女伯爵となっていたとしたら、
ヴィンセントフランシス共に葬儀屋と血が繋がっている可能性もあります。しかしそうなると寄宿学校編でのエドワードへの無関心さが気になります。

私はフランシスたちとはやはり血が繋がっていないのではと感じてしまいます。
愛人の立場でありながら二人も子供を作るか・・・?という素朴な疑問も大きいです。

引用源:
【考察】『黒執事』葬儀屋(アンダーテイカ―)の本名と正体/ヴィンセント・ファントムハイブは葬儀屋の息子か? - 黒執事考察ブログ

まだミッドフォード家と葬儀屋との関係性は
本当に存在するのか確定できません。

ですが現役時代の葬儀屋が真面目であったことから、これがエドワードと葬儀屋との血縁を表す伏線である可能性はあるのかな?と以前よりは強く感じました

ウィルと葬儀屋の関係性

以前より当ブログでは
ウィルと葬儀屋が師弟関係の死神なのではないかと考察してきました。

葬儀屋とウィルに存在する共通点

一見何の関係もないように見えますが、
原作漫画内でこの二人にはある共通点を見ることができます。

それは葬儀屋(アンダーテイカー)とウィルが互いに死神の仕事の在り方について語る際、二人のセリフが一致していることです。

葬儀屋「坦々と、淡々と」

 
まずこちらのシーンをご覧ください。

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「坦々と、淡々と」と、死神としての在り方を説明する葬儀屋:黒執事13巻第60話「その執事、動揺」より引用

このシーンで葬儀屋は、
死神の仕事について「淡々と、坦々と」という表現をしています。

ウィル「淡々と、坦々と」

次にこちらのシーンをご覧ください。

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「淡々と、坦々と」と、死神としての在り方を説明するウィル:黒執事8巻第35話「その執事、遂行」より引用

このように、
ウィルと葬儀屋の死神を説明する描写の中で表現方法が一致しているのです。

また、ウィルと葬儀屋の他にこの「坦々と、淡々と」という表現を使った死神は黒執事内で他に存在しません。

この発言は、
二人の関係性を示唆する伏線である可能性があります。

この二人が同じ言葉で死神を語ったことは
偶然ではなく意図的な描写である可能性が高いのではないでしょうか。

葬儀屋とウィルの関係性は?

では具体的な葬儀屋とウィルの関係性は何でしょうか?

私は葬儀屋とウィルは面識がある、もしくは師弟関係のようなものがあったのではないかと考察しました。


ここまで発言が被るのが単なる偶然である可能性は低いと考えていることから、私は葬儀屋とウィルは最低限の面識や会話をしたことがある過去はあるのではないかと感じています。

また、さらに二人の死神としての立場や年齢を踏まえて考えてみます。

二人が顔を合わせたときに何かが起こる

ウィルと葬儀屋ですが、
アニメでは顔を合わせたことがあるものの
彼らは原作漫画内で顔を合わせたことがまだ一度もありません。

10年間連載をやってきて、
死神同士で二人がまだ顔を合わせていない事実は非常に興味深いです。

原作内で葬儀屋と顔を合わせた事がある死神はグレルとロナルドだけでしたが、
彼らは葬儀屋の事を知らないようでした。

少し脱線しますが、
現在のウィルと葬儀屋の状況は、
オセロと葬儀屋の状況と似ている気がします。

以前当ブログで、
オセロと葬儀屋が死神としての同期である可能性と、オセロと葬儀屋が顔を合わせたときに何かが起こる可能性について考察しました。

そして最近オセロと葬儀屋は原作内で初めて顔を合わせましたが、
やはり二人は互いに顔見知りであり、普通の関係性で無いことが明らかになりました。

アニメ版だと
「死神ウィルの物語」でウィルとグレルは同期でした。

あの時代が葬儀屋が死神を辞めた50年前よりもまえのものだったのかが重要になってきますが、
グレルとウィルが死神になったのは本編から遡って約100年程前、1780年代とのことです。

ですので、
その頃はまだ葬儀屋は協会にいることになります。

このことから、
黒執事に登場した死神の中で葬儀屋と事前に面識のある死神はオセロとウィルではないかな?と私は感じています。

 
補足としてちょいと脱線しますが、
アニメ版の中では葬儀屋はどうやら相当レベルの高い死神だったようです。
葬儀屋はかのロビン・フットの魂を審査し、マリーアントワネットを地獄送りにした凄腕、伝説の死神なんだとか。

しかもなんと死神図書館の中に葬儀屋のどでかい像があります。(以前フォロワー様に教えて頂き爆笑しました。)

このシーンでも葬儀屋の像の前に立っているのはウィルですね。うーーん意味深。

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死神派遣協会にある葬儀屋の銅像とウィル:アニメ黒執事より引用

ちょっとシュールな絵です

アニメ版で葬儀屋をさえないおっさん呼ばわりするグレルに対するウィルの発言は

ウィル「言葉を慎みなさい!」

でした。

その発言からは葬儀屋への敬意を感じます。

この死神としての立ち位置の差からも、私は

「淡々と、坦々と。」という死神の美学と姿勢をウィルに教えたのは葬儀屋(アンダーテイカー)その人なのではないかなと感じました。


ウィルと葬儀屋が顔を合わせているアニメ版と、
顔を合わせていない原作漫画・・。

どこまでリンクするかは正直まだわかりません。

そもそも原作では
死神派遣協会と葬儀屋は対立状態である可能性が高いと考えているので、この像は原作ではない可能性が高いかな?とも感じています。

ただこのウィルから葬儀屋へのリスペクトだけは、原作にも通じる伏線だったらとても面白いですね

またほんの少し気になっているのは、
もし仮にウィルが葬儀屋と師弟関係であったとして、現在の葬儀屋をウィルがどう思っているかということです。

ウィルは規律に厳しいキャラクターなので、離脱という道を選んだ過去の師匠に対し幻滅しているのではと私ははじめ思っていました。
ですが、冷静に考えてみると、幻滅した相手から受けた教えを今も反復するか?という疑問が残ります。

オセロは葬儀屋に協力者がいる可能性があることを匂わせていますし、
真シエルとともにアグニを襲撃した、アグニと対等な力を持つ謎のナイフ使いの正体もいまだに明らかにされていません。

もしウィルと葬儀屋の師弟関係がまだ切れていなかったとして、
死神派遣協会への内通者がまさかのウィルだったとしたらとっても面白いですよね…!

