黒執事考察ブログ

黒執事は「腐女子向けの作品」ではない・・!それはあまりにも勿体ない!枢先生の「嘘という名の伏線」に騙されないように頑張ってる人が管理人。葬儀屋(アンダーテイカー)についての考察を載せたいがためにはじめたネタバレ有りの考察ブログです

ミュージカル『黒執事』Tango on the Campania 観劇レポート

CAUTION!!!!
ネタバレ注意!!!!


明けましておめでとうございます
餅月です。

今回は12月31日に初日を迎えましたミュージカル黒執事(生執事)の観劇レポートをあげさせていただきます。
内容は演出、歌詞、セリフ、カーテンコールまで、ほぼ全てとなる為長文となります。

またこちらのレポートは私の友人からの寄稿となります。
歌詞、セリフをはじめ立ち回りや演出まで細かく記載したものとなりますので舞台のネタバレを多く含みます。
これから観劇される方、ネタバレNGの方は閲覧をご遠慮ください。

 

 

 

以下、寄稿

文:友人M(SPETIAL THANKS!!!)

――――――――――――――――
※観劇の際の記憶を頼りに執筆したレポですので、内容に相違、聞き違いなどがあることをご了承ください

ミュージカル『黒執事』Tango on the Campania 観劇レポ


12/31 12:00 S席
12/31 12:00 S席
1/1 12:00 S席

ステージセット
青いスクリーン幕
白字で「ミュージカル 黒執事 Tango on the Campania」のロゴ

カモメ(ミューミュー鳴いていたのでウミネコか?リジーはカモメと言及)の鳴き声が聞こえ始める、汽笛の音が聞こえた所でアバーラインとハンクスの二人が登場
観客から歓声

ハンクス「カンパニア号乗れるんですね!」
ワッフル屋の一万人プレゼントでカンパニア号に乗船出来るようになった経緯を説明
アバーライン「見てみろよ、みんなニコニコしてるだろう?」

ハンクス「そろそろ出航の時間なのに座ってて大丈夫なのかな?」観客を見つつ呟く
アバーライン「うーん、ただ船見に来ただけなんじゃない?」
ハンクス「じゃあ」
アバハン「見ててください」
歓声笑い

【1/1 12:00】
概ね同じ昼の回である12/31 17:00と同じ流れだが、
観客の顔を見た時
アバーライン「見てみろ、みんな縁起のいい顔してるだろ」
ハンクス「ほんとだ!何でですか、そういう日なんですか?」
というやり取りがある。
(新年公演なので)

ハンクス「これだけの人、あの船に乗れるんですか?」
アバーライン「あれだけでかい船だからな」
ハンクス「でももうすぐ出航の時間なのに、やけに落ち着いてますよ」
きっと僕らが乗る所見に来ただけなんじゃないですか?」
アバーライン「そっか、じゃあ」
アバハン「見ててください」

【12/31 17:00】
ハンクス「どこ行くんですか?」
アバーライン「それは言えないな」
ハンクスを連れて客席の間を進む
ハンクス「すごい人じゃないですか!」
アバーライン「見てみろ。これ何だと思う?…人だよ!」
ハンクス「いや見りゃわかりますよ!」
アバーライン「なんで集まってるんだと思う?…何かあるんだよ」
ハンクス「いやだからそれが何なんですか!」
アバーライン「それは言えない…でも見てみろ、みんなニコニコしてるだろ!」
舞台の上に連れて行き、ハンクスを振り返らせる

ハンクス「うわー!これカンパニア号じゃないですか」
アバーライン「…乗れるんだよ!」
ハンクス「ええっ、なんで乗れるんですか!?」
アバーライン「当たったんだよ」
ハンクス「何で当たったんですか!」
アバーライン「それは口が裂けても言えねーな」
ハンクス「そうかー…なら我慢するしかないな」
アバーライン「口が裂けても言えない!」
ハンクス「いや、だからそれは我慢するって…」
アバーライン「ワッフル屋の来場者一万人プレゼントで当たったなんて口が裂けても言えない!」
ハンクス「全部自分で言っちゃったよこの人、自慢したかったんだ…」
アバーライン「お前あんま大きな声で言うなよ!」
ハンクス「何でですか?」
アバーライン「見ろ!貴族ばっかりだろ?ここにいる人みんな、お金払って乗船してるんだよ、俺達はタダで乗れるんだよ、そういうのバレると…」
ハンクス「いや、貴族そんなの言わないでしょ!」

ハンクス「でもいいんですか警部?折角のチケット、僕誘ってくれるのは嬉しいですけど、彼女とか誘わなくて」
アバーライン「バカヤロー、彼女はいても、あえてお前を誘ったんだよ」
ハンクス「いないからだろ!」
アバーライン「お前!やられるぞ!」
ハンクス「誰にですか!」
アバーライン「俺に!」

【1/1 12:00】
「いやね?俺もラブラブな彼女がいてね?行きたい行きたい!ってせがまれたんだけど、これは男と男の二人旅だからって…って聞いてるー?」
先にハンクス乗船している
アバーライン「まあ彼女もいないんですけどね…」とひとりごとを呟く

ハンクス「警部!僕がこの旅で警部の彼女候補、僕が探しますよ!」
アバーライン「本当かー?たのむよー」
ニコニコしながらアバーラインハンクス乗船
(アバーラインがステージにハンクスを連れていくと幕が上がる、乗船場のセットが組まれている)

※ワッフル屋は生執事「地に燃えるリコリス」などでアバハンの2人がよく使っていたネタ。今回パンフレットにも注釈されている。


ミッドフォード一家やってくる
侯爵「素晴らしいな、フランシス!これがカンパニア号か」
エドワード「どうしたリジー、浮かない顔をして、具合でも悪いのか?」
「ううん、ただ…シエルも来られれば良かったのにって」
悲しむエリザベス
「あの子にも事情があるのでしょう、貴方も婚約者なのだから分かるでしょう」
凛とした態度で宥めるミッドフォード夫人
エリザベス、気を取り直して
「そうよね、お土産いーっぱい買って帰る!」とはしゃぎ、乗船

直後、シエルとセバスチャンが港に
「僕は遊びではなく仕事で来た、楽しめる訳がない!」とセバスチャンに怒り、三週間ロンドンを離れる船旅であること、エリザベスに誘われた際は断ったが、その直後同じ船に乗ることに決まったことなどを説明
セバスチャンとスネーク「イエス、マイロード」とシエルに同行し乗船

出航ギリギリにロナルドノックスがやって来て乗船
「順風満帆、前途洋々!俺らにとってはね」

―――――――――――――
♪カンパニア カンパニア
この世界で一番の
カンパニア カンパニア
大海原にただ一つ
カンパニア カンパニア
○○のチケット握りしめ
カンパニア カンパニア
夢と希望のせ 全速前進
ロナルド:順風満帆 前途洋々
アバハン:一切全てを忘れ楽しもう
エリザベス:素敵なことがきっと待ってる
セバス:この旅の先に何が見えるのか
シエル:何があろうと僕は進むだけ
セバス:世界の果てまでお供しましょう
カンパニア カンパニア
この世界で一番の
カンパニアカンパニア
大海原にただ一つの
絢爛豪華な旅路は
カンパニア カンパニア
まだ始まったばかりだ
○○世界に乾杯を
愛と希望乗せ全速前進
カンパニア カンパニア
―――――――――――――
スクリーン、黒字に白で
「ミュージカル黒執事 Tango on the Campania」
タイトルロゴが浮かぶ

暗いステージ、右側の二階ステージで、スポットライトに照らされたセバスチャン
「英国裏社会の秩序、女王の番犬」
シエルの肩書き、アウローラ学会の人体蘇生の情報が入ったこと、シエルに命じられた調査の結果などを話す
左スクリーンに新聞記事やアウローラ学会の資料が映る
下のステージに、船室をイメージした机や椅子が置かれる
シエルと話しているセバスチャンの元に、左手からエリザベスが現れる
「お兄様見て、カモメさんが船と一緒に飛んで…」
シエル「お、驚かせようと思ってな!」
喜んでシエルに抱きつくエリザベス
ミッドフォード一家が現れ、歌が始まる

―――――――――――――

♪We are ミッドフォード
清く正しく強くあれ
我らミッドフォード侯爵家
弱者を守る盾であれ
それが英国騎士団の誇り
We are ミッドフォード
We are ミッドフォード
We are ミッドフォード
エリザベス
♪そんなの全然かわいくない
私剣よりケーキがいいわ

