黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!作品の「嘘」と「伏線」に貴方も騙されていませんか?葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログ

Gファンタジー2月号第136話「その執事、参上」あらすじ

黒執事

Gファンタジー2月号第136話「その執事、参上」あらすじ


扉絵:左足を鎖でつながれた双子のうちの一人の後ろ姿。床に座り込んでいる。
言葉:積もる汚辱、芽生える憎悪

謎の秘密結社のいけにえにされたシエルたち。

服を脱がされている双子。その眼には生気が無い。
囲む大人「哀れな子羊。召喚の儀の日まで澱みと汚れをたっぷりとその魂に溜め込むのだ。我が背徳の王への供物よ。」

大人「二人とも背中を出しなさい。お前には崇高なる獣のしるしをあげようね。」

熱く焼かれた焼き印が近づけられます。

双子「や、やめて・・・」
坊ちゃん「うわあああああああああ!!」

檻の中で飛び起きたぼっちゃん。

坊ちゃん「あ・・・ゆ、夢・・じゃ、無い・・・。」
ズクンズクンと痛む背中を抑えると、隣で眠っていたシエルが目を覚ましました。

シエル「火傷が痛むの?」
坊ちゃん「シエル・・・。」
シエル「見せてごらん。」

シエル「腫れは引いてきてるみたい。水膨れがつぶれちゃったのかな・・・。」
坊ちゃん「うう・・・。シエルはもういたくないの?」
シエル「痛くないわけじゃないけど・・。」

男「オラッ!!!夜中に大声出してんじゃねえ!!あーあ、クリスマスまでガキの世話たあやってらんねえな。」
酒瓶をもって酔っ払った男は双子の入れられた檻を一蹴りし、去っていきました。
(双子の檻の中にはもう一人別の子供も入れられています。)

坊ちゃん「クリスマス・・・。ここに連れてこられてまだ10日しか経ってないんだね・・・。もっと長く感じてた。」
シエル「うん・・・。」

坊ちゃん「シエルは覚えてる?2年前のクリスマス。シエルがサンタクロースはいないって言いだして、サンタを信じてた僕はすごく怒ったっけ。」
シエル「そうだったね。」
(過去の回想に入る。サンタクロースについて議論を交わす双子)
坊ちゃん「見たことのないものを信じるのはおかしいって言われて、ぼくすごく悔しくてさ。絶対サンタを見てやろうって夜中まで起きてた。・・・それで、プレゼントを置きに来たじいやと会ったんだ。」

坊ちゃん「シエルが言うことはいつも正しい。サンタクロースはいなかったんだ。」

坊ちゃん「ーーーだからきっと神様もいないんだろうね。」
冷たい瞳でシエルを見下ろす坊ちゃん




それからの1か月は地獄のような日々だった。
死んでしまった方がマシだと思いながら、
絶対にここから逃げようといったシエルを信じた。
(注射を打たれたり、頭を押さえつけられたりする双子の回想)




男たち「さあガキ共、メシの時間だ。皿なんて上品なモンはねエぞ。さっさと口開けろ。」
男は双子の胸倉をつかみます。
男「特にお前らに死なれちゃ困るからな。たんと食えよ!」

食事が漏斗を使い無理やり口に流し込まれ、双子はむせ返ります。

男「次!!」
双子とともに入っていた子供をつかむと、その子供は既に息絶えていました。
男「あ、こいつしんでやがる。ったく、貴族共手荒く扱いすぎなんだよ!」

そういいながら男は息絶えた子供の体を引きずっていきました。

坊ちゃん「僕も・・・いつかあんな風にーーーー」
シエル「大丈夫だよ。」
ガタガタと震える坊ちゃんの手をシエルがきゅっと握ります。
シエル「お前は僕が守ってあげる。」
坊ちゃん「・・・うん、そうだね。ありがとうシエル」

ああ そうか
僕には 君がいた。

日がたったある日

男「さあ 今日のお務めは終わりだ!さっさとてめえの小屋に入んな!」
双子は小屋に投げ込まれ呻きます。

それを入り口から見ているマントを被った秘密結社の男が呟きました。
マントの男「ふむ・・・そろそろ下ごしらえは十分かな。明日のメインディッシュは、彼らを。」


再び夜。
場所は最初に双子が連れてこられた教会。

壇上にいるマントと仮面をつけた男が語ります。
男「敬虔なる修道士、修道女たちよ。かの新月より1か月。器はついに満ちた。さあ、今宵も崇高なる集合を始めようじゃないか。」

場面は、床に魔法陣の描かれた悪魔召喚儀式の光景。
男「この記念すべき日の主役となるのは、彼ら!」

檻の中にいる双子が指されます。

坊ちゃん「シエル・・・僕ら、また痛いことされるの?」
シエル「・・・かもね。でも変だな。あいつらいつもと違って見てるだけだ。…嫌な感じがする。」

仮面の男が檻の扉を開けます。
男「哀れな供物よ、運命の時はきた。」
男「我らが王に捧ぐ、栄えある一匹目の仔羊はーーーーーーー」

にやりと下品に歪んだ男の目が左右を移動し、双子を見比べます。

男「こちら。」

ページが見開きで、シエルが男に腕をつかまれ引きずり出されます。




それは
なんの意味もなく
何の理由もない
無慈悲な選択。
なぜ どうして 僕たちが




坊ちゃん「シエル!!嫌だ!!連れていかないで!!」
シエル「わああ!!」

シエル「はなせ…っ!」
坊ちゃん「シエル!!」
シエルは4人がかりで台の上に寝かせられます。

男「さあ!悪魔に祈りを捧げよ!」




仮面の一同復唱

来たれ地獄の炎を纏いし者
夜の支配者 闇の盟友
流されし血を啜る邪悪な獣
千に形を変えし 月の加護のもと
我と契約を結ばん!





坊ちゃん「やめてお願い!
シエル「助け・・・ンンッ」
シエルは涙を流しながら坊ちゃんの方を向き助けを乞いますが男に口を塞がれてしまいます。
坊ちゃん「誰か!!シエルを助けて!!お願い!!」

短剣がすらりと抜かれます。


坊ちゃん「あああああああ!!!やめて!!やめろおおおおおおおお!!」



笑顔の仮面の男が短剣を振りかざし、シエルの体のど真ん中に突き立てます。

男「いでよ!混沌の支配者よ!!」

無慈悲な男の笑い声が響きます。

坊ちゃん「あ、ああ・・・・」

目を見開き崩れ落ち、床を見つめる坊ちゃん

誰も助けてくれない
神なんていない!!!


坊ちゃん「・・・る・・・てやる・・・。こいつらを」

燭台がカタカタと揺れ始め大人たちは動揺します。

仮面の男「な、なんだ?地震!?」
坊ちゃん「こいつらをこいつらをこいつらをこいつらをこいつらをこいつらを!!!!」

ゴボリとシエルの血が沸き上がり、一気に天井まで竜巻のように吹き上がります。


坊ちゃん「ころしてやる!!!!」

仮面の男「ぎゃあああっ」
仮面の女「ひいいいいっ」

血が飛び散り、大人共が逃げまどいます。
針を持つ毒虫のような腹、多数のぎょろりとした目、人をつまみ上げる大きな霧のような手・・・。
ミサ会場は混沌となりました。悪魔が語り掛けます。




応えよ
私を呼ぶのは誰か?
大いなる犠牲を捧げ、快楽と富
厄災と悲劇を望む
神に唾吐く
愚か者は?


ーーーーーーこうして少年は「その存在」に出逢った。
第136話終

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考察に続きます。