黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!作品の「嘘」と「伏線」に貴方も騙されていませんか?葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログ

【黒執事考察ブログ】 ジョン・ブラウンは実在した人物/その正体について張り巡らされた緻密な伏線を徹底考察

こんにちは!餅月です。
今回は謎深きキャラクターである、女王の馬蹄ジョン・ブラウンについて考察をしていきたいと思います!

ジョン・ブラウンは黒執事のオリジナルキャラクターではなく、歴史的に実在した人物です。
今はまだ登場回数が少ないキャラクターではありますが、 ジョン・ブラウンは今後黒執事の中で非常に重要なキャラクターになる可能性があります。

彼について紐解いてみると、
既に何か所も非常に怪しいポイントが存在していることに気がつきます。

今回はそんなジョン・ブラウンの正体についての疑惑を考察していきたいと思います!

ジョンブラウンの正体

女王の馬蹄ジョン・ブラウン。
彼は女王の馬蹄として常にヴィクトリア女王の側にいます。

結論から申し上げますと、
このジョン・ブラウンは人間ではなく人外である可能性が高いのではないかと私は考えています。

今のところ黒執事の中で人外と言えば悪魔、死神、天使が存在します。
私はこの中でも、ジョンブラウンは死神である可能性が高いのではないかと感じています。

これらの考察をしていくにあたり、
まずはジョン・ブラウンが人外である可能性を示唆する出来事を具体的にまとめていきたいと思います。

ジョン・ブラウンが人外である可能性を示唆するもの

  • 史実上存在する人物であるが、黒執事の時代には既になくなっている人物である
  • 瞳を隠している
  • 人狼の瘴気に満ちているはずの森を無事に通過している
  • 「早すぎる」スピードで女王からの手紙をドイツに届けている
  • ジョン・ブラウンは死神の審査を免れた女王を監視するために死神派遣協会から派遣された目付け役の死神である可能性がある
  • サバトにいたケープを被った動じない人物はジョン・ブラウンの可能性

実在したジョン・ブラウン

冒頭でも説明した通り、
ジョン・ブラウンはヴィクトリア女王の馬蹄として働いていた実在する人物です。

ヴィクトリア女王のお気に入りの使用人であり、その寵愛の深さから二人は秘密結婚をしているのではないかと噂されたほどでした。(なお事実であったかの根拠はありません。)

ジョン・ブラウンの女王に対する振舞いは、彼女を極めて大切に扱いながらも、他の使用人に比べてとてもくだけたものであったそうで、女王はこの奉仕を大変喜びました。

黒執事でもジョン・ブラウンは
アルバート公の人形を使ってヴィクトリア女王を励ましたりしています。
この様子は恐らく、「くだけた様子で接した」というジョン・ブラウン本人の歴史的史実に基づいたオマージュなのではないでしょうか。

またジョン・ブラウンについてはこのようないわれもあります。

風説はブラウンを、女王との間の子供の父親、女王の夫、または霊媒だったなどとするが、それが真実だという証拠はない。ブラウンについて言えることは、特にアルバート公の死後に、彼女が賞賛した男性であったということである。
引用源:ジョン・ブラウン (使用人) - Wikipedia

霊媒というワードも非常に気になります。
女王との関係性について、彼は非常にミステリアスな立ち位置にいた人物であることが分かります。

そんなジョン・ブラウンが黒執事の中では人間ではなく人外として存在しているのではないかと考えるゆえんは、この歴史的史実とのとある相違点に基づきます。

黒執事の時代には死んでいたはずのジョン・ブラウン

実在した人物であるジョン・ブラウン。
しかし黒執事の中で登場するジョン・ブラウンには、歴史的史と異なる点が存在します。

それが生きている時間軸です。

黒執事の物語は、ただいま1889年です。
これに対しジョン・ブラウンの生没年を見てみましょう。

ジョン・ブラウンの生没年
1826年12月8日 – 1883年3月27日

ジョン・ブラウンが亡くなったのは歴史的史実では1883年。
つまり、黒執事の時代には本来は既に亡くなっているはずの人物であることが分かります。

亡くなっているはずのジョン・ブラウンが女王の馬蹄として働き続けている事。
これこそが黒執事の中のジョン・ブラウンが人外である可能性を感じさせる第一の大きな理由です。

ジョン・ブラウンは瞳を隠している

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黒執事20巻第93話「その執事、下降」より

次に怪しい点が、ジョン・ブラウンの瞳です。
ジョン・ブラウンはサングラスのようなもので瞳を隠しています。私たちは彼の瞳をまだ一度も見たことがありません。
このサングラスは死神の燐光を隠すための眼鏡である可能性があります。

また彼が付けているサングラス?は19世紀のものにしてはかなり未来的です。

死神オセロが未来を先どった力に敏感に反応し「進みすぎている」と発言したことから、時代的に見て進みすぎたものは死神派遣協会のものである可能性が十分に考えられます。
(例えばウィルの眼鏡フレーム、エンジン、死神たちのスーツの形、ボールペン、パソコンなど。これらは死神たちの持ち物ですが全て当時のイギリスには存在しない進みすぎた道具ばかりとなっています。)

ジョン・ブランが瞳を隠していること。
そしてそのサングラスが未来のもののようなデザインであることは、ジョン・ブラウンが死神派遣協会に努める死神であることを表す伏線である可能性があります。

「早すぎる」スピードで女王からの手紙を届けている

次にこちらのコマをご覧ください。

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黒執事20巻第93話「その執事、下降」より

これは緑の魔女編内での女王の執事チャールズ・グレイ伯爵のセリフです。

セバスチャン側がドイツから事件の調査結果を送ってきたのに対し、その通達速度の速異常な速さを怪しんでいます。

このシーンですが、ジョン・ブラウンを通じ同じ話の中で回収される伏線となっています。

セバスチャンが人には不可能なスピードで手紙を届けたことに対抗し、女王サイドのジョン・ブラウンが全く同じように、ありえないスピードでセバスチャンに手紙を届けているのです。

人狼の瘴気の森に突然現れた馬蹄ジョン・ブラウンとその馬に対し、セバスチャンはこう尋ねます。

セバスチャン
「ブラウンさん遠路はるばるご苦労様です。ここまでは馬で?