We are ミッドフォード
フランシス
♪礼節 慎み 大切に
これはミッドフォード家の教え
侯爵
♪強く 美しい 我が妻よ
君の剣には誰も敵わない
エドワード
♪シエル、お前に妹はやらんぞ!僕は絶対認めん!
エリザベス
♪真面目で優しいお兄様 でもちょっと 過保護すぎるわ

♪我らミッドフォード侯爵家
弱者を守る盾であれ
それが英国騎士団の誇り
We are ミッドフォード
We are ミッドフォード
We are ミッドフォード
―――――――――――――
夫人、侯爵、エドワード3人が真ん中でポーズ
左側に、エリザベス、シエル、スネーク、セバスチャンが列になって控える

スネーク「スマイル!お前婚約者なんていたのか!ってオスカーが言ってる」
驚くスネーク
セバスチャン「名門ミッドフォード侯爵家、そして英国騎士団長であるミッドフォード侯爵のご息女エリザベス様です」
「英国騎士団長の娘…って感じじゃありませんね、ってキーツが言ってる」
(生執事オリジナル)

侯爵「久しぶりだな未来の息子よ!
相変わらずカワイイ!」
軽くハグして離れる
夫人「執事、お前相変わらずいやらしい顔をしているな!」
観客から笑い
セバスチャンとスネーク、夫人に襟ぐりを掴まれ左手から退場

カーテンが開き、舞台ダンスホールに
ドレスの男女が出てくる
右側から時計を気にしながら現れたロナルド、ダンスの群れに混ざる
ダンスしている二人の女性の肩を抱くなどする
一人の女性に絡み、「君可愛いねー!もし今夜のダンスの相手決まってなかったらさ、俺と...踊っちゃわない?」と声かける
直後にアバーラインとハンクス現れ
ハンクス「ほら!警部の彼女候補ですよ!声かけちゃいましょう!」
アバーライン「よーし…、あの、君可愛いね、どうです今夜のダンスのお相手でも」
女性逃げていく
ロナルド「何あんたナンパのつもり?へっただなー!まあいいや、俺がナンパのやり方教えてあげる!」

ハンクス「じゃ、乾杯しましょ!」
「「かんぱーにあ!」」乾杯コール
アバーライン「何それー?」
(アバーラインは取り残されている)
ロナルド「いやー、ここは最高だよね、ガチな銘柄のシャンパン飲み放題でさ。
今度来るなら未来の彼女候補と...かな」
ハンクス「いないんですか!?意外、そんなにカッコいいのに!」
ロナルド「仕事が忙しくってね」
ハンクス「あー、分かります、僕も忙しくて全然彼女に会えなくて」
アバーライン「バカヤロー!仕事が忙しくても時間を作って彼女に会いに行く、それが男ってもんだろ!」
ロナルド・ハンクス「「いたことねーだろ!」」
二人同時に突っ込み
アバーライン「へへへ…いや、あんた知らないだろ!」
ロナルド「顔見りゃわかるよ!」ツッコミ
ハンクス「落ち着いてください!そんな顔だから仕方ないですよ」
アバーライン「誰がそんな顔だ!」
観客笑い
ロナルド「まあまあ、美味しいお酒は楽しく飲むものだよ」
アバーライン「それもそうだな、じゃあ、かんぱーにあ…いないパターン」
既に左手から出ていこうとしているロナルド、ハンクスを追ってアバーライン退場

ダンスホール中央から、シエルとエリザベス、ミッドフォード夫妻がダンスしながら現れる
観客から拍手

エリザベス「あのケーキ可愛いー!シエルの分も取って来るから待っててね!」
後ろテーブルに移動

セバスチャンが、この二日間婚約者に付き合わされ〜と時間の経過を説明
今夜がアウローラ学会の会合であることも告げる

ステージ手前でセバスチャン、シエル、左側にスネーク、奥のテーブルでミッドフォード一家が食事する。夫妻のみ、途中から更に奥に移動し、他の貴族と歓談する

スネークが周りの人間に馬鹿にされる
(音声)
「ほらみて、あのヘビみたいな肌、ここはいつから見世物小屋になったのかしら?」
「やだ奥様、聞こえましてよ」

「サーカス団の蛇男がこんなところにいるなんて場違いだったんだ」と自虐するスネークに、「僕が誰といようと僕の勝手だ」と毅然とした態度のシエル
セバスチャン「失踪したサーカス団を見つけるまで坊ちゃんに従うと誓ったのは貴方でしょう。今や貴方は名門伯爵家のフットマンなのです、もっと胸を張って」とスネークの経歴を説明

空のワイングラスを持った客を見つけ、追いかけるシエルとセバスチャン
シエル「片づけておけ!」
スネークに皿を渡す
スネーク「…おいしい」

数人の男女と共に、ロナルドにナンパを教えて貰っているアバーライン、ハンクスが登場
アバーライン「おいしーい、カンパ―ニア!」
ロナルドから教えてもらったナンパを披露することに
アバーライン「よく見ておけよー」
ロナルド「オーケー!」
近くの女性に声かける
「じゃあ、結婚してください」
女性右側に逃げる
ハンクス「そんな風に教えてないでしょ!ほらー、逃げちゃったでしょ」
アバーライン「早く結婚したくて...」
ロナルド、時計を見ながら
ロナルド「おっと、そろそろだな」
アバーライン「なんだよ、置いていくのか薄情者~!」
ロナルド「ちょっとね、お・し・ご・と!」
ハンクス、明日もご一緒しましょうよー、と誘うと
ロナルド「オッケー、生きて会えたらね!」
アバハン「えっ、ちょちょちょ!」
アバハン、ロナルドを追いかけながら退場
【1/1 12:00】
アバーライン「早く結婚したいよー!」と言いながら退場
観客から笑い

アウローラ学会への潜入、フェニックスポーズに挑むシエルとセバスチャンを固唾を飲んで見守る観客
「「フェニックス」」
【1/1 12:00】
二人のフェニックスポーズで観客から拍手が起こる
【12/31 17:00】
セバスチャンとシエルのフェニックスポーズ披露で観客はどよめきと笑いが起きていた
【1/1 12:00】
フェニックスポーズで小さくどよめき
シエル「間違っていれば全てが台無しだぞ!」の所でセバスチャンがフェニックスのままちょっとよろけて笑いが起きる

葬儀屋に情報料として笑いを要求され、「もう十分笑ってただろ!」と憤慨するシエル
(原作にはなく、劇場版のみの要素)
ドルイット「フェニーックス!私流のアレンジで失礼するよ」
ドルイット子爵がフェニックスポーズ(ドルイットアレンジ)で右上に登場
ダンスと歌が始まる

――――――――――――
♪今ここに降臨しよう
地位と名誉とこの美貌 そう
ドルイット子爵

シエル「あれはドルイット子爵、闇オークションに人攫い、今度は非合法な人体実験か」
セバスチャン「そういえば彼は医師免許をお持ちでしたね」
♪おや君達は初心者くんかい
セバスチャン「ええ、新聞の記事を拝見しまして」
♪夫人の口の軽さには困ったものさ
秘密をアッサリークしてしまうなんて

♪おや君何処かでお会いしたことがあるかな
シエルに絡むドルイット
シエル「いえ、間違いなく初対面です!」
♪確かに!
こんな美少年(リップ音)
一度見たら
忘れられない
なんて 痛ましい眼帯だ!