こちらはまだ根拠が浅い考察ではありますが、
近いうちに記事に起こさせて頂こうと思っています(#^^#)

オセロとウィルと葬儀屋が出会った時

これらの考察から、私は
オセロもしくはウィルと葬儀屋(アンダーテイカー)が顔を合わせた際、
葬儀屋の過去について何か大きな謎が解明される可能性があると私は考えています。

オセロが葬儀屋の同期として過去について語るのも面白いですし、ウィルが葬儀屋を「落ちぶれた伝説の師」としてそれこそ淡々と、語りだしても萌えます(※妄想

 
いずれにせよウィルもオセロも、
それどころか死神派遣協会全体がいまや葬儀屋を追っています。

オセロを死神派遣協会の「お上」の「代理人」とらえるならば、
死神派遣協会はもうすでに葬儀屋が作り上げた死者蘇生技術の核心部まで入り込んでいることになります。

彼らが顔を合わせるのも時間の問題ではないでしょうか

青の教団編のラストでは、
死神派遣協会と悪魔、そして葬儀屋という三つ巴が見れるかもしれませんね

 
引用源:
【考察】「淡々と、坦々と」というセリフが共通する葬儀屋(アンダーテイカー)とウィリアム・T・スピアーズ/伏線である可能性/二人は元師弟関係の死神である可能性がある/葬儀屋とウィルがあった時何かが起こる - 黒執事考察ブログ

詳しくは下記記事をご覧ください

www.under-taker.com
www.under-taker.com
www.under-taker.com

同期の死神コンビのシャッフルが起こっている可能性?

また、今回それとは別に、
同期の死神というくくりがあります。

同期の死神
・オセロと葬儀屋
・グレルとウィル

そして現在、
上記の四人の中でオセロとグレルがコンビで動いています。

これがもし、
葬儀屋とウィルも師弟関係を結んだコンビとして同時に動いていたとしたら面白いと思いませんか?

今回の第149話の中では、
チラチラと葬儀屋とウィルの関係性についての伏線かな?と感じられる箇所が多々ありました。

「同期の尻拭い」という言葉に反応するグレル

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同期の尻拭いと言う言葉:黒執事第149話「その執事、鳩合」より引用

このセリフに、
わざわざグレルが反応しています

「クズ派遣員の尻拭い」。
これはウィルのよく言うセリフです。
ここでウィルの台詞が出てきたことは伏線である可能性があります。

また、それを紐解く為に
今回明かされた葬儀屋(アンダーテイカー)の死神としての姿勢を見てみます。

リストを漏らさず
情をかけず
定刻に遅れず
死者の魂を回収する

まさに「模範的な死神」
『黒執事』第149話「その執事、鳩合」より引用

これに対し、
ウィルのキャラソンの歌詞を比べてみます。

死神の勤怠管理
作詞:菊池花
作曲:田中秀和(MONACA)
歌:ウィリアム・T・スピアーズ(杉山紀彰)


月曜日は魂を刈り
火曜日は管理課の会議
水曜日は派遣する死神呼ぶ
木曜日は純白のシャツ
金曜日はネクタイを選び
土曜日はシネマティックレコード観る

完璧な規律を守る日々 静かに
瞬く間 髮ほどの狂いも許さない

(中略)

迷惑で 不完全な申請 却下し
山積の問題で不快極まりない

限りなく無駄な作業と
下らない他人のミスが
調和の取れた 硝子張りの美学を破壊し
許されぬ逸脱 規則
怠惰が招いた非調和
崩れ破れ壊れ污された予定表 今日も残業

困難な仕事片付け
鋼の秩序を戻す

(中略)

♪「戒律の奴隷」
作詞:菊池花
作曲:Hyte
歌:ウィリアム・T・スピアーズ(杉山紀彰)

(中略)
鋼鉄の 規則
完全な 記録
揺らがない 運命
許されぬ 非調和

(中略)

格の 違いを 今 見せつけ
今日 魔の品性 地に 這わせて
狂気 死神 今 舞い降り
その 塵屑 斬り刻む
完璧な 仕事

巫山戯 過ぎた 声
規則 無視の 歌
厳格の 鎌で
処分 回収

目障りな 悪魔の
翼 を 斬り捨て
全て 滅ぼして

漆黒 図書館 死の 記録が
傲岸不遜 死の 力で
レクイエムの 血で 編まれる
そう それらが 死神の
矜持なの だから

(中略)

「どんな複雑な掟でも」
「どんな不快な強敵でも」
「どんな苦痛な快楽でも」

嗚呼 どうか この戒律故 の 音が 鳴り響く

(中略)

嗚呼 呼吸さえ する 間も無く
ただ 戒め だけ 護る
死神の 規律

すごく・・・・
すごく現役時代の葬儀屋と被ると思うのは私だけでしょうか・・・・

また先程も引用記事で言及しましたが、
ウィルが幻滅した相手から受けた教え(淡々と、坦々と)を、今も反復するか?と言う疑問が残ります。

もし仮にウィルが葬儀屋と師弟関係であったとして、
現在の葬儀屋をウィルがどう思っているかということです。

ウィルは規律に厳しいキャラクターなので、
離脱という道を選んだ過去の師匠に対し幻滅しているのではと私ははじめ思っていました。

ですが、冷静に考えてみると
幻滅した相手から受けた教えを今も反復するか?という疑問が残ります。

オセロは葬儀屋に協力者がいる可能性があることを匂わせていますし、
真シエルとともにアグニを襲撃した、アグニと対等な力を持つ謎のナイフ使いの正体もいまだに明らかにされていません。

もしウィルと葬儀屋の師弟関係がまだ切れていなかったとして、
死神派遣協会への内通者がまさかのウィル、アグニを殺した犯人と同一人物だったとしたらとっても面白いですよね…!

引用源:
【考察】「淡々と、坦々と」というセリフが共通する葬儀屋(アンダーテイカー)とウィリアム・T・スピアーズ/伏線である可能性/二人は元師弟関係の死神である可能性がある/葬儀屋とウィルがあった時何かが起こる - 黒執事考察ブログ

このことから、
今回の件は葬儀屋にフォーカスがいくだけでなく、ウィルの影も強く感じる一話だなと感じました。

疑問点:時系列問題

しかし今回の話で、
ウィルと葬儀屋の師弟関係については、同時に時系列的な疑問点も生まれました。

ウィルと葬儀屋が師弟関係である説は、
二人が顔見知りであることが前提の説です。

この二人が顔なじみの根拠は、
アニメ版「死神ウィルの物語」の時系列から計算していました。

このアニメは、まだ死神研修時代のグレルとウィルがコンビを組み、死神のテストを受ける話です。

このアニメによると、
グレルとウィルが死神になったのは本編から遡って約100年程前、1780年代とのことでした。

葬儀屋が死神派遣協会を離脱したのは約70年前。
ですので、その頃はまだ葬儀屋は協会にいることになっていました。

しかし、これはあくまでアニメ版の話です。

今回の第149話では、
グレルは葬儀屋の存在や過去の大きな事件について知りませんでした。

死神派遣協会の本部を半壊にしたということは流石に死神をやっていれば誰でも知っていそうな大事件です。

また、グレルが葬儀屋を知らない風な様子を受け、オセロもこのように問いかけます。

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70年前に死神をやっていなかったけ?と問いかけるオセロ:黒執事第149話「その執事、鳩合」より引用

これに対し、
グレルはまだイエスともノーとも答えていません。

非常にモヤモヤする点です。

グレルのことなので、
自分の近くでおこらなかった出来事には無頓着な可能性はあります。

しかし、
グレルとウィルは同期です。

もしこれが原作の中ではグレルとウィルが死神になる前に葬儀屋が協会を離脱していた場合、流石にウィルと葬儀屋の師弟関係は難しくなる可能性があります。

ですが、まだグレルの口からイエスかノーかが提示されていない為、
これはウィルから目を逸らさせるミスリードである可能性もあります。

根拠はありませんが、
グレルが興味が無かったから知らなかった、など、葬儀屋が現役時代にウィルとグレルが死神派遣協会に入ってさえすれば、この師弟説はかなり可能性は高いのではと考えています。



真シエルの体は輸血なしではまだ不完全

今回、真シエルの体がまだ輸血なしでは保てないことが明らかとなりました。
この伏線についても下記記事で考察しており、嬉しいことに的中となりました!

