黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!作品の「嘘」と「伏線」に貴方も騙されていませんか?葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログ

【考察】隠れていたアンダーテイカーの存在に、一人だけ気づいていたセバスチャン/死神は魂を持っているのか?

こんにちは!餅月です。
本日は新たに回収された伏線考察を行っていきたいと思います。こちらの考察はTwitterのフォロワー様の輝夜彦さんのご指摘を元に考察させて頂いたものとなります!

今回の伏線は何と「切り裂きジャック編」で張られていたものです

葬儀屋(アンダーテイカー)初登場シーン

考察する話は黒執事2巻第6話「その執事、始動」です
話数巻数が、共に一桁の時代…!

これは「切り裂きジャック事件」の第一話です

女王から事件解決の依頼を受けたシエルが、番犬としての具体的な仕事を本誌内で初めて明かす、いわば黒執事の序章から本編に移った回でもあります。

この葬儀屋初登場シーンにて、セバスチャンの悪魔としてのキャラクター性を強調するような描写が描かれていることに皆様お気づきになっているでしょうか?

実はつい最近の黒執事で、この葬儀屋初登場シーンで描かれていた興味深いシーンが回想として再登場しました。

具体的に説明していきます。

セバスチャンだけが、葬儀屋がどこに隠れているか気づいていた

葬儀屋の初登場シーンで、
葬儀屋は棺の中に隠れていました。

店の中に入ってきた面子は葬儀屋を探しますが見つかりません。

最終的に自分たちの真横に建てかけてあった棺の中から登場した葬儀屋を見て驚き絶句します。(グレルは腰を抜かしています)

この時葬儀屋の店を訪れたメンバ―は
坊っちゃん、セバスチャン、マダムレッド、グレル・サトクリフ、そしてラウです。

しかしこの中で、実はセバスチャンだけは葬儀屋が棺の中に隠れていたことに事前に気づいていたのです。

セバスチャンの視線に注目

まずは「切り裂きジャック編」の問題のシーンを見ていきたいと思います。

セバスチャンの視線に注目してみてください。

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ずっと棺の方を不自然に見つめ続けるセバスチャン:黒執事2巻第6話「その執事、始動」より引用

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葬儀屋登場に動じないセバスチャン:黒執事2巻第6話「その執事、始動」より引用

このシーンはご丁寧に様々な角度のカメラワークから描かれたようなコマ割りになっています。

それにも関わらず、セバスチャンの視線は葬儀屋が入っている棺一点に固定され続けています。

主人が「いるか、葬儀屋。」と店内に問いかけているにも関わらずセバスチャンは店の中に目を向けようとしません。

また葬儀屋が登場した後も、ショックを受ける一同の中セバスチャンだけは微動だに反応していません。

セバスチャンだけは、どうやら葬儀屋がどこに隠れていたのかはじめから分かっていたようです。

青の教団編で再度描かれたシーン

今回、上記のシーンが再度青の教団編回想内で描かれました。
それがこちらです。

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セバスチャンの視線:黒執事第141話:その執事、推量」より引用

分かりやすく葬儀屋の隠れていた棺に棒人間をかいてみました。

やはり改めて描かれた同じシーンでもセバスチャンは不自然に棺を凝視しています。

何故セバスチャンは葬儀屋の居場所が分かったのか?

何故セバスチャンは葬儀屋の居場所が分かったのでしょうか?

・声の位置を特定した
・葬儀屋の「魂」に反応していた

この時葬儀屋は実際シエルたちのほぼ真横にいました。
「声」の位置で特定した可能性もあります。

ですが、その場合、葬儀屋は坊ちゃんの若干後ろにいました。
素直に声が聞こえていたのならば坊っちゃんにとっては後ろから声が聞こえたことになります。

それにもかかわらず坊ちゃんが店の方面を見つめ続けていることから、声の方向からは葬儀屋の居場所は特定できなかった可能性があると考えています。

特にセバスチャンは、葬儀屋が声を発する前に既に棺の方を向き始めています。

私はこのことから、最も考えられる理由としてはセバスチャンは葬儀屋が持つ「魂」に反応していた可能性があるのではと考えました。

死神は魂を持っているのか?

寄宿学校編で、紫寮に火を放ちデリック・アーデンを見つけようとした際、セバスチャンはこのように言っています。

セバスチャン
「悪魔はこの程度の距離なら生きた人間の気配を彼らの魂で察知できます。」
黒執事第74話「その執事、入場」より

このことから、隠れていた葬儀屋をセバスチャンだけが見つけられた理由としては、「葬儀屋の魂に反応したから」と考えることが今の段階では最も矛盾が生じないのではと考察しました。


死神は魂を持っているのは?
これは大きな疑問です。

黒執事における死神は自殺した元人間なので、その魂がどのような扱いになっているかは根拠がなく、考察が現段階では不可能な状態です。

他人の魂なんて自分のものにできる訳が無いんだけどねと葬儀屋が言っていることから、矛盾を生じさせないよう考えるには死神たちはそれぞれが自分自身の魂を未だ持ち続けていると考えることが自然な気がします。

ただのキャラクター像としての伏線回収をするだけでなく、あえて青の教団編で再度描くことにより「死神の魂」の存在揶揄としての新たな伏線を予感させてしまう描き方には脱帽です。

死神の魂についてはまだまだ謎が大きいですが、

真シエルが復活したことを通じ、黒執事内での「魂」とは何なのかが具体的に明かされる日も近いのかもしれませんね。

餅月