セバスチャンを盾に逃げる
シエル「ここに来れば治してくれるってお父さんが!」
セバスチャン「お父さん?」
♪間違いない リアンなら
君の両眼と 見つめ合えるのが
今から楽しみだ
―――――――――――――

ドルイットに迫られぐったりしたシエルの背を支えるセバスチャン
ドルイット「おっと君たち、始まるよ、我がアウローラ学会創始者リアン・ストーカー!」

―――――――――――――
アウローラ学会
♪完全なる胸の炎は何者にも消せやしない
我らフェニックス!
―――――――――――――

シエル達も列に並び、一緒に歌いながらフェニックスポーズ
背後のスクリーンに炎に包まれた不死鳥が映る
その後、また聖堂の背景に戻る

リアン「健康な肉体!健康な歯!健康な精神!健康なてーんき!」
原作通りオーバーなジェスチャーのパフォーマンスをするリアン、横に控えた2人の黒服も一緒にポージングしている

ぐるっと一回転してポーズするリアン
「健康は実に素晴らしい!」

人体蘇生を実演するため、左奥から木の台に乗せられたマーガレットの死体が運ばれてくる。
一緒に喪服のコナー夫妻も登場
ステージ右には謎の装置が置いてある。
蘇生中、葬儀屋は参加者の列には加わらず、リアン側に立っている
(リアンの左後ろ)

装置から、数本の電飾のようなコードが死体に取り付けられる
3人の医者のアンサンブルが、ロボットダンス風のパフォーマンスで施術を行う
送り込まれていた電気が消え、マーガレットが体を起こす

コナー夫人「マギー!ああマギー!あなたさえ生きていてくれたら…」
夫人襲われる

シエル「セバスチャン!」
セバスチャン「イエスマイロード」

セバスチャンの台詞と同時に、マーガレットの胸元にシルバーが刺さる
一瞬動きが止まるがすぐ動き出す
セバスチャン「確かに心臓に命中したはずですが…私には分かりかねる存在です」
再び人を襲いだす

「こいつらは頭を潰さなきゃ殺せないよ!」
後ろから出てきたロナルド、草刈り機デスサイズで始末する
スクリーンに血しぶきが映る

―――――――――――――
ロナルド
♪死亡予定者のリスト
魂回収 DIE
魂回収はこいつで!
(草刈機デスサイズを後ろから持ってきてこちらに見せる)
♪死神の鎌 そうデスサイズ!なんでも切れるのさ
要領よく残業はしない主義
チョキチョキ現場から直帰DEATH

死神スーツのアンサンブルと一緒にダンス
♪俺はちゃんとコンプリートしたはずなのに
(台詞で、上から回収ミス扱いでクレームがあったことを説明)
魂回収ミスのクレーム処理で
合コンの予定もパスで
ミスもパスもありえないでしょ
俺はマジでそうパーフェクトコンプリートするはずだから
要領よく残業はしない主義
チョキチョキ現場から直帰DEATH
俺はちゃんとコンプリートしたはずなのに
◯◯デスサイズ
―――――――――――――

草刈機デスサイズを持ってぐるっと一回転するロナルド
鎌を担いでポーズを決める
観客拍手

セバスチャン「つまり魂を持たない死体が活動している、その情報は確かなのですか?」
ロナルド「そんなの俺らが聞きたいよね!死んだんだから大人しく墓で寝てて欲しいよね
おかげで今日の合コンの予定がパァ!折角狙ってた秘書課のマドンナが来る予定だったのに」

帰ろうとするセバスチャン達を、
悪魔がいることがバレたらまたメンドーなことになりそうだからここで消えてくんない?
とロナルドが攻撃する
「僕は先に行く、少し遊んでやったらさっさと来い!」シエルのみ左側から退場
「うわ、感じ悪!今時の子供って感じ?」
草刈機デスサイズの攻撃、火花が後ろスクリーンで表現
セバスチャン「流石は切れないものはないと言われるデスサイズ、しかしまた、おかしな形ですね」
ロナルド「鎌振り回すアナログな死神とか化石っしょ!情報、古くない?」
セバスチャン「...本当に、今時の子供は感じ悪いですね」

暫く殺陣を繰り広げるが、ロナルドが「いっけない、もうこんな時間!遊んでる場合じゃないんだった!またねセバスちゃん!」と右手から帰って行く
手袋をはめ直し、肩を回し、構えのポーズもとって万全の状態だったセバスチャン、ステージ中央でスポットライトを浴びながら取り残される
「え?」
観客から笑いが起きる

ステージ左側から貨物庫に入っていくシエル、銃を構えている
同じく左側から入ってきた人物に「誰だ!」と銃を向けると、悲鳴をあげるエリザベス
更に、右側荷物の後ろからスネークも出て来る
話している間に、左側からビザールドールが出て来る
銃で始末するシエル
「さっきのとは違う、まさか他にも」
背後のスクリーンにいっぱいの棺桶が映り、ガタガタと揺れる
スクリーンが上がり20人ほどのビザールドールが出て来る
荷物の上に逃れるスネーク、エリザベス
銃でビザールドールを始末しつつ、遅れてシエルも上がる
(通常の2階建てステージの壁面に荷物柄の板が貼り付けられ、その上によじ登っている)

次第にシエル達のいる荷物の下に集まる
へたり込むエリザベス
怯えるエリザベスを抱きしめるシエル
左上(2階ステージ)から現れたセバスチャン、シルバーをビザールドールの群れに投げつける
スクリーンにシルバーが投影
「頭を潰すだけならこちらの方が早いかと」
ステージに降り、二体同時に頭を掴んで床に押し付ける
集まってきたビザールドールも一気に跳ね飛ばす

シエル「舞い散る赤と舞い踊る黒、これはあの日と同じ風景 」
1階席観客の頭上を大きな赤いヴェールが通過する
敷き詰められた赤い布の上でビザールドールと殺陣を繰り広げるセバスチャン
アンサンブルの方は自分と同じ服装のパペットビザールドールを使いながら演舞している

―――――――――――――
セバスチャン
♪嗚呼 嗚呼 嗚呼 嗚呼
これはあの日と同じ
舞い散る亡者の群れ
檻の中の貴方は
私を求めている
嗚呼嗚呼 私は悪魔で
本能のまま 獣のごとく命貪る
嗚呼嗚呼
貴方が一番 ご存知でしょう
さあ手を取ってお連れしましょう
私はあなたのしもべで
貴方は私のあるじ
貴方は貴方で貴方が
嗚呼 嗚呼 嗚呼…
―――――――――――――

背景のスクリーンには契約印が浮かぶ
シエル「もう少し上品にできないのか」と文句を言いながらセバスチャンに下ろしてもらう(セバスチャンの手袋が汚れていることでシエルが嫌がるシーンはない)
シエル「なぜこんなに大量に!」
セバスチャン「それは…」シルバーを投げる
ステージの陰に隠れていたリアンを壁に磔にする
「彼にお聞きした方がよろしいかと」
リアンから、船内にこの10倍の化け物が放たれていることを聞く

場面転換
ビザールドールを倒し闘うミッドフォード侯爵一家と逃げ惑うアバハン
アバーライン「大丈夫ですか、あー!」
と女性ビザールドールに話しかけ襲われかける
スクリーンが四つに別れ、それぞれ襲われる乗客が映る、乗客が死ぬ毎に映像が血飛沫に染まる

リアン、スネークの蛇で拘束されている
シエル、フランシス叔母様達の救出を頼み、セバスチャンと別れる
【12/31 17:00】
リアンに巻かれていた蛇が取れかかっていたので、セバスチャンがまき直し、観客から笑いが起きた

観客が逃げる誘導をするアバーラインハンクス
「落ち着いて!落ち着いて!落ち着きすぎないで!そこの貴方、立ち止まらないで!」
(アバーラインの前に現れるセバスチャン)
セバスチャン「あれは…ご覧下さい、船の前方、何か大きいものが見えます」
アバハン「うわあ、氷山だ!ぶつかる!」
セバスチャン「これは、最低の一夜になりそうですね」

ロナルド「ほーらやっぱりこうなった。たいたい管理課もムチャブリしすぎっしょ、
この数の魂の回収」
ロナルド・グレル「「たった二人でやらせるなんて」」

奥から氷山のセットが押し出されてくる。
氷山の上ににグレル
「だめだ間に合わない、ぶつかるー!」
氷山の上のグレルを中心に、手前にかかった半透明のスクリーンに氷山と船がぶつかったことを彷彿させる放射線のCG映像が流れる

―――――――――――――
グレル
♪それは氷と船のキス
まるで私と彼のラブロマンス
見せてあげるわ
最高の一夜
相手役は誰
選ぶのはアタシ
アタシ ヒロイン 主演 舞台
途中退場お断り
これぞまさに大女優DEATH
―――――――――――――

グレル「それよりちょっとあんた、こっち来なさい」
ロナルドを呼び寄せタイタニックポーズさせる
♪ララララララ〜(タイタニックのメインテーマ、若干不協和音バージョン)
ビザールドール達も男女一組になり、タイタニックダンス

―――――――――――――
♪星屑瞬く漆黒の海が
あたし好みの薔薇色に染まる!
ヤブレ 血マミレ 処女航海
それはもう 止められない
引き返せない
振り返ってももう遅い
これぞまさに
DIE 航海 DEATH
―――――――――――――