シリウス様の手

「シリウス様の光が弱まっている(死にかけている)」というブラバットに連れられ、きらめき(血液)を分けるためシリウス様の元を訪れたバイオレット。その際シリウス様の手が描写されています。血管が浮き出た、普通の人間とは明らかに異なる手です。

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黒執事24巻第115話「その執事、拝聴」より


これより時系列的には前であるはずの緑の魔女編のラストで葬儀屋が真シエルの元を訪れた際、真シエルの手や顔にこのような不気味な様子は見られませんでした

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手が健康な状態である真シエル:黒執事22巻第108話「その執事、潜航」より引用

つまり真シエルはまだ日によって体調の上下がかなり激しい不完全な状態であると考えられます。

引用源:
【考察】シリウス様の正体は真シエルが濃厚【お星様の正体】 - 黒執事考察ブログ

青の教団編

・額の傷跡が消える
・一般人と何ら変わりがない状態になる
・(だが時折、腕などがしわしわにな描写がある)

青の教団編では遂に一般人と何ら変わらない状態まで真シエルはやってきました。

ですが時折手が寄宿学校の時よりも明らかに異なるゾンビの様になっている節も見えます。

またスフィア・ミュージックホールは今もなお血液を求め続けていることから、真シエルの今の状態は輸血なしではまだ保てない物である可能性もあります。


今回スフィアは遺体を捨てている

今回、スフィア・ミュージックホールは血を抜いた遺体を捨てています。
今まで葬儀屋はより完璧な死者蘇生をするための実験として沢山の遺体を集め、実験をする必要がありました。

豪華客船編のビザールドールが「質より量」
だった場合、
今回の青の教団編のビザールドールは「量より質」の実験
をしている事を表しているのかもしれません。

引用源:
【考察】真シエルから見る、ビザールドールの進化と研究の歴史 - 黒執事考察ブログ

www.under-taker.com

坊ちゃんの髪の毛を抜いた伏線

オセロが坊ちゃんの髪を抜いたことは、
坊ちゃんの血液型について調べる伏線でした。

ですが、他にも
存命の悪魔との契約者の細胞を採取したのは初めてだと言っていたので、まだこれだけではなく血液以外の研究を背後で続けている可能性があります。

人間界に無い血液型の概念を何故知っているのか

オセロが今回さらりとこんなセリフを言いました。

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人間界にはまだ血液型の概念が無いというオセロ:黒執事第149話「その執事、鳩合」より引用

これは、死神派遣協会の進み過ぎている力が現れています。

まだ世界に存在しない概念を、
何故死神派遣協会が知っているのかと言う謎が残ります。

死神派遣協会は、
過去(黒執事当時)、現在(2019年)、そして未来(死者蘇生が可能な時代)と、
三つの時間を経由できる存在だと当ブログでは考察してきました。

今回のこのセリフは、
これを更に強調する出来事のように感じました。

オセロ「進み過ぎている」

オセロの「進みすぎている」発言。
これは具体的に何を表しているのでしょうか?

それは時代です。

黒執事は現在1889年。

近代的な輸血の発展は1900年にラントシュタイナーが血液型を発見してから始まるものなので時代が10年ほど進みすぎているといえます。
人間同士の輸血が始まったものの完全な成功方法が発見されておらず、この1889年頃は人間同士の輸血の成功法を求めて多数の臨床実験が繰り返されていた時代となります。ある種輸血の中で最も危険な時代であったと言えるでしょう。

しかし問題は
何故オセロが「時代的に進みすぎている」ことを知っているかということです。

私たちの感覚で例えてみると分かりやすいです。

3Dテレビが開発されたときに「進みすぎている」なんて思うでしょうか?
「時代は進んだなあ」とは思うかもしれませんが、「進みすぎている」というセリフは違和感を感じます。

過去の事実を「歴史」として既に知っている私たち読者からしてみれば、この黒執事の世界における輸血実験の成功は「時代にそぐわず進みすぎている」と納得が出来ます。

つまり、オセロ(死神派遣協会)は未来と、その歴史を知っている私たちと感覚が近いキャラクターであるということになります。

確かに死神のリストが存在する時点で、死神派遣協会は未来を知っている集団であるともいえます。

引用源:
【ネタバレ考察】『黒執事』24巻第119話「その執事、示教」/死神派遣協会の代理人、オセロ「おいたには折檻を。」 - 黒執事考察ブログ

葬儀屋の研究は、完成すればお上が管理するこの世界の魂の定義を根本から崩壊させるもの

こちらも新たな伏線として提示されました。

葬儀屋の死者蘇生の実験は、
死神派遣協会と悪魔(仮定)に並ぶ死者蘇生が出来る新たな第三勢力として死神派遣協会に危険視され、ゆえに死神派遣協会から命を狙われる可能性については以前当ブログで言及させていただきました。

詳しくは下記記事にまとめてあります↓

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恐らく死神派遣協会は、
このような理由で葬儀屋を追ってくるのではと思います。

しかし私は、以前も考察した通り
死神派遣協会は「悪魔の仕業」と言う異名を持つ眼鏡をかけていること、そして死神派遣協会の会社としての在り方があまりにも現代の人間の会社経営と酷似していることから、

死神派遣協会のお上は元から人外であったわけでは無く、
悪魔と契約し人間を死者蘇生する力を得て死神派遣協会を立ち上げた元人間の契約者なのではないか
と考えています。

そのように考えると、
この「第三勢力として脅威だから潰す」という死神派遣協会の動機は、とても人間じみたものなのでは?と感じます。

新たに明らかにされた時系列

1819年:70年ほど前(クローディアまだ生まれていない)

葬儀屋死神派遣協会から逃亡を図り、本部を半壊に追い込む
女王が生まれた年
葬儀屋が死神派遣協会を離脱
デスサイズの骸骨の描写既にあり(骸骨=クローディアである可能性はかなり低くなった)
※この時離脱できたかは不明
※このタイミングで身体の傷を負わされた可能性あり
※本格的に離脱に成功したのは20年後の1839年の可能性が高い