それに対しジョン・ブラウンはこのように答えます

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黒執事20巻第93話「その執事、下降」より
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黒執事20巻第93話「その執事、下降」より

んーーーー、なんとも意味深な会話です。

普通の人間では護符無しでは抜けることが難しい、瘴気の人狼の森をジョンブラウンはいともたやすく潜り抜けました。

しかも馬に乗らずに馬を連れてそれらを成し遂げたこと。不自然な点ばかりです。

セバスチャンは、女王に情報を届ける際人には不可能なスピードで実行しました。
しかしそれに対し女王サイドも、ジョン・ブラウンを通じて全く同じことを成し遂げることで対抗してきたことになります。

互いにどうやら「人外」の力を隠す気はありませんね。

実際、ジョン・ブラウンとの会話でのセバスチャンの表情は何かに勘ずいているように皮肉げです。

セバスチャンには恐らくジョン・ブラウンの正体が大体把握できているのではないでしょうか?

そしてジョン・ブラウンと女王もまた、セバスチャンの正体についてある程度察しがついているものと考えられます。

これについては後半で詳しく伏線を交えて言及したいと思います。

ジョン・ブラウン死神説

では次に疑問となるものが、仮にジョン・ブラウンが死神であったとして
何故死神であるジョン・ブラウンが人間の女王の側にいるのかという点です。

結論から申し上げますと、
ヴィクトリア女王は死神の審査を免れた世界に有益とみなされた人間であり、彼女を監視するために死神派遣協会から派遣された目付け役の死神こそジョン・ブラウンである可能性があります。

これにつきましては以前既に記事をまとめました。
簡単にまとめますと下記のようになります。

- 女王は死神の審査を免れた人間である可能性がある

  • 女王の周りに人外がいた場合、それは死神派遣協会から派遣された目付け役である可能性が高い
  • 女王の周りで怪しい人物は瞳を見せたことが無いジョン・ブラウンであるといえる

詳しくは下記記事にまとめてあります!
www.under-taker.com

サバトにいたケープを被った動じない人物はジョン・ブラウンの可能性

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黒執事27巻第137話「その執事、折衝」より
黒執事第137話で描かれたこの謎の人物。
明らかに周りの大人たちと区別化されています。

この人物についてはまだ回答が絞り切れず、いくつか説がありますがその中で私が最も可能性が高いと感じているのがジョン・ブラウンです。

私は以前女王がファントムハイヴ襲撃事件の黒幕ではないかと下記記事で考察しました。
www.under-taker.com

もしこれが本当であれば、女王はファントムハイヴ襲撃事件、そして双子のテスト経過を見守っていたはずです。

女王本人がこれらを行うはずはありません。
もしさせるとしたら敏腕の部下。ジョン・ブラウンが人外であった場合、彼がうってつけだと感じます。

この説の小さな疑問点としては、第138話においてセバスチャンはサバトにいた人物を全員殺したと言いました。
セバスチャンはこの時点でまだ嘘をつける状態だったので、ここの正誤はさほど大きい問題ではないと思います。しかしセバスチャンがこの時自分以外の人外の存在に気づいていたのか、またその存在を取り逃がしていたことに気づいていたのかは大きな謎として残ります。

今のところセバスチャンがこのケープの男を取り逃がしたことを気にしたりする様子は特に描かれていないので気づいていなかったと考えるのが自然でしょうか?

だとしたらこのケープの人物はセバスチャンよりも上手のキャラクターということになる可能性があります。

ケープの人物の可能性第一位はジョンブラウンですが、他にも可能性がある人物をまとめておきます。

  • ジョン・ブラウン(一番可能性が高い)
  • アグニを殺したナイフ使い(お星さまのうちの一人、ドールの可能性あり※時代的に考えてファントムハイヴ家との因縁が出来る前と考えられるため、可能性は非常に低い)
  • 葬儀屋(可能性は低い)

ちなみに葬儀屋の可能性を疑う方もいるかと思いますが、葬儀屋は豪華客船編で契約のくだりを知らないといっていたので現段階では可能性は低いと考えています。何より双子を助けようと奮闘していたはずの葬儀屋が、双子を殺される様子をあのように何もせず見ているとはどうも考えにくいかなと私は感じました。

詳しくはこちらの記事にまとめてあります!
www.under-taker.com

以上がジョン・ブラウンについて考察しているものの全てとなります。

ジョン・ブラウンが人外であることは恐らく間違いがないのではないかと感じています。

ですが「何」なのかはまだ確証が持てない状況です。
アニメのように「女王サイドは天使」なんて可能性も、勿論ゼロではないと思います!

ジョン・ブラウンがサングラスを外す日に、すべてが明らかになるのではないでしょうか。

餅月