グレルが歌う間、後ろで投げやりに手拍子するロナルド、歌い終えると拍手もしている
グレル「アンタが相手じゃ全然盛り上がらないわ」
ロナルド「うーわ!つかマジでこんなことしてる場合じゃないっすよ、あと1034人の魂の回収があるんスから」
グレル「死神にとって魂の回収は絶対よ!」

ロナルド「ハハハ、回収は絶対とか、謹慎くらっといてよく言えますね!」
グレル「た、確かにもう謹慎はコリゴリだわ。ウィルにも会えないし、身体もなまるしね」
舞台変わる

手前にある薄いスクリーンで下から水が吹き出す演出
水密扉が閉じる(カーテン)
巻き付いた大きなヘビを振りほどき、逃げて行くリアン
スネークや他の船員も逃げるが、早く歩けないエリザベスに付き添ってその場に残るシエル
「心配するな、ダクトから脱出する!」

シエル「リジー、まずその服を脱ぐんだ」
エリザベス「嫌!」
シエル「我儘を言ってる場合か!」
エリザベス「絶対嫌!あたしシエルの前では最後までカワイイ姿でいたいの!」
シエル「死んだら何も残らないんだ、僕の家族のように」
エリザベス「シエル、ごめんなさい」
シエル「一緒に生きて帰ろう」
エリザベス「はい」
※原作と違い、一度逃げた後リジーの元に戻ったわけではない
また、リジーの服を破かず話し合いのみで解決している
ニナの話も出ない

シエルとエリザベス、右手のステージ台を上がって行く

左手のステージ台(2階)でミッドフォード一家にセバスチャンが状況の報告
夫人「不死身の化け物の次は氷山と衝突!
悪夢でも見ている気分だ!」
エリザベスとシエルが一緒に居ると聞く
侯爵「二人一緒なら大丈夫だな」
夫人「ええ、あの子はきっと婚約者を守り抜く」
セバスチャン「絶対に守って見せると仰っていました」
ミッドフォード一家、セバスチャンが逃がそうとするのを断る
フランシス、セバスチャンにサーベル突きつけ
夫人「私たちの剣の腕が信用できないと?」
セバスチャン「…承知しました」
セバスチャン、フッと肩をすくめる
ミッドフォード侯爵達、階段を降りて舞台左手に退場

セバスチャン、シエル・エリザベスに合流
(エリザベスは退場していた間にペチコートとシエルの上着だけの姿に着替えている)
背後のステージがチェーンソーで二つに割れ、グレルとロナルド登場
セバスチャンに会えてはしゃぐグレル
ロナルドにどうして教えなかったのかと大騒ぎする
【1/1 12:00】
「セバスちゃんがいるならさっさと言ってよ、それなら無駄毛の処理だって…」とぼやく
セバスチャン「勝手に着火しないでください」
エリザベス「何あの人」
セバスチャン「あっ、ただの変態ですので気にしないでください」
観客笑い

グレルとセバスチャンの戦闘で壁に穴が開く、後ろのスクリーンから水しぶきが噴き出す演出
足をくじいて立てないシエル
ビザールドールに囲まれ、柱を背に追い詰められるエリザベス、暗転
剣を手にし、ビザールドールを倒す
後ろの飾りから更に剣を一本引き抜き、二刀流になる

エリザベスの回想シーン
花柄のフレームで縁取られたスクリーンをバックに、人形のように可愛らしく踊るエリザベス

―――――――――――――
♪女の子って何でできてるの
お砂糖 スパイス 刺繍にダンス
素敵な素敵な何もかも
そんなこんなで出来てるの
―――――――――――――
背後のスクリーンでエリザベスの周りに音符が舞う
左側にドレスの女の子達のシルエットが映る

エリザベス「でもあたしは他の女の子と一つだけ違ってた、あたしがホールで踊るのはダンスじゃなかった」

背後のスクリーン、フェンシングの映像に変わる
右側にフェンシングの稽古するシエルとミッドフォード侯爵夫人が映る(稽古)
夫人「まあいい、今日はここまで」
ミッドフォード侯爵夫人がいなくなる
エリザベス「大丈夫?シエル」
シルエットのシエル「あんな強い女の人、僕はこわいな。
僕のお嫁さんになるのがリジーで良かった」
「一つ年下の可愛いあたしのフィアンセ、あたしその時に決めたの、あたしはシエルに守られるお嫁さんであろうって」
スクリーンのシエルとエリザベスがダンスをする
シエルのシルエットが、ハートに変わる
周りにハートを振りまくエリザベス

―――――――――――――
エリザベス
♪お嫁さんって何でできてるの
ふわふわドレス、ブーケにレース
カワイイカワイイなにもかも
そんなこんなでできてるの
―――――――――――――

背景、燃え盛るファントムハイヴ邸に
「でもあの日それは永遠に叶わなくなってしまった。真っ暗な気持ちで泣いて泣いて!
一ヶ月が過ぎた頃、突然、シエルは帰ってきた、真っ黒な執事を連れて」
スクリーンにシエルとセバスチャンのシルエット
シエル「ただいま、エリザベス」
エリザベス「辛く、苦しい思いをいっぱいして、帰ってきたシエルは私より小さく細くなってしまっていた、でもすぐ気がついたの、シエルが小さくなったんじゃなく、あたしが大きくなっちゃったんだって」
「あたしその時に決めたの あたしはシエルを守れるお嫁さんになろうって」
スクリーンに映った、エリザベスの周りの花が散る
「でも、可愛い方がいいな…」

スクリーンが上がり、小さい丸テーブルの上に乗ったハイヒールを手に取るエリザベス
エリザベス「同い年の子はみんな可愛いハイヒールを履いているけど、
早く大人にならなきゃって背伸びをしてるシエルのために、
あたしは踵の低い子供っぽい靴を履いて隣で笑うの」
ハイヒールを戻す
スクリーンが再び下りる
【1/1 12:00】
ハイヒールはスクリーンの左側に、小テーブルに乗って置いてある
エリザベスは手に取ることはなく、歌の最中にちらりと見るだけ
スクリーンも下りたまま
―――――――――――――

♪今のあたしは何で出来てる
踵の低い靴 貴方を守る剣
貴方の行く手 何もかも
可愛くなくていい 今だけは
それで貴方を守れるなら ああ

―――――――――――――
スクリーンの中のシエルに向かって手を差しのべるエリザベス
シエルのシルエットが液状になって溶けて消える

観客からすすり泣く声が聞こえる

エリザベス、グレルを刺そうとするのをセバスチャンに止められる
「レディ、これ以上は…」

「次こそ貴方を、薔薇色で包んであ・げ・る」
グレル、自分の右足を柱に絡め、セクシーポーズを披露してから右手に退場
スネークが、リアンが逃げた報告をしにやってくる
グレル達もリアンのことをリストで調べ、遊んでいる場合じゃないとその場を後にする
シエル行こうとするが、エリザベス泣き出す
エリザベス「あたしシエルの嫌いな怖い女の子なのー!」
シエル「なんだそれは!」
エリザベス「だって昔、強いお嫁さんは嫌だって言ってたじゃない!」
シエル「そ、そんなの昔の話だろう」
泣き出すエリザベスを宥めるシエル
セバスチャンが顎に手をあて、興味深げにしげしげ覗き込む
エリザベス「じゃあお嫁さんにしてくれる?嫌いにならない?」
シエル「嫌いなわけ...」
シエル、視線を感じて振り向く
セバスチャン思いっきりブーッ!と噴き出す
見ましたか皆さん!と言わんばかりにオーバーアクションで観客を見ながら半回転する
観客から笑い
セバスチャン「流石の坊ちゃんも、レディの前ではかたなしですか、ふー!可笑しい!」
シエル「黙れ!」
セバスチャン、足をくじいたシエルの背中を支えてやりながら退場するが、まだ笑っている
シエル「貴様、いつまで笑っている!」
全員退場

「下がれ、女性と子供が先だ!それでも貴様ら英国紳士か!」怒鳴るエドワード
「お兄様!」エリザベス合流
まだ僕は残ると言うシエル
「何を言っている、危険だ!」と止めるスネーク
一緒に残ろうとするエリザベスを、背後から現れたセバスチャンが手刀で気絶させる
シエル「スネークとリジーを頼みます」と去ろうとする
エドワード「戻ってこなくていいぞ!可愛い妹を嫁にやらなくてすむ」
シエル「必ず戻ります」
退場