1819/5/24ヴィクトリア誕生

1837年
葬儀屋の遺髪入れの中で最も古い人物マリー死亡

1839年:50年前(クローディア健在)

オセロが人間界に来た最後の年
葬儀屋が死神と呼ばれた最後の年

※個々で最後にオセロと接触し、その後一切死神派遣協会とは関わらなくなったと考えられる

葬儀屋が死神をやめた年はヴィクトリア女王が生まれた年

なんと葬儀屋が死神派遣協会と対立した年は、
ヴィクトリア女王が生まれた年でした。

これは絶対に何かあります。

葬儀屋は女王を「気に入らない」と言っています。
また葬儀屋の遺髪入れの人物は、女王が原因でなくなった可能性さえあります。

特にクローディアとヴィンセントはその可能性がとても高いです。

女王は、死神の審査を免れた人間である可能性を以前より考察していますが、
やはりこの審査はおろか、葬儀屋はヴィクトリア女王が生まれたときから死神として何らかのかかわりを持っており、それが影響して死神派遣協会を離脱した可能性が出てきました。

いったいどんなことがあったのでしょうか・・・・

もっと今後根拠となるヒントが提示されるのを楽しみに待ちたいと思います。

1839年のオセロと葬儀屋の会話が重要な伏線になる可能性大

いわばヴィンセントが「何かあったらよろしく頼むよ」とディーデリヒにお願いした日と似た形の伏線を感じました。

この時のオセロと葬儀屋の同期同士としての会話は、
葬儀屋の過去と死神派遣協会と葬儀屋の関係性を明確にするうえでのとても重要な一コマになることは恐らく間違いありません。

死神派遣協会を半壊にした葬儀屋は死神派遣協会によって顔や体の傷をつけられた可能性が高いです。
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これはまだ根拠の無い妄想ですが、
オセロが医学の知識を持つ者の葬儀屋の協力者の可能性を示唆していることから、葬儀屋の傷をつなぎ合わせた人物がいると考えてもいいのかなと感じています。

それっぽい研究をしているのは
オセロの科学捜査課ですね。

オセロ自身が葬儀屋をつなぎ合わせて復活させたかはについては、まだくびをひねるところがあります。
私は二人の会話から見て、オセロは葬儀屋をつないではいないのではと感じています。

約70年前、葬儀屋は離脱に失敗した可能性がある

葬儀屋の傷についての考察ですが、
恐らくこの時につけられたものである可能背が高いのではないかと感じています。
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そして、この70年前についてですが
オセロの主張によると

・葬儀屋は逃亡を図った
・死神派遣協会本部を半壊にした
・伝説のお尋ね者(現在のこと)

と言っているのみであり、
この時に葬儀屋の離脱が完了したとは一言も言っていません。

あくまで逃亡を図った、半壊にした、だけで結果は言っていません。

私はこの時葬儀屋は離脱に失敗し、あの体中の傷をつけられたのではないかと感じました。

理由としましては、
その20年後におそらく人間界でもう一度オセロと会っている可能性が高いからです。

つまり今から50年前。
葬儀屋が初めて本部からの逃走を図ってから20年後に、葬儀屋はようやく離脱でき、はれて現在のお尋ね者の状態になったのではないでしょうか。

この20年間に何があったのか…

私は科学捜査課のラボか、それとも離脱組の死神たちのどちらかによって
葬儀屋は死神派遣協会によってばらばらにされた体を20年かけて現在の状態まで復帰させたのではと感じています

だとしたらおそろしいい・・・・

死神の新キャラが大量登場か?

オセロが最後に死神派遣協会に応援を要請しました。

それは葬儀屋を捕まえるためです。

グレルだけでは勝てない葬儀屋ですが、
葬儀屋が離脱時に死神派遣協会を全壊にできず、半壊にしかできなかったのもまた事実です。

そして葬儀屋は
死神派遣協会を唯一「厄介で面倒、苦労させられる連中」と発言しています。

オセロの顔からもまだ危機感が感じられない為、
恐らくオセロはこの葬儀屋が苦労させられるという死神派遣協会の力を行使しようとしているのだと思います。

死神の数ももちろん必要だと思いますが、
数だけで果たして勝てる相手なのか・・・・

何か数以外で、
葬儀屋を苦労させる死神派遣協会の力の一片が近いうちに垣間見せられてしまうかもしれません。

オセロは「なるべく早く」と言っていました。

なので死神の新キャラがゾロリと登場する未来は割と近いのではと感じます。

葬儀屋を苦労させる力の一編を
オセロの科学捜査課の研究が握っている可能性がある気がするのは気のせいでしょうか・・・・

間違いなく来るウィル

同時に、オセロとグレルは
現在の死神派遣協会が人数不足である事を示唆しました。

このことから、
回収課以外の死神も応援に来る可能性は高いです。

つまり、毎回回収課でもないのに駆り出されて...とぼやいているウィルが駆り出されることの伏線でほぼ間違いないのではと感じています。

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新キャラ死神と、ウィルの登場を表す伏線か?:黒執事第149話「その執事、鳩合」より引用

ウィルと葬儀屋が顔を合わせたらすぐに何か起こるのか?

答えは否です。

あくまで私個人の考察ですが、ウィルと葬儀屋が人前で顔を合わせたとしても、直ぐに何か劇的なことが起こる可能性は低いのではと私は感じています。

それは、ウィルがもし本当に葬儀屋の内通者であった場合、
死神派遣協会が葬儀屋を追い込み、その場で葬儀屋とウィルが形上は敵同士として顔を併せる可能性を二人は理解して行動する可能性があると考えるからです。

となると、
もし本当に味方であった場合は、味方であることを隠し、敵対するふりを装いながらさりげなくウィルが葬儀屋に有利になるように行動する可能性が高いのではと考えています。

余談:ヴィンセントも登場するか?

当ブログで以前
妄想考察としてヴィンセント死神説を提示しました。

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ヴィンセントは他殺であったと思い込まれがちですが、
死因はまだ確定していません。

もしヴィンセントがファントムハイヴ家襲撃事件の犯人に殺される前に自殺を選んでいたとしたら、

・他殺では無く自殺
・骨の髄まで焼けた(火葬され目が黄緑色の燐光になった)

という死神になるための条件を満たすことになります。

またヴィンセントは葬儀屋の実の息子である可能性があるため、
死神派遣協会が葬儀屋の動きを止めるためには非常に適した人材であることが分かります。

もしヴィンセントが死神の敵として葬儀屋の前に現れたとしたら、葬儀屋はヴィンセントに手を上げることは難しいのではないかと私は感じます。

ですが、
まだウィルと葬儀屋の関係性も明らかになっていないうちにヴィンセントが死神として今のタイミングで現れることは、もしあったとしてもまだかなり勇み足で時期尚早な気がします。