―――――――――――――
第一幕終了の歌(短調の不協和音となっている)
♪カンパニア カンパニア
この世界で一番の
カンパニア
大海原にただ一つの
カンパニアカンパニア
光なきこの旅路は
カンパニア
まだ始まったばかりだ
ロナルド:1000人以上の魂の回収か
グレル:いいわ、さっさと済ませちゃいましょう
ドルイット:世界の夜明け 私は待っている
セバスチャン:この旅の先に何が見えるのか
シエル:何があろうと 僕は進むだけ
セバスチャン:地獄の果てまでお供しましょう
イエス、マイロード
カンパニアカンパニア
この世界で一番の
カンパニア
大海原にただ一つの
光なきこの旅路は
カンパニア
まだ始まったばかりだ
カンパニア カンパニア
死と絶望乗せ全速前進だ
―――――――――――――

第一幕終了

第二幕

船員「氷山だ!ぶつかる!」
スクリーンいっぱいに砕け散る氷山映る

―――――――――――――
♪カンパニア カンパニア カンパニア(音声)
―――――――――――――

17人くらいのビザールドールアンサンブル
中央に立つミッドフォード一家とアバーライン、ハンクス
アバーライン警部もカンフーのような構えをしている(戦えてはいない)
一通り戦闘をするが、逃げつつ退場

船員、後ろスクリーンで花火(救難信号)を上げ続ける

リアン船の振動で手すりから投げ出される、グレルが「つかまえた」と両手でリアンの手を掴む

リアン、グレル・ロナルドに死体を止める方法を聞かれ黙るが、グレルが無言で片手を放すので、慌てて「私の部屋に完全救済を無効化する装置が!」と白状する
【12/31 17:00】
グレルが「落とすぞ~!」と脅したことでリアンが白状する
【1/1 17:00】
グレル、無言で勢いよくリアンの手を離す

シエル・セバスチャン、子爵に会う
ドルイット子爵「君たちは先程の親子連れ!」
「こんなことになって残念だったねお父さん」
「でもそのままでも息子君は、デカダンスでファビュラスだ」(CHU)リップ音
子爵が喋るごとに観客席から笑いが起きる

装置を運ぶメンバーにさりげなく混ざる葬儀屋に、観客笑い

リアン、ドルイット子爵が装置を持ち出したのを見て、騒ぐ
ドルイット「私はこの装置の力によって、新しい帝国を創造する!」
みんな「は?」

2階ステージの上から身を乗り出して切りかかろうとするグレル、止めるロナルド
ドルイット子爵が装置にワインを掛けようとするのを見たグレル
「あーーーーーー!!」本気で慌てふためく

―――――――――――――
ドルイット
♪今ここに建国しよう
世界の夜明け
美と背徳のアウローラ帝国

リコリスの時のように、怪しげな腰振りダンスを披露する子爵
子爵の歌に合わせて、自然と観客からも手拍子が
この時葬儀屋もアンサンブルに混じり、ドルイットを讃えるように歌い踊る
(猫の手のような振り付けと、声をかけるような振り付け)

♪歌えよ(えよ) 踊れよ(れよ)
讃えよ(えよ)
私はまさに皇帝ネロの如し
OH OH 素晴らしい

装置を早く起動するよう子爵に声を掛けるシエル
「ノン!私はもう子爵ではない。
カイザー、そう呼んでくれたら起動しよう。
その駒鳥のようなカワイイお口でね」
(原作ではコックロビン(雄駒鳥)と言っている)

ドルイット「本日はアウローラ建国パーティにご来場、誠にありがとうございます」
♪歌えよ(えよ)踊れよ(れよ)
崇めよ(えよ) 称えよ(えよ)
たゆたうワイングラス
ここはまさに コロシアム
命を 散らせよ
美しい剣闘士達 激しい死闘をもっと見せておくれ!

♪今まさに建国の時 さあ見せてくれ皆のモノ
このカイザーに忠誠示す フェニックスの舞を
―――――――――――――

「「「「やっぱ殺そう」」」」
葬儀屋「おやおや、あの装置が何なのか分からずじまいでいいのかい?」

「「「「完全なる胸の炎は、何物にも消せやしない」」」」
ドルイット「我ら、新しき」
「「「「フェニックス!」」」」
再び背後スクリーンにフェニックスマーク
子爵を中心に、シエルやセバスチャン達全員がフェニックスポーズ(ドルイットアレンジ:体勢が厳しいからか、アンサンブルによる支え有り。観客一際大きな拍手)

ドルイット子爵、跪いて装置のスイッチを入れるが、何も起こらない
みんな「は?」
ぴょんと飛び上がって慌てる子爵
「リアン!君の作った装置ちっとも効果がないじゃないか!」
葬儀屋、みんなの後ろで爆笑している
リアン「貴様、私を騙したのか!」

躍り出るグレル
ロナルド「ヒューやっぱスゲー…、って先輩!
俺らは人間殺しちゃマズイって!」
リアンに斬りかかるグレルを葬儀屋が卒塔婆で止める
グレル「デスサイズの刃が通らない…!?」
葬儀屋の攻撃で黒子の持った卒塔婆がいくつもステージ上を飛んでいく
(卒塔婆は蛍光塗料が塗られており、緑色に発光している)
グレルはステンドグラス(スクリーン)に卒塔婆と共に叩き付けられる
「悲しいね、ここから笑いが消えてしまうのは」
葬儀屋の素顔披露

「死神!?」
葬儀屋「懐かしいね、そう呼ばれるのは半世紀ぶりだ」
葬儀屋に掴みかかるリアン
「騙したのか!アンダーテイカー!医学による救済は嘘だったのか!!」
「医学だって、面白いことを言うね。君の持つ医療の力では人体蘇生は為し得なかった。小生の技術に頼った時点でそれはもう医学じゃないし、自分で理解しえない施術を患者に施すような奴はもう医者じゃあないね」
(原作のように「いい子~」などの慰めはしない、しかしへたりこむリアンと一緒にしゃがみ、顔を覗き込む)
葬儀屋が立ち上がり、リアンに一歩一歩近づきながら喋り出すと、リアンは怯えたようにしゃがみ込んだまま後ずさる

背後のスクリーンにマリオネットと死神の人形が映る
―――――――――――――

葬儀屋
♪最初は多分、ただのヒトへの好奇心だった
死神、それは人生にエンドマークをもたらすもの
死亡予定者のリストに沿って、坦々と
小生は幾千万のレコードを眺めてきた 滔々と
死神としてそんな毎日を過ごす内 小生は考えた
「エンディングの続きがあったらどうなるんだろう」
♪だって!死神が回収するのは魂だけ!
肉の体 脳の記憶 この世にまだ残ってる
エンドマークのその先にニセの記憶をつないでみたら、カラの体が動き出した
生者でもなく死者でもない
小生は彼らをこう呼んでる
歪んだ肉人形、ビザールドール
―――――――――――――
ビザールドールの中心で、女性ビザールドールを抱きながらポーズをとる

小生は死神派遣協会を離脱した身だけど~と自ら説明する

シエル「なぜビザールドールが人間を襲う!お前が操っているとでもいうのか!」
葬儀屋「いや?ビザールドールが人間を襲うのは彼らの本能」
魂のないビザールドールは魂を求めて人間を襲うことを説明する
「だから彼らも本能的に、魂を求め生者の体を開こうとする」
原作通り、手で輪っかをつくるジェスチャー

葬儀屋が話している間、ビザールドール達はセバスチャン・シエル、グレル・ロナルドのステージに向かっている

グレル「乙女の顔に傷をつけた罪、いくらイケメンでも許されないワヨ!」
いの一番に葬儀屋に躍りかかる、ついていくロナルド
ほぼ同時にセバスチャンもビザールドールを蹴散らしながらステージへ、グレルの邪魔をする
グレル達は死神の仕事が、セバスチャン側にも女王の番犬の仕事があると諍いになる
グレルvs葬儀屋、セバスチャンvsちょっかいを出してきたロナルドの構図に
セバスチャン、一旦シエルをビザールドールから逃がすため戦線離脱
(2階建てステージ右上に上る)

葬儀屋vsグレル・ロナルド
ロナルド眼鏡を失い、グレルが投げてよこしてやる
そんなグレルを卒塔婆で殴打する葬儀屋
(原作と違い、セバスチャンは邪魔しない)
二人とも戦線離脱し、セバスチャンvs葬儀屋に
セバスチャン戦闘で左肩負傷
葬儀屋以外の全員がダメージを負った様子

葬儀屋がグレル、ロナルドの攻撃を卒塔婆一本で同時に受け止める
「あり得ない!デスサイズにきれないモノなんてないはず!」驚くグレル達に、
「一つだけあるだろう、きれないモノ」と呟き、
卒塔婆をぐるりと一回転させる、同時にステージ右奥から取り出した鎌のデスサイズと持ち替える。
「今度は小生がキミらを狩って見せようか。ハンティングの哀れなウサギのように」
葬儀屋の釜の一振りで二人とも跳ね飛ばされる
【12/31 17:00】
葬儀屋「ハンティングの哀れな子犬のように」と言っていた

葬儀屋が鎌を振るうたび、背後のスクリーンに緑色の炎が舞う

葬儀屋、シエルを囮にセバスチャンを右上ステージに誘い出す
シエルを放り投げ、隙の出来たセバスチャンの背中に鎌を突き立てる
(ビザールドール黒子が落下していく二人の体を空中で支える)
セバスチャンとシエルの二人にスポットライトが当たる
背後のスクリーン、傷口から血と共にシネマティックレコードがあふれ出す

回想に入り、檻の中に入ったシエルと10人程のアンサンブルによる黒ミサが始まる
シエルにまとわりつくように演舞する黒ミサ集団
右側に、マント姿のセバスチャンが現れる

セバスチャン「喚んでいる、悲しみと絶望と混乱の中で、呪いの言葉を吐いている
私を喚んでいる 誰だ、大きな犠牲を払い、私を喚んだのは」
黒ミサの参加者の中を回る
「違う」「違う」黒ミサの参加者を順に始末するセバスチャン、籠の中のシエルを見つける
檻のシエルの右側に立ち話しかける
「これはこれは、ずいぶん小さなご主人様だ。貴方は私を呼び出してしまった。
その事実は永遠に変わらず、払われた犠牲は二度と、戻らない」
「さあ選んで、私と契約して願いを叶えるも叶えないも貴方次第」
シエル、契約をすることを選び、セバスチャンが「互いの体に契約印を」と言いながらシエルの檻に覆いかぶさる
ライトでステージに大きく契約印が浮かぶ

シエル檻の中から脱出し、ボロボロの白い服姿でステージに出てくる
シエル「僕の名はシエル、シエル・ファントムハイヴ​、ファントムハイヴ伯爵家を継ぐもの」
「いいでしょう、では私も、伯爵にお仕えするのに相応しい姿にならなくては」
セバスチャン、マントを脱いだ燕尾服でステージ背後から現れる
シエル「悪魔、お前名前は?」
セバスチャン「ご主人様のお好きなように」
シエル「じゃあセバスチャン、今日からお前はセバスチャンだ」
セバスチャン「かしこまりました、では今から私の事はセバスチャンとお呼び下さい。
前任の執事の名前ですか?」
シエル、何でもなさそうに
「いや?犬の名前だ」と言い放ち、ステージ右手から帰っていく
取り残されたセバスチャン、フンと笑う。
セバスチャン「彼が私に願ったことは3つ、彼が復讐を遂げるまで裏切らずに守りぬくこと、彼の命令に絶対服従であること、そして絶対に嘘をつかないこと、伯爵に仕える執事としてスマートにこなすには、どれも骨が折れそうな仕事だ」

シエルを入浴させるセバスチャン
ゴシゴシと雑に体を洗い、シエルが痛がる
嫌がるシエルを、手を焼かせないでください、と叱って体を洗う
【12/31 12:00】
風呂場にシエルが来るのを待つセバスチャン、「おせーな」と呟くアドリブ。

入浴中シエルのお腹が鳴る
「ハハハハハ、なんとはしたない音でしょう」
嘲笑うように言うセバスチャン
食事を用意するように言われ、シエルの座っていた椅子に踏ん反りかえりながら
「かしこまりました」と言うセバスチャン
観客笑い

食事を用意するが、不味いと言われる。
材料を使って料理しろと言われ、
「いちいち人間ごときと同じ手順を踏めと?ハハハ、面倒ですねぇ」と嘲笑う
命令を聞けと言われ、不服そうに「…かしこまりました」と呟いてシエルの後ろをぐるっと回る。

(原作と違い、リゾットを用意~などもしない。
どことなく投げやりにホットミルクを持ってくる)
シエルに蜂蜜入りホットミルクを与える。
【12/31 17:00】
はちみつの容器をガチャン!とワゴンに放り投げて戻す。

全体的に動作や作法が現在より雑なセバスチャン
ホットミルクを飲み終えたシエル
「ホットミルク…美味しかった」
「明日からやることが山積みだ。伯爵と執事、僕とお前はまだ偽物、
誰よりも早く本物にならなくては、
だから…
明日の朝食が今日みたいに不味かったら許さないからな!
毎食子犬のようにホットミルクで生活する羽目になるのはごめんだ」
「…かしこまりました」三歩ほどシエルから歩いて離れるセバスチャン
「あのクソガキ!」

セバスチャン歌いながら手拍子、それに合わせてシエルが社交ダンスする
よろけるシエル

―――――――――――――
セバスチャン
♪私は執事 あなたは伯爵
まだまだ偽物 やること山積み

シエル「役立たず!」
セバスチャン「クソガキ!」

あなたと私は
まだただの子どもと 
ただの悪魔

♪語学に運動 ダンスも酷い
立派な伯爵 夢のまた夢
はい、もう一度、やり直し
―――――――――――――

セバスチャンとシエル、交互にスクリーンの中に入り込み、お互いがお互いを指導している様子を表現する
スクリーンのシエルが癇癪を起こし本をぶちまけるとスクリーンの外からも本が溢れる、受け止めるセバスチャン

―――――――――――――
シエル
♪酷い味付け 紅茶色のお湯
完璧な執事 夢のまた夢
ハイ、もう一度、やり直し!
―――――――――――――

シエル、スクリーンに向かって紅茶をぶちまけるなどする
スクリーンのセバスチャン給仕をする

再びセバスチャンの指導で一人ダンスするシエル

―――――――――――――
セバスチャン
♪私は執事 あなたは伯爵
まだまだ未熟で 足りない経験

シエル「陰険!」
セバスチャン「生意気!」

♪あなたと私はまだ
一人のこどもと一匹の悪魔
―――――――――――――

ベッドで悪夢にうなされるシエル、そばに寄り添うセバスチャン

―――――――――――――

セバスチャン:テストは満点 ダンス50点
立派な伯爵近づいて来た
さあ もう一歩 あと少し
シエル:食器は合格 味70点
完璧な執事 ゴールは近い
さあもう一歩 あと少し
(スクリーンに移ったシエルにはなまるをつけるセバスチャン)

――――――――――――
二人で社交ダンスを踊り、
背中合わせになってポーズ
観客から拍手
(シエル一人のダンスの練習→セバスチャンと二人でのダンスに変わっていく演出)

セバスチャンビザールドールの黒子から手紙受け取る。
バッキンガム宮殿にて、当主不在で返上されていた領地や爵位が女王陛下から返還される旨の知らせ


セバスチャンとミッドフォード侯爵夫妻
侯爵「ついに叙勲式当日だな」
セバスチャン「ミッドフォード侯爵、この度のお力添え誠に感謝します」
「いかに名門伯爵家当主といえど、坊ちゃんはまだ11歳、世間からの風当たりも強い」
侯爵「私は当然のことをしたまでだよ
シエルは絶望を乗り越え、ファントムハイヴ家を継ぐと誓った、その勇気は称賛されるべきものだ」
夫人「ヴィンセントお兄様...実の父親のむごい最期は知っているはず、逃げ出したって誰も文句は言わないのに」
セバスチャン「反撃の最高のチャンスは、相手が仕掛けてきた時だ。フランシス様から学んだ教訓だと、以前坊ちゃんが申しておりました」
動揺するようにぐるりと回るフランシス
「あの子が…そんなことを!?」
侯爵「ハハハハ、負けん気の強さに君との血のつながりを感じるじゃないか」
夫人「あなた!」
顔を見合わせた後、笑いあう二人

「しかしファントムハイヴ家を継ぐというのは、爵位と領地だけでなく、女王の番犬としての名を継ぐことを意味する」
そこに戴冠式の支度途中のシエルが現れる
シエル「ミッドフォード侯爵!フランシス叔母様!もうお見えになって居たのですか!」
夫人「さあ、主役が遅刻では示しがつかんぞ!」
侯爵夫妻に見守られながら、セバスチャンに手伝われ、上着、手袋、帽子と順に身に着けて支度を終える。