ここまで死神派遣協会側のダークホース感を長期にわたって引っ張ったので、

私の中での予想は、

次回の死神派遣協会との対峙で
葬儀屋は苦戦を強いられるも、ウィルを始め医療関係的知識を授けた人外(離脱組の死神?)の協力を経て何とか危機を脱出。

しかし、そのさらに次の襲撃で死神派遣協会側のジョーカーであるヴィンセントを葬儀屋討伐目的で派遣され、手が出せずに真シエルとともに葬儀屋は死亡するのでは、と感じています・・・・

ですがそう思いながらもそうなってほしくないです(;_:)

それにヴィンセントは生きているだけで悪気なくあまりにも多くの人間の人生を狂わせる傾国のおっさんなので、復活などせず大人しく眠っててもらえた方が色々と安全だしなんか根拠なくきれい( )とも感じます

この辺はまだまだ根拠の浅い妄想考察です。


冥籍番号136649

136649についてざっと考えましたが、
今の所136649は素数であることしかまだつかめていません。

素数とは、
1と自分自身でしか割ることが出来ない数字です。
簡単な数字で言えば3とかですね。

当然桁が多くなればなるほど割れる数も増えてくるため素数になる可能性は減ります。

136649という大きな桁にも関わらず、
1と136649自身でのみしか割り切れないこの数字は

どこか孤独を感じる気がするのは気のせいでしょうか。

次章の舞台はイギリスでは無く『フランス』か!?

遂にフランスの気配がしてきました。

黒執事の中で、

・宙ぶらりんの伏線としてフランスについての物が多数存在すること
・黒執事はいつか舞台がフランスに移動する可能性がある事

上記については以前より当ブログで考察を重ねてきました。
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また他にも、
坊ちゃんがドイツ語は話せないのにフランス語を話せること、(ドイツ語に比べフランス語はとても難しい言語であることで有名です。)また双子の名前が当時のイギリス貴族では異例ともいえるフランス語であることなど、今回の真シエル側の血液供給問題だけでは無く、フランスとファントムハイヴ家は何か非常に大きな所以がある可能性があります。

このことから何らかのクッションを置く可能性はありますが、
今後青の教団編後黒執事は舞台をイギリスから一時的にフランスに移動する可能性があります。

もしかすると、
血液の供給源を突き止めるだけでは無く、その道をたどるうちに意図せずファントムハイヴ家の過去の結びつきについても目を向けるようなそんなたびになるのかもしれません。

その考察の根拠については
これから順に説明していきたいと思います。

ちなみにクッションとしてもしかすると経由するかもしれない国と、その理由も載せておきます

またフランスに行く動機としては、
世界中を駆け回っているというクラウスがいたとすれば納得はいきます。

それ以外にも、
フランスは本編では語られることが少ないにしろ実は何かと坊ちゃんと縁がある国と言えます。


坊ちゃんとフランスとの共通点

・ドイツ語が喋れない坊ちゃんは、流暢にフランス語を話すことが出来る
・シエルはフランス語で「空」という意味

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流暢にフランス語を話せる坊ちゃん:黒執事9巻第39話「その執事、吃驚」より引用

特に、ドイツ語を全く話せない坊ちゃんがフランス語を流暢に話せるのは非常に興味深いです。

ファントムハイブ家とフランスは何か大きな繋がりがあるのかもしれません。

この点についても今後明らかにされたとしたら面白いですね。


またこれだけでなく、
一行がフランスに行くことにより
葬儀屋の軌跡を追える可能性も出てきます

葬儀屋の発言の中で最も謎に満ちているものは

・肉人形を欲しがる連中がいる
・連中に頼まれて豪華客船を使い兵器としての実力を実験した

この二つをあげることが出来ます。
つまり葬儀屋には依頼主がいることになります。

葬儀屋は女王のコインを欲しがりません。

しかし現在のスフィアの
実験施設や純銀のブレスレットなど、その一つ一つをとってみても、
現在の葬儀屋の死者蘇生の実験に、金銭的強力なパトロンがいることはまず間違いがありません。

葬儀屋は女王を好まない為、
イギリスの硬貨ではなく他国での資金集めをすることにしたのかもしれません。

葬儀屋がフランスに行った最も分かりやすく納得できる理由としては、
実験の結果報告を「粋狂な連中」らに報告に言った可能性があります。

つまり坊ちゃんたちがフランスに行くことにより、
この葬儀屋の死者蘇生を援助する背後関係に目を向けられる可能性があります。

もしここで何か大きな成果を得て帰れたとしたら、
番犬としての汚名返上に役立てられるかもしれませんね。

※例外としては豪華客船編での船会社、ブルースターライン社をあげることが出来ます。

ブルースターライン社は、
密室殺人事件編で命を落とした自社の御曹司パトリック・フェルペスの死者蘇生を暁学会に頼み、
その過程で葬儀屋に資金援助や場所(豪華客船)を提供していた可能性があります。

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ドイツ咬ませ犬の可能性

ドイツには信頼のおけるディーデリヒがいます。
しかしドイツで坊ちゃんは緑の魔女編で政府を相手取るようにそれなりに大きく動いてしまったため。そのリスクを踏まえいかない可能性もあると考えました。

しかし寄り道くらいはするかも…?

中国(可能性は低いか?)

これは劉の貿易船で亡命する可能性が高い今、経由国や一時滞在としては可能性があるかなと感じています。

しかしやはりドイツ同様、フランスに比べれば決定打にかけるかなと感じました。

劉(ラウ)と坊ちゃんに交流があったことから比較的割りだしやすく、亡命先として中国を選ぶことはリスクが高いため避けるのではないかなあと感じています。

イタリア

クラウスの本拠地です。
しかしクラウスは世界中を旅行するのが趣味のため、この可能性も低い方かなと感じました。

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世界中を旅行しているクラウス:黒執事18巻第86話「その執事、車上」より引用
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世界中を旅行しているクラウス:黒執事18巻第86話「その執事、車上」より引用

ラウは貿易会社の英国支店長

劉の正体は

中国貿易会社「崑崙」英国支店長
上海マフィア幹部

です。

つまりまともな手段では海外に渡れない坊ちゃんを海外に運ぶラインがあることになります。

葬儀屋はフランスに行っている

宙ぶらりんの伏線の中で、
最も興味深いものが葬儀屋がフランスに行っているということです。

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葬儀屋はフランスに用事があったことを語るディーデリヒ:黒執事22巻第105話「その執事、尋訪」より引用

何故葬儀屋がフランスに行ったかは明かされていない為、これは未回収の伏線となります。

現在の流れを一番単純に受け止めると、
フランスに血液を供給する何らかの関係性があるものが存在するからと考える事が妥当な気がします。

フランスに坊ちゃんが来ることさえもスフィアの思惑か?