叙勲式
帽子を取って跪くシエル
女王(音声)
「貴殿の帰還を心より歓迎します」
ミッドフォード侯爵がシエルにマントを掛けてやる
後ろで控えるセバスチャンに声をかける侯爵
侯爵「もっと側で見ても良かったんだぞ、お前はシエルにとっても、もう家族も同然だ」
セバスチャン「家族だなんておこがましい、私はあくまで執事ですから」
(原作ではマダムレッドの役目だったがミッドフォード侯爵に変更されている)

―――――――――――――
♪悪魔で執事 気高き伯爵
いよいよ本物 これなら完璧

シエル「セバスチャン」
セバス「マイロード」

♪貴方と私はもう立派な当主
本物の執事
―――――――――――――
セバスチャン腰を折って礼をする

「これで貴方も正式に伯爵となった。地位も財産も、美しい婚約者も全て貴方のものです。
どうです?復讐などと言う馬鹿げたことはやめてこのまま幸せに生きていくというのは?」とシエルを誘う
「それも悪くないな」と言いながら帽子を脱ぐシエル
背後からシエルを襲おうとするセバスチャン
「でも!」シエルが声をあげると手を引っ込める
「僕は幸せを手に入れるためにここに戻ってきたわけじゃない」
「命令だセバスチャン、お前は僕の剣となり盾となれ」
自ら眼帯を外すシエル
「僕に勝利を!セバスチャン!」
「イエスマイロード 」
セバスチャン跪き、シエルの右手にキスする
「必ずや、勝利の王冠を貴方に」
シエル退場
(シエルは最後まで振り返らず前だけを見つめている)
※原作ではシエルが振り返ったことでセバスチャンは手を引っ込める

―――――――――――――
♪戸惑うことなく光に背を向け
気高き歩調で奈落に進む
その姿は 嗚呼
なんと美しく愚かしいことか
絶望で飾られた王冠を戴く時
その魂は 嗚呼嗚呼嗚呼
滴るほどに美味だろう
美味だろう
―――――――――――――
セバスチャン前のめりになる、暗転


スクリーンにシネマティックレコードのフィルムが映る
セバスチャン「うおおおおおおおおおおおおおおお!」
場面、セバスチャン、シエル、葬儀屋、グレル、ロナルドのいる船上に戻ってくる

シエルの下敷きになって庇っていたセバスチャン
葬儀屋「君なら伯爵を守ってくれるって思ってたよ」
慌てて起こそうと声をかけるシエルに
「五月蠅いですね、聞こえてますよ」と答え、ステージ下に向かって血を吐き捨てる
葬儀屋「君のレコードなかなか面白かったよ、
でもやっぱり君は、伯爵を不幸にしかしないみたいだ。だから消えてもらおうかな」

突如船が傾く
二階建てステージ(大道具)と共に、ソリに乗ったリアンが左から右に滑って行く
グレル「リアン・ストーカー1854年8月24日生まれ、1889年4月20日転落事故により死亡、備考特になし」
リアン転落死のシネマティックレコード読み上げる

グレル、セバスチャンをロナルドに任せ、葬儀屋の元へ
ロナルド「なんか弱いもの苛めみたいになってんスけど」
セバスチャンとロナルドの殺陣
「弱いもの苛めがなんですって?」
セバスチャン、柱を背に追い詰めたロナルドの腹を右足で踏みつける
セバスチャン「主人の命とあらば、応えない訳にはいかないでしょう」
ロナルド「本当は立ってるのもやっとのくせにカッコつけちゃって感じ悪!」
二人左側にハケる
二階建てステージの上で戦うグレルと葬儀屋
葬儀屋「君、何処かで見たと思ったら、マダムレッドの執事くんか、君もヒトの命を引きずってるねぇ」
グレル「詮索する男はモテないわよ!」

二階建てステージの左上で戦うセバスチャンとロナルド、グレルの足元へやられたロナルドが飛ばされてくる

手前スクリーンいっぱいに降り注ぐ水の演出
葬儀屋「さあいよいよ別れの時だ、なかなかに面白かったよ」
去ろうとする葬儀屋、セバスチャン、グレルが止めようとするが鎌で跳ね飛ばされる
戦闘の揉み合いで遺髪入れがシエルの元に

葬儀屋が鎌を振るうと、緑の閃光でステージが一刀両断される(手前スクリーンでの演出)
立ち去る葬儀屋
手前スクリーンにカンパニア号全体図が映る
カンパニア号も真っ二つになって海へと沈んで行く

波間にたゆたう小舟に乗り込んでいるシエル
船につかまるセバスチャン、シエルに上着を渡す
船の右から現れたビザールドール、セバスチャンの足に食らいつく
波間からどんどん現れ、シエル達に襲いかかるビザールドールの群れ

逃げる訳にはいかないと話すシエル
シエル「やれるな、セバスチャン」
セバスチャン「使用人に問いかけなど不要です、どうぞご命令を」
「命令だ、セバスチャン!掃討しろ!」
「イエス、マイロード!」
オールと蹴りでビザールドールを倒して行くセバスチャン

―――――――――――――

セバスチャン
♪嗚呼嗚呼嗚呼 これはあの時に見た
醜い成れの果て
欲深く 浅ましく
死してなお愚かしい
嗚呼 嗚呼
理解に苦しむ
だがそれ故に
実に 実に 興味深い
貴方が一番ご存知でしょう
そうこれだから人間は
一つ一つが面白い
実に 実に 嗚呼
素晴らしい
一つ残らず 最後まで
嗚呼 嗚呼 嗚呼 嗚呼 嗚呼...
―――――――――――――

歌い終わる頃には全て倒され、波間に漂うビザールドール
倒れこむセバスチャン
シエル「お前がそんな風になるところは、初めて見た」
セバスチャン「申し訳ありません、この様なお見苦しい姿を、
ファントムハイヴ家執事失格です」
無言のシエル
救助船の汽笛が響く

シエル「屋敷に戻ったらよく休め、今日はよくやった」
立ち上がるシエル
セバスチャンも立ち上がる
「おやめください、貴方がそんなことを仰るなんて、この後嵐なんて御免です」
(暗転)

スクリーンに水面が映る
カモメの鳴き声
海の中に浮かぶ小舟、ぐったりと倒れているグレルとロナルド
ロナルド「時計もスーツも全部オジャンっすよ!マジ勘弁!」
グレル「どうしよ、あたし、つけま取れてない?」
ロナルド「知らないすよ!」
観客から笑い

グレル「イケメンには逃げられるし、もうお直しお直し!」
「じゃ今から魂の回収始めるワヨ!」
「ええっ今からっすか?さては先輩、実は真面目っすね?」
「ウィルに怒られながらの残業は悪くないけど、始末書はもうごめんだわ」
きゃぴきゃぴと科をつくりながらはしゃぐグレル
「先輩元気っすね…オレ無理っすわー…」
ボートに寝そべり、ぐったりと呟くロナルド

グレル「カモン!」とロナルドを呼び、タイタニックポーズさせる
グレル「ほらいくわよ、若造ー!」
舞台暗転

【12/31 17:00】
つけまのくだり
グレル「もう絶対つけま取れてる!
誰か〜拾ったら届けてください!」
右手をあげて観客席にアピール

タイタニックのくだりで、無言で手振りのみでロナルドを呼んでポーズをとらせる。
「若造ー!」と叫んで暗転する流れは同じ
【1/1 12:00】
つけまの後
グレル「もう絶対すね毛処理...」と呟くシーンあり
(「カモン」なし)

―――――――――――――
挿入歌(音声)
♪カンパニアカンパニア
この世界で ただ一つの
カンパニア
大海原にただ一つ
―――――――――――――

場面は港に、毛布に包まるアバーラインとハンクス
事件に巻き込まれたことを嘆いている
アバーライン「まあ船に乗っていたことで少しだが乗客を助けられたな」
ハンクス「そうですね」
アバーライン「まあ正義の味方に休みはないってこ「もう大丈夫ですよー」
ハンクス、話の途中で通りすがりのレディ二人に自分の被っていた毛布を掛けてあげる
アバーライン「聞いてるー?」
【12/31 17:00】
港で横たわり、毛布をかけられているアバーライン警部
ハンクス「警部...警部ー!」
アバーライン「いや死んでないわ!寒いから寝てただけだわ!」飛び起きる
アバーライン「散々な休暇になっちゃったな」
ハンクス「でも、正義の味方に休みはないですからね」
アバーライン「だな!」
アバーライン、自分の毛布を通りすがりの女性にかけてやりながら退場
【1/1 12:00】
アバーライン「まあ正義の味方に休暇はないってことか」
ハンクス「ちょっと何言ってるかわかりません」
アバーライン「何でだよ!」
アバーライン、女性乗客に毛布かけながら退場

エリザベスを連れて帰ったエドワードを称える侯爵
「でもシエルは...」と呟くエリザベス
スネーク「また一人になっちゃったの?ってエミリーが言ってる。
まてよ、この匂いは!ってオスカーが言ってる!」振り向くスネーク
背後からシエルとセバスチャンが無事戻ってくる
スネーク「スマイル!ブラック!」
エリザベス「シエル!お帰りなさい」
シエルを抱きしめる
シエル「ああ、ただいまリジー」
―――――――――――――

セバスチャン
♪戸惑うことなく 光に背を向け
気高い歩調で 奈落に進む
この旅の先に何が見えるのか
シエル
♪何があろうと 僕は進むだけ
セバスチャン
♪一歩 一歩
暗き道歩んでいく
地獄の果てまでお供しましょう
マイロード

主題歌(一幕と同じ長調。明るい)
みんな(死神以外)
♪カンパニア カンパニア
この世界で一番の
カンパニア 大海原にただ一つ
カンパニア カンパニア
セバスチャン
♪イエスマイロード
光なきこの旅路は
みんな
(終わりの時迎え)
セバスチャン
♪まだ始まったばかりだ
みんな
(この世界に一つだけ)
セバスチャン
♪イエス マイロード
イエスマイロード
みんな
(カンパニア カンパニア)
セバスチャン
♪嗚呼 嗚呼 嗚呼 嗚呼!
―――――――――――――

カーテンコール
・アンサンブル男性10人
・アンサンブル女性11人
・ミッドフォード親子
(侯爵、婦人、エドワード)
・リアン
・アバーラインハンクス
アバハンは、リアンを指差し背後から近づいてくる、三人でフェニックス!をやった後、
舞台袖指差し、早く出ろ!というジェスチャーでアバーラインがリアンを追い出す
アバーラインとハンクスも挨拶の際、ハンクスがどうぞどうぞと譲り、
アバーラインが前に出るとハンクスも同時に出て肩がぶつかる
といったパフォーマンスをする
・エリザベス
可愛らしく出てくるエリザベスを、アバハンの二人がチヤホヤしながら退場
・スネーク
・ロナルド
深く腰を折って礼
・グレル
グレル、ロナルドと背中あわせになるよう近づき、くるりと反転して入れ替わる
右手を前で折り、深く礼
・葬儀屋
右手を折り曲げ、礼
・ドルイット子爵
葬儀屋は挨拶が終わっても後ろに残って見ている
ドルイット子爵が礼をすると同時に皆がステージに戻ってくる
全員礼をして退場、セバスチャンとシエルだけが残る
二人も礼をして退場
拍手が続き、二人が戻ってくる
キャスト全員も戻ってくる
セバスチャンがセンターで一礼、挨拶を始める
「本日はミュージカル黒執事Tango on the Capaniaをご覧いただき誠にありがとうございます」

【12/31 12:00】
「本日は12月31日であります、今日は一年の終わりの年、そして黒執事始まりの年、かと思えば明日は一年の始まりの年…なんだか頭が混乱して参りました」
拍手が起きる
「この拍手を受けて、(劇の出来栄えについて)不安だった気持ちが、少し安心しました」
一人分の拍手が起きる
「小さい拍手もありがとうございます」
再び観客全員の大きな拍手
「ありがとうございます、もう十分頂きましたので」

くるくると何度も変わるステージ、ダンスを覚える大変さ
ステージはアンサンブルの人だけでなくキャストも参加して動かしていたこと
今回は半分以上のキャストが入れ替わったが、不思議と温かい舞台だった
アンサンブルの方のしっかりした土台のおかげで大丈夫…など話す

セバスチャン、シエル役の内川蓮生さんにコメント求める
「シエルと同世代のこの2年間、演じられてよかったです」など話す

「…しっかりしたコメントを言われてしまいました、まあ彼がこういうなら大丈夫、
この黒執事、沈没しないように頑張ります」

【12/31 17:00】
セバスチャン、観客席覗き込みながら
「日本の方だけでなく外国の方まで、今Foo!って言ってくれたのはきっとあなたですね」
「皆さん、こんな時に来ていただいて…いやこんな時って(笑)
2017年最後の黒執事を見て頂いたのは貴方たちだけです。
ではたっくんにも話をきいてみましょうか」
急に話をふられたグレル役植原卓也さん、前に出るが噛み噛みになる

もう一度セバスチャン前に出て、何事もなかったかのように仕切り直す
「…ではたっくんにも話を聞いてみましょうか」

植原卓也さん、2年ぶりの復帰であること、2009年から始まった黒執事のステージ、これからもそんな黒執事とまだ始まったばかりの舞台を皆さんと駆け抜けて行けたらいいと思います、とコメント

セバスチャン「あと残り…37公演くらい?」
観客笑い
「まだまだですが、皆さん応援よろしくお願いします、良いお年を」

【1/1 12:00】
「あけましておめでとうございます。皆様が今年初めての黒執事をご覧になったお客様でございます。本日でなんと、ミュージカル黒執事は、ちょうど10周年を迎えるそうです。
この記念すべき日を豪華客船編で迎えられたという奇跡。この奇跡に…何?」
後ろのキャストを振り返って答えを求める。
「今回は大みそかスペシャルと言うことで」
観客から笑い
「いやもう最後だし全部出し切っちゃおうかと(笑)
元旦スペシャルということで、喜英様にお願いしたいと思います」
佐々木喜英(ドルイット)「えー僕は2015年以来、実に2年ぶりに戻ってくることができました。サーカス編は客席から見守っていたのですが、再びこの板の上で演じることができて本当に嬉しいです。皆様…」
「ただいま!」ドルイット風の演技で観客席が湧く

セバスチャン「ここで皆様に重要なお知らせがあります」
どよめく観客
セバスチャン「本日は…原嶋くんの誕生日でございます!」
セバスチャン、ハッピーバースデーの歌を歌い、観客もお祝いする
原嶋元久(スネーク)「ありがとうございますっ!」勢いよく土下座
セバスチャン達が止める
スネーク「最後まで、黒執事愛、蛇愛マックスでいこうと思います!宜しくお願いします!」


セバスチャン「本日は誠に有難うございました」
キャスト手を振りながら退場
拍手が続くのでまた戻ってくる
観客スタンディングオベーションになる
最期にもう一度挨拶をし、キャスト全員退場
ステージ終了

 

[補足]

【原作】

劉からの情報→エリザベスの誘い→セバスチャンの報告→カンパニア号乗船

【劇場版】

カンパニア号乗船→劉からの情報(回想)→セバスチャンの報告&エリザベスの誘い回想→本編

劇場版の主な特徴

・Wチャールズが女王の名代として乗船している。

(Book of Murder(幽鬼城殺人事件編)に関するセバスチャンとグレイ伯爵のやり取り、ビザールドール馬車を斬るのがグレルからWチャールズに変更。

乗客救出も一部ミッドフォード親子のシーンを改変し参加。

乗客を助けるために戻ろうとするエドワードを止めるのも、船員からWチャールズの台詞に変更されている。

・「マジェスティックスターライン社 豪華客船 カンパニア号」
原作では「ブルー・スター・ライン社 豪華客船 カンパニア号」

・基本的にはカンパニア号と関わりのない本編のキャラクター、設定なども改変せず原作のまま映像化されているが、シエルが喘息の咳き込みをエリザベスに隠そうとするシーンなどの伏線はカットされている

・ウィリアムがグレル達を回収するシーンがエンディング後に、エリザベスとシエル再開のエピローグも挿入されている。
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【あとがき:寄稿者Mについてby餅月】

友人Mは以前から生執事のレポートを書いていたのですか、掲載できるサイトを持っていませんでした。

Mのレポートは大変細かく、言葉や歌詞だけでなく演出まで文字に起こされており本当に素晴らしいものでした。

発表の場がないという理由で埋もれてしまうのはあまりにも勿体無い内容であった為、今回当ブログで掲載してもいいか聞いた所快くOKして頂くことが出来ました。

少しでも黒執事ファンの皆様にMのレポートを楽しんで頂けますと大変幸せです。

 

餅月​​​​​