しかし疑問点は、
葬儀屋は、何故こんな重要なことをわざわざ坊ちゃんと距離の近いディーデリヒに漏らしたかと言うことです。

一番簡単に考えればおびき寄せるための罠のような気がします。

フランスへ行くことをわざわざ坊ちゃんの味方であるとわかっているディーデリヒに漏らしたことは意図的なものである可能性があります。

※坊ちゃんが護送馬車から逃げた際、「逃がしてよかったのかい?」と葬儀屋は真シエルに尋ねていたのでもしかすると逃げることは想定外であり、坊ちゃん側がフランスへ来ることは考えていないただのうっかりな可能性もありますが…wwでもやっぱり個人的にはフランスと言うワードを漏らしたのは意図的なのではないかなと感じます。

真シエル側にとって「ファントムハイヴ家の後継者争い」の勝ち負けはどうでもいいものである可能性

ではなぜ敢えてスフィア側は坊ちゃんをおびき寄せるようなヒントを出したのでしょうか?

その動機としては、
現在も坊ちゃん達の目的は「真シエルからファントムハイヴ伯爵を取り戻す」と言う名目がありましたが、この「ファントムハイヴ家後継者争い」の勝ち負け自体が真シエルと葬儀屋にとって勝ち負けがどうでもいい建前上の争いにすぎない可能性があると私は考えています。

ミュージックホールの勝ち負けは、坊ちゃんサイドにとっては「どうでもよかった」

ファントムファイヴを使った
ミュージックホール対決では、坊ちゃんにとってその勝ち負けはどうでもよかったことが既に明らかにされています。

そしてこれは
現在のスフィア・ミュージックホールサイドの動機に通じる重要な伏線である可能性があります。

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「勝ち負けなどどうでもよかった」と嘲笑するセバスチャン:黒執事25巻第122話「その執事、待望」より引用

当時の双方の思惑

坊ちゃん側
・ミュージックホールの人気対決の勝ち負けはどうでもいい
スフィアへの客の動員人数を減らし、血液の採取料を減らし失血死を多く出させ事件を公にすること真の目的だった

ミュージックホール側(ブラバットのみが対応)
・ミュージックホールの人気対決の勝ち負けにもこだわっていた
・失血死が増えることを困っていた

※ミュージックホール対決に乗り出してきたこと知り葬儀屋は「三年分は笑った」と言っていた為、葬儀屋と真シエルは坊ちゃんのこの思惑を理解した上で泳がせていた可能性が高い

現在の双方の思惑

坊ちゃん側
・ファントムハイヴ家の後継者問題の解決がメイン。伯爵の座を兄の真シエルから取り戻し濡れ衣を払うことが目的

ミュージックホール側(真シエル&葬儀屋)
ファントムハイヴ家の後継者問題の勝ち負けはどうでもいい
・真の目的は坊ちゃんをセバスチャンから、もしくは社会から引き離し、自らの下に囲い込むことか


現在のイギリスでは

・スフィア・ミュージックホールの主犯
・ファントムハイヴ家当主問題

この婦たちがスキャンダルとして出回っています。

そしてこのスキャンダルが現在の坊ちゃんの立場を危ぶめるものであり、そのため坊ちゃんは当主の座を真シエルから取り戻し、この濡れ衣を払うことを目的に動いています。

しかしスフィアの目的が
そもそもファントムハイヴ家当主問題に向いていなかったとしたらどうでしょうか。

セバスチャンがスフィア・ミュージックホールを嘲笑ったこの「勝ち負けなどどうでもよかった」というワードは、そっくりそのまま今度はスフィア・ミュージックホールから返される可能性があります

私はこのワードが
いつか葬儀屋か真シエルの口によってセバスチャンに対し直接投げ返される日が来るのではないかなと予想しています。

では何故スフィアはそこまでして坊ちゃんを手に入れようとするのか。

それは真シエルの歪んだ未来への願望、坊ちゃんへの執着、そして葬儀屋との血縁関係の有無の疑惑。これらが関わってくるのではないかなと考えています。これについては長くなりますので後日また詳しくまとめた記事を書きますね。

似たことに言及した過去記事を載せておきます。
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坊っちゃんは大手を振って歩けない

今回セバスチャンにとって上記の発言がありました。

現在イギリスでは坊ちゃんは警察に追われている身なので大手を振って歩く事が出来ません。

つまり、イギリスでスフィア・ミュージックホールサイドについて調べる場合
坊ちゃんは誰かに指示をすることしかできなず、直接捜査に乗り出すことは出来ないということになります。

今まではなるべく現場で自らも動いていた坊ちゃん

坊ちゃんは今までの番犬としての捜査では
誰かに調査を依頼するのではなく自らの足で動くことが殆どでした。
しかも今回は特に手ごわい相手真シエルです。
恐らくこの事件を解決するためには他人任せでは不可能であり、坊ちゃんは自らの足で真実を探っていく必要があるのではないかと私は感じます。

このことから、坊ちゃんが自ら歩ける場所として、しかも逃亡と言う理由では無く敵のライフラインを断ち真実を探っていくという名目を持って、舞台をイギリスからフランスに移り変わる可能性は十分あるのではないかと感じました。

イギリスではスフィアの他に大きな流行やカンパニア号レベルの失血多量事件は見られない

今回、坊ちゃんは劉とセバスチャンに
表の世界と裏の世界それぞれからスフィア・ミュージックホールに匹敵する事件の調査を指示しました。

今までの黒執事の中でも、
今の所イギリスの中でそのような事件が起こっているような伏線は見られません。

このことから、真シエル側の血液供給の保険的ライフラインは、イギリス国外にある可能性が高いと考えています。

失血死が多数みられる現場は『イギリスだけ」だとは一度も限定されていない

青の教団編で坊ちゃんたちが調査する際、
死神たちも調査をしていました。

その発言の中から、
失血死が多いことは既にヒントとして明らかにされていましたが、

それがイギリスの中だけと指定されたことは今の所ありません。

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共通の死因を語るオセロ:黒執事24巻第115話「その執事、拝聴」より引用

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イギリスでのみ失血死が多いとは言っていない死神たち:黒執事24巻第119話「その執事、示教」より引用

・ラウが協力するって事は国外へのライフラインがある

今回キャラクターとしては珍しくが登場しました。

登場は寄宿学校編でクリケット大会での賭博場を開いて以来でしょうか?笑

今回何故あえての劉なのでしょうか?

劉は貿易会社の英国支店長であり、裏社会の人間です。

今お尋ね者である坊ちゃんは、当然正規のルートでは海外に出ることが出来ません。

このことから、
私は劉が坊ちゃんを亡命させるという形では無く、あくまで敵のライフラインを断ちにいくという目的を援護する形で船を出しフランスに亡命する協力をするのではないかなと感じました。

「流行」といえばパリ、フランス

また今回セバスチャンに与えられた任務の中で非常に興味深いワードがありました。

それは「流行」です。

確かにスフィアはミュージックホールとして、そしてP4というカリスマアイドルとして流行しました。

ですがそれだけでなく、流行の最先端を作っている都市こそ、我々にはフランス パリというワードを感じることが出来ます。

黒執事がどこまで歴史的史実と出来事をリンクするかは定かではありませんが、この時期にイギリスやフランス、もしくはその他諸外国で熱狂的に流行ったり流行した者が無いか念の為調べてみようと思います。

何かそれっぽい歴史的出来事を知っている方がいらっしゃいましたら是非コメント欄で教えて下さい!

近い時期ですとパリ万国博覧会があったようですね(確かアニメでもふれられていましたね)
他にも有名サヴォイ・ホテルの創設、エッフェル塔創設、少し時期はずれますがヨーロッパにおける病院の在り方でも様々な動きがあった時期のようです。

t.co
t.co
t.co

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ヨーロッパにおける病院の形成についてより引用
引用源:ヨーロッパにおける病院の形成:1500-1800年 - akihitosuzuki's diary



今後の方向性

以上を踏まえ、
今後黒執事は近いうちに青の教団編が一旦終了し、新たな章へ動き出す可能性が出てきました

そこでざっとではありますが、
今後の黒執事の流れを今できる範囲の中で予想考察してみたいと思います。

こちらについては、今度また記事を改めて、根拠となる記事も張り付けたバージョンを書こうと思っています。

・真シエル側にとって「ファントムハイヴ伯爵の投手争いの勝ち負けはどうでもいい問題」である可能性
・真シエルと葬儀屋にとっての目的は坊ちゃんをセバスチャンから引き離し、自分の下に囲い込む事
・下手したら世間からも囲い込もうとしている可能性
・ここで真シエルの坊ちゃんへの歪んだ愛情が明らかになるか
・真シエルがここまでの復活を果たせた理由は「未来への願望」が人一倍い大きかったからが
・その「未来への願望」こそ、「坊ちゃんとともに歩む未来」であった可能性
・その願いは「例え両親を殺しファントムハイヴ家を滅ぼしてでも成し遂げたい」と思うほどの不気味な異常性があり、その動機から坊ちゃんと痛いが為にファントムハイヴ家襲撃事件の黒幕に手を貸した可能性がある(これを坊ちゃんが後に知り、坊ちゃんの中で真シエルが悪しき名となった理由か)
・葬儀屋が真シエルに手を貸す理由は、葬儀屋にとっても双子は長男次男関係なく大切な存在であることが理由か
・葬儀屋とクローディア・ファントムハイヴ家の存在が明らかになるか
・葬儀屋はヴィンセント・ファントムハイブの父であり双子の祖父である可能性
・クローディアとの間の忘れ形見だからこそ守ろうとしているのか
・しかしこれは倫理に反することから死神派遣協会によって殺害される可能性がある

・ファントムハイヴ家襲撃事件は女王と死神派遣協会が仕向けたものである可能性(真シエルをそそのかしたのはこのふたりか)
・黒執事の最終的なラスボスは真シエルと葬儀屋では無く、真シエルをたぶらかしたこの女王と死神派遣協会であることが明らかになるか
・女王にとっては、ファントムハイブ家襲撃事件は番犬のテスト、死神の血が入った一家を危険視しての行動だったか(伏線は密室殺人事件編。密室殺人事件編は女王から坊ちゃんへのテストであり、そのテストに落ちた場合坊ちゃんは殺人犯の濡れ衣を着せられ女王によって殺される可能性があった)

・死神派遣協会と女王と対峙し、何らかの結果を出し黒執事は終了か

オマケ:葬儀屋の血液型

これはまだただの妄想の域にすぎませんが、
今回ふと葬儀屋の血液って何型なんだろうなと初めて疑問に思いました。

もし葬儀屋と双子に本当に血縁関係があった場合、双子と血液型が同じである可能性は十分にあると感じたからです。

もし万が一葬儀屋も血液型がシリウスだとしたら、、、、、

真シエルの血液供給が止まった際、
何かしらの悲しい一波乱が起きそうな気がしてなりません(;_:)

オマケ:フランスで旅行中のドルイットとばったり遭遇するか?

実はこれ、
ふざけてるように見えるかもしれませんが生執事にちょっとした根拠があるんです笑

ミュージカル黒執事「千の魂と堕ちた死神」にて、
ドルイットは最後に

ドルイット
「私の美の創造はこのイギリスでは収まりきらない!さあいこう!芸術の都パリへ!(※ニュアンス)」

的なことを言っているんですwwwwwwwwww

生執事の世界と原作がどこまでリンクするかはわかりませんが、
この「千の魂と堕ちた死神」の中にある「死神派遣協会のテーマ」の歌詞にある

「模範的な死神DEATH」と言うワードは、
皮肉にも死神派遣協会を半壊にまで追い込んだ現役時代の葬儀屋の死神としての姿勢を表すために丸ごとこのワードが使われました。

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現役時代の葬儀屋の姿:黒執事第149話「その執事、鳩合」より引用
パリとドルイットて似合いますよね

いよいよ滲み出すベルばら感そしてオスカル様感…

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オマケ漫画悪魔6の中であった「メモリアル・オブ・ドルイット」の元ネタ(多分)

出典:
http://www.kanshin.com/keyword/1515249

ドルイットが登場しているのは

・切り裂きジャック編
・逆さづり事件編
・豪華客船編
・寄宿学校編

です。

いつもここぞという重要なシーンで
シリアスクラッシャーとして登場するドルイットこしゃく

そろそろ出てきてもいいんじゃないの・・!?と思ってしまうのは私だけでしょうか笑

今か今かとこしゃくの再登場を楽しみにしたいと思います笑


27巻のおさらい/重要な伏線箇所まとめ

セバスチャンとシエルの契約シーンは今まで何度もコミックで描かれています。

しかし、同じシーンであるにも関わらず一つとして同じ内容のものはありません。

その理由は、毎回回想のたびにこの契約シーンを全て描ききることを枢先生はしなかったからです。

この語られて来なかった「空白の時間」を伏線として少しずつ拾い上げる形で、いままでの回想シーンはバラエティ豊かなものとして成り立ってきました。

そして第27巻。

今回のコミックスにて、残された「空白の時間」の伏線はその大部分がほぼ回収されることとなりました。

たった一つの謎を残してーーーー


この謎は、気づいていない読者の方も多いかもしれません。

しかしこのただ一つ回収されなかった伏線は敢えて意図的に残されたものであり、恐らく今後の黒執事に大きな影響を及ぼしてきます。

引用:2018年4月17日の予想考察記事より

未だ語られたことのない、悪魔との契約回想内に存在する「空白の時間」

契約後の過去回想は豪華客船編で明らかとなっています。

しかし実はその中でまだ明らかになっていない空白の時間が存在します。私はおそらく今月号はこの空白の時間が具体的に明かされると予想しています。←的中!

豪華客船編で明かされた二人の契約後の行動を時系列に並べてみました。

契約後の行動時系列
  • 契約するならばお互いの体に契約印を。
  • 目立つ場所に刻む程より大きな力を発揮することが出来るようになる
  • 坊ちゃん、瞳に契約印を入れる
  • 悪魔「では私も、主にお仕えするのにふさわしい姿にならなくては」←ドゥルドゥルから固形に。悪魔からセバスチャン誕生!(なお名前はまだ無い)
  • 空白の時間←重要なポイント
  • サバトに火を放ち、外から燃える教会を見つめる坊ちゃんとセバスチャン。坊ちゃんの手にはシエルによって飲み込まれたはずの当主の指輪が。

この空白の時間の前後で、大きく変化している事柄がいくつか存在しています。

空白の時間前後で変化したもの

  • 契約の具体的な3つの願いをセバスチャンに伝えている(どのような経緯でそれを願ったかが不明)
  • 坊ちゃんの中でシエルが「悪しき名」となっている
  • 坊ちゃんが真シエルが飲み込んだはずのファントムハイヴ家当主の指輪を持っている

大きく分けてこの3つの出来事が、未だ真実が語られていない伏線としてこの空白の時間内に存在しています。

おそらく今月号はおもにこの3つの伏線を回収し、事の真相を明らかにするのではないでしょうか?←大的中!

詳しく考察していきたいと思います。

空白の時間1:坊ちゃんがセバスチャンに願った3つの願い

坊ちゃんがセバスチャンに願ったことは3つです

  • 復讐を遂げるまで裏切らず守り抜くこと
  • 命令に絶対服従であること
  • 絶対に嘘を吐かないこと

この中で重要だと感じるのは3つ目の願い。

「絶対に嘘をつかないこと」です。

これはセバスチャンの悪魔としての正体を探るヒントであるかもしれないことと同時に、坊ちゃんがセバスチャンを大嫌いになるような出来事があったことの表れの可能性があると感じています。

セバスチャンの悪魔としての正体考察はこちらをご覧ください
www.under-taker.com

空白の時間2:シエルが悪しき名となった理由

契約前の時の坊ちゃんは、自分という存在を殺してまで「死んだシエルを生かしたい」と思っていました。

しかし空白の時間直後から、坊ちゃんの中でシエルは「悪しき名」となっています。

おそらくこの空白の時間内でセバスチャンによってもたらされた情報により、坊ちゃんの中でシエルという名が「悪しき名」に変化したと思われます。

真シエルは「将来坊ちゃんと一緒にずっといたい」という歪んだ願望を基に、ファントムハイヴ襲撃事件に関与した可能性があります。

これらの事実をセバスチャンから聞かされたのではないでしょうか?

※ちなみに唯一残された「語られていない空白の時間」としての伏線はこれのことです。坊っちゃんの中で真シエルが何故悪しき名となったのか。何故坊ちゃんが怯えるようになったのかは未だ説明がされていません。

空白の時間3:坊ちゃんがファントムハイヴ家の指輪を持っている

ファントムハイヴ当主の指輪は第135話で双子が捕らわれた際、真シエルによって飲み込まれていました。

真シエルの体の中にあったはずの指輪をここで坊ちゃんが手にしていることになります。

また切り裂きジャック編でグレルによってセバスチャンの走馬燈が再生された際、「・・輪は私が取り出しましょうか」というセリフを見ることが出来ます。

これは恐らく「指輪は私が取り出しましょうか」だと思われます。

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黒執事3巻第10話「その執事、回想」より


さらに、豪華客船編の回想シーンと扉絵で、坊ちゃんの指輪を持つ手が血まみれであることが分かります。

ちなみに坊ちゃんはミサの際檻の中にいたため危害は加えられていないため空白の時間前の坊ちゃんの手に血はついていません。


空白の時間前の坊ちゃんの手

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黒執事27巻第137話「その執事、折衝」より

空白の時間後の坊ちゃんの手

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黒執事13巻第62話「その執事、成長」より

またこちらのコマが収録されている第62話の扉絵もこの坊ちゃんの手の血と指輪を強調するものとなっています。

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黒執事16巻第62話「その執事、成長」扉絵

つまり、空間の時間後に指輪は坊ちゃんの手の中にあり、特に濡れていなかったその手が血で濡れていたことになります。


指輪は私が取り出しましょうか、というセバスチャンの問いかけに対しそれを断り坊ちゃん自ら真シエルのお腹の中から指輪を取り出した可能性が高いと私はい考えています。

当主の指輪をめぐる下り時系列予想考察まとめ

真シエル「いいや、これは長男(ぼく)の役目だ」というセリフは伏線か?

まずはこちらをご覧ください

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黒執事27巻第134話「その執事、嘆傷」より

これは坊ちゃんではなく真シエルです。

ファントムハイヴ襲撃事件が始まった際、一人で家の様子を見に行くといって坊ちゃんに残していったセリフです。

これは完全な根拠のない予想ですが、もしかしたら、万に一つ、坊ちゃんが今回本誌でこのセリフを言う可能性があると感じました。←大的中!
時系列的にはこうです。

  • セバスチャンが「指輪は私が取り出しましょうか」と坊ちゃんに尋ねる。
  • 坊ちゃんは「いいや、これは長男(ぼく)の役目だ(真シエルが襲撃事件の際に坊ちゃんに言ったセリフ)」といい、坊ちゃん自らが真シエルの腹から指輪を取り出す。
  • セバスチャンの手は血で汚れず、坊ちゃんの手のみが血まみれになり、指輪を手に入れる。

以上のことから、ファントムハイヴ当主の指輪は坊ちゃんの手によって真シエルのお腹の中から取り出された可能性が高いと感じています。

ずっと指輪を取り出したのはセバスチャンだと思っていましたが、どうも坊ちゃんが怪しいような気がします。

「指輪は私が取り出しましょうか」というセバスチャンのセリフもカマかけの可能性があります。

しっかしこれは偶然気付いたのですが、もし坊ちゃんが本当に「いいや、これは長男(ボク)の役目だ」といって真シエルの腹を裂いたとしたら・・本当に恐ろしい限りです。


真シエルから名を奪いシエルとなる決意をした坊ちゃん。

シエルとしての初めての仕事が「真シエルのお腹からファントムハイヴ家当主の指輪を取り出すこと」。そしてそれは自分がシエルになるために・・・だとしたら。

もし本当にそうだとしたら何て残酷なんでしょうか。
何度でも言いますが考えすぎであってほしいです

引用源:【予想考察】黒執事第139話Gファンタジー5月号 - 黒執事考察ブログ
契約期間の「空白の時間」についてと、ただ一つ回収されることの無かった伏線について、具体的には上記の記事にまとめてあります。

また、黒執事27巻の表紙間違い探し考察はこちらの記事にまとめてあります。
www.under-taker.com

まとめ

さあ!いよいよ葬儀屋がファントムハイヴ家にかかわってきました。
死神と悪魔、そして人間。

全ての思惑が渦巻く中で物語はどのような方向に向かっていくのでしょうか?

固唾をのんで見守っていきたいと思います

餅月